クローズ&エボルのヒーローアカデミア   作:夢野飛羽真

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まずは1話目にして星9評価を2つもいただけて嬉しい限りです。

かなり多くの方に読んでいただき楽しんでいただければ幸いです。


契約

エボルト視点

さて、あれから3日経ったが色々な変化があった。

まずは俺の知識面、この世界のことだ。一応神様はヒロアカの基本設定やあらすじの記憶だけ残しててくれたみてえだが改めて情報を整理できた。『個性社会』のこと、『ヒーロー』のこと、『ヴィラン』のこと、そして牙竜が個性を持たない『無個性』であることも。

 

続いてパンドラボックスに関してだ。

牙竜が寝ている合間に身体をお借りして回収したパンドラボックスを調べたんだが、基本的にビルド関係のアイテムが殆ど入っていた。けど現状使えるのは…

 

『コブラ!』

 

「蒸血」

 

『ミストマッチ…!コ・コッ・コブラ…!コブラ…!』

 

『ファイヤー!』

 

トランスチームシステムとロストボトルのコブラとバットぐらいだ。

因みに今は牙竜の身体をお借りして変身している。

 

(おい、今から何する気だよ?変な姿になって。)

 

(いや、変身できるかとかを試してるだけだ。)

 

因みに今俺が憑依している牙竜の方だがハザードレベルは2.5と結構優秀だがまだ仮面ライダーにはなれない。

ボトルを使ってハザードレベルを上げる方法もあるがそもそも俺との融合が弱い。完全に俺とアイツの遺伝子が合わさったらハザードレベルもより上がるはずだ。

問題は牙竜の気持ちってやつだ。

"ヒーローになりたいのか?"

"仮面ライダーになりたいのか?"

"今後も俺と共生関係を続けるのか?"

聞くなら今だ。

 

「牙竜、1つ話がある。」

 

「なんだよ?話って」

 

俺は数日ぶりに牙竜の身体から離れてパンドラボックスの上に身を置く。

 

「これが俺の今の姿だ。不完全な宇宙生命体さ。」

 

「ほう、これが俺の身体に入ってたんだな。」

 

「ああ、そうだ。でこっからは今後の話だ。俺は今身体も力も不完全だが誰かに寄生すればどんどん完全な力に近付いていく。そして宿主体を強化して力を与えることもできる。さっき俺がしたみたいに変身もできる。」

 

「つまりはテメエが俺の身体に居続ければ俺もアンタも強くなってくってことだな?」

 

「理解が早くて助かるよ。つまり俺がお前の"個性"になるってことだ。でお前はどうする?」

 

「俺か……そうだな、勿論力は欲しい。けど良いのか?」

 

流石に躊躇はするだろうな。出会って数日の宇宙人にいきなり力をやると言われてるわけだ。

俺だってアイツと同じ立場なら戸惑うさ。

 

「良いに決まってる。何故お前は力を欲するか考えてみろ。」

 

「俺は…守りたい……大切な人や弱い人たちをッ……守りてえ!!」

 

「いい心意気だ。お前の今までの喧嘩とかもそのためのもんだろ?たった数日一緒にいただけでわかるさ。お前は良い奴だってな。」

 

たった数日の付き合いかもしれねえがコイツは普通の人が思うような不良少年じゃねえ。

家族思いで意外と優しい奴だ。

真面目で真っ直ぐでカッコイイ。

 

「なるんだろ?ヒーローに」

 

牙竜視点

ヒーローか……俺がガキの頃からずっと憧れてる。

幼稚園の頃に見たオールマイトを見て俺もあんなカッコイイヒーローになりてえって思った!

けどその夢は5歳の時に俺が個性を持たない"無個性"だってことがわかってその夢は俺の手に届かなくなった…

それから暫くして差別やイジメが始まった。

特に小学校の時は酷かった。1人助けてくれた奴がいたんだ。

ソイツは俺が2番目に憧れた男だ。

けど次はイジメの標的がそいつに変わってその子は自殺未遂まで起こし、転校した。

それから俺は強くなることにした。強くなってイジメとか差別から弱い人を守るって誓った。次第に力を悪のために振るうヴィランからも皆を守るヒーローになりてえって俺はガキの頃と変わらない夢を追いかけた。無個性でも鍛えあげた力だけで俺はのし上がるって……

 

「確かに俺はヒーローになりたい、けどよ……」

 

けど良いのか?このままコイツに頼りっきりで

いきなり現れて俺を助けてくれたけど……

 

「アンタに頼りっきりでいいのか?」

 

「考えて行動するのはお前、戦うのもお前、俺はサポートするだけだ。戦う手段を与えるだけさ。」

 

「そういうことか、けどなんであんたは俺にそこまでしてくれる?」

 

けどなんで見ず知らずの宇宙人が俺に力をくれるんだっ……

 

「宿主とかだったら他のやつだっているだろ?」

 

宿主だって俺に拘る必要は無い筈だ。

 

「さあな?けど俺はお前以上に良い奴を見つけれる自信はないな。」

 

「どういうことだ?」

 

「お前は誰よりもヒーローに向いてるよ。俺も昔色々なヒーローとか見てきたけどお前が1番いい目をしている。」

 

「つまりアンタは俺の事認めてくれたってことか。」

 

「ま、そういうことだな。」

 

俺は今まで人に認められたことが少なかった。

無個性であることと喧嘩のしすぎで誰もが俺を冷たい目で見た。

真面目に授業受けてテストや模試で良い点とっても家族しか褒めてくれなかった。

クソッタレ馬鹿教師は俺の点数よりも喧嘩の評判の方の情報を重く見た。仕方がない。これ以上俺を認めてくれる人間なんて誰も現れやしねえ。アウトローな道でも自分の信念を貫き通して生きていくしかねえって思ってた。

けど俺は今エボルトに認められてちゃんとしたヒーローの道を集める。多くを救うヒーローの道に……

 

「わかった。俺はあんたと組んで最高のヒーローになる!」

 

「よし、これで契約成立だな。じゃあ改めて寄生させてもらうぜ。こっからの道は苦難が待ち受けている。逃げるなら今がラストチャンスだ。」

 

「何言ってやがる。俺は逃げねえ、後に退くことはねえよ。ここで退いちまったら俺はヒーローにもなれねえし誰も救えねえ。」

 

「じゃあ早速、始めるぞ。」

 

エボルト視点

アメーバ状の俺の身体はまた牙竜の中に入っていく。

仮染めの憑依なんかじゃなく、俺の遺伝子を完全に埋め込む。

 

「か、身体がっ……熱いっ……!」

 

かなり負担はかかるが、そうすることでコイツの身体は

"万丈龍我"のように宇宙生命体の遺伝子も持った身体へと変わりハザードレベルも上昇していく。

 

「はぁ…はぁ…結構ハードだな。」

 

寄生が完了すると共に改めて牙竜の肌の表面を流れる汗の湿り気を感じる。

肉体の情報がどんどん俺にも伝わってくる。

俺が寄生したことで上昇したハザードレベルも明白になった。

 

「ハザードレベル……3.5か、中々いい感じじゃねえか……」

 

To be continued




少し補足です。
第1話〜第2話までの間はエボルトは牙竜の身体に入っていましたがカズミンとか内海さんに憑依していた時みたいなあくまで仮のような状態でしたが今話で遺伝子を埋め込み万丈龍我とエボルト(本家)の様な関係になりました。
さて、次回はいよいよ変身します!
お楽しみに
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