なんかの本で読んだんですが雄英高校とか職場体験って中間試験より前なんですね。
取り敢えず中間試験~期末試験の間にいくつかエピソードを挟みます。
そして今話で仮面ライダーが増えます。
新たな変身
(エボルト視点)
季節はいよいよ梅雨、カレンダーも5月のページがめくられて6月を示している。
梅雨前線のせいで外は雨が降り湿度が高まり、常に蛙吹が嬉しそうにしている時期だな。
雄英高校では職場体験と中間テストを終えてヒーロー基礎学では雨天時の戦闘や救助の訓練なんかもしてるが最近はヒーロー基礎学がない日の放課後に俺達主導で自主トレをしている。
「オラァ!!もっと打ち込んで来やがれ!!」
今は牙竜、爆豪、轟がひたすら組み手をしていて、3人とも汗塗れで上半身に着ていたジャージは既に脱ぎ捨てて三者三様の肉体を晒している。それだけじゃなくて全員手にはフルボトルを持っている。
「これが…ハザードレベル5.0の動きッ……!」
この訓練の目的は仮面ライダーの適合者を増やすことだ。
まあつまりはハザードレベル3.0以上の人間を増やす必要があるってことだが生憎今ビルドドライバーの在庫がない。
手元にある余ってるドライバーはスクラッシュドライバーが2個だ。
丁度グリスとローグ用ってことだな。
「さて、計測の時間だ。手出してみろ。」
ハザードレベル5.0超えの身体能力オバケになりつつある牙竜相手に2人で戦ってた爆豪と轟の下へ行きそれぞれの手に触れる。
「ハザードレベル3.8ってとこか」
ライダーへの適合はできるが問題はスクラッシュドライバーだ。
ハザードレベル4.0じゃねえと扱えない代物だ。
それに暴走のリスクだってあるしな……
「緑谷だけか!?俺に太刀打ちできるのは!!」
一方相澤先生が変身したナイトローグも出久、麗日、飯田に追い込みをかけている。
彼らも体育祭前に一緒に自主トレをしてハザードレベルの水準は高めだが飯田と麗日はナイトローグの前では赤子の手をひねるようなモンだ。出久はビルドに変身し、ハザードトリガーを使わない状態での戦いの経験を積むがためナイトローグに食いついていくが流石プロヒーローの相澤先生
一切寄せ付けてねえな。
「牙竜さん、また戦ってますわね…」
因みに自主トレにはクラスメイトが全員参加しているがハザードレベルの水準が低かった奴らはまずは授業内容の応用だとか格闘術の勉強とかをしている。
「まあな、あいつん中では楽しいんだろうな。戦うことが、」
他が休んでる間も牙竜の奴は爆豪轟コンビとの組み手を続ける。
最早戦いへの執着すら感じるレベルだな。
「よ、アンタんとこの連中はどうだ?」
「まあまあだな、ハザードレベルの上昇値も伸び悩んでるな。」
丁度ナイトローグ組の方も休憩に移ったってことでナイトローグこと相澤先生に進捗を聞くが飯田と麗日は不調気味か。
「となると今ライダーに一番近いのは牙竜んとこの2人か。」
「そうか、それとこのナイトローグは俺の身体によく合ってるな今後とも主戦力として使わせてもらうとしよう。」
「主戦力?抹消は使わないのか?」
主戦力という言葉には少し引っかかるな。
これまで捕縛布、体術、そして個性の抹消でプロヒーローとして活動してきた相澤先生だがいくら強いからってナイトローグを急にメインに添えて主戦力で使うってことはないだろう…
「少し目の調子が悪くてな、」
「この前の後遺症か?」
「ああ、」
どうやらUSJで脳無にやられたのが原因か
「だがこれまでの技術を捨てることはしない。ヒーローは一芸だけじゃ務まらないからな。個性は第二の刃として取っておくだけだ。」
「一本目の刃がナイトローグで二本目の刃が個性か。悪くないね、第二、第三の刃ってのは大事だ。備えておいた方が良い。」
「その通りだな、さて、ここ借りれる時間は後30分か。」
ふと相澤先生が時計を確認すると貸出時間の30分前ってとこだな。
清掃もあるしそろそろ切り上げるか…
「エボルト!!ちょっと来てくれ!!」
そう思ってたところ牙竜の声が聞こえたのでそちらの方を見てみると牙竜の腕と胸が赤く腫れていた
(牙竜視点)
勝己と焦凍のハザードレベルを上げるために組み手をしていた時だった…
(威力が上がったッ……?)
