今回の話では自分の大好きな武人としてのガドル閣下をしっかり書けてたら嬉しいです。
(エボルト視点)
不味いことになったな…
俺と出久がなんとか洸汰ってガキのとこについたと思ったんだが相手が厄介すぎるな。
『中々ショッカーもとんでもない奴連れてきたな…』
今俺達が戦っている相手はグロンギのゴ集団最強であり破壊のカリスマ、ゴ・ガドル・バ
フェーズ1の俺とラビットタンクスパークリングのコンビで漸く互角ぐらいか……
「その程度の拳では俺は死なん!」
まずは通常形態の格闘体、普通に強い。
俺達2人からの攻撃を難なく捌ききってたまに拳を打ち込んでくる。
『今度は槍だ!』
かと思えば今度は俊敏体に変化し、胸の装飾品をガドルロッドという槍に変化させてそれを振るって来る。
俺の掛け声と共に一度しゃがみ頭部目掛けて横なぎに振るわれたガドルロッドを避けると、
『機関砲!クリエーション!』
『出久!撃て!』
「了解!」
俺のホークガトリンガーとビルドのドリルクラッシャー銃モードで同時にガドルに向けて撃つ。
「遅い!」
だがそれは俊敏体ガドルにあっけなく避けられる。
『こりゃ分が悪いな』
しかもこっちには怯えたガキが1名いるから無闇矢鱈にガトリングを乱射するわけにはいかねえ。
「エボルトさん!」
そう考えている間に俺の胸に衝撃が走ったかと思えば一瞬で吹き飛ばされた。
『今度は射撃か』
射撃体が持つガドルボウガンの一発で俺は呆気なく吹っ飛ばされちまったみたいだ…
ったく、ちょっと考えてる間にどんどん仕掛けてきやがるな。
「エボルトさん!僕が止めるから洸汰君を連れて逃げて!」
『ったく、仕方ねえな…』
戦いの状況がどうであれここにガキ1人いんのは中々に不利だ。
戦いに巻き込まれない程度の距離までは離しておかねえと…
「ワンフォーオール!フルカウル!」
出久は全身に超パワーを張り巡らせる技、フルカウルで身体能力を強化し、ガドルに向けて突進する。
「お前の相手はこの僕だ!」
「己の身を犠牲にするか、仮面ライダー!」
ガドル剛力体の持つガドルソードとビルドのドリルクラッシャーが交わる。
『洸汰だったな、ちょっと捕まってろ。』
ここは身体能力爆上がりモードの出久に任せて俺は洸汰を抱えてまずはここから距離を取る。
『大丈夫か?』
「だ、大丈夫じゃないだろっ……!」
『ちょっと怖がらせちまったか?』
「そうじゃないだろ…な、なんでお前らはそうやって自分の命を張れるんだよ!?」
ちと怖がってるかと思ったんだがどうやらそういうことじゃないらしい。
そういやコイツは確か両親がプロヒーローだったけどヴィランに殺されちまったからヒーローに対して色々と疑問を持ってんだったな。
「何も知らないクセにッ……」
『ああ、確かに俺達ヒーローってのは見知らぬ誰かの為に命を張る。そんな連中に見えるかも知れねえな。』
俺は立ち止まって出久とガドルの戦いを見る。
ガドルは怪力を活かし自らの大剣を上からビルドに振り下ろし、それを何とかドリルクラッシャーで防いでいる。
『けどヒーローからしたら見知らぬ誰かを守れて、その人の笑顔が見れたら嬉しくなる。仮面の下でくしゃっと笑うんだ…』
誰かを救うことの喜び。桐生戦兎もそう言っていた。
日常でも誰かに良い事をして役に立てたら嬉しくなる。
きっとこの気持ちはその究極形なんだろうな、それを求めることができるのがヒーローって奴なのかもな。
「くしゃっと笑う…」
『ああ、勿論俺も誰かを助けれたら嬉しくなるし、それ以前に困ってる奴は見過ごせないんでね。だから見ててくれ、俺達の戦いを……そして救われたら、笑顔になってくれ……』
俺は出久を助けるために駆ける。
『破壊のカリスマもこの攻撃の前じゃキツイよな?』
剣を振るうガドルの脇腹にグリスブリザードナックルを付けた右手の拳を打ち込む。
「凍らせたかッ……」
『畳みかけるぞ!』
脇腹が凍って動きが鈍くなったのを見て俺達は一気に拳や蹴りを打ち込んでいく。
特に小回りの利くビルドの蹴りや拳が連続でガドルの肉体を襲う。
『これでどうだ!』
