クローズ&エボルのヒーローアカデミア   作:夢野飛羽真

9 / 68
仮面ライダービルドの映画観ながら書いてました。

最近は何をするより執筆が楽しいです。


個性把握テスト

(三人称視点)

 

「それではこれより個性把握テストを行う。このテストでは君達が中学時代に受けてた合理性のない個性使用禁止の体力テストとは違い個性を使っての体力テストを行ってもらう。」

 

雄英高校の入学式に1クラスだけ参加していないクラスがあった。それは相澤消太率いる1年A組だ。

A組の生徒達は体操服の着替えグラウンドに並び相澤の説明を聞いている。

 

「ではまずデモンストレーションとして入試成績トップの下間、こっち来てソコの円に入れ。」

 

「ウッス」

 

入試トップの牙竜がデモンストレーションに指名され、首席でなかった爆豪は不満げな顔でそれを見ている。

 

「中学の時の『個性禁止』ハンドボール投げの記録、幾つだった?」

 

「51m」

 

「その円の中なら何してもいい。全力で飛ばせ。」 

 

「了解ッ」

 

牙竜はボールを受け取りビルドドライバーを腰に巻く。

 

(作戦は決まってんのか?)

 

(兎に角ぶっ飛ばす。)

 

牙竜もエボルトとの特訓でフルボトルの特性を学びある程度使いこなせるようにしている。どういう戦法にしようか考え使うボトルを割り出して手に取る。

 

『ドラゴン!扇風機!』

 

ドラゴンと扇風機のフルボトルをドライバーに挿してレバーを回す。

 

『Are you Ready?』

 

「変身!」

 

仮面ライダービルドトライアルフォーム(ドラゴンサイクロン)に変身すると。

 

「はああああああああ!」

 

左腕の巨大なファンにドラゴンの蒼炎を纏わせて、

 

「飛んでけええぇぇぇ!」

 

投げたボールを蒼炎を纏った強風で吹き飛ばす。

 

『記録 2334m!』

 

(中々いい感じじゃねえか?フルボトルの選出も見事だ。)

 

(いや、もうちょいいけたな。)

 

いきなりの大記録にエボルトも賞賛の声を掛ける。

 

「すげえ!」

 

「いきなりいい記録だ!」

 

「まずは己の限界を知る。全てはそこからだ。」

 

相澤先生の言葉に他のクラスメイトが騒ぎ出し、

 

「さっすがヒーロー科!全力で個性使えるなんて!」

 

「何コレ面白そう!」

 

ザワザワし始めるが、彼らに釘を刺すように

 

「『面白そう』ねぇ・・・3年間、そんな気持ちでヒーロー科やっていけると思ってんのか?よし、このテストで記録最下位になった奴は除籍処分だ。」

 

相澤の口から最下位生徒への除籍宣告がされた。

多くの生徒達はこの衝撃的な一言に驚愕し唖然とするが。

 

(ま、俺が最下位ってことはねえだろうな。)

 

(じゃあ逆にトップ目指すか?)

 

(それしかねえだろ。)

 

自信満々の牙竜&エボルトは目標を最下位脱出等ではなく首位奪還とし個性把握テストに挑む。

 

第1種目 50m走

 

『鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!』

 

最初の種目の際、牙竜は赤と青のラビットタンクフォームにビルドアップし、

 

『スタート!』

 

出走の合図と共に左足に搭載されたバネ『ホップスプリンガー』を活かし、地面を蹴り推力を得て一気にゴールへ進む。

 

『記録 0.9秒』

 

隣の走者の障子目蔵を置いていきあっという間に抜き去り50メートルを走り切った。

 

「は、速い…」

 

「俺の記録がっ……」

 

足に自身があった飯田の記録をも超えた牙竜の成績に一同唖然とする。

 

第2種目 握力測定

 

『輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イェイ…!』

 

ゴリラとダイヤモンドのベストマッチフォームであるゴリラモンドフォームに変身した牙竜は強くなった握力で握り…

 

「あ、やっちまった。」

 

潰してしまった。

 

「これは許容握力オーバーしたみたいだな。記録は無限だな。」

 

『記録無限』

 

第3種目 立ち幅跳び

 

『天空の暴れん坊! ホークガトリング! イェーイ!』

 

続いて牙竜はホークガトリングフォームに変身した牙竜がスタート地点から離陸して飛び、しばらく校庭の上を飛び回る。

 

「下間、これはいつまで飛べるんだ?」

 

「何時まででも飛べる。」

 

「じゃあ記録は無限だな。」

 

2種目連続で記録無限を出す牙竜に

 

「アイツヤベエな。」

 

「チートすぎだろ!」

 

上鳴電気、峰田実のコンビが驚愕の声を上げる。

他の生徒達も圧倒的な彼の力に絶句する。

 

第4種目 反復横跳び

 

『忍びのエンターテイナー!ニンニンコミック!イェーイ!』

 

反復横跳びではニンニンコミックに変身し忍者のように右往左往

 

『記録 726回!』

 

「これはまあまあだな、」

 

(仕方ねえ、次で頑張れ。)

 

「オイラの…記録…」

 

大記録ではないがそれでも他の生徒達を上回る数字で反復横跳びの成績に自信のあった峰田実は膝をガクガクとさせる。

自分の唯一得意種目の成績をあっさり越えられると自分が最下位になり除籍されるということが頭を過ぎってしまうだろう。

 

第5種目 ボール投げ

 

先程デモンストレーションでやったため牙竜は割愛で、他のクラスメイト達の競技の様子を見ている。

 

「緑谷君はこのままだとマズイぞ。」

 

「ったりめぇだ!無個性のザコだぞ」

 

ここまで個性を発動せずあまり良い記録を出せていない緑谷出久の身を案じる飯田天哉に対し爆豪勝己は

"デクが何故か無個性なのに合格したが結局はここで振り落とされる"

というふうに捉えていた。

 

『記録48m』

 

言っている傍から個性を使わず平凡な記録を出した。

というか個性を使えなかったのだろうか?

