蘇る戦艦   作:メビウス1

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飛龍改二来ましたね…なお、作者の飛龍はレベルが足りなかったようです


海戦。

雲一つもなく、青空が広がる大空に1機のレシプロ機が飛行していた。このレシプロ機の名は彩雲。太平洋戦争時に大日本帝国海軍が運用していた艦上偵察機である。スピード性能が高く、敵機を振り切ったこともあり、その時に「我二追イツク敵機ハナシ」と言う電文を打ったことで有名である。

「何か見えたか?」

「いえ、何も」

この彩雲は武村提督が指揮する武村艦隊の軽空母所属の彩雲である。

この彩雲は現在、敵艦隊。深海棲艦艦隊の捜索していた。

「こりゃ、外れを引いたかな?」

「ですかね。他の機からの連絡は?」

「ありません」

この彩雲の他にも4機おり、各方角を捜索しているが、未だに敵艦隊発見の一報は入って来ていなかった。

「燃料もそろそろ危ない。一度戻るか」

彩雲のパイロットは燃料を補給するため、一度、飛鷹に帰還するため、機を反転しようとした時だった。

搭乗員をサポートするため、パイロットの方に乗っていた妖精が何かを見つけ、パイロットに知らせる。

「どうした、クク?」

パイロットは妖精の名を呼び、見ると、ある方角の方に指を指し、何かを必死になって伝えようとしている。

パイロットは妖精が指を指した方角を見ると、そこには航跡が見えた。

「良く見つけたクク!航跡を発見!接近するぞ!」

パイロットはすぐさま、航跡が見えた方角に機を向ける。そして、見えて来たのはどす黒く、赤い線が六角形状に模様されている不気味な軍艦。深海棲艦の艦隊であった。

雲が余りないお蔭で、敵艦隊の姿は良く見える。

「見つけた!電文打てるか!」

「いつでも!」

「よし!敵機動部隊を発見!規模は空母1、重巡洋艦2、駆逐艦6隻」

パイロットが言った通りに、もう一人の搭乗員は電文を打ち込む。

「打ち込みました!」

「敵機接近!」

電文を全て打ち込んだタイミングで1機の敵艦隊の直掩機が彩雲に気付き、接近してくる。

「何!?機種は!」

「F4Fワイルドキャットです!」

それを聞いたパイロットはホッとした。ワイルドキャットの最高速度は513㎞/h。それに対して、彩雲の最高速度は609.5㎞/h。ワイルドキャットなら彩雲でも逃げ切ることは十分可能である。

「よし、逃げるぞ!」

彩雲のパイロットはフルスロットルにし、全速力で母艦の飛鷹に帰還するのであった。

 

武村艦隊 旗艦愛宕

武村艦隊旗艦、愛宕。その艦橋に偵察機からの電文を待っている武村がいた。

「…来ました!彩雲3から電文です!敵機動部隊を発見したらしいです!」

「来たか。規模は?」

「空母1、巡洋艦2、駆逐艦6です」

「ほとんど同規模な艦隊だな」

武村艦隊の構成は軽空母飛鷹、重巡洋艦高雄、愛宕、軽巡洋艦五十鈴、駆逐艦巻雲、夕立、浜風、天津風の計8隻であり、敵艦隊とほぼ同規模の艦隊である。

「愛宕。各艦の準備できているな?」

「えぇ、できているわ。後は提督の指示だけよ」

「よし。いつも通りにやるぞ。各艦戦闘配置!飛鷹に攻撃隊発艦指示を送れ!」

 

武村艦隊所属軽空母 飛鷹

飛鷹の飛行甲板には多数の艦上機が並べられ、発艦準備が進められていた。その光景を艦橋から見ている、陰陽師を彷彿させる服装で胸元には琥珀色の勾玉を身に付けている女性がいた。

この女性こそが軽空母飛鷹の艦娘である。

「飛鷹さん!各機、出撃準備完了!いつでも発艦できます!」

「…わかったわ。さぁ、飛び立って!攻撃隊全機発艦!」

飛鷹の掛け声で、旗が振られ、飛行甲板に待機していた、艦上機次々と飛鷹から飛び立って行き、敵艦隊に向かうのであった。

「無事に帰って来てよ」

発艦した、攻撃隊を見ながら飛鷹は攻撃隊の無事を祈るのであった。

 

