ランサーで第5次聖杯戦争   作:指が痛い人

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いつもの第一話

「お、ちょうど良い所に来たな衛宮に佐藤、ちょっと手伝ってくれ」

 

「何だ一成。今度は何が壊れたんだ──ってオイッ佐藤! いつまでフランクフルト食べてるんだ。さっさと飲み込めって」

 

「うぐぐぐぐう──ッゴクン、っプハァ。いやぁ、あんまりにも美味しかったからつい。ソーセージは最高の食い物だって改めて実感するわぁ流石は祖国の味だな!」

 

「いや何でさ」

 

 時は200X年。俺、佐藤 翔は転生しこの時代に生を受けた。まぁ世に言うオレ強えぇ系の転生者……って訳でもなく、ちょっとした苦難と挫折を何度も経験した変わりと自負している者だ。前々世では普通の会社員。世に言うリーマンだった。具体的な事は記憶の摩耗でほとんど覚えてないが死ぬ直前に動物園を脱走した獅子にガブガブされた事は強く記憶に残っている。てか、衝撃的過ぎて忘れたいけど忘れられないな! 

 その後は再度転生し色々あって幼馴染兼相棒の人生に連れ添い、またも死んで今に至るって訳だ。俺の出生に関してそれなりに問題は付いてきたが今は無事解決済みで普通の人生を送り、高校生として人生を謳歌してるよ。

 

「ムム、それは変だぞ佐藤。俺の記憶が確かならソーセージはドイツの食べ物の筈だ……いやしかし失った記憶の中にドイツに居た時の記憶があった可能性も……むぅ、難しい」

 

 そんな生活の中、当然友も出来るもので。嬉しい事に俺は変わった友達を得たらしい。

 

「一成、騙されてるぞ。だってコイツハーフはハーフでもイギリス人とのハーフだぞ。あと記憶喪失についての話は真っ赤な嘘だ」

 

 俺の片割れの血を容赦なく言い当てて来る赤髪のコイツの名は衛宮士郎。俺がイギリスから日本へ移住する際に最初に友達になった自称正義の味方さんだ。基本お人好しの性格をしており、頼られたらNOと言えないから俺がついてやらなきゃ何時か体壊すんじゃないかと内心心配している大親友さ。

 

「そうであったか……いやなに、友からの偽りに気付かぬとはまだまだ修行の余地ありだな」

 

 そしてこの頓珍漢な予測を当然の如く外したメガネは柳洞一成。頭脳明晰、容姿端麗であり生徒会長と言う立場でありながら何処か抜けてる独特な口調で喋るお寺さんの次男坊さん。すこし説教臭い所もあるが鋭い洞察力で何度も俺の窮地を救ってくれた友でもあり恩人でもある奴だ。

 

「あちゃー、さすがは鋭さを誇る衛宮だ、俺の嘘に気付くなんて……もしやニンニンとアメリカのビル街を渡り歩くニンジャスレイヤーさんなのでは!?」

 

「何とぉぉぉ! ニンジャ!? エミヤ、ニンジャ、ナンデ!?」

 

「ドーモ、一成サン、佐藤サン、ニンジャスレイヤーデス──ーって誰がネオサイタマを飛び回る復讐者だゴラァ!」 

 

「アバーッ!」

 

 そんでもって親友に無惨にもハリセン斬りをまともに食らい、宙をぶっ飛んでる金髪野郎がこの俺だ。大体話を逸らす原因として動いてるからか最初に排除されたりする。

 

「ふむ、ハリセンでありながら見事としか言いようのない太刀筋。これはアレだな、ワザマエ! って奴だな」

 

「いつまで言うか!」

 

「グワーッ! 」

 

「流石は衛宮、だ、ぜ……」

 

「む、無念」

 

 俺には勿体無いぐらいの良い奴らで、ノリも良い。少々俺が貸す漫画でミーム汚染してるがまぁ、問題なかろう。俺にとって、前世の柵とかそういうの抜きで心から信頼できる良い奴らだ。

 

「爺さん、俺わかったよ。正義は悪を全て滅ぼせば実現するんだな」

 

「最終的に全て殺せば」 「よいのだぁぁぁぁッ!!!」

 

「そうそう、すべて殺せば解決―――ってアホかッ!」

 