 

「な…今確かに使おうって…」

 

「"個性"を消した。つくづくあの入試は『合理性』に欠くよ。お前のような奴も入学できてしまう。」

 

相澤の髪が逆立ち、彼の見開いた目は緑谷出久をじっと見ていた。 

 

「消した…!?あのゴーグル…そうか…!」

 

「見ただけで人の個性を"抹消"する個性!抹消ヒーローイレイザーヘッド!」

 

緑谷出久はは相澤消太がイレイザーヘッドという相手の個性を一時的に消して戦うヒーローであるということを知った。

先程の緑谷出久の投球も個性を使って腕を犠牲にしようとしたのを察知し相澤が個性を消して止めたということだ

 

「ん?緑谷君が何か指導されているみたいだな。」

 

「どうせ除名宣告だろ。無個性のデクだぞ!アイツに何ができるって言うんだ!?」

 

「そんなことはないだろう、君は入試で緑谷君が何をしたのか知らないのかい?」

 

(出久、個性芽生えたんじゃなかったんかよ?)

 

(中々使いこなせてないみたいだな。けど飯田の言ってる入試で出久がしたことってなんだ?)

 

ここまで個性を発動できていない緑谷出久に皆が注目する。

 

「SMAAAAAAAAAAAAASH!!!」

 

周囲の生徒達が色々と考えてる合間に緑谷は超パワーでボールをぶっ飛ばした。

 

「先生、まだ行けます!」

 

しかし彼の指一本が紫色に腫れてしまっている。

現状緑谷はワンフォーオールの力を使いこなせず発動すればその箇所が傷付いてしまう。ただ今彼はその犠牲を指1本だけに抑えたのである。

 

「大丈夫か?出久」

 

「いや、大丈夫!」

 

痩せ我慢をしているのか大丈夫と言っているが指は青くなり腫れ上がっている。

 

「あまり無理はするなよ。」

 

「な、なんとか……頑張るよ……」

 

第6種目 上体起こし

 

「これはあえて変身を解除するんだな、」

 

『記録62回!』

 

変身したまま腹筋運動をするとなるとベルトが邪魔になるので牙竜は変身を解除しベルトをつけてない状態でこの競技に挑んだ。

 

「ま、邪魔になっちまうからな。」

 

「お、おう、にしてもすげえ記録だな…」

 

切島は変身していなくても好記録を出す牙竜に感心していた。

高校生の平均的な記録をゆうに超えた記録ではあるが先程彼の腹筋を見た切島には納得ができる。

がそれ以上にハザードレベル上昇による身体能力向上の恩恵も大きいだろう。

 

第7種目 長座体前屈

 

『稲妻テクニシャン!オクトパスライト!イェーイ!』

 

右肩のタコ型の装甲の"フューリーオクトパス"から伸びるタコの腕のような触手を伸ばしていく。

 

『記録 12m!』

 

「触手ってエロいよな」

 

最早触手という物から如何わしいことを考える峰田のコメントしか出てこない。

 

第8種目 持久走

 

『ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!イェーイ!』

 

ロケットパンダフォームになった牙竜はロケット状のアーマーを使って低空飛行しトラックを何周も回っていき誰よりも早く目標の距離を飛び切る。

 

(これもぶっちぎりだな。)

 

(後は出久が心配だ。アイツ指やってから調子が出てねえぞ。)

 

牙竜達が緑谷の身を案じていると間もなく相澤消太によって個性把握の成績と順位を掲示した。

 

(お、やっぱお前が1番じゃねえか)

 

1位の所には下間牙竜の名があったが……

 

(けど……出久……)

 

それと同時に最下位の所には緑谷出久という名前が示されていた。

それは出久が除籍されてしまうという宣告であった。

 

「あ、因みに除籍ってのは嘘な」

 

「「「え?」」」

 

「君達の全力を量るための合理的虚偽」

 

「「「え〜〜!?」」」

 

(俺らは騙されてたってことか。)

 

(ま、そうなるな。)

 

「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えればわかりますわ。」

 

生徒達が各々の反応を見せる中相澤は

 

「とりあえず資料とか机の上に置いといたからしっかり目通しとけ。今日はこれで終わりだ。」

 

と言い残し1人立ち去っていく。

 

「良かったじゃねえか出久!」

 

「う、うん!」

 

「しかしひっでえ指だな。早く保健室行け!」

 

一先ず誰も除籍にならなかったという安堵感に包まれつつ生徒達はグラウンドから教室へ戻っていく。

 

(けど相澤センセの言ってること、どこまで本当なんだろうな?)

 

(どういうことだ?)

 

(あのおっさん本当はちゃんと最下位は除籍するつもりだったんじゃねえか?)

 

相澤消太は1年前のクラスでは全員除籍処分を下していた。

今回の個性把握テストでも最下位の生徒は除籍にするともりであり、そのことをエボルトも見抜いていた。

 

(じゃあなんで出久は除籍にならなかったんだ?)

 

(ま、出久に見込みがあったってことじゃねえか)

 

(なるほどな、出久にも良いパワーあるしな。ま、出久がいいヒーローになれるかもしれねえってセンコーも思ったんだろうな。)

 

To be continued




如何だったでしょうか?
個性把握テストならクローズよりもビルドの方が絵的に面白いかなって思ったんで全編ビルドに変身してお送りしました。
さて、次回は屋内戦闘訓練ですがいよいよあれが出てきます。
お楽しみにー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。