クローズ&エボルのヒーローアカデミア   作:夢野飛羽真

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皆様遂にこの日が来てしまいました。
最終回でございます。
終盤は体調不良で待たしてしまうことが多くて申し訳ございませんでした。
では早速本編開始です。


未来へ

(3人称視点)

 

"歓喜"の2文字が日本国中を駆け巡った。

 

「牙竜さん…やりましたわ!!」

 

病院のテレビの前で、八百万百を中心とした雄英高校1年A組生徒達は各々の身体を使って喜びを表していた。

ガッツポーズをする者、同級生と抱き合う者、涙を流す者、三者三様の喜び方をしている生徒達を病院の職員や他の患者も止める気になれなかった。

 

「これで一件落着ですわね……」

 

歓喜の涙を流す八百万の瞳にはテレビの中で天高くこぶしを突き上げるクローズエボルの姿があった。

 

「やったな、牙竜!」

 

勝利を収めたクローズエボルの下に彼の仲間たちが駆け寄る。

普段は冷静なアクセルも喜びを隠し切れずパンパンとクローズの背中を叩いている。

 

 

「流石だな、この世界の仮面ライダー達は」

 

その彼の目の前にはディケイドを中心に各世界から駆け付けた仮面ライダー達が並んでおり、100を超える彼らの姿を一度に拝むのは壮観であろう。

 

「おうよ!いい仲間達だろ?」

 

「まあな、これならこの世界はお前たちに任せても大丈夫だな。」

 

そう言うとディケイドやライダー達は自分の背中に現れた灰色のオーロラカーテンの中に消えていく。

 

「さて、俺達もそろそろ帰るよ。」

 

桐生戦兎らが変身を解除し、牙竜達も変身を解きそれぞれの素顔で対面する。

 

「おお!良いシャツじゃないか!」

 

「あ、ありがとうございますっ……」

 

氷室幻徳はビルドの鎧を脱いだ出久のシャツを見るとニコニコという擬音が似合うような笑顔を見せて近づいてくる。

"ネルシャツ"と書いてあるだけのTシャツと"2枚目気取りの3枚目"と大々的に書かれたTシャツの共演に爆豪らは少し引いている。

 

「俺も一着貰ってるぜ。」

 

スカジャンを開けて"不退転"と書かれたTシャツをさらけ出す牙竜に爆豪達はまた唖然としている。

 

「出久も牙竜も今度俺と服買いに行くぞ!!」

 

「え、どうして?」

 

そして流石の爆豪も我慢できず2人を服屋に連れていくことにし、それを出久が疑問に感じるも

 

「テメエはともかく牙竜!お前女いるならそんな服着てんじゃねえ!」

 

「わかった、わかった、百の前ではこういうの着ねえから」

 

「なんでだ?いいデザインなのに」

 

「「え?」」

 

幻徳流の服のデザインを否定する爆豪に対して肯定的な意見の轟

一瞬場が凍り付いてしまうが……

 

「ま、まあその辺は個人の自由って奴だな。」

 

「確かにな」

 

甘粕と猿渡の大人2人がその様子を温かく見守っていると…

 

「そろそろ俺達も帰る時間だな。」

 

桐生戦兎達の後ろにも灰色のオーロラカーテンが現れると万丈が牙竜に手を振り、

 

「じゃあな、牙竜!お前カッコよかったぜ!また会おうな!」

 

「おう!」

 

「難波ステッキしっかりと広めてくださいね!」

 

「任しとけ!」

 

牙竜が内海に貰った難波ステッキジーニアスを見せると満足そうな表情で戦兎達はオーロラカーテンの中に消えていく。

 

『じゃ、俺達も帰るか。皆の所へ』

 