焦凍が下から上に足を振り上げるように蹴った時に俺は腕でガードしたんだが威力が想像以上だった。
ガードが崩れたところに
(こりゃ一本取られたな……)
いつの間にか俺に接近していた勝己に胸に一発拳を喰らっちまった。
「ようやく一本か…」
「良い蹴りだったぜ」
2人とも明らかに威力とスピードがさっきより上がってやがる……
つーことはこれって……
「エボルト!!ちょっと来てくれ!!」
「どうした牙竜?色々と腫れちまってんぞ」
「んなことはいいんだ!2人のハザードレベルを測ってくれ」
「わかった、2人とも手出せ。」
「「おう!」」
2人がエボルトに手を出しそれにエボルトが触れると。
「2人ともハザードレベル4.0だ。一気に覚醒したな。」
さっきの攻撃の時に一気に4.0まで上がったんだろうな。
「ハザードレベル4.0っつーことは……」
「ああ、これで無事に仮面ライダーに変身だな」
そう言いながらエボルトがスクラッシュドライバーを2つ出して彼らに渡す。
「相澤センセ、今からこいつらにライダーシステムの使い方教えるんだが時間がかかりそうだが良いか?」
「良いだろう、その代わりしっかり教えろよ。」
「ああ、感謝する。」
てことで遂に爆豪と轟も変身か……
「いてて、さっきのあれは効いたぜ……」
ま、しばらく俺の出番はなしってことで休憩してる百の隣に座ってタオルで身体を拭く。
「傷…痛そうですわね……」
「ああ、ジンジンきやがるぜ。」
「でしたらこちらをお使い下さい。」
と百が氷嚢を出してくれた。
「よ、ありがとな。」
「当然ですわ!」
いやーホント助かるぜ。
いい1発喰らったとこがいい感じに痛みが引いてくるな。
(三人称視点)
彼らが自主トレを行っている体育館の中央でさっきまで脱いでいたジャージを着て、スクラッシュドライバーを着けた爆豪と轟、そして人間態の姿で、トランスチームガンを手に持ったエボルトが立っている。
『コブラ!』
「じゃあ、早速始めるぜ。蒸血」
『ミストマッチ…!コ・コッ・コブラ…!コブラ…!ファイヤー!』
エボルトの姿がワインレッドのコブラの戦士、ブラッドスタークに変わる。
『さあ、お二人さん。かかってきな。やり方は牙竜の見てるから大体わかるだろ』
「ああ…」
『デンジャー!クロコダイル!』
轟焦凍がクロコダイルクラックボトルを
「行くぞ!」
『ロボットゼリー!』
爆豪勝己がロボットスクラッシュゼリーをスクラッシュドライバーに入れて、
「「変身!!」」
それぞれがレンチ型のレバーを下ろすと、
『割れる!食われる!砕け散る!クロコダイルインローグ!オーラァ!キャー!』
『潰れる!流れる!溢れ出る!ロボットイングリス!ブラァ!』
2人の体はビーカーの様な容器に包まれてそこに液体が満たされて轟のビーカーがワニの顎のような機械で砕かれると轟の姿は仮面ライダーローグに変わり、爆豪勝己の姿も仮面ライダーグリスのものに変わる。
『流石ヒーロー志望!仮面ライダー変身するのに大事な強い思いってのを持ってやがるな!』
「当たり前だ!」
変身して早々自身の背後に爆破を放ってその推進力でグリスに変身した爆豪がブラッドスタークに向けて飛びかかり、右の掌をスタークの顔面部に向けて爆発させる。
「俺達が憧れてるのは"あの男"だからなッ…」
ローグに変身した轟の右から放たれた氷がブラッドスタークの足元を凍らせてその上を滑りブラッドスタークの目前に迫り拳を放つがそれに対抗するようにスタークの拳がローグの胸に突き刺さるが……
「全然効いてないぞ……」
そのダメージがローグの身体に伝わることは無い。
『クロコダイラタンアーマーだな。大体の物理攻撃は防げる。』
ローグの身体の各所にある装甲、クロコダイラタンアーマーは内部がヴァリアブルゼリーで満たされており普段は柔らかく動きやすいが、攻撃を受けた瞬間に硬化し防御力を飛躍的に高めることができ、勿論ブラッドスタークの拳による衝撃もこれで防ぎ切る事ができる。
「なるほどな、これは使えるッ…!!」
ローグの誇る防御力はこれまで遠距離攻撃主体だった轟に近距離での戦闘という選択肢を増やした。
(格闘戦の基礎は生憎クソ親父から叩きこまれてるからな、それに牙竜からもいろいろ教えてもらった、だから俺は出し惜しみはしねえ!!)
