ランサーで第5次聖杯戦争   作:指が痛い人

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ちょっとワクチン接種して副作用で苦しんでたら投稿遅れちゃったぜ!
待っててくれた読者の皆も副作用には覚悟しようなッ!

最近の楽しみは誤字報告のお知らせな作者からでした。

※今回はガバ理論入ります。ご注意くだされ。


始まった夜の第七話

【準備は良いか、ランサー(相棒)

 

【えぇ、こちらはいつでも準備OKですよマスター(相棒)

 

 その日の晩、俺達は行動に移す事に決めた。どうしてもあの学校に仕掛けられている結界の術者が気になるからだ。

 

 普通魔術師のテリトリー内であそこまであからさまに結界を張ろうなんて馬鹿はいない。ましてやあんなタチの悪い物、仕掛けるだなんてどんな奴だ。学校にいる時偶然、その結界の魔法陣を見つけ、その際に調査目的で【接続】して分かった事だけどあれは干渉なんてちゃちなモノじゃない。文字通り人の体を溶かす効果の付いた結界だった。それに加え魔法陣を撤去しようにもクッソ面倒な事に昔マーリンに見せてもらった神代の魔術に酷似していて、今の俺じゃ解除どころか魔力を消し去る事もできっこない代物だ。恐らくはサーヴァントが仕掛けた物だと思うが……正体がまるでつかめないぜ。

 

 術者を探そうにも手掛かりが────ってとこで俺は思い出した。コレ、そういえば未完成だったと。この結界は先ほど述べた通り未完成で必要な数の魔法陣も足りちゃいない。ならその術者は魔法陣を書くために学校に現れるのではないか? っと思い俺は調査へと乗り込む事に決めた。

 

 俺は改造した祭壇に設置されている浴槽へと漬かる。

 そいえば俺が中途半端に霊脈へと繋がっていると言ったが、これに起因する事でもある。資料で読んだがどうやら本来、聖杯戦争でパートナーとするサーヴァンを召喚するには簡単ではあるが魔法陣と呼び出す者に関係する触媒が必要とされるらしい。けれど俺の場合はランサー(相棒)を召喚する時にどういう訳か、俺自身が組み込まれている状態の霊脈その物を魔法陣へと代用、そして触媒としても俺を使用したらしい。まぁ分かりやすく言うとこの地の霊脈その物の約半分ほどが俺自身と一体化したらしく解除できない状態になっているのだ。

 だからこそ、俺は魔術がある程度だが使える体になってしまった訳だが──―まぁ、だからこその問題もある。

 

今の俺の状態は簡単に言えば魔力という水が止めどなく生成されるタンクに突如ブッ刺さった蛇口付きのパイプだ。蛇口で制御しなければいつまでも垂れ流しになるし、自身で生成した魔力で無いためにコントロールも難しい。その蛇口の制御も極端にしか操作できない欠陥品でものすごい少ない量か、制御無しの垂れ流ししか出来ない状態。まぁだからこそ、遠坂チャンに気付かれることなく魔力を使用で来た訳だが……

 そんでもってじゃあなんで浴槽へと漬かるかと言うと、その制御不可の魔力を制御する為に使うのだ。この祭壇の置かれている部屋は俺のあの事故があった影響か、その場所へ居るだけで霊脈へと繋がれる特殊空間に成っちまっている。そして霊脈は俺が繋がる事によって一つの魔術回路へ認識が代わり────俺自身となる。まぁつまり何が言いたいかというと俺がこの部屋にいるだけで俺に契約しているサーヴァントは無尽蔵に魔力が補給できるって事だな。あ、普通の人が立つと魔力の過剰供給で死ぬ危険な場所なので注意な。

 

 で、ここで浴槽へ漬かる事に繋がるんだが。俺の魔術特性は【水】と【何か】だ。何かは正体が分からないので説明しようがないが【水】に関してはある程度は説明できる。魔術師にはそれぞれ五大元素のどれかに適性を持っている。偶にそれ以外を持っている奴もいるがそれは例外として、それぞれ適正のある元素はその者にとって何かしらの恩恵を得る。それはマーリンによると人それぞれ違うらしく、俺の場合は水に漬かる事によって魔力を操りやすくなるようだ。無造作にサーヴァントへと魔力を垂れ流してちゃ何時か水風船のように破裂しかねないからな、それを操る手段が必要だった為に突貫で用意した方法だったりする。つまりはこの浴槽に漬かる行為は必要な事。これで説明がついたな。

でも、これだけやっても何故かランサー(相棒)への魔力供給量足りないっていうんだよなぁ……なんでだろ?