その後、オールフォーワンの死亡が確認され、死柄木弔、氏子達磨(本名:殻木球大)、黒霧らヴィラン連合の主要メンバーが逮捕されてヴィラン連合は壊滅

一方のオールマイトは新・檀黎斗・神からの治療を受けて全盛期並みの肉体とパワーに戻り、エンデヴァー、ホークス、ベストジーニストらと共に残党処理や新たなヴィランとの戦いで活躍

黎斗・神が作ったグレイブなどのライダーシステムを使うインゲニウム達の活躍もあってショッカーによって乱れた治安を回復するのに時間はかからなかった。

そしてヒーローを育成する雄英高校では生徒の身辺の安全のため、夏休み明けから全寮制が始まっていた。

 

「つーわけで、全員仮免取得おめでとー!!」

 

「「「おめでとー!!!」」」

 

それからすぐに雄英高校の1年A組はプロヒーローの仮免試験を受験し無事に全員合格していた。

寮生活ということもあってその日の夜はファミレスのパーティーメニュー等をそれぞれが持ち寄ってのパーティーが行われていた。

 

「すごかったですわ、牙竜さんのご活躍!」

 

「まあな、」

 

『なんせマグマで橋を作っちまうんだからな。』

 

各々がこの日の自分の活躍を振り返っていて、牙竜とその彼女の八百万、そして相方のエボルトも例外ではなかった。救助試験で牙竜のクローズマグマがヴァリアブルマグマを固めて橋を作った一幕について触れていた。

 

「俺のマグマも戦うためだけじゃなくて人を救うためにも使っていかねえといけねえからな。TDLで特訓した甲斐があったぜ。」

 

寮生活と同時に始まった雄英高校内の施設『TDL(トレーニングの台所ランド)』での訓練で牙竜達雄英生は新たな技を習得したり、もともと持ってる技や自分の個性自体を伸ばしたりして自信をより強化していた。

 

『救う力か。それで言ったら銃士達も凄かったそうだな。』

 

「回復能力だろ?羨ましいぜ。」

 

「救うという面では甲斐さんは今後の飛躍が大きく期待されますわね。」

 

『聞いたところによると黎斗・神がオールマイトの古傷を直したらしいな。』

 

仮免試験で最も注目されたのは銃士の変身するブレイブレガシーゲーマーの持つ回復能力だった。

怪我人たちをあっという間に回復してしまう銃士の活躍は別会場であったA組のメンツの耳にも届いていた。

 

「だったらおもしれえじゃねえか!」

 

突然飯を食う手を止めて牙竜が立ち上がる。

 

「それでこそ俺のライバルだ!燃えてきたぜ!!」

 

牙竜の心は燃えていた。ショッカーを倒した後の彼の眼にはナンバー1ヒーローという新たな目標ができていた。

それに向けて普段から鍛錬を欠かしていなかった。

 

『新しいヴィランも出てくるだろうしな。まだ気は抜けないぜ。』

 

エボルトの言う通り新しいヴィランはまだまだ現れる。

 

数週間後…

 

「テメエら、突撃だ!」

 

「「「おう!!」」」

 

情緒すら感じる和風建築の庭園

そこに集うスーツの男たちに対して仮面ライダーグリス、キャッスル、スタッグ、オウルの3体のハードスマッシュが先陣を切り雪崩れ込んでいく。

この和風家屋を拠点としているのは指定ヴィラン団体の死穢八斎會

その構成員たちは組長の孫娘である壊理の個性と肉体を利用し個性を消す弾丸を作っていることが発覚。

プロヒーロー合同チームとヒーロー事務所にインターンで訪れていた雄英生達に一気に攻め込まれていた。

 

「烈怒頑斗裂屠!」

 

「ターゲットエレクト!」

 

「テープショット!」

 

その中でも自らの腕を硬化し敵に殴りかかるキャッスルハードスマッシュ、上空からポインターを投下し、それに向けて電撃を放つオウルハードスマッシュ、肘からセロハンテープのようなテープを出して敵を拘束するスタッグハードスマッシュの3体の活躍は著しかった。

