仮面ライダーSPIRITS feat.ZERO ONE   作:けーやん

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長い間お待たせしました。
第6話を投稿します。
本編のお気に入りが1,500件を突破する事が出来たので、番外編も頑張っていきたいと思います。


第6話『キオクの手掛かりはこのキューブ?』

辺りは闇に包まれた深海で1隻の潜水艦がライトを照らしながら進行していた。

 

「ったく、気が滅入りますよ。これで何度目の巡回ですか」

 

「文句を言うな。この深海の暗闇がバダンから俺たちを守ってくれてるんだ」

 

潜水艦の船員が愚痴を溢していると指揮官の男が注意する。

 

「バダン…一体奴らは何者なんですか」

 

「知らんよ。兎に角、今は生き延びて時を待つんだ」

 

「艦長!海底が…変です!!ピラミッドの様な物が幾つも並んでいます!!」

 

もう1人の船員がモニターに映る海底の異変に気づき、艦長に報告する。

 

「ピラミッドだと?バカな、隆起した地形という事だ。少し深度を上げるぞ」

 

「了解!」

 

潜水艦が上昇した、その時。

 

深海に巨大な目と口が現れ、船員は全員驚愕する。

 

回避行動を取る暇も無く、潜水艦は謎の巨大物体にぶつかり爆破した。

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

【東京・新宿 海堂診療所】

 

「あ、村雨さん。そのゴミ袋はまだ分別されてないですよ。俺がやっておきますので、こっちをお願いします」

 

「分かった」

 

俺と村雨さんは海堂診療所の手伝いをしていた。

 

「すいません、来太さん。私の仕事なのに」

 

「良いよルミちゃん。博士に会わせてくれた事とシャワー貸してくれたお礼だから」

 

ナース服に身に纏ったルミちゃんが申し訳そうに頭を下げる。

 

「俺と村雨さんはもう少し博士のお世話になるから、それまでここの手伝いをさせて貰う約束になったからね」

 

「そうなんですね!ならよろしくお願いします」

 

「うん」

 

診療所の手伝いを終えた頃には外は日が落ち、夜になった。

 

俺と村雨さんは海堂博士と共に村雨さんが持っていた小さな謎のキューブを調べていた。

 

「伊藤くん?ああ、物理学者の?彼が私にコレを?私も科学者の端くれでね。彼とは飲み明かしたもんだよ」

 

「それで博士。そのキューブについては…」

 

「うーん、さっぱり解らない。私にはコレが何なのか検討も付かないよ」

 

博士はピンセットでキューブを掴み取るが、正体が解らない様だ。

 

「ここの設備では調べようがないが…何かな?噂のバタンについて、とか…」

 

博士は村雨さんをチラリと見る。

 

「それか、コレが村雨さんの記憶を取り戻す鍵かもしれないですね」

 

「成る程、そういう観点で見るのもアリだな」

 

俺の言葉に海堂博士も納得する。

 

……俺はこのキューブについて多少知っている。

 

【メモリーキューブ】

 

伊藤博士が村雨さんに記憶を取り戻させる為に持たせた物であり、ルミちゃんの父親・一条博士が開発した物でもある。

 

しかし、此処で俺がキューブについて話すと2人に怪しまれるので、何とも言えない状態となっている。

 

「(原作通りにV3たちと遭遇する時に村雨さんが大首領に身体を乗っ取られるタイミングでメモリーキューブをベルトに嵌め込むか…。いや、その前に村雨さんに記憶を取り戻させた方が良いよな)って、村雨さんどうしました?」

 

すると村雨さんが窓を見る。

 

村雨さんの様子に、俺はこれから起きる事を()()()()()

 

「ッ!?博士、伏せて!!」

 

「なっ!?」

 

俺は海堂博士を押し倒す様に床に伏せ、村雨さんは俺たちを庇う様に前に立つ。

 

すると窓際の壁を何本もの巨大な針が俺たちを襲う。

 

「無事ですか!?」

 

「あ、ああ…。!?き、君は……!!」

 

俺は海堂博士に目立った外傷は無い事に安堵するが、海堂博士は俺の後ろに立つ村雨の姿(ZX)を目撃する。

 

村雨さんが見ている方角に視線を向けると、逆立った髪に丸眼鏡と白衣を着た男が空中に立って此方をニコニコ笑いながら見ていた。

 

「ニードル」

 

「あの男は…。って、村雨さん!?」

 

村雨さんは空中に立つ男を追う。

 

「すいません博士!村雨さんを追い掛けます!!此処を動かないで下さい!!」

 

「ちょ、待つんだ!!」

 

俺は海堂博士の静止を振り切り、村雨さんを追う為に部屋を出る。

 

「来太さん!?さっきのは!!」

 

出た先にルミちゃんが心配で来ていた。

 

「ルミちゃんは博士をお願い!!」

 

そう言って俺は診療所を出る。

 

「ニードルが現れたってことは……()()()も!?」

 

 

◾️◾️◾️◾️

 

 

【明治通り・神社内】

 

人気の無い神社内で、ZXとニードル・ヤマアラシロイドが戦闘を繰り広げていた。

 

ヤマアラシロイドの鋭い槍がZXの首を掠める。

 

「ククク……痛みますか!?」

 

「ああ……痛む。前よりも……ずっとだ」

 

首から血が流れ、ZXは傷口を抑える。

 

「ククク……随分と嬉しそうに言いますね!おかしな人だ!!」

 

ヤマアラシロイドはZXに槍を連続で突く。

 

ZXは辛うじて攻撃を防ぐ。

 

「"痛み"……そして今度は"怒り"を思い出し、次は何を望む!?」

 

ジャンプで回避しようとするZXに、ヤマアラシロイドは今度こそ槍をZXの首を貫く。

 

貫かれたZXの首からは血が噴き出す。

 

恐怖……絶望。次は何がお望みか」

 

ヤマアラシロイドの問いかけに、ZX(村雨)は写真に映っていた(しずか)が脳裏がチラついた。

 

「あの……顔だ……」

 

「はあ!?何を……」

 

ヤマアラシロイドは困惑したその時、ZXはヤマアラシロイドの肩を掴み腹部に膝を当てる。

 

するとZXの膝にセットされた小型爆弾【衝撃集中爆弾】が起動し、ZXとヤマアラシロイドに爆炎が包み込んだ。

 

「なんだなんだ!?」

 

「テロか?」

 

神社近くに居た歩行者が神社前に集まる。

 

ヤマアラシロイドは人間体のニードルの姿に戻り、受けたダメージにより膝をついていた。

 

「ガ……ハ。ゲホゲホ」

 

村雨も変身を解き、自分の首を貫く槍を抜き取りニードルを静かに見る。

 

「キ……サ……マアァァァァ!!」

 

激情したニードルは再び怪人体に姿を変えようとした、その時。

 

突然の殺気に村雨とニードルは鳥居入り口を見る。

 

そこには騒動に集まっていた人衆の中に1人だけタバコに火を着けるサングラスを掛けた男が居た。

 

その男の姿に村雨は反応する。

 

「…ミ……ミカゲ……」

 

かつて村雨と相棒(バディ)を組み、ガモン共和国襲撃時に仮面ライダー1号・2号の必殺キックから村雨を庇い破壊されたタイガーロイドこと三影英介が居た。




ZXvsヤマアラシロイドは原作通りの痛み分けで一先ず終了し、そこに三影が登場。

次回はライダーくんも参戦し、遂に仮面ライダーSPIRITSの重要キャラの1人・滝和也が登場。

乞うご期待!
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