飛鷹攻撃隊

飛鷹から発艦した攻撃隊の編成は烈風改が1機、烈風5機、紫電6機、流星改4機、流星8機、彗星12機の計36機であり、烈風改を先頭に編成を組んでいた。

「烈風1から、各機へ。間もなく、目標が見えてくるはずだ。交戦に備えろ!」

飛鷹航空隊に1機しかない配備されていない、烈風改のパイロットであり、編隊長の伊達 和也は周辺を警戒し、敵艦隊を探す。

その伊達の方にも妖精がいた。この妖精は彩雲のサポート用の妖精とは違い、烈風に力を与えている妖精である。

妖精は艦娘の入渠、装備の開発、艦娘の建造他にも力があった。

それは、航空機などに深海棲艦に対抗する力を与える能力だ。

主砲など、艦娘が直接装備などの物は艦娘自ら深海棲艦に対抗できる力を与えているため、問題ないが、航空機など、艦娘から離れて戦う物は艦娘から離れるほど力が低下し、最終的には力を失う。

しかし、その問題はすぐに解決した。なんと、妖精にも深海棲艦に対抗する力を持っていることが判明した。流石に艦娘のように複数の物に力を与えるのは無理だが、航空機に乗せれば、艦娘から離れた所で深海棲艦と戦えることが可能になった。

ならば、現代機に乗せて戦いを有利に運ぼうとしたが、妖精が嫌がって力を与えなかったため、F-15J、F-2戦闘機は未だに深海棲艦に対抗できなかった。

これは艦娘も一緒であり、ミサイルなどの兵器装備しようとすると拒絶が起きるため、現代兵器は未だに艦娘に装備されていない。

「烈風2から1。前方に敵機!」

「来たか…全機行くぞ!散開!」

敵ヲ級から発艦した深海棲艦のF4Fワイルドキャットを烈風隊が発見する。

僚機からその報告を受けた、伊達はすぐさま散開命令を出し、編隊を組んでいた、烈風と紫電はすぐさま、散開する。

それと同時にF4F編隊も散開する。

「各機へ!攻撃隊を1機もやらせるな!」

伊達はすぐさま、1機のF4Fの後ろを取り、素早く狙いを定め、機銃でF4Fを墜とす。それに続いて、他の機もF4Fを襲い掛かり、墜として行く。

しかし、F4Fも黙ってはいない。1機のF4Fが伊達の烈風改の後ろを取る。

伊達はすぐさま、ラダーと操縦桿を巧み操作し、バレルロール機動し、背後を取っていたF4Fはオーバシュートしてしまう。

「もらった!」

伊達はすぐさまトリガーを引き、目の前に出てきてしまったF4Fに機銃を当て、F4Fは炎を出しながら、海へと墜ちていく。

そもそも、F4Fと烈風では性能差が有りすぎて、F4Fで烈風に敵うはずがない。さらに、烈風の穴埋めに配備されている紫電改二さえも、F4Fより性能が上のため、F4Fは次々と烈風と紫電改二によって撃墜され、制空権は完全に武村艦隊の手に落ちた。

「こちら、鷲1!敵艦隊を確認!これより、攻撃を仕掛ける!」

また、それと同時に雷撃隊が深海棲艦艦隊を発見。高度を下げ、雷撃コースに入る。また、艦爆隊も深海棲艦艦隊上空に侵入し、いつでも急降下爆撃を仕掛けるようにスタンバイする。

「駆逐艦は無視しろ!空母と重巡洋艦をやれ!」

しかし、深海棲艦艦隊もただ黙って見逃すはずもなく、激しい弾幕を展開。その弾幕で2機やられ、黒煙を吐きながら海へと墜落する。

「鷲4、2がやられた!」

「怯むな!もっと近づかないと雷撃は命中しないぞ!」

雷撃隊は激しい弾幕の中を海面ギリギリで飛行しながら、深海棲艦艦隊に突っ込んで行く。

深海棲艦艦隊の必死になって雷撃隊を墜とそうとする。しかし、雷撃隊に集中しすぎて、艦爆隊の事を忘れていた。

「敵艦隊の攻撃が雷撃隊に集中している!今なら行けるぞ!」

深海棲艦艦隊が雷撃隊に気を取られている間に、多数の彗星が急降下に入り、各自の目標を定める。そのタイミングでやっと深海棲艦艦隊は急降下してくる彗星に気付き、急いで迎撃しようとするが、時既に遅し。

