感想がBMGがエクシーズしたことよりもハングリーバーガー一色だったことにワロタw
セブンスターズもいよいよあと一人なんだが、倫理委員会でほとんどその侵入を察知できていないことに違和感を覚える。堂々と警部として乗り込んできた黒蠍盗掘団はともかくそれ以外がバンバンやってくるなんて絶対に変だ。
「で、そこんとこどうお考えですか、倫理委員会のお姉さん」
「倫理委員会にやってきてお茶すすってるのは君くらいなものだぞ全く……」
「いいお茶おいてますねぇ」
というわけで直接聞いてみることにした。
他のみんなは存在を忘れているか知らないか、それとも近寄らないかってところだが……。
俺くらいだろうなここにお茶飲みに来るの。
「おおむね君の言うとおりだ。セブンスターズの何人かはこちらでも把握できていなかった。これはおそらく……」
「誰かが手引きしたと?」
「だろうな。いくつかは調査妨害の痕跡も見受けられた。となると一番怪しいのは」
「この前言っていた」
「そうだ。影丸理事長だろう」
「けど、わざわざそんなことをして理事長に何のメリットがあるんでしょうね?」
「さぁな。だがその手の連中の考えることなんて古今東西相場が決まってる」
「というと?」
「……悪の親玉の考えることなど世界征服とか不老不死とかだろう。くだらん」
「はははっ、そりゃたしかに鉄板ですね」
うわ、この堅物からこんな鉄板ネタが出てくると思わなかった。
ちょっと照れながら言ってるところが可愛いじゃないか。
そんなことを考えていた時。
―――――ビ~ルを回せ~♪
「む、校長室の警備に送ったものからの連絡か。ちょっと待て」
ちょ!! なんでその曲チョイスしたし!!
ビール……好きなのかな。
「何! いやしかし」
緊急事態っぽいな。席外した方がいいのかな?
「わかった。すぐに向かう」
「急ぎの用があるなら席をはずしますが?」
「いや、君も来てくれ。セブンスターズの最後の一人かもしれない」
「ありゃ、そいつは一大事」
「ふざけてないで行くぞ!」
さっきまで手引きがどうとか、言ってた矢先にこれか。どうなってんだよこの学園。
やれやれ、どうなることやら……。
「で、なんで勢揃いなんだよ。誰か状況を説明してほしいんだが」
「厚志君も来たんスね」
「説明って言っても俺たちにもよくわからないんだよなぁ」
「明日香さんに何か因縁があるみたいなんだけどね」
「いや、その前段階から説明しろよ。来たばっかりなんだけどさ」
俺が校長室で見た光景は倫理委員会に組み伏せられている青年とそれを取り囲む鮫島校長、クロノス教諭、明日香、十代、翔だった。
なにこれどうなってるの?
「ボーイって男がセブンスターズと戦うために自分を売り込みに来たんだけどさ」
「やたらと強引な男で居座ろうとして、倫理委員会にとっ捕まったんだよ」
「あきらめが悪くてわめいてるうちに明日香さんが試すとかなんとか」
んー、七星門の鍵を守る守護者として売り込みに来て倫理委員会に捕縛されたと。でもそこでなんで明日香が出てくるんだ?
明日香の表情からみるに嫌悪? 郷愁? いろいろ複雑な関係っぽいな。
「わざわざそんなことをしに来たのかこいつ。馬鹿じゃねえの? 厄介ごとに首突っ込むなんて」
「なんだと貴様!!」
「だって、直談判の前にやることあんだろうがよ。事前にどういう基準でメンツが選定されたとかとってかわるのに何か条件があるかもだとか。いきなりやってきてはいそうですかと言ってすんなり雇われると思ってたなら頭の中おめでたいってレベルじゃねえぞ」
「てめぇ……ん? その首にあるのは七星門の鍵ってやつか。俺とデュエルして俺が勝ったらその鍵の所有権を渡してもらうぜ!!」
「いや、だからなんでわざわざそんなもの「いいわ。その話乗ったわ」おい明日香」
なんでもかんでもデュエルで解決しようとする世の中の風潮としてみればあながち間違いじゃないんだけど、俺がそれを受けてやる義理はないぞ。
「ごめんなさい……でも、一度コテンパンに伸されないときっとわからないわ」
「まぁ往生際が悪そうなのは認めるけどさ」
「でも俺の今のデッキは誰であろうと勝てるかもしれないが、逆に誰だろうと瞬殺される可能性もあるハイリスクハイリターンなデッキだぞ。負けても恨むなよな」
「ええ、厚志はなんだかんだ言って重要な局面では負けないって信じてるわ」
「ふん!! 見せつけてくれるじゃねぇか天上院」
「見苦しいわよ光男君」
「光男じゃねえ! 俺の名前はボーイだ」
