高評価をしてくださる皆さんありがとうございます
毎日モチベーションが湧き上がってます。
(牙竜視点)
(もうこんな時期になったか。)
エボルトと出会って数ヶ月
学年が1つ上がり俺もいよいよ中学3年だ。
「次、下間君入って」
始業式も終わって新しいクラスも形になってきだした頃に新担任による個人での進路面談が始まった。
「ウッス」
新担任の躑躅森先生に呼ばれて面談室に入る。
スラッとした体格で高身長眼鏡のイケメンティーチャーでクラスの女子が躑躅森先生が担任って知った時に大騒ぎしてたのが印象的だ。
「下間君は第1志望は」
「雄英高校のヒーロー科だ」
前の担任はこういう俺の言葉に対して無個性だから無理だとか素行やら内申点がどうこうだとか言ってきてたからこういう面談は嫌いだ。
「いいんじゃないかな?下間君なら目指せるよ。」
おっとこれは予想外の反応
初めて先公って生き物から肯定的な言葉が出た。
「模試でもA判定が取れてるし、それに最近は喧嘩の報告が来てない。」
そりゃ俺はその辺の不良とは違って授業もしっかり受けてヒーロー科目指して勉強してるからな。最近はエボルトにも対策本とか教えてもらって勉強してるしな。ただ、
「喧嘩の報告がないっつっても喧嘩の売買の前に相手が逃げてるだけだ。」
初めてエボルトが憑依した時にヴィラン含む不良、チンピラ連合をブチのめした(エボルトが)噂が広まって喧嘩を売っても買われない、喧嘩を買おうとしても逃げられるって日々が続いていやがる。平和だしその影響か学校内でのイジメも減ってるらしいし勉強と特訓に集中できてるからいいんだけどな。
「それに君は1度僕の弟も助けてくれたみたいだし、優しい子だって聞いてるよ。」
「それは記憶にねえな」
どうやら1度俺が先生の弟を不良に絡まれてる所を助けたことがあるらしい。そういうことはいっぱいあったからあんまし覚えてねえけどな。
「ま、まあ兎に角先生は君のこと応援するよ。」
「ん、アザっす」
まあけどこの先生は良い奴ってのはよくわかった。
「なんか困ったことがあればいつでも相談に来てくれ。」
「了解っ」
てな感じで進路面談は無事終了だ。
(いい先生だったなあの人)
(ああ、今までのセンコーで1番仲良くできそうだ。)
因みに実は個性に関する相談もしていたんだが躑躅森先生はヴィランも倒したって噂聞いて俺が世界初の無個性ヒーローになれると思ってたらしいが実は新しい個性が芽生えたと打ち明けると個性変更届けについて教えてくれた。
この後にでも届出をしようかなということで今役所へ向かってるんだがこの地域は確か……
「下間君!久しぶり!」
「よう、出久!元気にしてたか?」
「ん、ま、まあね……」
「どうした?また勝己になんかされたか?」
コイツは緑谷出久、中学一年の時にたまたま出会ったダチだ。
コイツが爆豪勝己って奴に虐められてた現場に遭遇し助けた時以来無個性だけどお互いヒーローを目指して頑張っている。
中一の時はヒョロガリだったのに体格は結構ガッシリしてきてんなあ。身長も……なんか俺より高いぞ?1センチぐらい追い抜かれちまったか。
「い、いや、かっちゃんは関係ないよ。」
そうそう、このかっちゃんこと爆豪勝己って奴は問題児だ。
出久のことイジメてた張本人で超強い。俺でも全然勝てなかったけど拳で語り合ってある程度説得はできた。
イジメはしなくなったが仲は悪いままだけどな。
「ただその僕……」
「どうした?」
「実は…」
その直後俺の耳に入ってきたのは出久の言葉ではなく爆発音だった。
「なんだ!?」
爆発音のした方を見てみると火は燃え盛りその中心にはヘドロの様な奴が暴れている。
「僕の……せい……!」
出久が何やら呟いたが
「つーか、あのヴィラン。さっきオールマイトが追っかけてた奴じゃね?」
「オールマイト!? うそぉ!? 来てんの!?」
「じゃあ、何してんだ。オールマイトは!?」
という野次馬の声がそれをかき消す。
俺達も現場近くまで行ってみる?
「あれって……勝己!?」
(あれが勝己って奴か?確かに見た目ヤンキーだがなんかヘドロみたいなモンに囚われるな?)
(そうみてえだな、こりゃ苦戦しそうだぜ。プロヒーロー共が)
「おい誰かあいつに有効な個性はないのか!?」
「ダメだ!今ここには誰もいない!」
「誰かなんとかしろよ!」
「人質がいるのにどうしろとゆうんだよ!?」
「にしてもすごいなあの子…ずっと抵抗しているよ……」
(おいおい、どういうこったヒーロー達何もしてねえぞ)
(結局はこの程度の連中だったってことだな。どうする?クローズに変身するか?)
