眷属物語   作:lulu877

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すごく間が開きました
この話も相当前にほとんどできていたのでいろいろ忘れていたことがありました
最近また面白い話を更新してくれる人が多くてとても楽しみにしています。
やっぱり自分は書くより読む派だと思いました



妖精の訓練と王族の説教

[オラリオ市内]

 

英雄が生まれる都市では今日も朝から鍛錬が行われていた。

しかしその音はとても静かなものだった。

そう まるで風のような

 

 

今さっきまでは…

 

 

ドン‼

「グヘッ 」

 

一匹のウサギが低音の効いた音を響かせながら飛んだ。

このウサギは思ってもいなったのだ。

先ほどまで目の前にいた妖精(エルフ)が自身のファミリアの誰よりも加減知らずだというっことを

 

「一旦休憩にしましょう」

 

優しく、冷静に発された声に反応し顔を上げうなずいた

しかしその表情は声とは反対のものだった

 

「すみません、私はいつもやりすぎてしまう」

 

「あはは…」

(手加減ができないんだ)

 

彼女らしいと思いつつ休憩にした。

 

 

 

「こんな朝からすみません、リューさん」

 

「いえ、約束したので。 それよりあなたの方こそ大丈夫ですか? こんな朝に勝手に出歩いて」

 

「  た、たぶん大丈夫です。」

リューの一言で一瞬にして悪寒が襲った

 

強くなりたいと願ったベルはファミリアのみんなに内緒で訓練することに決め、リューに相手を申し込んだ。

そしてアイズとの訓練もあるため毎日とは言えないが今日のように訓練をしてくれることになった。

 

今日はその初日 ベルはリューの強さに驚きつつ、その技術の高さからリューに頼んでよかったと心から思っていた。

 

レベル差が大きいため勝つことはもちろんかわすことすらやっとだが、その動きは冒険者になったばかりのものとは思えなかった。

 

 

 

(なんて恐ろしい才能。 これからが楽しみと捉えるか怖いと捉えるか

これは私も鍛えなおす必要があるかもしれませんね)

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

約2時間早朝訓練は続いた。

 

リューもベルもステイタス上スピードに特化している。

ベルはナイフを使用し、自分の早さを最大限利用している。

本当はフィンのように槍を使いたいのだが、まだうまく使えないため、ずっとナイフを使用しているが、リューの武器の方がリーチがあるためなかなか近ずけず攻撃はほとんどできなかった。

 

「はぁはぁ、リューさんは凄いですね。今は冒険者じゃないのに」

「毎日訓練をしていますからね。それにステータスは健在なので」

訓練の合間の休憩には色々なことをリューに聞いた

ロキファミリアの強さや都市の情報、ダンジョンことも

 

 

「そういえばリューさんの神様って 」

少しリューは顔を曇らせたがすぐに答えてくれた

「アストレア様です。今は都市を離れていてオラリオにはいませんが」

 

ベルはことときリューの変化に気づいた。

鈍感かベルでも気づくほどにリューの表情は暗かった

 

「そうですか」

だからこの話を辞めることにした

 

ベルは『アストレア』というのは名前を何度も聞いていた。

このオラリオに来てから短いが何度も街の人が言っていた

『アストレアファミリアがいれば』

この言葉からもうないファミリアだと思っていた、もう壊滅したのだと

 

しかしアストレアファミリアは1人だけ残っていた。

それも身近に

 

あの暗黒期を乗り越え都市の安全と秩序をガネーシャファミリアと守っていた正義の眷属

そしてベルにも()()()()()()()()()正義の眷属

 

 

 

「今日はありがとうございました。そろそろ朝ご飯なのですみません」

 

「いいえ、こちらこそありがとうございます。楽しみが増えました。」

 

「楽しみ?」

 

(笑み)

「急がなくては朝食に間に合いませんよ」

まるで弟を送り出す姉のような表情を出すリュー

それに少し見惚れていまい反応が遅れた

 

「! すみません! それじゃあまたよろしくお願いします。」

 

 

一礼してホームの方に向かっていくベルを微笑みで送った。

 

 

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ベルは走った。必ず朝食が開始される前に食堂につかなければ今後一人で抜け出すのが困難になると分かっていたから。

街は人が増え始め、段々と賑やかになってきている。

その街を走り向けるベルの姿は、まるで猛獣から必死に逃げ回る白兎かのように人の眼に映った。

 

「はぁ、はあ」

(やばい、やばいやばい やばい!  ああ、言い訳、考えよ… )

 

軽く諦めホームを目指した。

 

 

[黄昏の館 門]

 

「遅い。まったくどこに行ったんだ。」

 

いつもはラウルなどがいるはずの場所にラスボス(リヴェリア)がいた。

 

毎日のように早朝二人で鍛錬をしていた最年少コンビが今日はいなかった。

休息日にしたのか、と考え気にしていなかったお母さん(ママ)は、少年がいないということですら先ほど気づいたほど油断していた。

 