む、明日香の信頼が照れくさい。
なんでこうも真っ直ぐに人を信頼できるんだよ……。
―――羨ましいなまったく。皮肉じゃなく本気で羨ましいな。
それだけ人を信じれるってことだしな。
「貸しひとつだ。サッサとデュエルしようぜ」
「ふん、貴様に吠え面かかせてやる」
「条件の確認だ。俺が勝ったら七星門の鍵を守るメンバーに俺を入れてもらう」
「そういえばお前さんが負けたらどうするつもりだったんだ」
「この俺が負けるわけがないだろう」
「いえ、あなたの一番大切なものをかけてもらうわ」
「なにっ! ……いいだろう」
なんのこっちゃ。
どうやら明日香とこの男にしかわからない話のようだ。当事者を置いてきぼりにしないでほしいもんだがなぁ。
まぁいいさ、勝っても負けてもすぐに終わるだろうしさっさと始めちまおう。
「「デュエル」」
「俺の先攻だ。俺は暴れ牛鬼を召喚。永続魔法セカンドチャンスを発動させて暴れ牛鬼の効果を発動!!」
げ! ギャンブルデッキかよ。しかもコイントス軸の……やっべぇ、そんなものを使うってことはリアルラックに相当自信があるってことだよな。これは負けたかもしれん。
ボーイはその後一回目のコイントスこそ外したものの二回目で見事正解を引き当て俺に1000ダメージを与えることに成功する。
厚志
LP4000→3000
《暴れ牛鬼/Abare Ushioni》 †
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1200/守1200
コイントスで裏表を当てる。
当たった場合、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
ハズレの場合、自分は1000ポイントダメージを受ける。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに使用する事ができる。
《セカンド・チャンス/Second Coin Toss》 †
永続魔法
自分がコイントスを行った場合、その処理時に1度だけ、
コイントスを最初からやり直す事ができる。
「セカンド・チャンス」の効果は1ターンに1度しか適用できない。
「さらに俺はカードを一枚伏せてターンエンドだ」
「じゃあ俺のターン」
んー俺にしてはまともな方か。
しかしこの前買ったパックから出たカードがもう出てくれるとは有り難い。
このカードが出たからこのデッキを組もうと思ったんだからな。
「モンスターをセット、カードを二枚伏せてターンエンド」
「ハッ! ずいぶん消極的じゃねぇか、ビビってんのか?」
「こういうデッキだから仕方ない」
「俺のターン。俺はさらに暴れ牛鬼を召喚して効果発動。コイントスを行うぜ」
今度も一度目は外れるものの二度目できっちり成功してさらに1000ダメージを与えてくる。
このペースだと次のターンに負けてしまうな。
と、思っていたら二体目の効果を使用せずにそのまま殴ってきた。
あれ? なんで使わないんだろう。
……もしかしてこいつ。
厚志
LP3000→2000
「セットモンスターはマシュマロン。裏守備表示のこのカードが攻撃された時相手に1000ダメージを与える。さらにこのカードは戦闘では破壊されない」
「ちっ小癪な真似を」
ボーイ
LP4000→3000
《マシュマロン/Marshmallon》 †
効果モンスター
星3/光属性/天使族/攻 300/守 500
フィールド上に裏側表示で存在するこのカードを攻撃したモンスターのコントローラーは、
ダメージ計算後に1000ポイントダメージを受ける。
このカードは戦闘では破壊されない。
お互い1000ダメージずつ刻んでいくなぁ。
あ、伏せてたカード使うの忘れてた。まぁいいや自分のターンで。
「俺のターン。俺は伏せていた永続罠をリバースし、そしてさらに伏せていた速攻魔法サイコロン発動! 運命のダイスロール!!」
《サイコロン/Dicephoon》 †
速攻魔法
サイコロを1回振る。
2~4の目が出た場合、フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。
5の目が出た場合、フィールド上の魔法・罠カード2枚を破壊する。
1または6の目が出た場合、自分は1000ポイントダメージを受ける。
「サイコロンだと!?」
「厚志もギャンブルデッキなのか!?」
ダイスはコロコロと転がりやがてその動きを止める。
出た目は……1!!