そして心臓部に向けて氷の拳の一撃をお見舞いする。
「良い一撃だ……仮面ライダー……だが俺を倒すのにはまだまだだ!!」
一瞬周囲に電撃が走った、
『そういうことか…』
かと思えばガドルの体が金色の形態、電撃体に変化していた。
夜闇の中光を放つガドルにはこれまで以上の迫力があった。
「ワンフォーオール…」
『Ready! Go! スパークリングフィニッシュ!』
「デトロイトスマッシュ!」
超パワーと泡の力を纏ったビルドラビットタンクスパークリングの蹴りと
「ゼンゲビ・ビブブ」
破壊力抜群のガドルの電撃を纏ったキックがぶつかり合う。
「グわぁっ……!!」
だがその結果、ビルドの体が吹っ飛ばされてラビットタンクフォームに姿を戻しながら地面を転がる。
「良い力だ……」
これはもっとヤバいことになっちまったかもしれねえな…
「感謝するぞ、これで俺はもっと強くなる……」
どうやらラビットタンクスパークリングの泡の活性化エネルギーはガドルの中に蓄えられた電気エネルギーをより強くさせてしまったらしい。
「この力…究極体とでも名付けるとしよう……」
金の中にまた黒さも増えてより雄々しさが増した姿をしている。
『もっと強くなっちまったか…』
「こ、こうなったら……」
そう言うビルドは手にハザードトリガーを持っている。
『仕方ねえ、暴走したら俺が何とか止める。慎重にいけよ』
「わかった!」
『ハザードオン!』
『ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!』
『ドンテンカーン!ドーンテンカン!ドンテンカーン!ドーンテンカン!』
『ガタガタゴットン!ズッタンズタン!ガタガタゴットン!ズッタンズタン!』
『Are you ready!?』
「変身!」
『アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!』
ビルドの体が黒く冷徹な兵器の様ないんしぃうに見た目に変わる。
これが仮面ライダービルドラビットタンクハザードフォームか…
「ワン・フォー・オール…フルカウル!!」
出久の超パワーとハザードトリガーによる能力の上昇
それによって導かれるのはガドルですら捉えきれないスピードだ。
「なっ……」
一瞬で究極体ガドルの間合いに入り、
「うおおおおおおおおおおぉぉぉ!!!」
ガドルの胸部や腕、腹部に向けて連続で拳を打ち込んでいく。
「動きがまだまだ荒い!!」
だが出久の身体能力での連撃に対してガドルはこれまでの戦いの経験や技術を活かして上手く凌いでいる。破壊のカリスマも伊達じゃねえな…
こりゃ俺も加勢しにくいじゃねえか…
「デトロイトスマーッシュ!!」
黒きオーラを纏ったビルドの右の拳がガドルの胸部に突き刺さるかに思えた。
「その拳では俺は殺せん。」
ただ、今のガドルには俊敏体の瞬発力、射撃体の強化された感覚、剛力体のパワーが備わっており、高パワーの攻撃を腕で受け止めてしまうことも十分可能だ。
『けど、隙だらけだ…』
だがこの戦いで俺は何もしていなかったわけではない。
隙をついてガドルの背後に回り、背中に蹴りを放つ。
「もう一人の、仮面ライダー……」
結構渾身の蹴りだったんだけどなあ……
ビクともしないぜ。
「まだっ…まだだァ……!!」
だが出久が俺の方に攻撃が向かないようにビルドドライバーのハンドルを回してどんどんパワーを上げていってるがあんなことをしてしまえば…
『それ以上はヤメロ!!』
『マックスハザードオン!オーバーフロー!……ヤベーイ!』
言わんこっちゃねえ…オーバーフローモード……つまり暴走だ。
「グッ……このッ……!!」
暴走したビルドは躊躇なく連続での攻撃をガドルに叩き込んでいく
『こりゃちょっとヤベえぞ』
オーバーフローモードのビルドは少しずつガドルを押していってるが、このままだと暴走して他の奴らに、洸汰に危害を加えてしまう。
「威力がッ……上がってきている……」
徐々にガドルのガードが崩れてきているがこれってもしかして個性も無理やり使われれてんのか?