彗星各機は爆弾を投下し、離脱する。深海棲艦艦隊各艦は回避行動に入り、空母と重巡洋艦の周りには外れた爆弾が海面に落ち多数の水柱が上がり、そして次の瞬間、空母の飛行甲板に2発の爆弾が命中し、火災が発生する。

さらに、重巡洋艦にも前部主砲と艦橋左舷側に命中。1基3連装砲が吹き飛ぶ。

また、もう1隻の重巡洋艦にも爆弾が命中し、艦橋が崩壊。また、後部1基3連装砲が旋回不能になる。

だが、深海棲艦艦隊の悲劇はまだ終わっていない。

「今だ!各機、槍を放て!」

深海棲艦艦隊に十分に接近した雷撃隊は魚雷を投下。魚雷は海面に落ち、目標に向かって、海の中を突き進む。

炎を出しながらも空母、重巡洋艦は魚雷を回避しようとするが、空母の右舷中央、艦首付近で大きな水柱が上がる。魚雷が命中したのだ。

それに続いて、艦橋が崩壊した重巡洋艦にも3つの水柱が上がり、駆逐艦2隻にも2つずつ水柱が上がり、3隻は船体真ん中からへし折れ、海へと沈んでいく。

一方、空母の方は沈没していないものの、被雷した右舷側から大きく傾斜していた。

「よし!重巡洋艦1、駆逐艦2撃沈!空母1、大破!重巡洋艦1中破!上出来だ。各機!帰還するぞ!」

戦果を確認した、飛鷹攻撃隊は再び編隊を組み、帰還コースに入る。

一方、攻撃隊が撤退したことを確認した、深海棲艦は撃沈によって穴が開いた陣形直すために動きだし、被弾したヲ級とリ級はダメージコントロール必死になってやっていた。

しかし、彼女らの聞きが完全に去ったわけではなかった。

突如、深海棲艦艦隊周辺に水柱が大量に上がる。

ヲ級は何事だと思い、周りを見渡すと艦隊前方信じられない物を見た。

それは…

 

―武村艦隊だった―

 

「さぁ…行きますか」

愛宕艦橋にいる武村は軍帽を被り直し、敵艦を睨むのであった

 

同時刻 トラック泊地近海

海が穏やかで、天気も晴天のトラック泊地にある1隻の戦艦が入港しようとしていた。その戦艦の名は大和。

大日本帝国海軍が建造した世界最強の戦艦である。

「トラック泊地への入港許可降りました」

「また、戻って来たのね。大和は」

大和艦橋にいる艦娘の大和は再びトラック泊地を見てそう言うのであった。

 

―大和、トラック泊地に入港―

 

 

 




ここで現在の日本海軍が艦上機の使用状況の説明
戦闘機

九六式艦戦 
零式艦戦52型
使用状況 2機とも既に現役を終えており、パイロットの育成のための訓練機として使われている。

零式艦戦21型
使用状況 こちらも引退寸前であるが、一部熟練パイロットが未だに使用しており、烈風に負けを取らないほど活躍している。

紫電改二
使用状況 烈風の穴埋めとして配備されているが、零戦より性能が高いため、パイロットからの評価がいい。

烈風
使用状況 現在の日本海軍の主力戦闘機。各空母の搭載されている戦闘機の内6割がこの烈風である。

烈風改
使用状況 烈風の改良型。現代の技術も使われており、性能も烈風より強化されている。しかし、そのせいでコストが高く、量産の目途は立っていないため、エースパイロットだけに機体を渡している。伊達もその一人である。

九七式艦攻
使用状況 引退済み

天山
使用状況 紫電改二と同じく、流星の穴埋めとして使われている。また、飛龍には現地改修さされた天山もあり、飛龍所属のベテランパイロットは流星に乗り換えず、改修された天山を使っている。

流星
使用状況 現在の日本海軍の主力雷撃機。また、艦爆機にも使用可能であるが、爆撃は彗星担当のため、緊急時以外は雷撃機として使われている。

九九式艦爆
使用状況 既に引退寸前であるが、何故か軽空母瑞鳳の所属パイロットは彗星よりも九九式艦爆だ!と言って、彗星乗換を拒否し、九九式艦爆を乗り続けている。戦果も彗星に負けを取っていないため、上層部は何も問題ないと判断した。

彗星
使用状況 現在の日本海軍の艦爆機。瑞鳳以外の空母は全てこれを主力にしている。
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