走ることしか考えていないサイレンススズカと効率的に勝つ方法を考えるタイプのトレーナー。あと割と理解のある友人一同。   作:サイレンススズカ専属トレーナー

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かわいそうはかわいい。クソガキ黄金世代&被害者トレーナーが書きたかった。


後輩を回るサイレンススズカⅡ

 

「あ、おーい。こっちでーす」

「あ、いた」

 

 

 スカーレットとのきゃぴきゃぴ自撮りを乗り切った直後、スズカのスマホに連絡が来た。セイウンスカイから。

 

 

「いやー、すみません急に呼び出しちゃって。お時間大丈夫です?」

「ええ。あと……一時間くらいなら」

「ああもう、全然大丈夫です、三十分くらいでお二人なら終わると思うんでー」

 

 

 スズカと黄金世代はかなり仲が良い。あの五人と……あとなんか一人いたと思うんだけど、そことプラススズカで絡んでることも多いらしい。私は見たことないけど。

 

 なので、セイウンスカイの呼び掛けにもスズカは行ってみましょうか、と悪い気はしていないようだった。頼られるのは先輩としても嬉しいみたい。

 

 

「何をすれば良いの? 助けてほしいって……」

「や、教室についてから。ああ、騙してお客さんとして連れ込もうってんじゃないですよ? うちの出店、もう終わってるんで」

「もう終わってるの?」

「クイズして色々配ってたんですけど、在庫無くなっちゃって。基本お客さんが絶対に勝てるやつなんですよ。あんまり拮抗するとキングやグラスちゃんがすぐに熱くなっちゃうんで」

「難儀な子達ね……」

 

 

 連れられてセイウンスカイ達の出店に向かう。ドアに、本日終了の注意書きが貼られていた。まだ数時間残ってるけど……凄い人気ね、この子達も。

 

 

「実質スペちゃんやグラスちゃん、キングの出店ですからねー。他はみんな裏方って感じで」

「あなたもでしょ?」

「セイちゃんにファンなんかちょっとしかいませんよー。大事にしないとですよねー」

 

 

 じゃあここで待っててもらって、と言われ、ドアの前で待つ。セイウンスカイだけががらりとドアを開け、半身入室した。片付けとかをスズカに頼むのは流石にやらないだろうし、何だろう。基本スズカにできることって少ない……いや、真面目な子だから言えば大体のことは──

 

 

「甘いねキング! まだ私のメインフェイズは終了してないよ!」

 

 

 !? 

 

 

「なっ……スカイさん、まさか決心がついたの!? 絶対に逃げたと思っていたのに!」

「ふっふっふっ……私のトレーナーさんは忙しいからね! 代わりを連れてきたよ!」

「それはあなたが照れてるだけなんじゃ」

「私は手札から、サイレンススズカ先輩とそのトレーナーさんを召喚!!」

 

 

 あ、なんか召喚されたな。出ていけば良いかな。

 

 

「しょ、しょうかーん」

「こんにちはー……」

 

 

 セイウンスカイの後ろから顔を出す。教室のなかはウマ娘でいっぱいで、教壇に設置されたステージみたいなところにキングヘイローが座っていた。豪華な椅子で、王冠を被っている。

 

 

「限定パフェ無料券四枚をリリースして効果発動! 私の代わりに二人にチャレンジしてもらうよ! お願いします、先輩方!」

「プライドとか無いの?」

「このままキングに負けるよりマシですから!」

「そっかあ」

 

 

 黒板の端っこに、賞品→『学食の限定パフェ無料券五枚』と書いてある。五枚中四枚捧げて良いんだ。ノリノリで頭を下げるセイウンスカイ。まあ楽しそうだしスズカも嫌な顔をせずに入っていったので私もついていく。

 

 どうぞどうぞここに、とセイウンスカイに促されて、回答席らしき場所に座らされる。私とスズカの間に仕切りがあって見えない。私の手元にはホワイトボードとペン。あ、ちゃんとクイズしてるわね。