(その方が良さそ……)
「そこの君!!止まりなさい!!」
「出久!?」
自分が不利となれば動こうともしないヒーロー達を見て俺達の出番かと思われたその時、出久が野次馬の中から飛び出しヴィラン達の方に走っていた。
(三人称視点)
「おいお前止まれ!自殺志願か!?」
緑谷出久の夢は"無個性である"という理由で否定され続け、今日憧れのオールマイトにも諦めろと言われた。それでも目の前で苦しむ爆豪のために走り出した。
「うわっ!?イテェ!なんだこのガキ!!」
出久が鞄を投げつけてヴィランが怯む。
「かっちゃん!!」
「デク!…テメェなんで来たんだ!?」
「決まってるだろ!!…君が助けを求める顔をしていたから!」
決死の思いで出久は勝己に手を伸ばす。
「このクソガキ!よくもやりやがったな!!死ねぇぇ!!!」
ヘドロヴィランが左手を大きく振りかぶって出久を襲う。
"終わった"そんな諦めの思考が出久の脳を駆け巡ったその時。
「諦めんな!」
『ウェイクアップ!』
『クローズドラゴン!』
『Are you ready?』
「変身!」
『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!Yeah!』
「仮面ライダークローズ、お前を救いに来た!」
(牙竜視点)
出久がヘドロ野郎を怯ませたがすぐやられそうになった時、
今度は俺が飛び出していた。出久達の駆けて行き、クローズへの変身を同時にした。
「仮面ライダークローズ、お前を救いに来た!」
己の拳で振り下ろされたヴィランの腕を受け止める。
「エボルト!出番だ!」
「OK!蒸血!」
身体から黒い煙が吹き上がりそこからブラッドスタークが出てくる。
「登場方法を変えてみたぜ?かっこいいだろ。アイススチーム」
ブラッドスタークがスチームブレードのバルブを回しアイススチームを放ってヘドロ野郎を凍らせる。
「しっかり捕まれ!」
俺は腕を伸ばし勝己の手を掴むと一気にヘドロ野郎から引き抜く。
「テメエっ……その声赤チビじゃねえか……」
「誰がチビだよ、とっとと逃げろ!」
勝己まずは赤チビってあだ名だけはマジやめろ。
一応164はあんぞ!
「おっと、油断はあまりするなよ。」
俺と勝己の問答を邪魔するようにまたヘドロが覆い被さろうとしてきたがブラッドスタークがトランスチームガンで撃って止めてくれた。
「お前も武器使え。」
「これだろ?」
エボルトの指示通りビートクローザーとかいう武器を出す。
『ヒッパレー!』
イコライザーの様な部分を引っ張り
『スマッシュヒット!』
剣を振りかざすと蒼炎を纏った斬撃がヘドロ野郎を切り裂いた。
がすぐに身体が元に戻る。
「真っ2つにしたぐらいじゃやられねえぞ!」
「じゃあもっとキツいのいってみよう」
『スペシャルチューン!』
剣にロックフルボトルをセットし
『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』
3回レバーを引いて
『メガスラッシュ!』
鍵型のエネルギーの斬撃をヘドロ野郎にぶつける。
「うわああああああ!!」
ヘドロヴィランの身体はかなり吹き飛び体の一部があちこちに飛んでいく。
その後はヒーロー達が来て出久のことを叱り俺と勝己のことを
「すごい実力だ!是非将来ウチの事務所に来ないか?」
「君もよく耐えたね。」
と賞賛するが正直居心地が悪い。
特に出久のこと怒ってる連中は意味がわかんねえな。
「君!余りにも危険すぎる事はするな!」
「ヒーローに任せればいいんだよ!!」
「おい、テメエら巫山戯んのも大概にしろよ……」
俺は出久に説教する連中の方に詰め寄る。
さっきまで俺と勝己のことを褒めていたヒーローや野次馬、そしてマスコミの視線もこちらに向く。
「助けにも行かず傍観していた連中に任せれるわけねえだろ?」
「な、なんなんだ君は!?そもそも君も無許可で個性を使って!違反行為だぞ!!」
「ほう、確かに俺は違反行為をしたかもしれねえ、けどヒーロー免許持ってる癖に助けようともしなかったテメエらの方が間違ってんぞ!」
「そっ…それは相手に有効な個性が居なかった…」
酷い言い訳、プロ失格だなこいつら。
「言い訳なんてするんじゃねえよ!現にコイツが苦しんでたって事実に変わりはねえ、でお前らは自分の身が可愛くて見捨てた。苦しみを和らげようともしなかった!!」
強がって「苦しくなんてなかった」と首を突っ込んできそうな勝己でさえも反抗せず黙って聞いている。
「テメエらのヒーロー免許なんて捨てちまったらどうだ?まだ車の運転免許の方が価値があんよ。いいか、よーく覚えておけ、この場で1番ヒーローだったのは最初に助けに行ったアイツだ。あんたら以上に英雄に相応しい行動だ。」
俺は出久の方を指さすとこれ以上は話すこともないので無言で去っていく。
(かっこいいスピーチだったぜ。)
(よせよ、俺は正しいと思ったことを言っただけだ。)
To be continued
今回明らかになったのは出久と牙竜が友人関係だったことですね。
躑躅森先生のモデルは知ってる人なら知ってるでしょう。
イメージCVは河西健吾さんです。