ランサーで第5次聖杯戦争 作:指が痛い人
今回は地味に難しかったぞぉぉお。早く戦闘描写に行きたい。
「なるほど、それで今俺はその聖杯探索に巻き込まれている……っと」
「いえ、正しくは聖杯戦争です」
お化けかと思って気絶してしまった俺。柔らかなママ味を感じられる感触に気付き目が覚めるとそこには夢じゃなかった過去に死に別れた相棒の姿があった。っけ、せっかく母性に期待したのに、よりによって妹分に膝枕をされてたとは損したぜ。
それはともかく俺はまたもゴーストの類が出たかと再び混乱しながらも、相棒の説明を受けた。すると何とビックリ、魔術的な儀式に巻き込まれているという。マジか、そんなものとは無縁になるように生きて来たってのに巻き込まれてしまうのか。‥‥‥‥ってか妹分がサーヴァント、つまりは使い魔ってポリ公案件じゃね? 直ぐに弁護士を手配しないと……って事はアイツになる訳で。でもなぁぁ、最後に会ったのが2年前ぐらいだろ? あの時の反応を考えると……うん、あの水銀少女に弁護を頼むのは──―
「──―メンドクセェ」
「出てますね、心の声」
おっと、余りの面倒くささに声にぽろっと出てたようだ。気を付けとかないと。
「あら、ごめんあそばせアルトリア嬢。それにしても今夜もお美しいことで」
「ありがとうございますサー・ファルシオ。貴殿も大変凛々しく──―って、誰がアルトリア嬢ですかッ!」
「「……っプ」」
懐かしいやり取りに二人して笑いがこみ上げ、遂に我慢が出来なくなり二人して久しぶりに大笑い。前世では嫌となるほど積み重ねたお決まりのやり取り。
特に不正を行っていた貴族のパーティーに潜入調査した時はこうやって演じて、二人でよく踊ったっけ、懐かしいなぁ。
アルトリアも前世の姿と変わりは無いが、まるで垢抜けたように笑いを浮かべる。
ま、そうだよな俺も嬉しいし相棒も嬉しいんだろうさ。この奇跡の再会に乾杯ッ!
二人して笑いが落ち着き、息を整える。ふぅー、久方ぶりに心から笑ったぜ。
「それにしてもまたも聖杯関係か……俺の人生には聖杯が大きく関わってるのかね?」
「そういえばあなたはパーシヴァル卿、ギャラハッド卿と同じ聖杯探索のメンバーでもありましたね」
「まぁ、な」
実は俺の動向した最後の遠征はあの聖杯探索だ。まぁ途中でカムランの丘での決戦の情報を得て最後までは同行することは叶わなかったが、聖杯が関係している事は確かだ。ってか何だよ、万能の願望器って。そんな第三魔法が空論上ではなく現実にあるって聞いた事ないぞ。
「聖杯の知識によるとこの儀式は過去に4度ほど繰り返されているそうで……何か知りませんか?」
「うん~……」
7人のマスターが過去の英雄を呼び出しあって戦わせ、勝ち残る儀式って事は相当な魔力量が必要となるだろう。するとそれ相応の膨大な魔力が必要となる。集めるにも時間がかかるだろうし準備にも相当時間が必要とするはずだ。って事は過去の文献が何かしら残ってたりするもんだと思うが……うん~、爺さんが残した文献にそんなのあったかなぁ?
