評価してくださった皆様本当にありがとうございました!
入学試験1
(エボルト視点)
ヘドロ騒動からしばらく経ってこの件に関する話題もようやく落ち着いていった。
牙竜がクローズであることは残念ながらマスコミのカメラに映ったため直ぐに世間にバレた。
だが学校側は厳しい処罰を与えることは無かった。大方躑躅森先生が頑張ってくれたらしいが学長らも牙竜がヒーロー達に言った言葉に感銘を受けたそうだ。
世論は皆、牙竜に味方した。あの場で牙竜や出久に怒っていたヒーロー達の1部からは引退する者まで現れた。
学校内での評価も変わり一気に人気者になった牙竜だったが1部の生徒の手のひら返しにはかなり呆れていた。
(また屋上か?)
(ああ、こういうのは慣れねえ)
休み時間には牙竜は人目の付かない場所によく行くようになった。
「そういえば最近出久の方もトレーニング頑張ってるらしいな。」
「聞いたぜ。オールマイトと特訓してるらしいな。あの出久の行動みて弟子入りさせたんならオールマイトも見る目あるな。」
「そうだな、俺達も新技の練習しないとな。」
練習、特訓、勉強
その日々がどんどん流れていき気付いた頃には年を越した。
そして三学期もあっという間に終わりに差し掛かった。
(牙竜視点)
今日は遂に雄英高校の入試の日だ。
ここまであっという間だったけど収穫は色々とデカい。
俺は少し遅めに入試会場に入っていく、有名人らしいからあんま目立ちたくない。
出久とか勝己も早めに会場入りしてるらしい。
まあてことで早速筆記試験だ
((余裕だったな))
ちゃんと対策とか勉強してたから学力テストは余裕だった。
エボルトも口出しすることなく問題を見たりしてたが余裕で解けたらしい。
「今日は俺のライブにようこそー!!!エヴィバディセイ Hey!!!」
そして実技試験なんだが説明担当のヒーロー、プレゼントマイクの声がうるさすぎる!
(しかも滑ってるしな。誰も反応してねえ、)
「こいつあシヴィー!!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!Are you Ready!?」
(ダメです!)
ホントダメだな、この入試試験の先が思いやられるわ……
ってことで話聞く限り仮想敵とかいうロボット共をぶっ潰していってポイントを稼げばいいってシステムだ。
ただしアンチヒーローな行為はご法度だってよ。
「出久、さっきはドンマイだったな。」
説明中何やらブツクサと喋ってた出久が眼鏡の真面目そうな奴に注意されちまってたのでそれぞれの会場に移動する前に声をかけておく。
「聞いたぜ?個性芽生えたんだってな。」
「うん!急にね!」
まあけどそんな出久もこの1年で個性が芽生えたそうだ。
「ああ、だったら早い話だ。また会おうぜ、雄英高校の教室で!」
「うん!お互い頑張ろうね!」
エールを掛け合ってから手を振って別れて互いに会場へ向かう。
(三人称視点)
「いくぜ、エボルト」
「ああ、やるぜ」
入試会場で他の受験生達が各々準備する中牙竜も腰にビルドドライバーを巻く。
『ウェイクアップ!』
ガジェットモードにしたクローズドラゴンにドラゴンフルボトルを挿入。
『クローズドラゴン!』
『コブラ!』
そのクローズドラゴンをドライバーに刺すと身体から黒い煙が出てくる。
『Are you ready?』
「「変身!/蒸血!」」
『Wake up burning!Get CROSS-Z DRAGON!』
『ミストマッチ…!コ・コッ・コブラ…!コブラ…!』
牙竜の身体にクローズの装甲が装着されると共に黒い煙からコブラの意匠を持つワインレッドの戦士ブラッドスタークが現れる。
『Yeah!』
『Fire!』
「仮面ライダークローズ!」
「ブラッドスターク!」
「「ただいま参上!」」
特訓の期間で練習し出来上がった2人の名乗りとクローズとブラッドスターク同時変身。クローズに変身すると同時にブラッドスタークも出てきて2人同時に名乗りを上げる。
「やっぱ名乗り入らないんじゃねえのか?」
「いいや、いるね。大事だと思うぜ。」
牙竜からは少し不評ではあるが。
他の受験生達も突然の変身と名乗りに少し引いている様子。
冷ややかな目で彼らを見つめ、静寂が彼らを包む。
『はい、スタート!』
その静寂を切り裂くようにスピーカーが空気を振動させ試験開始を告げる音声が受験生達に伝わっていく。
『どうしたあ!?実践じゃカウントなんざねえんだよ!ほら見ろ!あのリスナーもう走ってるぞ!』
スピーカーが動かせたのは周囲の空気とクローズ&ブラッドスタークの2人組だけだった。他の受験生はアナウンスに呆気に取られて動き出すのはプレゼントマイクによる催促のアナウンスが入ってからだった。
彼らを置いていくように都会の街並みを見事に再現したセットでクローズら2名が駆ける。
「アイススチーム」
クローズ達を標的と認識し集まってきたロボット達の足元が凍りつき彼らの進軍が止まると、
「まずはテメエらからだ!」
仮想敵達の装甲がクローズの拳の前に打ち砕かれ鉄屑と化す。
「これでざっと10ポイントだな。」
最初にスタークが凍らせた分は全てクローズが破壊しそのポイントをざっとブラッドスタークが計算する。
「まだまだだ!このまま突き進むぜ!」
他の受験生達も彼らに追いついては来たがそれよりも先にクローズ達は進んでいく。
「コイツらは任せろ。」
5体の仮想敵をブラッドスタークの胸部から出てきた巨大なコブラが足元を掬い宙に浮いたところを。
『ヒッパレー!ヒッパレー!ミリオンヒット!』
ビートクローザーの斬撃が仮想敵達の装甲を切り裂き動力部を破壊する。
「次はこいつらか!」
さらに向かってきた敵達をビートクローザーで次々切り裂いていく。
ビートクローザーの刃は仮想敵達の装甲を次々破壊し心臓部や伝達部の回路をガラクタにしていき彼等の行動を止める。
「まだまだ来てるぜ。いけるな?」
「当たり前だ!」
続けて向かってくる敵達をクローズの拳が次々に打ち砕いていく。強固な拳は傷付くことなく仮想敵を潰していきポイントをどんどん貯めていく。
「おっときたぜ。」
スチームブレードと合体してライフルモードになったトランスチームガンでクローズを背後から襲おうとする仮想敵の足を撃ち抜いていく。
「助かったぜ!」
そしてその敵の頭部を蹴り飛ばした。
「次は大体10体か?」
10数体もの仮想敵達がまたクローズとブラッドスタークに向かってくる。
『ヒッパレー!ヒッパレー!ヒッパレー!』
『メガヒット!』
ビートクローザーを3回引っ張りエネルギーを纏った斬撃を放ち一気に敵達を破壊する。
「結構いい感じにポイント稼いだんじゃねえか?」
「そうだな、けど時間もまだまだあるし攻め続けるぞ」
「その意気だ。」
彼等の受験は順調に進んでいったが残り時間数分という時に新たな波乱が巻き起こる
To be continued
0ポイントとの戦いは次の話に持ち越しです。