 生徒会室にスッパンッ! と気持ちのいい音が響き、外でその音を聞いていた者はまたかとため息を吐いたのだった。赤、青、金って感じのトリオで大体過ごしているせいかバカな3トリオなんて呼ばれている。おかしいな、俺ってば平均的な成績キープしているはずなのにバカと呼ばれるだなんて……不思議だ。

 

 

 

 

「で、一成。このパッキン馬鹿のお陰で話は逸れに逸れまくったが何のようだ?」

 

「そーだ! そーだ! こっちは早朝に起きて学校に来た記念として屋上で凧揚げする予定があるんだぞ!」

 

「ちょっと待て佐藤、俺はそんな話聞いていない。それに肝心の凧は昨日薪として一緒に焼いただろ?」

 

「そーだった……む、無念」

 

「本来なら俺も是非とも参加したかったが凧がないならば諦めるほかあるまい」

 

 ぶっ飛んだ結果荒れまくっていた生徒会室。散らかった物を片付けて話に戻ろうとしたが結局それでお通訳のような空気に……南無三! 

 

「無いものはないでしょうがない。それは諦めるとして今回はある物を直して欲しく二人を呼んだのだ」

 

「ある──」

 

「物??」

 

 別の意味で空気が重くなり肌を刺すかの如きプレッシャーを感じる。

 自然と汗は吹き出し、ゴクリと衛宮が喉を鳴らした。何なんだ、一成ともあろう者がここまで出し渋る物とは……

 

 俺たち二人が注目する中、一成が指を指した。自然とその先へと視線を向けるとそこには──ー

 

「ストーブ、だと!?」

 

「実は文科系へ回す予算が足りなくてな……うちの学校は運動系の部活が優遇される。その影響でストーブも数が足りず、こんなオンボロも修理しなければ全部室へと行き渡らせることが出来ないのだ。だからこそ二人にはこのストーブの修理を頼みたい」

 

 一目でわかるほど劣化している古びたストーブ。ボディーは錆びつき、塗装は剥げて錆止めの塗料が見える。埃も積み上がりストーブの形式も古く、明らかに電気系部品よりも機械系部品の多そうなそれは去年俺達がマシュマロを焼くのに使用してぶっ壊したそれであった。

 

「だが一成何故アレなのだ。アレは去年衛宮が修理しようとして燃え尽き、真っ白な灰になりながら敗北宣言したそれじゃないか。俺達の手に余る物だぞ」

 

 震える手をもう片方の手で抑え恐怖を和らげようと努力する。

 去年の俺達はアレをぶっ壊した。ただ当然の如く壊したからには修復しようとしたが結果は惨敗。どうやら電熱線の部品にベットリと溶けたマシュマロが張り付いているらしく、水洗いも出来ない事から衛宮は敗北した。その結果は至るのに数時間ストーブに付きっきりだった衛宮はショックを受けて真っ白に燃え尽きたのはただの余談ではある。しかし、アレは結局の所廃棄処分が決まっていたはずだ。それが今更何ができるというのだ。

 

「俺達には手に負えないパンドラだぞ、一成はそれを理解できているのか!?」

 

「いや、ただ俺の修理の腕が足りないだけだと思うが……」

 

 シャラップエミヤッ! 今いいとこ、邪魔した鼻に粘度の高いオイスターソースぶち込むぞ。

 

「何でさ!」

 

 衛宮が鼻を抑え俺のポケットを警戒する中、一成は突如魔王のような笑みを浮かべ、戸棚の中から何かを取り出す。

 

「ふふふ、生徒会長であるこの俺を舐めてもらって困るだよ」

 

「なん……だと……」

 

 それは何かのパーツ。一見用途不明の機械部品なのだが今一番、俺たちの必要としていた物だった。

 

「お、一成。それは換えの電熱線じゃないか、よく見つけたな」

 

「ふふふ、その通りだ衛宮。実は親父殿の知り合いにジャンクパーツを取り扱っている店の店主がいてな。事情を話し、型の同じ代理部品として扱える物を取り寄せてもらっていたのだ! どうだ凄かろう!」

 

「な、なんだって!?」

 

「いちいちリアクションが大げさだなぁ二人は。」

 

 こちとら壊した事に責任を感じ、冬木の地から大金はたいて部品探しにわざわざ東京のラジ館まで行ったんだぞ。そりゃねぇーよ。あ、シュタゲの聖地巡り楽しかったです。この後滅茶苦茶修理した。

原作ルートはどれがいいですかね?

  • セイバー
  • 遠坂チャン
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