あかん……。
厚志
LP2000→1000
「ハッハッハ!! 大見得切った割にはただの自爆じゃねえか!」
「まぁこういうデッキだからなぁ」
「厚志……」
「あいつ運悪いからなぁ」
ギャラリーにもあきれられてきてる。これはいかん。
俺のサイコロンは1/2で自爆するからなぁ。本来の確率では1/3のはずなんだけどな。
まぁこれは序の口だ。
本命は残ってる。
「なぁあんた。さっき暴れ牛鬼の効果を使わなかったよな」
「あん? それがどうしたってんだ?」
「怖いのか? セカンドチャンス抜きでギャンブルするのが」
「なんだと!?」
「のるかそるかのギャンブルってやつは、ひりつくようなギャンブルってやつは。
「言わせておけば。壁モンスターのマシュマロンがいようと俺の暴れ牛鬼の効果でてめぇは終わりなんだぜ!!」
「くくくっお前に次のターンなんてねぇよ。俺が勝とうとお前が勝とうとこのターンで終わりだ」
「何!」
「俺はモンスターをセットして魔法カード太陽の書を発動! 俺のセットモンスターをリバースする」
「なんでわざわざセットしたんだろう」
「リバース効果を使うためよ。普通に召喚したんじゃリバース効果は発動しないわ」
「リバースモンスターダイスポットの効果を発動。お互いにダイスを振って出た目の大きい方が小さい奴に対して出目×500ポイントのダメージを与える。ただし6が出て勝利した場合相手に与えるダメージは6000となる」
「6000ダメージだと!!」
「デュエル開始時でも4000しかないのに!!」
「確かに相手にかかわらず勝つこともあれば負けることもあるわね……」
「さぁ運命のダイスロールだ」
「ちぃ、この俺がこんな勝負を!!」
お互いの勝敗を分けたダイスが転がる。
頼む!! 俺が出した目は5!!
悪くないが決定打にはならない。
肝心のボーイの出目は……。
「フハハハハ!! 俺の出目は6だ!! これで貴様は6000ダメージだ!! てめぇにはギャンブルデッキを使う資格なんてねぇんだよ!!」
全くだ。巣のダイス目で勝負しようとした俺が馬鹿だったよ。
「たいして運もよくないのにそんなデッキ使うから」
「信頼して損したわ」
ボーイ
LP3000→500
「なぜだ!! なぜ俺のライフが減っている」
「永続罠出たら目の効果だ。サイコロンの前に発動していただろう? 出たら目はダイスの出目を任意で操作できる」
《出たら目》 †
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分または相手がサイコロを振った場合、
その内1つの目を以下の目として適用できる。
●1・3・5が出た場合:6として扱う。
●2・4・6が出た場合:1として扱う。
「えらそうなこと言って、てめぇも保険かけてるんじゃねぇか!!」
「俺はギャンブラーじゃないからな。ギャンブラーは一か八かの勝負にすべてをかける。デュエリストは勝ち筋を見つけそれを実行するもんだ」
「しかも俺のライフを残すとはデュエリストとしても三流もいいところだぜ」
「言ってろ。俺は手札をすべて伏せてターンエンドだ」
「ハッ!! どんなカードを伏せようと俺のターンのコイントスでてめぇの負けだ!!」
「「厚志!!」」
「ドロー!!」
「お前のスタンバイフェイズに罠発動ファイヤーダーツ」
「何!!」
「無策でターンを渡すわけがないだろう。サイコロを3つ振って出た目×100ポイントのダメージだ」
「な、なんだと」
「言ったろ? 俺はデュエリストだ。確実に勝てるように筋道を立てるのが俺の役目だ」
出たら目ありならライフ500程度は確実に削り取れる。
このくらいのバーンカードは用意するさ。
なんてったってギャンブルバーンカードくらいしか能動的なダメージ源ないからな。
《ファイアーダーツ/Fire Darts》 †
通常罠
自分の手札が0枚の時に発動する事ができる。
サイコロを3回振る。
その合計の数×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
最後のダイスがコロコロと転がっていく。
出目は6.6.6……。
わお……。
あれだけ外れたくせにこういうときだけは出やがって。
「1800ダメージ。文句なしで俺の勝ちだ」
「こ、こんなことが……」
いかさまチックな勝ち方だが本職がギャンブラーじゃないから勘弁してほしい。
まぁこれでなんにせよ無事明日香に貸しを押し付けられたな。
「厚志! 危なっかしい戦い方しないでちょうだい!!」
「ぇー、リスクの大きいデッキだって説明したじゃん」
「全く、寿命が縮まるかと思ったわよ」
予想以上に明日香の小言が長い。
まぁ大した運もないのにギャンブルデッキなんて使った自分が悪いんだけどさ。
必ず初回のコイントスをはずすへっぽこギャンブラーにも勝てないくらい自分の運がないということが分かった。
二度とギャンブルデッキは作らねぇ。
厚志君が出たら目を持っていた理由として。
厚志君はコツコツこの世界でもパックを購入しているのでバラバラながらTFシリーズにないカードも所持しています。
ということで勘弁してください。
出たら目が出たので作ってみたダイポバーンが楽しすぎるのがいけないんや……。
サイコロン1 サイコロン6 ダイポ6000自爆ですごい勢いで自殺があり得るのが難点。