あんなかっこいいヒーローを書けるようになりたい。
(エボルト視点)
第4試合 麗日お茶子VS爆豪勝己
牙竜の戦いも終わって次は第4試合の麗日と爆豪の戦いだ。
しかしその戦いの最中
「女の子痛ぶって遊ぶなよ!」
「さっさと場外にでも投げ飛ばせ!」
女子である麗日に対して一切手加減しない爆豪に対して客席ブーイングが飛び始めていた。
『正直俺もそう思イッテ!?ちょ、痛ぇじゃねぇかよイレイザー!!』
ブーイングに便乗して爆豪を批判するプレゼントマイクを相澤センセが止める。
『オイ今遊んでるって言ったヤツ、プロ何年目だ!本気で言ってんなら今すぐ帰れ!そんで転職サイトでも観てろ!アイツは麗日の根性みて、自分を負かす要素を感じ取ったから、加減も油断も出来ねぇんだよ!』
まあそうだな、一切手を抜かねえ爆豪のやり方はヒーローとして大事なことだな。
「ありがとね、爆豪君……油断しないでくれて……」
「あ?何言って……!?」
そして爆豪が手を抜かなかったことで一番助かったのは麗日の方だったな。
麗日に向けて放った爆破の影響でできた大量の瓦礫が宙に浮いている。
これ全部麗日が個性で浮かしてるみてえだ
「……解除ッ!」
「上かっ!!」
その瓦礫が一斉に爆豪に向けて降っていく。
良い戦法だ。これなら爆豪を倒せる。
「!!」
だが爆豪も凄い。この瓦礫全てを爆破して防ぎ切った。
その後は体力を使い果たした麗日さんが倒れて、
『麗日さん戦闘不能!爆豪君2回戦進出!』
爆豪が2回戦に進出し、それと同時に2回戦で牙竜の対戦相手になるのが爆豪で確定した。
「爆豪が相手か…」
飴を舐めながら牙竜がその様子を見ていた。
『骨の折れる戦いになりそうだな。』
「ああ、まあ爆豪との戦いか。また手合わせできるわけだな…」
第5試合
飯田天哉VS発目明
この戦いはほとんど発目の商品PRになったな。
騎馬戦では随所で牙竜をアシストしていた発目だが今回は飯田にもアイテムを付けてもらいその性能をふんだんにアピールしていた。
つっても飯田は騙されてたみたいでうまく利用されてんな。
長い長いPRタイムの後満足した発目が降伏し飯田の勝利となった。
第6試合
甲斐銃士VS八百万百
決勝で牙竜と戦うと宣言していた八百万だったが現実は厳しかった。
『八百万大苦戦中!?どんな攻撃もあっという間に防がれる!!』
八百万が個性で武器を創造してはブレイブを攻撃していたが、
剣技とファンタジーゲーマーの魔法で悉く防がれる。
「ごめんなさい…下間さん……」
万策も体力も尽きたというところでブレイブの魔法で場外に吹き飛ばされて敗北となった。
魔王の前じゃ推薦合格者を倒すことぐらいも赤子の手をひねる様なものなのだろうか?
