仮面ライダーSPIRITS feat.ZERO ONE   作:けーやん

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SPIRITS編の第1話です。

時系列としましては『僕のヒーローアカデミア THE MOVE〜二人の英雄〜』と林間合宿の間の出来事です。

タイトルコールはゼロワン風でやっていきます。

それでは、どうぞ。


第1話『コノ人魔王で世界の異変?』

"I・アイランド襲撃事件"から数日が経ち、日本に帰国した俺は間近に迫る林間合宿の準備をしていた。

 

「ボストンバッグ良し、着替え良し、洗顔用具良し、運動靴良し……。うん、全部揃ってるかな」

 

「お?林間合宿の準備か?」

 

持ち物リストを確認しているとオヤっさんが声を掛けた。

 

「うん。もうすぐだからさ、忘れ物ないか確認してたんだ」

 

「そうか。他に何か必要な物あるか?」

 

「大丈夫。ちゃんと揃ってるよ」

 

「それなら少しお遣い頼んで良いか?」

 

「良いけど何?」

 

「店の常連の水沢さんの所にコーヒー豆届けてくれ」

 

「あれ?水沢さん、コーヒー豆はいつも店に来てから買ってるよね?」

 

「どうも腰の調子が悪いみたいで店まで来れないみたいだ。代金は品物渡す時に貰っておいてくれ」

 

「そう言うことか。大丈夫だけど、今から行った方が良いかな?」

 

「さっき連絡を貰って今日は一日家で安静にしてるそうだ」

 

「分かった。届けてくるよ」

 

「悪いな。今日も暑いからバイク気をつけろよ」

 

「うん、ありがとう」

 

俺はバイクの鍵とヘルメットを取って家を出た。

 

 

……この後とんでもない出逢いと壮絶な闘いに巻き込まれる事になるなんて、この時の俺は予想もしなかった。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

「良しッ、お遣い終了!家に帰りますか」

 

水沢さんの家にコーヒー豆を届け終わり、自宅に帰る為バイクに跨る。

 

「それにしても暑いなあ。気象予報だと東京は35度だっけ?」

 

蝉の鳴き声が耳に響く程五月蝿く、湿気と暑さで息苦しさをも感じられる。

 

「急いで帰ろう。こんな暑さじゃ熱中症になりかねない」

 

ヘルメットを被りバイクのエンジンを掛けてクラッチレバーを握り、チェンジペダルを押し下げるてギアを入れようとしたその時───。

 

「何!?」

 

突然周りの風景が変わり、住宅街だった周りは荒れ果てた荒野へと変貌した。

 

それと、さっきまで被っていたヘルメットと跨っていたバイクはその場から無くなっていた。

 

「何だここは……」

 

 

「漸く相見えたな」

 

 

「誰だ!?」

 

突然聞こえた声に反応し、後ろを振り向いた。

 

現れたのは、人によっては「悪趣味な高級時計」のような印象を与え兼ねない、華美が過ぎる装飾が増え全身が黒と金で統一された鎧だった。

 

顔を覆う仮面はクロノグラフ付の時計風で、『ライダー』の文字を描いた複眼の形状はまるで翼を広げた鳥の様で、文字盤部分は幾つもの小さく高精細な『王』の文字が並んでいた。

 

()()姿()()()()()()()()()()()()

 

「貴方は……!?」

 

「逢いたかったぞ、私と異なる"全てのライダーを受け継ぐ者"よ」

 

「我が名は【オーマジオウ】。最高最善の魔王である」

 

「オーマ…ジオウ!?」

 

【仮面ライダージオウ】に登場した仮面ライダーの王・オーマジオウ。

 

その力は時間を自在に操り、絶対的な力と全ての仮面ライダーの力を宿す、まさに魔王。

 

そしてその正体は、【仮面ライダージオウ】の主人公・常盤ソウゴの2068年の姿。

 

しかし、オーマジオウは2018年の常盤ソウゴが世界の破壊と創造によるリセットの影響で消滅した筈だった。

 

「何故…貴方が…」

 

「悪いが私の存在について話してる余裕は無い。要件を言おう」

 

「お前には"ある世界"の異変を止めて貰う。止めなければ……お前のいた世界に破滅の未来が訪れる」

 

「何だって?」

 

世界の異変?

 

俺のいた世界が破滅する?

 

突然の事に頭が追いつかない。

 

「ちょっと待ってくれ。その異変とは何だ?それに貴方がそれを止めれば良いんじゃ…」

 

「残念だが私は()()()()()()()()()()()。異変の事は行けば解る」

 

「……マジかよ」

 

どうやら断る選択肢は元から無い様だ。

 

仮にオーマジオウに闘いを挑んで情報を聞き出そうにも絶対負ける。俺の持つ全てのライダーの力を使っても、目の前の魔王に勝てる可能性は"0"だ。

 

何故オーマジオウが現れたのか───。

 

世界の異変とは何なのか───。

 

まだ納得出来ていないけど、一先ず後回しにする。

 

止めなければ俺のいた世界が破滅を迎えると言うのなら、それを止めなくてはならない。

 

オヤっさんやTorenaの皆、雄英で関わった人たち、そして俺の友だちと世界の命運が懸かっているのなら……。

 

「解った。行くよ」

 

「そうか…。ならばコレで行くが良い」

 

オーマジオウが手を翳すと、空間が開き金色のゲートが出現する。

 

「一つ聞いても良い?世界の異変なら仮面ライダーディケイド…門矢士に頼めなかったの?」

 

数多の並行世界を行き来し、旅を続けている世界の破壊者・仮面ライダーディケイドなら別世界に干渉は出来る筈だ。

 

「この異変はお前が止めなくてはならない。()()()()()()()()

 

「"決まっている"っか…。林間合宿があるってのにとんでもない課題が出たものだよ」

 

少し愚痴りながらもゲート前まで歩き、オーマジオウの方を見る。

 

「もう貴方とは会えないのかな?」

 

「それはお前次第だ」

 

「そっか…解った。もし会えたら、また会おう。……()()()()()

 

「ッ……。健闘を祈っているぞ、"全てのライダーを受け継ぐ者"よ」

 

オーマジオウと言葉を交わし、俺はゲートを潜る。

 

 

世界の異変とは何なのか、この目で確かめる為に。

 

そして、皆の居る世界を守る為に。

 

こうして、林間合宿前の俺の長い長い夏休みが始まった。




第1話はオーマジオウと対面。そして世界の異変の阻止を任されるお話でした。

今後引き続き本編と並行して投稿をやっていきますので、よろしくお願いします。
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