 

 

「ちょっと待って! 反則! 禁止カード! その二人は卑怯よ! 勝てるわけないじゃない!」

「どう、審判のグラスちゃん!」

「んー……まあ、明言はしていませんが、一応クラスの催しですし……ちょっとズルいかも……」

「……そう、そうなんだグラスちゃん。私、がっかりだよ。グラスちゃんは認めてくれると思ってたのに……」

「……なんですって?」

 

 

 反則と言いたいのか、赤いカードを掲げようとするグラスワンダー。競技者じゃなくて審判なんだ。まあ公正にやりそうだし良いかもね。

 

 でもあれよ、笑ってる。俯いてるけどセイウンスカイ、笑ってるって。寸劇始まってるって。

 

 

「グラスちゃんもキングも、気高い戦士だと思ってた……いつも何かに挑んで、限界を越えていく……みんな、そんなウマ娘だと思っていたのに……」

「スカイさん、何を……」

「逃げるんだ! 勝てなさそうだからって、スズカ先輩と戦わずして! 反則扱いして勝ちを拾うんだね! あーあ、がっかりだよ!」

「……ちょっと、誰が逃げるですって?」

「……私がスズカ先輩から逃げる……? セイちゃん、今なら許しますよ」

 

 

 いや、審判ならグラスワンダーは勝つも負けるも無いでしょ。

 

 

「逃げないと言うのなら、上げる札が違うよねえ、グラスちゃん! さあキング! キングとして挑戦を受けるのか受けないのか、はっきり言葉にしてよ!」

「ぐっ……こ、この、このキングが……! 一流のウマ娘たるこの私が……っ!」

 

 

 何を見せられてるの、今? 

 

 

「受けて立とうじゃない! キングはいつ誰からの挑戦でも受けるわ!」

「……召喚を認めます。ではバトルフェイズ」

 

 

 勝手に移行するな。

 

 

「そういうことなんでお願いします。お二人ならたぶん勝てるんで」

「え、でもクイズはゲスト有利だって」

「ああ、これは私達が個人的に遊んでる別のやつです。トレセンからのご褒美争奪戦なんですよ。午前で一番お客さんを集めたので」

「それに私達が出るの……?」

「良いって言ってるんで」

 

 

 じゃあお願いしまーす、とセイウンスカイはグラスワンダーの隣に座った。机の上の看板は『実況』。というかグラスワンダーは『解説』なんだ。解説兼審判って。

 

 

「さあ、では始まりました、『ドキッ♡絆を試そう! 以心伝心これな~んだ!』、セイウンスカイのターンです。実況はセイちゃんがやりまーす。あ、うん、じゃあ質問よろしく~」

「何度聞いてもふざけた名前ですね。解説のグラスワンダーです」

 

 

 飛ばしてきてるわね。私もスズカもよく解らずここに座ってるけど。スズカが見えないのが不安で仕方がない。こんなところで実質一人にされたようなものなんだけど。

 

 混乱している間に知らないウマ娘が箱を漁って、何枚か紙を取り出した。

 

 

「ではお二人のためにルール説明をしますね。今から十問質問をしますので、答えてください。二人の答えが揃ったら一点です」

「ちなみに現在のトップは見ての通り、キングちゃんとそのトレーナーさんの八点です。つまり間違えて良いのは一問まで。これは厳しいですね」

「ちなみに最低点はいくつだっけ、グラスちゃん?」

「……最低点は私とトレーナーさんの一点です。でもあれは問題が」

「言い訳するんだ?」

「そもそも自分のトレーナーさんが恥ずかしくて呼べなかった人に言われたくありません」

「ち、違うし……本当に忙しかったんですよ……」

 

 

 そこでバチバチしないで? 

