孤独な剣士と人見知りのウィザード   作:かぴばらの子(活動停止中)

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第21話目です。
いよいよ、この回で決着がつきます……(?)
それでは、本編を……どうぞ。


第21話 約束

「これが真冬っちに起きた過去だよ。」

 

秋人は真冬の過去に起こった事を全て話した。

 

「そんなことが……。」

「修也が亡くなって、真冬っちは頭の検査してなんともなかったらしいんだけど、真冬っちは学校に来なかったんだ。おそらく……修也の死が受け入れられなかったんだと思うけど……あとから知った話だと、真冬っちはクラスに入るのが怖かったらしいんだ。」

 

秋人がそういう。

 

「怖かった?どうして?」

「クラスのみんなに、「お前が殺した」みたいに思われるのが嫌だったんだと思う……。」

「殺したって……別にあれは事故だったんだよね?」

「あぁ。でもそれもあってさ、真冬は修也の葬式にも来なかったんだ。」

「そうだったんですね……。」

 

するとRoseliaと春輝はその話を聞いて静かになってしまった……。

 

「そういえば……えっと、白金……だっけ?」

「は、はい……?そうですけど。」

「クラスの人から聞いたんだけど、お前真冬と仲良いんだって?」

「そう……なんですかね……///」

「そう聞いたよ。それに白金、この感じだと……もしかして真冬っちのこと好きなのかな?」

 

秋人がそう聞く。

 

「え!?///そ、そんな事は///」

「あははっ笑嘘つかなくていいよ。もうわかってるから。」

「え?は、はい……///」

「それで?いつから?」

「そ、それは……。」

 

すると燐子は、どうして真冬を好きになったのかを秋人に話した。

 

「なるほど……それで真冬っちの事を好きになったと……。」

「は、はい……///」

「燐子はねぇ、なんか学校だといつも一緒にお昼ご飯食べてるらしいし、登下校も一緒にしてるんだよ?」ニヤリッ

「い、今井さん!?///」

「そっか笑でもそこら辺は本当らしいね。」

「だって本当のことだもん!」キリッ!!

「なるほどね笑ところで白金、お前はこの話を聞いて真冬っちの事をどうしたいと思った?」

「え?」

 

秋人がそういうと、燐子は少し驚くように反応した。

 

「どうしたい……。」

「真冬っちと仲がいいのは他の奴らからもお前だって聞いてる、だから真冬っちの事を元気づけられるのは白金しかいないと思ってる。」

「そうだよりんりん!」

「今この中で真冬の事を救えるのはお前だけだ。」

 

すると他のみんなもそのようなことを答える。

 

「皆さん……。」

「白金、真冬っちの友達として俺からも頼む。」

 

秋人がそういうと、秋人は頭を下げた。

 

「……私……私、真冬君のところに……行ってきます……。」

「わかった、頼んだよ?」

「はい……皆さん……行ってきます。」

「頑張れ!りんりん!」

「しばらくしたら私達も様子を見に行きます。」

「わかりました。」

 

そして燐子は真冬がいるところへ向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数十分後……

 

燐子は今、真冬の家の前にいる。

 

「……私が、真冬君を元気づけなくちゃ……。」

 

そういうと燐子は真冬の家のインターホンを押した。

すると真冬の家の玄関が開いた。

 

「はい……ッ!燐子……。」

「ま、真冬君……。」

「……とりあえず……中に入って?」

「はい……お邪魔します。」

 

真冬に招かれ、燐子は家の中に入った。

 

「……それで?今日はどうしたの?」

「あの……その……。」

 

少し緊張していた燐子だったが、思い切ってあの事を話した。

 

「さっき……小川さんに……会いました。」

「っ!」

「それで真冬君の過去の事……そして……真冬君の親友の話も聞きました。」

「……そっか……。」

「それであの……。」

 

燐子がまた話し出そうとすると……

 

「かっこ悪いだろ?」

「……え?」

 

真冬は突然、このような事を言い出した。

 

「かっこ悪いだろ?……あんだけ親友だって言ってきた仲なのに……あの事故であいつが死んで……その場に俺がいたって知られて何言われるか怖くて……教室に入れなくて……逃げて……なぁ?……ほんと俺ってかっこ悪いだろ……?燐子も……そう思うだろ……?」

 

気づけば……真冬の目からは涙が出ていた。そして真冬の言葉を聞いた燐子は……何故か顔を伏せていた……そして燐子は……

 

「……ない……。」

「……燐子?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真冬君は!!!かっこ悪くない!!!!