「それにしても直ぐにふざける癖は死んでも治りませんでしたか、ファルシオ」
俺が思考を潜らせているとそんな事を言い出す相棒。まぁこればっかりは俺を俺たらしめる部分の一つだからってのもあるがそれとは別に理由もある。
「仕方ないさ、特に相棒の前だとな」
「? それは一体どういう──―「こうやって過ごすとお前は決まって俺の好きな笑顔を見せてくれるからなッ!」──―ッ!」
俺は前世でアルトリア・ペンドランゴン……アーサー王が辿る道筋とその結末を知っていた。何故かというと前々世ではアーサー王伝説が俺のバイブルだったから。
小さい頃に読んで憧れ、歳が上がるにつれて現実を知るに比例しその焦がれは強くなってたのをよく覚えている。だからこそ知ってた、その悲劇な結末を。それを防ごうとして頑張った。無理矢理にでも絡んで笑わせ人間性を失わせないように頑張ったり、円卓内での人間関係をとりもったりと俺が出来る事は全てやったはずだ。しかし時は残酷なもので結果は知っての通り……ハァ、生前でやり残した事をあげろと言われたら真っ先に相棒の事を考えるわ。
話しは戻すとして、そうやって知ってたからこそ俺は頑張ってたのさ。そういえば前々世で思い出したがライオンバクバク事件の日だって友達からそのアーサー王伝説が元となったゲームを借りに行く最中だったようなぁ……うん、そうだ。確かゲームを借りに行っていた記憶が確かにあるぞ、ジョジョォォォ!!! そういえばあのゲーム、名前は何と言ったけな? 運命か何かだと記憶してるんだが……うん~、何分古い記憶だからわからん!
「しゅ、しゅき、いまわたしのえがおがしゅきって」
「まぁそれはともかくとして、つまりは俺達は命を狙われる立場にある訳だよなぁ……マジかぁぁ」
何故か赤くなって取り乱している相棒。まぁこの突然発病してしまう奇病は生前からなので問題ないとしてどうしたものか……前世の俺だったら槍とか色々使って血反吐を吐いてでも生き残っただろうけど、今世ではそんな事考えもしなかったから備えほとんどしてないからなぁ。
「ゴホンッ! すいません取り乱しました」
正気に戻った相棒はこう語る。サーヴァント同士は気配を探り合う事が出来るので接近にはいち早く気付けるし、もし見つかったとしても自身のクラス適正的に誰であろうと逃げる事は可能だと。
「それだと完全にマスターである俺が足手まといになるじゃないか」
「サーヴァントは全盛期の姿、つまりは一番強かった時期の体で召喚されます。それに加え、それぞれ割り振られたクラス適正により常人では相手にできない化け物と化してしまうので今のファルシオでは……」
「むぅ……‥」
確かに、それを言われるとキツイな。俺は欠陥魔術師なだけに他の魔術師が有する魔力を探し出す能力が皆無で、ひょっとすると初心者である衛宮よりも酷いかもしれない。
それに俺は一日の終わりには魔力回路を浸さねなければならない制約がある。いつまでも逃げ回るにしてもその制約を熟す為にこの家を離れるわけには……って──―
「──―待てよ」
確か俺の家は霊脈への接続を安定化させるために内部と外とを異界化して分けていたはず。儀式の途中でノイズが走ると大変なので外部からの干渉を全てシャットアウトしてたってどっかの爺さんが残した資料で読んだな。でも外部からの干渉が出来ないなら逆説的に。
「相棒、ちょっと」
「なんでしょう?」
俺の考えが正しければ、この異界化した工房は──
「──他のサーヴァントの気配を今ここで探れるか?」
「? ……ッ!?」
──俺の切り札になるかもしれないな。この後無茶苦茶準備した。
そして次の日も聖杯戦争の準備に掛かりきって丸一日使った為に学校を休んでしまったのはただの余談である。
自己紹介の時、名字が普通だと言われたのはちょっとショックだったなぁ……
※※※
サーヴァントを召喚して寝坊しずる休み、私が召喚したサーヴァントであるアーチャーに町を案内しアーチャーと初めて過ごした最初の日。その日の中では色々とアーチャーの事を知れた日だと思う充実した日だった。