 

 

「では気を取り直して第一問。はい。『ウマ娘の趣味は?』だね。お書きください。まあこれは序の口って感じかな、グラスちゃん」

「ですね。長い時間を過ごしているわけですから、これくらいは知っておいてほしいです。特に少人数チームですからね」

 

 

 スズカの趣味ね。これは簡単。それ以外を書くわけがない。というかうちの子達が解りやすすぎる。問題が出た瞬間黄金世代達が「あーはいはい」みたいな顔になってるし、キングヘイローははっとなって抗議の手を上げている。

 

 

「じゃあ仕切りを外しながら、回答を、良い感じにお互いにも見えるようにお願いしまーす」

「では、オープーン」

 

 

 私、『走ること』。スズカ、『走ること』。

 

 

「出来レースじゃないの!」

「これは一致ですね。お見事」

「一問目クリアー。いやー、まあスズカ先輩の趣味といったらって感じはあるよね」

「ですね。有名です」

 

 

 案外簡単ね。ハードルを上げるだけ上げた段階で無理めな問題が出たらどうしようかと思った。やるならやるで、私がスズカのことを理解できていないなんて思われたくないし。全力で勝ちに行く。二問目、三問目と順調にクリア。五問目正解で観客が沸き始めた。

 

 

「いやー、これは凄いね。実際グラスちゃんは知ってる? トレーナーさんの身長とか」

「……明日聞いておきます」

「私は知ってるけどね」

「え」

「にゃはは。はーい次、六問目ー」

 

 

 実況解説というか雑談してるのよね、あそこ。まあスズカには話を振ってるみたいだから良いか。私に振っても仕方無いしね。主役は黄金世代、ゲストも私というよりスズカだろうし。私はスズカに合わせる役に徹しよう。

 

 

「『ウマ娘の好きな食べ物は?』とのことで。これもサービス問題かもしれないね、グラスちゃん」

「ですね。トレーナーさんがご飯を作ることも結構ありますから」

「あー。ちなみにグラスちゃんは何が好き?」

「肉じゃがですかね」

「わー家庭的」

 

 

 スズカの好きな食べ物って何だろうな。一応私が作るときは……うーん、大体なんでも美味しいって言ってるな。好きなもの食べて良いよって言うと『トレーナーさんのご飯』って言うし。それで言うと私のご飯って書くのが正解か? いやそんな恥ずかしいこと言える? 外したときヤバいでしょ。

 

 ……まあいちご大福かな。流石のスズカだってそこは恥ずかしいという気持ちがあってほしい。というか私が書けない。

 

 

「では、オープン!」

 

 

 私、『いちご大福』。スズカ、『トレーナーさんのご飯』。

 

 

「ちょっとぉ!」

「え、トレーナーさん? なんでですか?」

「書けるわけないでしょそんな答え! 今死にそうよ私!」

 

「あーっと外してしまいました。これは痛いねえグラスちゃん」

「ですね。一問しか間違えられないので、もう少し難しい問題のために残しておくべきだったかもしれません……というか凄いですね。私書けませんあんなこと」

 

 

 顔あっつ。嘘でしょ。ちょっと待って。普通にしてられないんだけど。私だけ仮面とか被っても良い? 恥ずかしすぎるこんなの。

 

 ちゃんと私に合わせてくださいね、と人差し指をぴっとするスズカ。いや解るよ。趣旨というか、メインはスズカだから、スズカは素で私が合わせるのは理解できる。

 

 ……でもこの答えで自分のご飯って書けるトレーナーなんて本当にいるの? 