「八百万……」
第7試合
尾白猿尾VS切島鋭児郎
今度は武闘派同士の対決となったが硬化の切島に軍配が上がった。
「熱い戦いだったな…」
第8試合
常闇踏陰VS芦戸三奈
最後は厨二病ボーイとアシッドガールの戦いとなったがダークシャドウが芦戸を圧倒して勝利。
芦戸の動きも悪くはなかったがダークシャドウがそれを上回った。
これで1回戦が終わり次はいよいよ2回戦か。
(牙竜視点)
1回戦後半の最中に俺は八百万に要件があって保健室を尋ねていた。
八百万のお願いってのを聞いておかねえとな、
「八百万、元気にしてるか?」
「し、下間さんっ…」
保健室入ってすぐに八百万がいたんだが鼻が赤いな。
「もしかして泣いてた?」
「な、泣いてませんわ!」
誤魔化してるけどこれは確実に泣いてたな。
「まあそれは良いんだけどよお、大丈夫か?」
「下間さんっ…?」
俺は八百万の隣に腰掛ける。
「悔しいよな、負けちまうのは…」
「ええ、そうですわ……」
「そういう時は思い切り泣くしかねえな。」
「し、下間さん……私……」
八百万は俺の腕の中で静かに泣いた。
顔を俺の胸に押し当てた状態で泣いてるから俺は背中をそっと撫でる。
「その…ありがとうございます……」
「良いってことよ」
いっぱい泣いた後八百万は顔を上げて俺の方を見た。
「それよりお願いってなんだ?」
「そ、それはっ……その…私は決勝に進めなかったので……」
「そんなことか、気にすんな!」
「えっ…?」
ふと八百万の方を見て目を合わせる。
「俺はお前が決勝に行こうか行くまいが願い事は聞いてやる気だったぜ。」
「そ、それはどうしてなのですか?」
「お願いに条件なんて関係ねえ。俺に聞いて欲しい願いがあるならなんでも聞いてやんよ」
「ほ、本当ですか!?」
俺に頼みたいことがあるなら決勝行けなくても応えてやるつもりだ。
「で、でしたらその……私とお付き合いして欲しいです!」
「あーお付き合いか、わかった。で付き合うって買い物とかか?」
なんか俺と一緒に買い物行きてえってことか?
別にそんなことなら問題ねえが……
「そ、そういうことではありませんわ!」
「ん?買い物じゃねえのか?」
なんかメッチャ顔赤いけど大丈夫か?
「そのっ!私っ、あなたの事を好きになってしまいましたわ!」
「はっ、はぁ!?」
好きってどういうこったよ?
恋愛感情的な?
いやいや、そんなことはねえだろ…
俺生涯モテたことも告白されたこともねえし、
増してや俺の事好きになってくる人なんて今までいたことねえ!
これは何かの間違いだ!
「そ、その〜だから私と恋人になってください!」
「お、おいおい、落ち着けって。頭上げろよ」
深く頭を下げる八百万に頭を上げるように促すが
本当に落ち着かないといけねえのは俺の方だ。
「その…正直突然のことで驚いてる。」
「そ、そうですよねっ…!こ、このことは忘れて下さいっ!」
「忘れるわけねえだろ…」
俺の事を好きになって勇気出して思いを伝えてくれたんだ。
俺もそれに全身全霊で応えねえといけねえ…
「俺は八百万のこと良い奴だって思ってるしUSJで助けてくれたこともありがたいって思ってる。それにこうやって言ってもらえて俺は嬉しい。」
八百万は俺の事を助けてくれたりもしたし才能もあって俺も色々と注目してる。ぶっちゃけ言うと気に入ってる。
「それは…その……」
それにこんな上目遣いで可愛らしい表情で見られたら断れねえだろ!
「付き合うよ、お前と」
「ほ、ホントですかっ!?」
「ああ!恋人になるからには最高のヒーローになって絶対幸せにする!」
新しい目標と恋人が同時にできた瞬間だった。
付き合うからには後悔させる気はねえ。
「何があっても絶対守る。」
「下間さん…」
「牙竜で良い、」
ギュッと八百万を抱きしめ、自然と近付いた唇が重なり合う。
「俺も百って呼んでいいか?」
「勿論ですわ!」
『さあ!いよいよ2回戦!準々決勝だ!この体育祭のベスト8がぶつかり合うぞ!!』
ちょうどその時、プレゼントマイクのアナウンスが俺達の耳に届いた。
「そろそろ行かねえとな。百、見ててくれ、俺の戦いを」
「勿論ですわ!」
百と共に保健室から出て俺は待機室の方へ向かう。
客席から百が応援してくれんだ、俺は負ける訳にはいかねえな。
To be continued
ということでヒロイン八百万と牙竜が恋人になりましたー
2人の恋路の行方を今後も暖かく見守っていきましょう