幼少期からのエンデヴァーによる特訓、ハザードレベルを上げるための牙竜との特訓。
そこで学んだ格闘術を轟は惜しみなく出す。
((俺に攻撃の隙すら与えねえ、牙竜流の戦闘スタイルだな。))
牙竜お得意の反撃のタイミングすら与えない攻撃の連打に拳に纏わせた炎が上乗せされて、流石のブラッドスタークも一歩、また一歩と退いていく。
「後ろがガラ空きだ!!」
突然の爆音と共にスタークの背中で爆発が起こる。
「牙竜のヤロウが使ってたこの武器…中々使えるぜ、」
『成る程な。ツインブレイカーのビームに自分の個性の爆破を上乗せしたか。』
「まあな、こんぐれえ余裕だ!」
さらに今度はアタックモードにしたツインブレイカーでブラッドスタークの腹部を突こうとする。
『コブラちゃん出番だ。』
だがそれをブラッドスタークの胸部から現れた巨大なコブラが阻む。
「あれは…」
「確か屋内戦闘訓練で百を苦しめた奴だな。」
そのコブラの姿に八百万は思わず口を覆う。
嘗ての屋内戦闘訓練で自分自身を圧倒したコブラの様なモンスターだ。
「まあ前までのあいつらなら苦戦してただろうが今はもう問題ねえだろ。」
『スクラップフィニッシュ!』
「ハウザーインパクト!!」
グリスが掌からの爆破に加えて肩や背中からのヴァリアブルゼリーの噴出で加速し、回転数を上げながら飛び、ヴァリアブルゼリーを自身の右手に纏わせてロボットの腕の様にしてコブラの頭部に振り下ろす。
「爆発しやがった!」
そのまま拳が爆発してコブラが地に伏せる。
『スチームショット』
『いい一撃だぜ、けどこれは防ぎきれるか?』
ブラッドスタークは自身のトランスチームガンとスチームブレードを合体させてライフルモードにして、そこにコブラフルボトルを装填、ワインレッド色のコブラの形をしたエネルギー弾がグリスに向けて放たれる。
「銃はそう使えばいいのか。」
だがその間にローグが割って入ると
『ファンキーブレイク!』
ローグが自身の銃型武器、ネビュラスチームガンにクロコダイルクラックボトルを挿入し、強力なエネルギー弾を発射ブラッドスタークの放った弾丸と相殺し爆発すると、
「一気に決めるぞ!」
『スクラップフィニッシュ!』
「ああ、」
『クラックアップフィニッシュ!』
肩や背中からヴァリアブルゼリーを勢いよく噴出して加速したグリスのライダーキック、
ローグの両足からの挟み込むようなライダーキックがスタークに向けられる。
『こうなったら一か八かだな。』
『デビルスチーム!』
スチームブレードから黒い煙が出たかと思えば何体かのスマッシュ達が生成されるが
「個性を纏ったな、」
牙竜は2人の技の変化に気が付いた。
ローグは右足に氷を、左足に炎を纏わせていて、グリスの足からはバチバチと小さな爆破が起きはじめ、
『まずいな、』
グリスの蹴りが一体のスマッシュに突き刺さったかと思えばそこから爆破が起こり周囲のスマッシュもろとも吹き飛ばし、炎と氷を纏ったローグの蹴りがスマッシュ達を挟み、吹き飛ばす。
さらっと後退した、ブラッドスターク以外のスマッシュ達は一瞬にして全滅した。
『よし、そこまでだ。2人とも初めてにしては上出来だ。』
そしてブラッドスタークの口から戦闘終了の宣言がなされ、全員が変身を解除する。
「3人とも良い戦いだったぜ、」
その3人に牙竜がタオルを投げ渡す。
「ああ、2人とも初めてライダーになったとは思えないな。」
「それほどでもねえ…」
「ああ、まだまだ牙竜には追い付けてねえからな。」
爆豪の言葉を聞き、ニヤリと笑う牙竜
「目標は俺か、良いぜ。いつでも待ってるぜ!」
「ま、とにかく爆豪、轟。今日から2人は正式に仮面ライダーグリスと仮面ライダーローグだ。世界の平和のために頑張ってくれよ。」
「「ああ!」」
To be continued
「」
ということで自主練とグリス&ローグの変身者決定ということで、
次回は多分日常回…というよりはデート回です。
生憎作者はデートとか、したことない非リア充なので投稿は遅くなりそうです。