だとしたら、出久が壊れてしまう…
『どうすれば……』
出久を止めてガドルを倒すいい作戦……
何かないか?このままだと出久が壊れる……
『だったら…これならいけるか?今の出久のハザードレベルならいけるはずだ!』
俺は咄嗟にガドルを圧倒するビルドに向かって飛び込んだ。
「何だ…!?」
(え、エボルトさん……)
((ハザードレベル6.0、多分ハザードトリガーとお前の個性でハザードレベルが急上昇していたようだな。))
(それって……)
((まあ、結構危ない状況だったな。気を付けろよ。))
さて、こっからは俺達の時間だ
「何故変身を解く?」
『それはこれを使うからだ。』
出久の体に憑依して腰にエボルドライバーを付ける。
((一緒に戦うぞ、出久))
(うん!)
『ラビット!ライダーシステム!エボリューション!』
出久に憑依したことで俺は新たなボトルを得た。
それはラビットエボルボトル。ハザードレベルが急上昇していた出久から生成されたエボルボトルだ。
『Are you ready?』
そのエボルボトルとライダーシステムエボルボトルをエボルドライバーに挿してレバーを回す。
「『変身!』」
『ラビット!ラビット!エボルラビット!』
『フッハッハッハッハッハッハ!』
『フェーズ3、完了……!』
そしてついに俺はフェーズ3に達した。
((出久、個性を使ってくれ。俺は機動力で攻める。))
(了解!)
ラビットフォームの攻撃力は低い。コブラフォームの方がパンチ力も強いぐらいだ、だが…
「一撃がッ…重いッ……!!」
今の俺達の攻撃力はガドルに膝を突かせるのには丁度いいだろう。
((いいパンチだぜ))
(まだまだッ……)
ラビットフォームの機動力、出久の個性の超パワーから放たれる重い連撃は着実にガドルにダメージを与えていく。
「どうやら、貴様らはただの仮面ライダーではないようだな……」
右腕を振り上げて反撃に出ようとするガドルの肩を
((いい加速だ。))
出久のパワーによる身体能力強化を上乗せしたラビットフォームの加速。
それは奴の目に捉えられることなく背後に回り、右肩に蹴りを突き刺すのには十分だった。
「グッ……!」
そして今度は正面に回り怯んだガドルの腹部に拳を打ち込む。
「デトロイトッ…スマーッシュ!!」
個性のパワーを上乗せしたパンチを腹に向けて放つ。
「中々ッ……やるな……!」
『決めるぞ。出久』
「うん!エボルトさん!」
『Ready Go!』
『エボルテックフィニッシュ!』
そしてエボルドライバーのレバーを回し右足に赤い破壊エネルギーを纏わせる。
「『ライダーキック!』」
そしてそのエネルギーを纏ったライダーキックを放つ。
「決着を付けようではないか…」
だがガドルも足に電撃を纏い、
「ゼンゲビ・ビブブ」
自身の必殺キックで迎え撃ち、空中でガドルの電撃を纏ったキックとぶつかり合う。
「ワンフォーオール!デトロイトスマーッシュ!!」
こちらのキックに出久の超パワーが上乗せされる。
「貴様ッ……!」
キックのぶつかり合いの末、俺達のキックが押し勝った。
「仮面ライダーよ……良き戦いだった……」
俺達のキックが押し切ったことで、ガドルの右足が折れ、奴の体に向かって突き進んでいく俺達の体を止める障壁は無くなり、破壊エネルギーを纏った蹴りがガドルの胸に突き刺さり空中にぶっ飛ばす。
「この勝負…貴様らの勝ちだ!!」
破壊エネルギーを受けたガドルはそのまま空中で爆発する。
「なんとか……勝った……」
『ああ、けどまだやるべきことはあるぜ……』
俺達は洸汰のところに歩み寄る。
「大丈夫?洸汰君…」
「う、うん…カッコよかったよ…僕のヒーロー……」
出久も一人の子供に立派なヒーローとして認めてもらえてよかったな。
『さて、早く戻ろうそれにまだ敵がいるかもしれない。まだまだいけるな?』
「うん、いこう!」
さて、まずは洸汰を宿舎に届け他の奴らの援護だ。
牙竜達は大丈夫だろうな……?
To be continued
ジオウ小説も買ったんで読まないと!
投稿感覚が大変なことに…