さあ、まずは脳無との戦いからスタートです。
(三人称視点)
生徒達がワープさせられた後も中央広場で雑魚ヴィラン達と戦っていた相澤先生であったが、ヴィラン連合の死柄木弔と脳無によって敗北寸前になってしまっていた。
先に水難ゾーンから戻ってきた緑谷出久達と飯田からの救助要請を受けて駆け付けたオールマイトによって救助されたが今度はそのオールマイトがピンチを迎えていた。
(くっ……今朝の活動でもう残り時間が少ない……このままでは……)
口から血を流しながらも何とか立つオールマイトではあるが目の前の敵である脳無は手強かった。
脳無は連合に作られた改造人間でショック吸収や超回復などの個性を持っていて、オールマイトが自身の攻撃が中々通らず苦戦を強いられていた。
(ここをなんとか耐えねば……)
血を拭いながらオールマイトが呟きかけた矢先
「脳無!?」
突如脳無の右肩を何かが撃ち抜いた。
『エレキスチーム!』
ナイトローグが空から飛んできてスチームブレードから放電し脳無を痺れさせると。
『アイススチーム!』
冷気を放って脳無を凍らせる。
『Ciao,元気かい?』
「君は…エボルト君かい?」
『ああ、あとは任せてくれ。』
エボルトにはとある考えがあった。
((牙竜のハザードレベルが5になったんだ。そろそろコイツを使えるんじゃねえか?))
ナイトローグの腰にはビルドドライバーのような形をしているが全く違う色合いのドライバーが付けられる。
『エボルドライバー、そろそろこれも使えるんじゃないか?』
これまでエボルトは何度かエボルドライバーが使えないか試してはみたが使うことは出来なかった。
勿論牙竜のハザードレベルの向上に合わせて使ってみたがエボルドライバーは使用できなかった。
「おいおい、いきなり現れてなんだお前?」
『俺かい?俺はエボルト、覚えなくてもいい。』
『コブラ!ライダーシステム!エボリューション!』
((どうやらボトルは挿せるな))
ナイトローグはコブラとライダーシステムの2本のエボルボトルをエボルドライバーに差し込み、レバーを回す。
『Are you Ready?』
『問題ない』
『コブラ! コブラ! エボルコブラ!』
『フッハッハッハッハッハッハ!』
(エボルト視点)
ようやく俺も仮面ライダーに変身できたな。
『仮面ライダーエボル、フェーズ1だ。』
大体わかった。
牙竜のハザードレベルが5.0を超えたことで俺がエボルドライバーを使えるようになった上に仮面ライダーにも変身出来るんだな。
まあなんにせよこれでようやく仮面ライダーエボルに変身できたわけだし楽しませてもらおうか。
『ようやく変身できたぜ、』
「お前変身だかなんだか知らないけど長すぎんだよ!脳無!やれ!!」
おっと、手がいっぱい付いてるやつがなんかキレてらあ。
であの黒マッチョマンが氷砕いてこっちにジャンプして向かってきたな。
『迎撃開始』
上から落ちてきながら腕振るってきた脳無とかいう怪人を俺は仮面ライダーカブトの様にその場から1歩も動かず足を突き出して蹴るだけで弾き飛ばした。
「おいおい、どういうこったよ……あの、脳無が!?」
脳無とかいう奴はその辺にあった建物の壁にめり込んでやがる。
『あれ切り札なんだろ?もう俺が倒しちまったしとっとと降伏しちまった方がいいんじゃねえか?』
「何を言ってやがる?この人数に勝てるわけねえだろ!」
次は雑魚チンピラ集団か。
何人いるか知らねえけど俺相手にイキれる人数でもないな。
『勝つのは俺だけどな。』
手からエネルギー波を放ってチンピラ共を一掃する。
「やっぱアイツらは頼りになんねえな。」
『ほう、頼りはやっぱあの筋肉ダルマか?』
「ああ、」
『けどもうくたばってるぞ』
「そういう訳でもありませんよ。この薬があれば。」
黒い霧みたいなやつが注射器を脳無に投げたかと思えば、奴の黒い筋肉はより隆起し、ゴツゴツとした岩のように硬くなり、体の容積も増してくる。
『こりゃ怪獣だな。』
「ショッカーお手製の肉体強化薬です。人間に使うのは少々危険ですが脳無相手なら問題ないでしょう。」
コイツらこの脳無ってやつのことを捨て駒としか思ってねえな。
ところでショッカーお手製ってどういうことだ?
さっきの怪人と言いこの世界にはショッカーが居るってことか?