それでその次の日。私が学校へと一日ぶりに登校するその道にはいつも通りうるさく、しかし楽しいと感じてしまうご近所さん兼、第三の魔術の師匠でもあるアイツと珍しく登校していた。
「っで、遠坂チャンよ。昨夜はどうしたんだ? 聞いた話によると休んだらしいけど……まさか陣痛か!? 生まれるのか赤ちゃんが!!?」
「そうそう、今月で臨月なの──―って誰が妊婦じゃ!」
「相手は誰だ! 三組の田中か! それとも5組の斉藤……意外性を突いて用務員のジャーネット・ジャスカか!?」
「しくしく、貴方の子供だっていうのに認知してくれないのね────って昼ドラかッ!」
「よ! 今日も朝からのツッコミ、冴えてるねッ!」
「うるさいッ!」
ほんっとコイツと一緒に居たらペースを乱される。まるで手玉に取られているかのような感覚は小さな頃に出会った時と変わらず、コイツが一度ボケを始めると気づいたら巻き込まれている……いい迷惑よホント。
【それにしては楽しんでいるようだが?】
【煩いわよアーチャー! 私がこんなデリカシーも無い奴に対して楽しんでいるはずないじゃない】
頭の中で響く声。その正体は私が召喚したサーヴァントであるアーチャー。すっごく生意気でいけ好かない奴かと思ってたけど、昨日の行動を見るにちょっと擦れてるだけで本当は優しい奴だと分かった……と、思う。だって小さな頃から幼馴染であるこいつならいざ知らず、一日過ごしただけで人の器が図れるわけないじゃない。だから確証はない。まぁ、私が使った令呪の効果によって命令には素直に従ってくれるし私を守ろうとしている意思も感じられる。だから信用できない訳でもないけどね。
【そういえば凛】
「なぁなぁ遠坂チャン」
【何、アーチャー。何か気づいた?】
【この凛の友人は魔術師でもあると昨日、君は話してくれていたが。この友人がマスターだと言う事も考えられないか?】
アーチャーが言っていた通り、私もコイツがマスターではないのかと真っ先に考えた。けれど──
【それは無いわね】
「ねぇ~」
──―無いと断言できるほどの理由を私は既に知っている。
確かに彼は私の聞いた事もない魔術を知っているし、遠坂家に伝わる宝石魔術を古い型とは言え私以上に理解がある。それにその宝石魔術に関して、直接教鞭を取ってくれたのは悔しい事にコイツだ。だからもしマスターだとしたら要注意人物だと考えていたと思うわ。けれど、コイツの場合それはない。
だって魔術回路は持っているのにそれが死んでいるんですもの。一時期一緒にその回路を生き返らせようとして頑張ってたから知ってるけど本数こそ私の倍以上を保有しているけど、それは全て死んでいて魔力を生成する事が出来ない。それどころか彼の家にある儀式台で一日に一度体に処置を施さなければ死んでしまうような欠陥を持つ魔術師なんだから、マスターになる確率なんて万に一つもない。
その事をアーチャーへと端折って説明するとそうか、と言い残して学校につくまでは話しかけてこなくなった。まぁ良いわ、うるさいのが1人消えたと思えばいいのだし、変わった奴二人も同時に相手出来るほど私も己惚れてないわ。
「なぁなぁ、遠坂チャン」
「何かしら?」
「俺達ってもう……やっていけないのかな。離婚するしかないのかな……」
「待って貴方! 私はあなたがいないといないと────って誰が別れ際の夫婦じゃァ!」
「ワザマエッ!」
それにこんなバカする奴がマスターな訳無いでしょう!
【ッ】
【アーチャーも笑うなぁ!】
こうして私の騒がしい一日が始まる。でも、この時点で思ってもみなかった。私の考えが全て水泡に帰す事になるだなんて──―
・ステータス
名前:アルトリア・ペンドラゴン
クラス:ランサー
身長:172㎝
体重:不明
地域:欧州
属性・カテゴリ:秩序・善・地→天
性別:女
【ステータス】
筋力:A
耐久:C-
敏捷:A++
魔力:A
幸運:B-→A++
宝具:A
原作ルートはどれがいいですかね?
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セイバー
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遠坂チャン