 

「ッ!燐子……?」

 

すると顔をあげた燐子も真冬と同じように涙を流していた。

 

「真冬君はかっこ悪くなんかありません!私は!!真冬君と出会って、1度もかっこ悪いなんて思ったことはありません!!!だからかっこ悪いなんて……そうやって自分で決めつけないでください!!!!!」

 

燐子は、今まで聞いた事がないくらいの大声を出していた。

 

「燐子……でも俺は……あいつを守れなかった……。」

 

真冬はさらにそういう。それを聞いた燐子は……。

 

「……ッ!真冬君!」

「え?うわぁ!?」

 

真冬は燐子に抱きつかれ……それを真冬は受け止めきれず、2人は倒れ込んでしまった。

 

「燐子……?」

「滝沢さんを守れなかったのなら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度は……私を守ってください……。

 

「ッ!」

「私は……真冬君みたいに強くありません……またいつ私が襲われるかも……わかりません……だから……そうならないように……もし私が困っていたり、ピンチな時は……私を……守ってください……。」

「守る……。」

「でも……逆に真冬君が困ってたり、ピンチな時は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時は……私が……真冬君を守ります……。

 

「燐子……。」

 

すると真冬は昔、修也とある約束をしていたのを思い出した。

 

数年前……

 

「なぁ真冬!親友同士の約束を作らないか?」

「約束?なんだそれ笑」

「約束は約束だよ!」

「わかったわかった笑それで約束って?」

「もし俺が困ってたり、ピンチな時は真冬が俺を守って?」

「守る?お前を?」

「うん!それで逆に真冬が困ってたり、ピンチな時は……俺が守ってあげる!」

「修也が俺の事守ってくれるの?笑ほんとに出来んの?笑」

「できる!俺は真冬みたいに運動神経良くないけど、人助けなら得意だから!」

「……そっか……わかった!じゃあ約束な?」

「うん!約束!」

 

現在……

 

「そっか……あいつはあの時、俺の事を……守ったのか……。」

「滝沢さんは……あの時……自分が出来る最大限のことをしたんだと思います。だから滝沢さんはただ突き飛ばしたんじゃない……真冬君に……生きてほしかったんだと思います。」

 

燐子はそういう。

 

「生きて……欲しかった……。」

「滝沢さんに守られてなかったら……今頃私と真冬君はこうして出会ってませんから……。」

「……修也……。」

 

すると燐子は、真冬がまた涙を流していることに気づいた。

 

「真冬君……凄く……辛かったですよね……。」

「……あぁ……燐子……少しだけ……泣いてもいいか……?」

「はい……少しじゃなくても……気が済むまで……泣いていいんですよ?私が全部……受け止めますから……。」

「すまない……燐子……。」

 

そして真冬は燐子を抱きしめるような形で真冬はしばらく泣き続けた……。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数分後……

 

「真冬君?大丈夫ですか?」

「……あぁ……ごめんな?かっこ悪いとこ見せちゃって……。」

「大丈夫ですよ。」

 

真冬はどれだけ泣いただろうか……

すると真冬には少しずつだが、笑顔が戻っていた。

 

「燐子、ありがとう……俺を元気づけてくれて。」

「い、いえ……こちらこそすいません……なんか急に押し倒したりして……。」

「大丈夫だよ。それにしても……なんか恥ずかしいね……この体制。」

「え?」

 