『まあ今はコイツを倒さねえとな。』
そんなことより今はこっちの敵だな。
まるで恐竜ぐらい大きくなってしかも人間らしさもありゃしない…
歯は牙になり、四足歩行で歩いて何故か尻尾まで生えてやがる。
「少しドラゴン仕様です。」
本当にドラゴンみてえな見た目だな。
「では死柄木、我々は帰りましょうか。ここにいては巻き込まれるので」
「ああ、ヒーロー共が負ける様が見れないのは残念だが仕方ない。このまま雄英崩壊のニュースを待つだけだ。」
アイツら黒い霧で逃げやがったな。
けどまずはコイツを倒すか…
『ほらよっと、』
振り下ろさせる巨大な敵の腕を俺は右の掌で受け止める。
『デカくなってもその程度か、』
手を横に薙ぎ払い、巨大な腕を退けると。
『機関砲!クリエイション!』
さて、ここでガトリングフルボトルをエボルドライバーに挿してホークガトリンガーを創造し敵の身体に向けて撃つ。
『結構硬いな。ならこれで…』
リボルマガジンを何度か回転させて
『フルバレット!』
100発もの弾丸が脳無を襲うが奴の体の各部分に付いているドラゴンの鱗の様なものを砕くがすぐに再生する。
『防御力は中々だな。再生もするし。』
体内までしっかりダメージを与えないといけないようだな。
『だったら直で攻撃するまでだ。』
俺の拳と足は"EVOゼノベイダーグローブ・シューズ"ってのを纏ってる。これは接触した物体を自在に分解・再構築できる。まあ、つまりは攻撃対象の装甲とか防壁を無視して内部中枢に攻撃を叩き込めるわけだ。
『これでどうだ?』
あの怪人の頭目掛けて飛び上がって上から踵を落とす。
怪人の頭の防壁を破壊し脳味噌と思わしき部分を破壊する。
『こいつまだ生きてやがるな、』
どうやらただ頑丈ってだけじゃなさそうだな。
再生能力も持ってるみたいだな。
じゃあ一気に木っ端微塵にしないとダメだな。
再生もできねえぐらいボコボコにしてやろう。
『エレキスチーム!』
『コブラ!スチームショット!』
ライフルモードにしたトランスチームガンにコブラエボルボトルに挿して電気を纏ったコブラ型のエネルギー弾を放つ。
『これで暫く痺れてろ。』
電撃は敵の全身に行き渡り、身体を麻痺させる。
『さて、後は高火力の技をぶち込むだけだ。』
ま、俺これ初変身なんだがエボルテックフィニッシュだけで仕留められるだろうか?
こんな時牙竜がいればなあ
「よお…もしかしてエボルトか?」
『牙竜、遅いじゃねえか。しかもボロボロだぜ。』
八百万達に連れられて血塗れの牙竜がやって来た。
どうやら結構な激戦を繰り広げてたみたいだ。
「気にすんな。んな事より何だこの姿?」
『俺の本来の姿だ。ようやく変身できたぜ、じゃあ次はお前の番だ。とっとと変身して手伝え』
「わかってる、任しとけ!」
『スクラッシュドライバー!』
『ドラゴンゼリー!』
「変身!」
『潰れる! 流れる! 溢れ出る!』
『ドラゴンインクローズチャージ!ブラァ!』
「仮面ライダークローズチャージ、悪を潰しに来た!」
牙竜の変身と名乗りが終わると同時に麻痺が解けたのか、動こうとした巨大敵の身体が一瞬にして凍った。
「このデカさは…キツイな……」
身体に霜が降り、白い息を吐きながら轟が奴を凍らしたみたいだな。
「ありがとな、轟」
『さて、仕留めるぞ。』
「ああ、」
「俺も行くっ……」
俺と牙竜に加えて爆豪も並び3人で巨大ヴィラン目掛けて飛ぶ。
『さて、お前らの最大火力をぶつけてやれ!』
「おう!」
『Ready!Go!』
『エボルテックフィニッシュ!』
『スクラップブレイク!』
「『ライダーダブルキック!』」
「最大火力!大爆波!!」
宇宙のエネルギーを溜めた俺の必殺キックとクローズチャージの必殺キックのライダーダブルキックに爆豪の大爆破の威力が上乗し、凍った状態の脳無の頭部からぶち込む。
頭から首と破壊しながら俺達のキックは胴体目掛けて進んでいき、大爆発とともに巨大脳無の身体は粉々になる。
『これで終わったな。』
地面に落ちた肉片の大半はドロドロに解けてなくなり、残った欠片も再生をすることは無かった。
「終わった……のか……」
気が抜けたんだろうな。牙竜の身体が倒れそうになったのを俺が受け止める。
『そうだな、お前ちょっと疲れすぎだ。しっかり休まねえとな。』
「下間!皆!先生達と救護班が来たから早く戻ろうぜ!」
ちょうど切島が何人か人を連れて来た。
『牙竜、お前は保健室行きだ。』
「わかってる、けどその前に…」
医者と思わしき人達が乗った担架に乗る前に牙竜は爆豪と轟の方を見る。
「爆豪、轟、サポートしてくれてあんがとな。」
そうだな、この2人の援軍あっての勝利だ。
「……」
「ケッ……」
『俺からも礼を言うぜ。中々ヒーローらしい一面だった。』
そうサムズアップして俺は牙竜達と保健室に向かった。
「最後の戦いは中々凄かったよ。私は見ていることしかできなかったよ。」
「うん、僕も全然付いていけなかった。」
「仕方ない。改造人間が相手だったんだ。ついていける方が凄い。」
疲れた牙竜が寝てる間オールマイト(ガリガリ状態)と指の怪我で一緒に保健室に来た出久と会話をしていた。
しかし驚いたな。オールマイトは過去の傷とかの衰えでこんなガリガリになってて筋肉ムキムキ状態には精々3時間しか変身できないなんてな。
「ところで、エボルト君も人間の姿を持っていたんだね。」
「いや、これはさっき新しく取得した姿だ。」
因みに俺は仮面ライダーエボルに変身できるようになった影響か石動惣一風のイケおじな人間態を手に入れて、その状態で会話している。
「ま、これから局面は大きく動き始めるさ。巨大な悪党に備えないとな……」
今日の戦いは俺の仮面ライダーエボルの力の覚醒で勝利出来たが気掛かりなのはショッカーの存在だ。
チーターカタツムリの存在に脳無を強化したショッカー製だというあの薬
間違いなくこの世界にショッカーが存在しているということだ。
これは少しややこしい事になりそうだ……
To be continued
ということで遂にタイトルを回収致しました。
クローズとエボルのさらなる共闘に期待
また、この物語内ではハザードレベル5.0の恩恵がこんな感じです。
1、エボルトが仮面ライダーエボルに変身できる様になる
2、エボルドライバーが使えるようになる。
3、エボルトが人間態を得れる。
という風にかなり強くなりました。
さて、次回から体育祭編です。
お楽しみにー