ランサーで第5次聖杯戦争 作:指が痛い人
でも辛口コメントは辞めていただけると幸いです。何故かって? モチベが下がるから。
矛盾点見つけても目を瞑ってくださいね。
「ふぁぁ~、クッソねっむ」
衛宮家からの帰り道、街頭が照らす夜の住宅街を1人俺は歩いていた。
ってかこんな遅い時間に変えるつもりなかったんだけど食い終わった後、フジ先生こと藤村先生が絡んできた。俺的にはタイガーつまり獅子には恨みも辛みもある為に断る理由もなくあれよあれよと道場での勝負に。竹刀での勝負だったのだが俺はその時ピンチだった。フジ先生はちゃらんぽらんで将来生き遅れになりそうなハチャメチャな性格はしているが剣道の段保有者ではある為に行ってしまえば実力者だ。竹刀での戦いに馴れてるのもあってオフザケではあるが対面してみると隙は一切ない。俺はというと昔からロングソードの類は苦手で前世でもどっちかというと槍を使っていた。せめて一回り短いショートショード程度だったらまだ何とかなったんだけどこの場合は仕方ないと思いフジ先生と戦った。
結果はどうなったかって? 俺の頭に出来た大きなたん瘤を見たら察するんじゃないですかね。
その後、もう遅い時間なので俺を帰そうと探しに来た衛宮に見つかりあえなくフジ先生御用。そして今に至るって訳だ。
ホントフジ先生には困ったものだ。口では勝てないと悟ったのか実力行使で絡んできやがる。まぁその分運動出来るのはありがたいが―――へとへとになるまでやらなくてもいいんじゃないですかね。
「ハァ~」
へとへとに疲労した体に鞭打つかのような気分でこの憎たらしい坂道を登る。
俺の家は深山町と呼ばれる冬木の地にある町の小高い丘に当たる場所に建てられている。まぁまぁな大きさを誇る洋風な建物で元はどっかの貴族に仕えていた使用人達の家だったらしく、それを改装し今は佐藤宅にしている訳だ。
そんな我が家に帰宅しようと歩くと大きな屋敷が見えてくる。赤レンガの使われた結構な豪邸だが館の外観は手入れのされてない蔦で覆われ、いかにもな魔女屋敷といった風貌の建物があった。あのミスパーフェクト(笑)で名高い遠坂さんのご自宅だ。
実は遠坂チャンとはご近所さんで俺がこっちに引っ越して来てからの知り合い。
まぁ最初はこっちが没落した魔術師の家系だからと見下されてた。だけどある事が切っ掛けで魔術の指導をする事になり、俺がちょちょいのチョイッ!って感じで指導を施すと何とビックリ才能開花。それからは友人関係となって今に至る訳だが……アイツの猫かぶり面白すぎだろ。何だよあの絵の描いたような優等生っぷりは。最初見たときは同一人物だと分からなかったぐらいだぞ。まぁそんなわけで遠坂チャンとはご近所である俺の家だが、魔女屋敷であるあの家の間隣に隣接している為に蔦の侵食が……
「あとで遠坂チャンにクレーム入れとかないと」
そんな訳で俺は無事家へと帰る事が出来たのであった
アレから時間は経ち夜の0時。辺りはシーンと静まり返っており何処か不気味な時間帯だ。
そんな時間に俺は家の地下室にてある儀式の準備を始める。まず準備するものは自身の体液の入った水銀、もしくは自身の血液。それとお札の張られたしめ縄。それを使い俺の家に代々伝わって来た幾何学模様の組み合わされた魔法陣を描く。記憶の通り、一遍の狂いもなく描かれるそれは我ながら綺麗で世に言う機能美というものにも見える。その後はそれを囲むようにしめ縄を部屋の彼方此方に結び取り囲んだ。
何で魔術の使えない俺がこんな事をしているかというとその魔術が使えない事に起因する事だからだ。
まず説明すると冬木の地は霊脈と呼ばれるものが張り巡らされている。それが何なのかは俺も知らないが魔術を扱うのに必要不可欠な燃料の魔力が充満している。そしてその霊脈が強い場所が複数存在しており俺の家がある場所もそのうちの一つだ。そんでもって俺が今から行う事はその霊脈への直接的な干渉だ。
俺の体には魔術を流す為の回路はあるが魔力を生み出す炉がない。簡単に説明すると水道を通す水道管は沢山張り巡らされてはいるが肝心な水源が存在しない状態だ。通常の魔術師、というより生物ならばならば水道管があるのならばその水源は大なり小なり存在している。しかしそれが俺には存在しないのだ。でもその状態は危険でもある。なぜかと言うと前世から引き継いだ起源である【改変】が足を引っ張り魔力を通さなければ回路が劣化していく為だ。
放っておくと大変な事ととなる。
その事から俺は通常ならば短命で終わる命だったが今も生きている。何故生きているかというのを話すにはまず俺の出生してからの人生を少しだけ語る必要が出てくる。
育ての親である母に聞かされた話では産みの母親である人が俺自身を魔術師相手に身売りに出したそうだ。そして当時跡継ぎを探していた爺さんが俺を買い取り育て始めたってのが俺の生誕の秘密。まぁそのおかげで実の父親であるキリさんには認知されてはいなかったけどね。
んで、その爺さんが使っていた魔術というのが召喚術の元である霊脈を利用した降霊術の類だそうだ。肝心の内容は教わる前に爺さんが亡くなってしまった為に分からないが、残された文献を察するに歪みを伴う霊脈から霊を引き出しその身に落としてその霊の力を借りる魔術だったとか。