 

 

「好きなんですか? スズカさん」

「え? ええ、そうね……好きですね。たくさん食べてますから」

「どの料理が好きとかあります?」

「うーん……ポトフとか……?」

「それを書く問題じゃないんですか? というのはおいといて、第七問! ここからは間違えられないからね。ではもんだーい」

 

 

 ばっと問題係のウマ娘が紙を広げる。

 

 

「『トレーナーがお風呂で最初に洗うのは?』だね。あー引いちゃった。外れだよこれは」

「知ってるわけないですからね。というか答えたら問題ですよこんなの。入れたの誰ですか」

 

 

 ええ……何この問題。私が暴露するだけじゃない。同性しかいないからって何言っても良いって話じゃないのよ。めちゃくちゃじゃない。無回答とか……いやあ冷めるかな……でもこれは問題が……いや待てよ。

 

 これってスズカの回答を当てれば勝ちなんだよね……じゃあ別に私のプライベートを告白する必要ないわね。答えはこれだ。

 

 

「はい、じゃあ無回答だと思うけどおーぷーん」

 

 

 私、『スズカの髪』。スズカ、『私の髪』。

 

 

「よしっ」

「こ……れは正解ですね……」

「やっぱりおかしいでしょこの問題! 一緒に入ったことないと答えられないじゃない!」

「じゃあ一緒に入ったら良いんじゃない?」

「できるわけないでしょこのおバカ!」

 

 

 あっぶない。何とかなった。嘘はついていないし正解しているのでセーフ。事実スズカと一緒に入るときは必ずスズカから洗うことにしてるし。風邪でもひかれたら困るのと、尻尾のケアにどうせ時間をかけるからね。

 

 

 

 

 ────

 

 

 

 

「全然予定が合いませんでした……あれ?」

「あ、スペちゃん。やっほー」

「誰も見つけてこられなかったですか?」

 

 

 今日と明日は聖蹄祭です。私達のクラスは、凄く恥ずかしいですけど、『黄金世代に挑もう!』ということで、ちょっとしたクイズとかゲームとかを、私達四人と、エルちゃんの代わりにツルちゃんを入れてやることになりました。

 

 ツルちゃんもギリギリまで自分では格落ちする! と叫んでましたけど、頑張りやさんで応援したくなるツルちゃんにはかなりファンがたくさんいました。

 

 

 ただ、私達の人気だけで何とかしようという出店で、私達も「たくさん人が来るよ!」とは言えず……お昼頃には景品が無くなってしまったので一時的に閉じることにしていました。

 

 

 暇になってしまったのですが再開に備えて遊びに行くわけにもいかず、どうしようか悩んだ末この間黄金世代にと貰ったパフェ無料券の分配を賭けて勝負をすることになりました。勝った人が全部持っていく感じで。

 

 

「え!? スズカさん!? 誰ですか、スズカさんを連れてきたの!」

「セイちゃんでーす。勝ち確ぅ」

「卑怯! 卑怯です! スズカさんは勝負が決まっちゃうから呼ばないようにしたのに!」

「なはは。勝てば良かろうなのだー」

「セイちゃんはトレーナーさんを呼ぶのが恥ずかしいだけじゃん!」

「やめてよ……」

 

 

 本当は本人か、もしくは同世代の友達とそのトレーナーさんを連れてきて答えさせようって話だったんですが、あいにく私のトレーナーさんはおじいちゃん……おじさん……ご年配のベテランなのでこういうふざけ方はしてくれませんので、代理を探すべく走り回っていたんですが……誰も見つからず帰るとスズカさん達がいました。

 

 

「はーあ。セイちゃんがこんなズルいことをするなんてがっかりしました」

「まあまあ。ほらここ座って。今ちょうど楽しいところだから」

「もう……え、スズカさんのトレーナーさん、なんで突っ伏してるんですか?」

 

 

 確かに勝手に禁止と判断していた私が悪いのであんまり強くは言えないんですが、なんか釈然としません。軽く併走に誘ったら勝負服で来られた気分です。

 

 グラスちゃんの隣に座って見ると、スズカさんのトレーナーさんがホワイトボードで頭を抱えて突っ伏していました。珍しいですね、人前でこんな感じになるのは。

 

 

「それはね、八問目の質問が『ウマ娘の好きな匂いは?』で、回答が『トレーナーさんの匂い』だったんですよ」

「ああ……」

 

 

 だからこんなになってるんですね……まあスズカさんなら言いそうです。なるほど、トレーナーさんが合わせにいってると。

 

