今回は合格発表と入学初日です。
(牙竜視点)
入試から約1週間が経ったある日
雄英高校から荷物が届いていた。
(なんだ?合格通知か何かか?)
とエボルトが考えていたがその予想は的中だった。
封を開けると投影機みてえな機械が出てきてそこからある映像が映し出された。
『わーたーしーがー!投影された!』
「「オールマイト!?」」
こりゃ驚いた。今画面に映ってんのはオールマイトじゃねえか!!
No.1ヒーローのオールマイトだ!ガキの頃から憧れてたんだよなー
「HAHAHA!驚かせてしまったかな?実は今年からこの雄英高校で教鞭を執る事になったのでこうして!入試結果発表で先に挨拶をさせてもらうことになったのだよ!」
「今年からオールマイト教師になるのか。ラッキーだな、今年の1年生からNo.1ヒーローの授業受けれるなんてな。」
「すごいことだよな!楽しみだ!」
エボルトの言う通りだ。今年からトップヒーローの授業を受けれるなんて俺らの世代はラッキーだ。まあ合格してたらの話だしとっとと合否を聞こう。
「さて、入試の結果だが筆記は全科目8〜9割越え!」
「俺の教育のお陰だな。」
「いや、俺が勉強頑張ったからだよ。」
勉強に関しては俺の手柄だ、あんま取らないでくれ。
「そして実技試験だが君が個性で召喚したブラッドスターク君の分も合わせて75ポイント!」
「俺が数えてた分より多いみてえだな。」
「てかエボルトの分も加算されてたんだな。」
学校側の認識としてはエボルトも俺の個性の1部との事だ。
まあ宇宙人ってこととかバレなきゃ何とかなんだろ。
「さらに先の試験!見ていたのは敵ポイントだけではない!救助活動ポイント!こちらは審査制でヒーローとして相応しい行いをした者に与えられる!君に与えられたレスキューポイントは25ポイント!合計で100ポイント!!主席合格だってさ、来いよ!下間少年。ここが君のヒーローアカデミアだ!」
これでオールマイトの授業受けれんのは確定だな。
「他学年だったらどうすんだよ。」
「まあ、確かにな、けどまさかの首席合格か。」
いやー驚いたな。まさかトップで入学できるとはな、
「さて、まだお前の道は始まったばっかだぜ。」
「そうだな、入学手続き終わったら早速特訓だ!」
俺達の物語はまだ始まったばっかだ!
これはまだゴールでもなんでもねえ、
スタートラインに立っただけだ。これからまだ走り続けて俺は最高のヒーローになるっ…!
(三人称視点)
合格発表から時が経ち各家庭のカレンダーは4月のページが示され、桜の花びらが舞い景色を彩る頃、各学校の新入生達が新たに自身の通う場の校門をくぐっていく。
雄英高校も例外ではなく新入生達がかなり広い雄英の土地に足を踏み入れる。
「ほう、改めて来たけどデケエな。」
1度受験で来たことがあっても正式にここの生徒として門を潜るのに感慨深いという感情を抱くだろうが牙竜のリアクションは薄かった。
(おいおい、もうちょっとはしゃげよ。国立の名門校だぜ、)
(つっても友達ちゃんと作れるか不安なんだよ……)
牙竜にとって学校なんてのはあまりいい場所ではなかった。
躑躅森先生とは上手くやっていたがそれ以外の時期は散々であったし友人も結局出来ぬまま小、中学時代を過ごしていた。
精々友達と言えば他校の緑谷出久ぐらいである。
(まあまあ、安心しろ。緑谷と爆豪も受かってるらしいしな。)
(出久が合格して一緒なんは嬉しいけど……問題は爆豪なんだよなあ……)
彼の元に合格通知が来て数時間後緑谷出久から"出久自身も雄英高校入試合格"の旨を伝える連絡が来て喜んだが数日後"学校で爆豪も合格したことを知った"と連絡があり出久は喜んでいたが牙竜のテンションは少し下がっていた。
(まあ、仕方ねえけどアイツは無視で問題ないだろ。)
(ま、突っかかって来たら捻るか)
(怒られない範囲でな)
彼らの中での爆豪の扱いの悪さが明らかになりつつ彼らは校舎内に入り廊下を通り1年A組の教室の前に到着する。
((扉デカッ))
色んな個性の人々に対応したユニバーサルデザインの巨大な扉の大きさに思わず驚きつつも牙竜はその扉を開ける。
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者に申し訳ないとは思わんのか!」
「思わねえよ!テメーどこ中だよ?端役が!!」
((うわーめんどくせえ))
扉を開けた牙竜耳に入ってきたのは2人の少年の怒号だった。
「ぼ、俺は聡明中出身の飯田天哉だ。」
「聡明だぁ!?超エリートじゃねぇか!ぶっ潰しがいがあるるかねえかぁ!!」
「ぶっ潰す!?君本当にヒーロー志望か?言葉が乱暴すぎるぞ!!」
(さて、他人のフリだ。俺の席はどこだ?)