燐子はその体制をよーく見ると、燐子は真冬の上に向かい合った状態で乗っかっていた。

 

「す、すいません!/////」

「あははっ笑大丈夫だよ、気にしないで。」

「は、はい……///」

 

そうしていると、真冬の家のインターホンがなった。

 

「開いてるよぉー!」

 

真冬は大きな声でそういうと玄関の方から数名の声がし、リビングのドアからは秋人達が入ってきた。

 

「よう、真冬っち!」

「お邪魔します。」

「お前らか……でもどうして……?」

「お前らの様子を見に来たんだよ。」

 

春輝はそういう。

 

「それで?真冬はもう大丈夫なのか?」

「うん、もう大丈夫。」

「そっか……それはよかったよ。」

「りんりん!上手くいったんだね!」

「うん……///」

 

そんな感じで話していると秋人が話し出した。

 

「よし、じゃあみんな腹減ってるだろうし、飯にしようぜ。」

「え!?秋人君も作れるの?!」

「人並みだけどな、まぁあんまり期待はしないでくれ。でも出来る限り口に合うように頑張るよ。」

「心配なら俺も手伝おうか?」

 

真冬がそういう。

 

「真冬っちは座ってて?俺が全部やるからさ。」

「そ、そう……じゃあ任せるよ。」

 

こうして真冬は燐子のおかげで元気を取り戻した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次の日……

 

「ん……。」

 

気づけば次の日の朝になっていた。

ちなみに昨日の秋人のご飯は美味しかったとだけ言っておこう。そして真冬は学校に行くため身支度をした。

 

「はぁ〜。」

「あ、真冬君……。」

「ん?あ、燐子……。」

 

気がつくと、家の前には燐子が立っていた。おそらく迎えに来たのだろうか?

 

「あ、あの……。」

「……まぁ学校行こうぜ。」

「は、はい。」

 

俺と燐子がこうやって学校に行くのは少し久々である。しかし昨日の事もあり、2人はなんだか気まずい状況だった。

すると真冬は突然立ち止まった。

 

「ま、真冬君……?」

「……燐子?」

「は、はい……?」

「なんか……色々迷惑かけたな……本当にごめん……。」

「い、いえ!そんなことは……。」

 

真冬は秋人にあの事故の事を言われてから突然学校に行かなくなったせいで、燐子を1人にさせてしまった事を謝罪していた。

 

「でも……俺が急に学校に行かなくなったから……俺は燐子を1人にしてしまったようなもんだよ……。」

「ま、真冬君はいなかったですけど……学校に行けば、氷川さんや……小髙さんがいましたから……だから……今回は仕方ないですよ……。」

 

そういうと、真冬は昨日の事を踏まえてあることを確認した。

 

「なぁ燐子?昨日の約束……覚えてる?」

「え?」

「……燐子が困ってたり……ピンチな時は俺が守る。そして俺が困ってたり……ピンチな時は燐子が俺を守る……昨日そう言っただろ?」

「ッ!は、はい……。」

「だから……約束するよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな事があっても……燐子は俺が守る……。

 

「ッ!///は、はい……わかりました。」

「じゃあ行こうぜ。」

「は、はい!」

 

そして学校に向かおうとした時だった。

 

「あ、そうだ。」

「?……どうか……しました?」

「お前が良ければなんだけどさ……次の休みの日……どっか行かない?」

「……え?///」

「俺の事を救ってくれたお礼だと思ってくれていいからさ、どうする?」

「ッ!は、はい!……行きたいです!」

「おっけーじゃあ早く学校行こうぜ。」

 

そして2人は、学校に向かった。

 

つづく




今回もありがとうございます。
物語はまだまだ続きますので、お楽しみに!
そしてかなり前からこの作品内でアンケートを行っていました。
なので次回は番外編を1度挟んでからメインストーリーをやろうと思いますのでどうかよろしくお願いします。
それでは次回もよろしくお願いします!
感想などもお待ちしておりますm(_ _)m

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