今後も小説の投稿ペースが遅くなりますがご了承ください。
(三人称視点)
「今日は保須市ってとこをパトロールだ。2人とも着いてこい。」
職場体験は3日目を迎え、アクセルヒーロー事務所の仮面ライダーアクセルこと甘粕政信、そこに職場体験に来た2人の雄英生、クローズ&エボル下間牙竜とブレイブ&ゲンムの甲斐銃士はとあるヴィランを追うために保須へ来ていた。
「けど本当か?ここにもショッカーが出たって」
「ああ、この前俺と戦った奴の仲間らしい。」
『アンタもショッカー怪人と戦ったことあったのは意外だったが今度は保須に現れるとはな、』
ここ最近ショッカーの怪人の目撃情報が少しずつ増えている。
というのもチーターカタツムリを回収した公安がその腰に着いていたショッカーのマークがついたベルトの写真をネット上に公開し、注意を促したところそのマークをつけた怪人を見たという通報が何件か来るようになった。
そして、甘粕も一度ショッカー怪人と遭遇し倒している。
「ああ、保須は厄介だ。ヒーロー殺しと言いショッカー怪人と言いややこしい連中が集まってきてんな。」
甘粕は先日、ヒーロー殺しステインと戦い、敗北したインゲニウムをこの地で助けたことがあった。
その時はインゲニウムは何とか無事であったが、ステインには逃げられていた。
「ま、とにかく気は緩めんな。ヒーロー殺しとショッカー両方に備えとけ」
「「はい!/ウッス!」」
この日は彼らに加え名だたるヒーロー達が保須に集っていた。
「ショート!爆心地!しっかり着いてきて見ていろ!」
No.2ヒーローエンデヴァーも職場体験に来た自身の息子、轟焦凍と自身が見込んだ爆豪勝己の2人を引き連れて保須に来ていた。
「速いッ…」
「着いてくのがやっとだ……」
エンデヴァーのスピードに2人は何とかくらいつきながら着いていく。
朝からエンデヴァーが何件か事件を解決している成果もあり、午後にはヴィランもなりを潜めた。
「今は平和だけどまた夜になるとヴィランも動きやすい。まだ気は緩めれないよ。」
「はい!兄さん!」
怪我から復帰したインゲニウムと職場体験に来た弟の飯田天哉も彼らと同じく保須の街に来ていた。
そして……
「今日は多くのヒーローが集まっているようですね。」
「ああ…贋物共が群れている……」
その様子を屋上から見る2つの存在があった。
1つはヒーロー殺しステイン。
アクセルに折られた腕も既に治っており、その腕には黒い機械が付いている。
もう1つは怪人、カテゴリーキングのアンデッド
パラドキサアンデッドだ。
(ショッカーの怪人を放っておいて正解だった。ヒーロー達が集まってきている。後はこいつらをステインに始末してもらうだけだ。)
「決行は夜だ。頼んだぞ、ステイン」
「任せろ……ヒーローとは見返りを求めてはならない。自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない。そうでない贋物が蔓延るこの世界を粛清する!!」
そしてその夜
(保須か、飯田君とインゲニウムさん元気かな?)
緑谷出久は職場体験先のヒーローグラントリノと共に実際のヴィランとの戦いを経験するために新幹線で東京に向かっていた。
インゲニウムがまた保須に来ていると聞いた出久は彼とクラスメイトの飯田天哉のことを考えていた。
特にトラブルもなく定刻通り東京に向かっていた新幹線だったが、
「何だ!?」
「緊急ブレーキ!?」
キキッ―という金属音と共に電車が緊急停止し、
慣性の法則で客の身体が前方に傾く。
そして出久達の車両には…
「脳無!?」
新幹線の壁を突き破って脳無と呼ばれる生物が車内に入って来た。
以前雄英高校に襲撃をした者とは違い白い身体に四つの目が特徴的である。
「危ない!」
脳無が乗客に向けて振るった腕から庇おうと間に入った出久、
だがその体を脳無の手が掴んだ。
「ボウズ!」
その脳無は出久を捕まえたまま新幹線から飛び出して夜の街に繰り出す。
「今助けるぞ!」
グラントリノも自らの個性、ジェットで飛んでそれを追う。
爆発による炎が燃え盛り、赤く染まっていく夜の街へ飛び込んでいく。
「ワン・フォー・オール!フルカウル!!」
空中で出久は個性のワンフォーオールのエネルギーを少しずつ全身に纏わせて、自分の体を脳無の腕を握り締めて地面に向けて背負い投げ、
出久に投げられて生まれた推力と重力で地面に叩きつけられる。
「さ、三体いるっ……!?」
そして地面に着地した緑谷出久だったがその目に入ったのは三体の脳無の姿だ。
先程自分を捕まえた者に加えてUSJに襲撃に来た個体に似た者と翼が生えた個体がおり、それぞれが建物や人々に向けて攻撃をしている。
「ボウズ!大丈夫か!?」
「ええ、けどこの数は……」
グラントリノも三体の脳無に立ち向かおうとした時、
脳無達が炎に包まれた。
「ご老人は下がっていて下さい。ここはこの俺が対処するッ……」
エンデヴァーと職場体験の2人も到着し脳無を取り囲む。
「緑谷も来てたのか、」
「俺もいるぞ!」
さらにインゲニウムと飯田天哉も現場に到着
3人のプロヒーローと職場体験に来た4人が脳無三体を囲み、
援軍に駆け付けたヒーロー達もそこに加わる。
「これだけのヒーローがいるのだ。さっさと降伏しろ!」
「おい!アイツらに話なんて通じねえぞ!」
「だったら実力行使だ!」
降伏交渉という手段は無駄であるとA組生徒はわかっていた。
なら、実力行使だと言わんばかりの炎を、身体が再生したばかりの脳無達に放とうとしたところ、
「うわああああああああ!」
その場に居合わせていたヒーロー、ネイティブの悲鳴が鳴り響き宙には鮮血が舞う。
「贋物は全てこの俺が潰す!」
ネイティブの背中を切り裂いたステインをヒーロー達が注視し、その間にも彼の刃はインゲニウムを捉える。
「2度は負けない!」
インゲニウムは弟とは違い肘にエンジン機関が付いており、そこから繰り出される拳がステインの腹部に打ち込まれる。
「クッ……」
ステインの身体は後ろに後退。
「そうか……だが俺はあの時とは違う!」
『ケルベロス』
ステインが左腕に付けた機械に1枚のカードを入れるとその姿が両肩に髑髏の様な頭があり、胸部にも白い顔があり、左腕から大きな鉤爪が生えている怪人、人造アンデッドケルベロスのものに変わる。
「変身したっ……!?」
「変身っつっても下間のとは大違いだな……」
「ああ、こりゃ仮面ライダーじゃなくて怪人だっ!」
変身をする戦士というのは雄英体育祭で何人かの人々に見覚えがあった。
特にこの場にいる雄英生達は馴染みも深かった。
だが、その仮面ライダーとは違う存在であると轟と爆豪は本能的にわかっていた。
「俺は怪人……ケルベロスッ!贋物が蔓延るこの世界を破壊する戦士だ!!」
自らの名前を名乗りあげると共にケルベロスの放つ光弾と火炎弾がヒーロー達に降り注いだ……
To be continued
ということでステインが人造アンデッドケルベロスになりました。
アンデッドだったら牙竜達じゃ倒せないだろうと思いますが……
まあ、いいでしょう