異世界転生で白魔導士   作:3148

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細長い耳がピコンと反応すると、亜人は台本を開く。
コポン「皆様お久しぶりです、コポンです。よろしくお願いします」
椅子に座ってはいるが、尻尾は揺れている。
コポン「今回は亜人の村について、紹介しますね。大体はダンジョンの中層部、その中でもマナが落ち着いていて、湖などの水源が近い場所にあることが多いです。規模はまちまちですが、基本的に百人前後の集まりだと思ってもいいです。それ以上のキャパシティの集落を私は見て事がありませんので。地表よりはマナが豊富ですが、ドラゴン等の脅威になる魔物が住処にしようとするほどの場所じゃない、っていう感じですかね。大体がその住処の近くにマナが大きく集約する場所がありますね。神樹と呼ばれるような巨木であったり、島と見紛う大亀が眠っていたり、常に嵐が逆巻く地域があったり……まぁ、不便ではありますが、生きて行くには安全な場所ですね。それと地表にある人里との交流は、行われている集落は非情に珍しいです。亜人はマナを扱えない人間を下等種族と見ているし、人間は人間で、物珍しい眼で見てきますし。個人間での交流はありますが、基本的には進んで交流することは無いと思います」
机においた肘が痺れてきて、時間が経ったことに気付く。
コポン「お時間ですね。それでは、本編へどうぞ」


第二章 第三十話 屍喰鬼の女王

 フーリが手を上げる。何かを見つけた合図であり、他の三人も足を止める。

「……誰?」

通路の向側、まだ視認できない位置に誰かが居るようだ。どうやら魔物や敵性生物ではなさそうだ。

「油断しないで」

そういって一歩ずつ歩きだすフーリ。何が起きても対応出来るように、魔術をいつでも発動できるようにして。

「よお!」

物陰から現れたその人物は、フーリとステラがよく知っている人物だった。

「何やってんだよ、団長!」

現れた人物は、団長だった。余りの驚きに大声になってしまったフーリに、顔を少ししかめる。

「なんて声だしてやがる……っと」

飛び込んで来たステラを抱き留める。

「よかった……よかった……」

聞こえないほど小さな声で、嗚咽のように溢すステラを宥めながら、団長がフーリ達に話す。

「俺だけじゃないぞ」

ステラと対照的にフーリに飛び込んで来たのは、亜人のコポンだった。

「コポン! 無事だったんだ!」

「お久しぶりです、フーリ!」

 

 二人に話を聞いていると、吸血鬼討伐クエストの後、やはり亜人達の村に辿り着いていたようだ。

「村人達を説得するのに時間が掛かっちまったが、何とか道を復興することが出来た。これで吸血鬼に対策をうつことが出来る」

二人や村人達にも吸血鬼の封印が解けかけている事は伝わっているようだ。

「フーリやステラさんがいるなら、吸血鬼も何とかなります。作戦を……」

コポンの言葉を遮ると、フーリが立ち上がる。

「私に任せて」

 

 フーリの話によると、直接は対峙していないが、吸血鬼の戦法は知っているらしい。そして、複数で闘うよりも、自分一人の方が被害が出にくいらしい。逃げだそうとしたり、取り逃した時のサポートをして欲しい、と他のメンバーに伝えた。

「……出来るのか?」

反対意見を出そうとするカイルを抑えて、団長が聞く。

「大丈夫です」

あくまでフーリが一番先頭で闘う、ということで話が付いた。そうして、吸血鬼を封印している広間に近づく。

「……」

普段羽織っているローブを腰に巻いて、近接戦闘の準備をするフーリ。言葉を発さず、集中していることがその背中から伝わってくる。

 

 崩落した足場は、一部はまだ脆いままだが、安定していない部分は崩落して、新しく植物達が足場を形成している。亜人の村に向かう道は、レーベン達の協力もあって、修繕されている。

「これなら、多少暴れてもまた崩落することはなさそう」

そう呟いて、その先にある封印に目を向ける。

(痴れ者よ、再び現れたか)

顔を上げて見上げたその先で、吸血鬼の封印が解けていく。

 

 「ココさんの封印は予想通り発動しています。ただ、想定外だったのは、この場所が吸血鬼の所縁の場所で有り、外部からのマナの供給が行われている、ということです」

時間が経つにつれて不安定になり、封印が解ける時が来ると言うことは分かっていた。

コポンの言葉の通り、封印が解ける前に不意打つと言うことは出来そうにない。

「白魔術師か、寝覚めには少々不味そうな相手だ」

吸血鬼の攻撃は、物理的な物を除けば、眷属に因るマナの吸収、眷属のコントロール、そして最悪なのが眷属化、だ。それに加えて圧倒的な回復能力を誇る為、こちらの攻撃が意味をなさないと思える。恒久的にマナが供給されるこの場所は、吸血鬼にとって最適なバトルフィールドであることは間違いない。

「――!?」

吸血鬼が構える前に、フーリが吸血鬼を殴り飛ばす。

「未だ寝ぼけてるみたいだな。そのまま塵芥にしてやるよ」

起き上がる時には殴られた跡は完全に修復していた。

「……下等種族風情が」

闘いの火蓋が斬って落とされた。

 




読了ありがとうございました。

これから毎日小説をアップしようぜ(某ジ風

SAOの映画見てきました。開幕のボスがシーホース兄貴でした。
出張お疲れ様でした、オッスオッス。
アスナの尻のシーンがあったけど、俺はやっぱりタッパとケツのデカイ女が好きかな。(唐突な性癖語

それではまた、明日以降の暇時に。
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