 

【もしかしたら余剰魔力は胸に行ってるのでないか―――】

 

【聞こえてますよ】

 

【あ、すまん。元胸無し】

 

【……帰ったら覚えていてください】

 

おっと、これはハードラックとダンスちまったようだぜ。

 相棒のコンプレックスの地雷原については、有り余る胸の上に置いておいて。足りないって言うんで、俺は考えて考えて考えて―――――――そして寝た。

いや、考え疲れて寝た訳ではなく、単純に俺自身を魔力タンクと割り切って余計な抵抗となる意識をカットする事によって魔力供給量を増やそうって考えだ。

自分でも奇策だと思う。本来マスターが寝るだなんて常識からしたら考えられない。でも俺の場合、それが出来てやった方が良い理由が三つある。

 

一つ目はまず町全体に張り巡らされている霊脈そのものが俺自身の回路へと出来、どこへ居ようとサーヴァントへ魔力供給できる能力。

霊脈の影響範囲内であればどこへいても念話ができるし、魔力だって好きに渡せる。その量に限りは無く、あったとしてもその時は霊脈が枯れるのと同意味だ。

 

 

二つ目にサーヴァントであろうと察知されることはない異界と化した工房。

前にも述べた通り俺の工房は外からの干渉を一切受けない異界化した工房と化している。それに加え、あの事故があった影響で固有結界めいた場所になっている。だからこそサーヴァンや他の魔術師が察知する事はまずないだろう。

 

そして最後の三つ目だが……単純に俺が魔力操作を行うのに、意識を落して無意識にならなければ繊細な操作ができないからだ。

これは前世からマーリンやモルガンから言われていた事で、俺はどうやら無意識的に行う魔力操作の方が二人が手放しに誉めるぐらい腕が良いらしい。それは寝ている時も同様で、これのおかげで何度マーリンからのベッド侵入を防止出来た事か分かったもんじゃない。

 

この三つの理由から俺は寝る事を選んだ。

 

【相棒……改め、ランサー。今回の目的は分かっているな?】

 

【今回の目的は魔法陣を形成しに来るであろう魔術師、またはサーヴァントへの威力偵察……ですよね?】

 

【そうだ。いざと言う時は宝具を使用してもいいが顔だけは見られるなよ? 宝具で気付かれる事はマズ無いだろうが、お前の顔見知りが敵サーヴァントとして出てきたら一発で真名バレするから注意するように】

 

【えぇ、わかっていますとも。何の為に座にいるモルガン(姉さん)からこの宝具を借り受けて来たか分かりませんからね】

 

最後の打ち合わせを軽く済ませながら、念話を送るがどんどんと意識が落ちて来るのを感じて来る……時間だ。

 

【それじゃ……二時間後、定期連絡の為に目を覚ますから忘れるなよ……】

 

【えぇ、それでは二時間後】

 

相棒声が薄く掠れてきやがて……俺の意識が落ちたのだった。

 

お休みなさいファルシオ――――

 

眠る直前にそんな声が聞こえたが俺は既に夢の中……

 

※※※

 

【お休みなさいファルシオ、いい夢を】

 

 槍で薙ぎ払うかのように構え、気合を入れる。コレはある種のルーティーンの様な役割があり、前世で槍を握ってから繰り返している習慣でもある。これよりは戦場、弱い私は一度なりを潜めさせて、王である私を呼び起こす。

 

この私はファルシオが嫌う私だ。私自身もあまり好きではないがこれより先は歴戦の勇士達が集う戦場と考えると致し方ないだろう。

彼が眠ったのを感じると同時にファルシオから送られてくる魔力が何倍にも増したのを感じる。やはり貴方は私に甘い所が抜け切れていない。

 

 弱い私が冗談半分で足りないと言うとそれを真に受け、それを解決する手段を用意して実行する。その様な理由から導きだされるに性格的にお人好しな部分が抜け切れていない証拠だろう。だが、それも愛おしく感じる。

王である私が真っ先に切り捨てた部分をいつまででも失っていないと言う証拠であり、何よりもどちらの私も最も美しいと感じる部分だからだ。失ったモノほど美しいとは誰が言ったか……同じような状態であるが故にまさしくその通りだと私は思う。

 

槍を構え供給される膨大な魔力を操り、体へと纏わせていく。それは風であり風で作った結界。光を通さず、不可視とする術が本来の使用用途だが今回は違う。風は不可視になる事は無く体の周りへと圧縮されて密度を高め、余りの強風に周りの物が全て吹き飛んで行く。

 

「ふんッ!」

 

その状態のまま持ち前の脚力で飛び上がりその高さ、約12m。彼女はそのまま―――空を蹴った。

 

それはまるで空を足場にしてジャンプしてるかのように飛行し、そのタイミングで任意の方向へと結界を解放。更に体は加速していき、彼女は一筋の流星かの様に加速したのだった。




・宝具

風王結界(インビジブル・エア)

ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:1個

本来は聖剣を隠す結界だがそうは扱わず移動手段として使用する。

空中での足場を風によって生成し空中へと浮かび上がり、自身の周りに纏わせた風を任意の方向へと解放する事によって爆発的な加速力と速度を実現している。風の量は込める魔力量によって変わる。

一応は本来の使い方も可能。

原作ルートはどれがいいですかね?

  • セイバー
  • 遠坂チャン
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