そして彼らに続くようにビルド、ローグ、クローズマグマ、エボルブラックホールフォームの4人のライダーも現場に駆け付け、ビルドとローグはプロヒーロー達と共に建物の中に入っていく。

 

「テメエら!先に行くぜ!」

 

『ここは任せたぜ~』

 

クローズとエボルは近道をしようと、2人の拳で地面に大穴を開けて一気に地下深くに太陽の光を齎す。

そして、彼らハードスマッシュの正体は雄英生の切島、上鳴、瀬呂である。

彼らと爆豪の変身するグリス、それにリューキュウらプロヒーローがいればこの場で自分達が先に突撃しても問題ないと信じ先に進もうとする。

 

「おうよ!」

 

「ここは任せとけ!」

 

「早く女の子助けて来いよ!」

 

「すぐに追いつく!」

 

グリスら4人の激励を受ける牙竜達

 

「おうよ!じゃあ行くぜ!」

 

「ちょっと待て!」

 

そして穴からいざ地下へ行こうとするクローズマグマを止める声があった。

 

「テメエの今の保護者は俺だ。俺抜きに突撃するなんて許さねえからな。」

 

それは牙竜達のインターン先のヒーローである仮面ライダーアクセル、甘粕政信の声だった。

 

「我が友よ!この我を置いては行かせんぞ!」

 

「私の神の力でェ!一瞬にして敵を滅ぼしてやろう!!」

 

さらにその横には銃士のブレイブレガシーゲーマーと黎斗・神のゲンムゴッドマキシマムゲーマーもいる。

 

「ま、テメエらもいるなら心強え」

 

『見たところ、穴は最下層までブチ開けられている。突撃許可、とっとと出してくれよ。』

 

「言われなくても、とっとといくぞ!!」

 

エボルトに催促されたアクセルを筆頭に牙竜ら5人が一斉に大穴の中に入りこの和風な事務所に広がる地下の最下層に向けて自由落下し、落下の衝撃を地面に攻撃を撃って和らげて着地する。

 

「一体何事だ?ミミックは何をしている!?」

 

着地した彼らの目の前には襲撃という事態を受け組長の孫娘である少女の腕を掴みどこかへ退避しようとする死穢八斎會の若頭、治崎 廻こと通称:オーバーホールの姿があった。

 

「なっ……!?」

 

部下達がヒーローを妨害し、まだここに来るのは早い。

床と天井に大穴が開いたがすぐにヒーローが来なかったので味方の援護で妨害に成功できたと思っていた。

だから、彼らの5人が早々に現れたことはオーバーホールにとって想定外であったが、それ以上に彼が予想できなかったのは、いま彼の腹部に走った衝撃だった。

 

「見つけたぜ、壊理ちゃん」

 

オーバーホールに腕を掴まれていた少女、壊理の存在を確認したクローズマグマはすぐに背中からマグマを噴射して加速

人間の裸眼で捉えるのが困難な速度でオーバーホールの目前に迫り、拳を腹部に向けて打ちこんだ。

拳を受けたオーバーホールは手から壊理を放してしまい、その身体は反作用で大きく吹き飛ばされてしまう。

 

「お、お兄ちゃん達……誰……?」

 

壊理を背にオーバーホールの前に立つクローズマグマらに少女は彼らが何者かを問いかける

 

「俺達か?俺達は仮面ライダー、誰かの笑顔を守る正義の戦士!そして俺は仮面ライダークローズ!」

 

『俺はその相方の仮面ライダーエボル』

 

「『お前を助けに来た!』」

 

The End




読者の皆様今回までこの作品を読んでいただいて本当にありがとうございました!
昨年の8月に書き始めましたがすごく書いてて楽しい作品でした。
来月からは原作仮面ライダーで執筆をしようと思っています。
またそちらで会えた時はよろしくお願いします。

それでは皆さん今まで本当にありがとうございました!!
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