牙竜は爆豪と飯田を無視して席に座ろうとするが、
「よお、赤チビ!テメエもいんのかよ!」
「誰がチビだ!?」
(他人のフリとは?)
爆豪が牙竜に突っかかりキレられエボルトが前言をすぐに撤回する牙竜に呆れる。
「いいか、とっとと覚えやがれ!俺の名前は下間牙竜だ!」
「ケッ…やかましい奴」
「ああ!?」
「下間君も落ち着きたまえ!」
(そうだぜ、そこの眼鏡の言う通りだ。いったんクールダウンだ)
かなりヒートアップしていたところを飯田とエボルトが止め、
(わーかったよ、)
牙竜の方から立ち去り自身の席を探して座る。
(朝から不快だぜ。)
(まあ、落ち着きな。今日はどうせ入学式とかだし楽に帰れる。)
「仲良しごっこやるなら他所に行け、ここはヒーロー科だぞ。」
扉の外にいる寝袋に入った男の声と共に、
ざわざわしていた教室が水を打ったように静かになる。
((寝袋!?))
「はい、静かになるのに8秒かかりました。君達は合理性に欠けるね。」
静寂の中立ち話をしていた生徒達も自分の席に座ると寝袋に入っていた男が教卓の前に立つ。
「俺は担任の相澤消太だ。ヒーロー名はそのうちわかるだろ。」
((この人が担任!?))
自己紹介が少々適当なこの男性は雄英高校1年A組の担任の相澤消太。登場の仕方の癖が強い。
「これから個性把握テストをやる。体操着に着替えてグラウンドに集合しろ。」
(初日からハードだな。)
初日なんて入学式と軽いガイダンスだろと高を括っていたエボルトの予想を外れいきなりのテストをしようとしていた。
ということで生徒達は更衣室へ向かい着替え始める。
「す、すげえ筋肉だな……」
「エ、エイトパック?」
更衣室にて体操服に着替えるために制服を脱いだ牙竜の筋骨隆々な肉体美に普段からトレーニングを積んでいる切島、尾白らが驚く。
身長は控えめだが胸筋、上腕二頭筋はアスリートレベルで腹筋は8つに割れており、他の男子達もまじまじと見ている。
「ああ、なんか鍛えてたらこうなった。」
本人は毎日の筋トレの回数を定めてそれを1日欠かさずしているだけであり、特に拘りはない。
「羨ましいぜ…」
「俺も頑張らないと…」
牙竜はその肉体美を隠すように体操服を身に纏い先にグラウンドへ向かう。
(さて、個性把握テストか。どういう感じでいこうか…)
(だったらビルドを使え、アレなら色んなことに対応出来る。)
(つーことは今回はブラッドスタークの出番は無しだな。)
(ま、どんなテストかによるな。戦闘力重視なら俺の出番、体力テスト的なのならお前がビルドに変身してやれ。)
(ああ、じゃあ早速行こう!)
To be continued
牙竜は基本クローズに変身しますがエボルト憑依時はビルドにも変身でき、基本全ベストマッチ使いこなせます。
一応ラビットタンクスパークリングにも変身できます。