それからは大忙し、主神(バカ)やフィン、アイズの部屋や食堂や庭を探しまくり。

それに加えて、ホーム内を魔法を使いながら探すアイズを止めたりととても慌ただしい朝になった

 

 

最後はフィンの「ベルは賢いから大丈夫だよ。それに部屋にあった装備が一式なくなってるところから鍛錬に行っただけだと思うよ。」とヤレヤレといった感じの言葉で落ち着いた。

 

それから数分、門にはリヴァリアの圧が

       食堂にはアイズの悲しいオーラがあった。

 

「私じゃいやだったのかな…」

自分を鍛錬に誘ってくれなかったことから負のオーラ全開

食堂では、これをみんなで慰めるということが起きていた。

 

「 アイズ…大丈夫?」

「ほら 元気だしなって」

「何か理由があるのかもしれないし、ね!」

 

「………」

 

((ダメだ、これは))

食堂にいた多くの人はアイズを慰めたがまったく効果をなさなかった。

 

最近微笑ましかった少年少女(2人)の関係は団員みんなからの癒しとなっていたため、何とかこの二人の関係を修復しようとしたものは皆敗れていった。

 

 

「ベルが帰ってきたようだよ」

アイズへと近ずいたフィンがそう言うと、ものすごいスピードで正門へ向かって行った。

 

「ヤレヤレ、子供2人には手を焼くね」

と今このファミリは保育所かな?と冗談を団員と話した

 

 

[正門]

 

「ハァハァ、着いた」

ベルは必死に走っていて気づいていなかった。

あのどす黒いオーラを

 

「どこに行っていたんだ?」

一言、たった一言だけ発しただけだがそれは階層主にも負けずとも劣らないとベルでも判断できた

 

「えっと、」

ベルは何をしていたが、どこにいたか言いたくはなかった

これは秘密の特訓だから

しかし、そんなことを言っている場合ではないと思ってしまうほどのオーラ

 

そんな所へ救世主が現れた

「ベル!」

 

「え? グヘェ!?」

 

救いではなかったかもしれない

Lv4のタックルは殺人級なのだ

 

「アイズ!!ベル!!」

さすがのリヴェリアも予想外すぎて反応が出来なかった

そんなリヴェリアを無視し、アイズはベルに股がっていた

 

「ベル、ベル。」

普段だったら微笑ましい状況だが、ベルはほぼ気絶状態のため、リヴェリアがアイズをべるから離した

 

「アイズ!離れなさい。ほらベル、ポーションだ」

 

そんな様子を見ているロキは「これがママ力か!」といいリヴェリアに睨まれていた。

 

 

それからベルは復活してからリヴェリアのお説教である意味訓練より疲れた

それだけでは終わらずアイズを慰めるという仕事をフィンからもらった

 

(まぁ、悪いのは僕だからやるけど……)

実際ベルは慰め方がわからなかったため、いろいろ自分でも訳分からないことを言っていた気がするが、結局アイズが機嫌よくなっため、いいやと聞いしないことにした。

 

ちなみに機嫌が戻ったアイズは少し微笑んでいたとかいないとか

 

 

「流石ベル。あの状態のアイズをいとも簡単に」

「ほんとだよね」

「なんかスキルでも持ってるんじゃないの?笑」

 

 

結局この日はファミリアを巻き込んだ優雅な1日として終わった。

 

 

 

「つ、疲れた  」

ベルはリヴェリアによるきつい説教にい加えアイズの機嫌取りを行った後自室に帰ってきた。

この時ベルは王族は怒らせるなかれと心に誓った

 

「まあ、僕が何も言わず出て行ったのが悪いんだけどね

はあ、神様やフィンさんたちには言っておくべきだったかな」

 

結局ロキを含め何人かにはリューとの訓練のことを話、許可を得る形で解決した。

 

無断は悪かったと、とても反省している兎

しかしこれでも10歳

この後時間を空けることなく無断で外出することになる

 

それは子供ゆえの好奇心かまたは何かに導かれるようにか

 

 

 

””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””

ベル・クラネルは英雄に憧れている。

祖父から聞いた多くの英雄譚に出てくる強くてかっこいい英雄に

 

ベル自身の人柄と心はまさに純粋の一言で言える。

そして今この少年は強さを求めている。

 

 

祖父以外にできた()()()の家族。

そのみんなを守ることのできる強さが…

 

ベル自身は気づいていないだろうが約3年前から時々空を見ていることがある。

何をするわけでもなく昼夜問わず空を、雲を、星を見ていることがある。

この光景を多くの者が見ている。

 

「何してるの?」っと聞いても「何もしてないよ?」と返される。

 

この何とも言えない行動にロキファミリアの年長者と主神は危機感を覚えるときがあった。

 

知らない間に遠くに行ってしまうようなそんな危機感を

だからこそフィンたちはアイズをベルをセットにしたし、常に気にかけている。

これの質が悪い点は自身が気づいていないため、神であるロキですら見抜けないということだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




フィアナ騎士団いいですね
今後の展開も気になります
しかし!
それより気になるのが18巻!!
早く読みたいですね

今後もスローペース、低内容で更新していきます
よろしくね

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