 

「ちなみに九問目は『トレーナーのチャームポイントは?』だったよ」

「もう解放してあげた方が良いんじゃないですか?」

「別に良いんだけどキングが不戦勝は受け入れないって騒ぐから」

「いやそれはっ……まあ、なんか、もう私が悪い気がしてきてるわ今」

 

 

 スズカさんはかなりご機嫌みたいです。トレーナーさんはずっと身動きしませんけど、まああの人なら大丈夫でしょう。明日にはけろっとしてます。スズカさんと一緒で切り替えが早い人ですから。

 

 

「では最終問だーい。さあ当たりの問題を引けるかなー」

「発表をお願いします」

「どん。おーっとこれはー……『ウマ娘の幸せとは?』と。これはもう答えさせるつもり無いね……スズカさんじゃなければ」

「ちょっとぉ! 有利お題じゃない!」

「誰が書いたんですか、こんなの」

「ではお書きくださーい」

 

 

 スズカさんがちらちら仕切りを見ながらすらすらと書いていく。トレーナーさんは……か、髪がぐしゃぐしゃ……頭を抱えています。あ、頭を机に打ち付けた。

 

 

 スズカさんの幸せって……まずは走ることですよね。これは間違いないです。これはみんな解ると思います。まあ、グラスちゃんやセイちゃん、キングちゃんはそれを書くと思っているでしょう。

 

 しかし私には解ります。これは『トレーナーさんと過ごすこと』を入れるかどうかです。

 

 

「トレーナーさーん。早く書いてくださーい」

「これは何を迷っているんでしょう……? 流石に一択だと思ったんですが」

 

 

 みんなはスズカさんのこと、ただ走ることを生き甲斐にしているくらいにしか知りません。好きなこと、趣味、幸せ……全部走ることだというのはとっくにバレてます。ただ、それでトレーナーさんに色々してることとか、最近は走った後のこともこだわり始めていることとかは知らないんですよね。

 

 トレーナーさんはそういうのがもちろん解っているので、ペンを持ったままどんどんと机を叩いています。こんなに追い詰められているのを見るのは初めてだなあ……私なら絶対書けないので気持ちはとても解ります。

 

 

 セイちゃん達に急かされながら、トレーナーさんは殴るみたいに答えを書きました。どう考えても大変なことになってそうなんですけど、スズカさんみたいな凄いウマ娘とトレーナーさんが理解し合っているという事実にクラスのみんなはウキウキなので何も思っていなさそうです。

 

 

「はーい、じゃあオープン!」

 

 

 スズカさん、『走ること』。トレーナーさん、『たくさん走って私と寝ること』……あっ。

 

 

 ばんっ! (トレーナーさんが机を叩き付ける音)

 

 がたんっ! (トレーナーさんが椅子を蹴飛ばして立ち上がる音)

 

 がちゃん! がん! (トレーナーさんが肩をぶつけながら走って出ていく音)

 

 

「あー……なるほど……」

「これは……不正解ですね……なんかもう、それ以上の問題があるような気がしますが」

「あ、あれ……? ねえ、まさか私負けた? 引き分けだよね?」

「スズカ先輩を呼んだっていう反則を加味して負け、ですかね」

「そんなぁぁぁ…………」

 

 

「じゃあ私、トレーナーさんを追いかけるわね。楽しかったわ。また明日」

「あ、はい。お疲れさまですスズカさん」

 

 

 にっこにこのスズカさんが浮き足だって追いかけていきました。嬉しそうだなあ。向こう数日間はこのことをにこにこで話すスズカさんが見られそうです。可愛いから聞けちゃうんですよね。

 

 

「お慈悲を……」

「私もこんな勝ち方納得行かないわ! もう一回! もう一回やるわよ!」

 

 

 ま、向こうは二人のことなのでいっか。明日の準備もあるし、私もセイちゃんをからかおっと。




迫り来る菊花賞に震えろ。
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