異世界転生で白魔導士   作:3148

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長い銀髪が揺れる、手に持つ杖は、彼女が魔導士であることを告げている。
???「初めまして、こういうところは初めてだから、緊張しちゃうな」
全体的に明るい色調で纏められた雰囲気と同様に、少し優しい雰囲気を漂わせている。
???「フーリ君の活躍をみて下さって、いつもありがとうございます。これにてフーリの物語は一区切りとなりました。ここまでみて下さって本当にありがとうございます。初めての異世界転生ということで、右も左も分からない事ばかりでしたが、なんとか形にはなったのではないか、と思います。フーリは特別な人間ではなかったけれど、主人公になれるだけの優しさがあると、私は思っていますので、まだまだこの世界で続く物語が、日の目を浴びることが在るかも知れませんね」
ローブに隠れている指が、台本を捲る。
???「それでは皆さん、また会う日まで」


第二章 第四十話 夢の続き

 落ち着かずに、普段は受付に座っているはずなのに、歩き回る。時間を気にして時計を見ても、少しも針は進まない。何かあったのではないか、間に合わなかったのでは無いか、そう想像する度に、頭を振って考えないようにする。じっとしていると悪い考えが過ぎる。誰かが扉を開ける度に、その姿を見に行くが、その度に肩を落とすルージュの姿に、周りも掛ける言葉を失っていた。

「……あ」

足音が鳴る。一つじゃない、複数だ。勿論協会に訪れる時に、複数人で訪れるのは珍しくはない。だけど、彼女は分かった。足音の持ち主が、呼吸の音が、心臓の音が、自分の分だけではなく、待ち人の分まで聞こえるような気さえしていた。

「おかえりなさい!」

扉が開いたその人に、飛びつく。フラフラになっているその人は、上手く受け止められずよろけるが、なんとかルージュの体を支えた。

「……ただいま、です」

恥ずかしそうに頬を掻く、フーリ。胸の中で子供のように泣き出すルージュに慌て狼狽えて、困惑している。

 

 安心した表情でステラがフーリの向かいの席に座る。

「魔人を追い払ったのは良いですが、どうしてそんなに顔色が悪いんですか?」

疲労困憊を絵にかいた顔色をしている。とてもでは無いが、魔人種を圧倒した人と同じとは思えない。

「いやぁ、終わった後にもう一回自分にノッキングしたらね……反動なのか、大分体が弱っちゃって」

白魔術はある程度使えるが、体術どころか体を動かす事もままならないようだ。

「というと、また人間に近い状態に戻ったんですね。どうして?」

老との会話を思い出す。この世界で、古代種ではなく人間として生きていきたい。その思いは変わらないはずなのに、力を使う事を許してしまった。それを周囲は受け入れつつある中で、それでも尚、そうありたいと願い続けている。

「いつまで続けられるのかは分からないけど、やっぱり皆と一緒に冒険がしたいから」

自分のあるべき姿も、進むべき道も、靄が掛かったように掴めないけれど。我が儘な自分の心は、ハッキリしてしまった。

「独りじゃなくて、皆といたいから」

情けない表情で、微笑むフーリをコポンが迎えに来る。調子が戻るまでは、冒険もお預けのようだ。

「はぁ……フーリ、団長代理の座から降りて貰います」

ステラの言葉に、落ち込んだ様子で蹲るフーリ。

「レーベン団長が戻ってきたので、これからは私と同じ副団長として、ギルドに所属して貰いますね」

書類や手続きは、もう手配済みだ、そう言うステラを嬉しそうに見つめるフーリ。冒険はまだまだ、終わらなさそうだ。

 

 崩落した穴は、ダンジョン深部まで続いていた。

「……はぁはぁ」

息も絶え絶え、といった様子だが、賢者の石が体を再生させている為、まだ死んではいないようだ。

「君が魔人種か、実に面白い能力を持って居るみたいだね」

魔人は男を見上げて、顔を顰める。

「なんだ、貴様は?」

「私は―――」

 




読了ありがとうございました。

イェーイ! 取りあえず完走です!
完走した感想ですが(激ウマギャグ

コレ書いてる時点でまだまだ投稿最初の方なんですけど、読んでくれる人いるんですかね!?
ここまでお付き合いして下さっている仏のような読者様には感謝しかございません(土下寝
えっ、続き? 無くはないです。
なお、ストックは無いです(絶望
続き書くまではコレで完結! 尾張! 平定! それじゃ解散!
マジでここまで読んでくれた人ありがとう(大事なことなので二回言いました

それではまた、また会う日まで。
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