さて、ここまで話したが、話を戻す。引き取り人の爺さんが俺を引き取った後、その魔力を流さなければ劣化する魔術回路と魔力を生み出さない欠陥に気付いてある魔術を編み出してくれた。その魔術ってのがその降霊術の魔術を改変し編み出した干渉の魔術だ。
必要な準備を終えて魔法陣の真ん中に立つだけで発動する魔術であるがその中身はかなり特殊で俺でしか使えない。キリさんから変異して受けついだと思われる起源の【接続】と【解除】を使い霊脈へと俺自身の魔術回路を接続。その後は魔術回路を蝕む元凶である【改変】を使い俺の魔術回路を霊脈の一部だと誤認させることによって霊脈に流れる膨大な魔力を回路へと流す事ができる。この魔術に詠唱は必要なく魔法陣を描くだけで発動できる魔術だ。ただし制限が設けられており夜0時から朝の6時までしか使うことが出来ない。お札付きしめ縄は保険なようなもので接続する際のノイズをカットする役割を担っている。
本来なら霊脈の魔力をそのまま体へと流す事は危険な行為に当たるが俺の場合素で魔術回路の本数が多く、死んだ爺さんの回路を受け継いだ事も相まって問題なく流す事ができた。
魔術を一度発動すると意識が薄くなりやがて星空の海のような場所へと至る。そこは多分霊脈そのモノ。感覚的に俺が俺ではなくなり霊脈に干渉するモノの存在が認知できるようになるため、正直あまり好かない。自分が自分では無くなるような感覚だから。まぁそんな訳で一日の終わりには必ずこの魔術を発動しながら寝落ちするのが俺の日課だ。
そして今日も何時ものように魔術を使い霊脈へと繋がったは良いのだが‥‥‥‥今日は、此処最近は何だか変だ。やけに霊脈へと干渉している場所が多く、その場所も特定できない。特定できない理由はそこから魔力が吸い出されている事にあるので多分、何かしらの魔術が行使されているのだろう。
なんだろ、冬木の地で何が起こってんだろうか?
疑問に思っていながらも魔力の中に漬かっていると遠坂邸の地下に当たる場所からあった干渉の感覚が消えた。お隣さんともあってか直ぐに分かった。
おかしい。遠坂チャン…って言うより遠坂家の得意とする魔術は宝石魔術のはず、霊脈を使う魔術はなかったと思うのだが……
不思議に思いふわふわぁ~っと意識をそこへと飛ばし何をやっているのかを探ろうとした瞬間―――
「あ、が、ぎぃぃ!?」
突如、頭の割れるような激しい痛みに襲われた。
「そそそそは銀に鉄、ちちちち血に葛藤。おおおおおおお降り立つ壁には破壊を。 しししし四方の門は開け放たれ、王冠より出で、おおおおお王国に至る三叉路は循環せよ」
頭の中で知りもしない、謎の詠唱が自分の意思とは別に紡がれていく。
「みみみみみみみみみ
ただ、満たされ分け隔てる世を破却する」
その一言一言を紡ぐ度に頭の中の血管が切れそうになるほどの痛みが走り、次第に意識が遠くなる。
「つつつつ――――告げる」
段々と意識が遠くなり、痛みが麻痺して感じなくなると自身の意志とは関係なく行っていた詠唱がハッキリとしてきた。
「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」
次第に視界は霞み、霊脈から現実へと引き戻される。
「聖杯の寄るべに従い、この意、この理、この繋がりに従うならば応えよ」
何かと繋がった感覚を感じながら焼けるような痛みを右手の甲に感じるが、今の俺に何もする事はできない。
「あの日の誓いを此処に。我は世の理を変えた者、我は待ち受ける運命に逆らう者」
そんな中、まるで走馬灯のように前世の記憶が頭の中で浮かび上がり、流れていく。どこで誰と出会い、どんな思いでを作ったか。どんな悲劇による後悔と悔しみを感じたか。そしてどんな思いで死んでいったか。そんな辛く、悔しい思いも楽しい思いもした過去の記憶が流れていくうちにある思い出へと辿り着く。
「汝三大の言霊を纏う七天、我が身と隔たる世界のより来たれ――――
それは彼女と過ごした故郷の村での思い出。数々の出来事があったその村でも割かし何時もの光景でもあるそれは―――――――彼女の笑った、可愛らしい顔だった。
―――聖剣の担い手よッ!」
魔力の抜ける久しい感覚に体を任せながら俺の意識は落ちた。
――――※※※※※※※。運命の再会ですね、
その直前、懐かしい声を聴いた気がした。
今回使った詠唱。
そは銀に鉄、血に葛藤。
降り立つ壁には破壊を。
四方の門は開け放たれ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理、この繋がりに従うならば応えよ。
あの日の誓いを此処に。我は世の理を変えた者、我は待ち受ける運命に逆らう者。
汝三大の言霊を纏う七天、我が身と隔たる世界のより来たれ―――聖剣の担い手よ。
原作ルートはどれがいいですかね?
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セイバー
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遠坂チャン