見辛い等あれば指摘をお願いします。
よろしくお願いします。
「現在、謎の敵艦から攻撃を受けています!」
マリエッタからの報告を受けガタイの良い男が返す。
「くそっ!さっきの通信によりゃ攻撃しねぇんじゃなかったのか!
あの3人の転送はどうなってる!?」
クリフ 反銀河連邦組織クォークの元リーダー
そのガタイが示す通りゴリゴリの近接戦が得意の脳筋。
「現在転送の準備中です! もう間もなく転送されます!」
マリエッタの報告が終わった時に一際大きな衝撃が艦を揺らす。
「先程の攻撃により動力源に異常発生です!
転送装置に不具合が発生!転送先が固定出来ません!」
その報告に艦内に居る全員に緊張がはしる。
「冗談じゃねぇぞオイ!宇宙空間に放り出されてみろ!
あの3人でも生きてられねぇ! 転送は止めらんねぇのか!?」
クリフが冷や汗を流しながらマリエッタへとなかば叫びながら問いかける。
「先程からやってます!! ですが何故かキャンセル出来ません!」
「は、反応消失・・・ マリア、ミラージュ、ネル
3名の反応が艦から消失しました・・・」
その報告に呆然とするクォークの面々の中
数多の修羅場を潜り抜けてきた星の海の英雄達は
怯む事なく打開策を講じていく。
「クリフ!あの3人の事はとりあえず元々目的だった敵艦
もしくはどこかの星に降りたったと信じよう!
このままだと僕たちまで落とされる!」
そう切り出したのは、青髪の好青年
フェイト 細身ながら鍛えられた体に簡単な物だが
紋章術と呼ばれる魔法の様な物も扱える万能型
とある事情により、かなりの破壊力を秘めた脳筋。
「そうだな!デコイ魚雷を発射してすぐワープ展開!
とりあえず交戦範囲からズラかるぞ!」
クリフの指示によりこういった状況を潜り抜けてきた
艦員達が迅速に動いていく。
「反応確認! 近くの星に3名と思われる反応が確認できます!」
マリエッタの報告を聞き撤退準備をしていた者達に
少し安堵が訪れる。
「よし!あの3人ならまずそこいらのやつには負けねえ!
一旦距離を取った後、安全を確認して回収に戻るぞ!」
クリフがそう判断すると、続いて辺りが宇宙空間とは思えない
不思議な色に覆われる。
「無事にワープ出来たみたいだね。まさかすぐに攻撃される
なんて思わなかったよ。」
フェイトのぼやきにクリフが
「全くだ!突然攻撃してきやがって!
今度あったらタダじゃおかねぇ!」
こうは言うが、こちらは攻撃艦でもなければ大きさも違う。
それらの状況をしっかりと把握し、指示を出す。
脳筋とはいえ元はリーダーだったので指示は的確であった。
「あの3人が降りた星の情報は?」
マリエッタがすぐに返す。
「大気成分は地球と似通っているので、そこは大丈夫かと。
文明レベル的におそらく未開惑星と思われます。
たくさんの種族が共生しており、モンスターの存在も確認できます。
ですが、あの3人であれば何の障害にもならない程度です。」
それを聞きフェイト達はより安堵を強める。
「未開惑星だからってモンスターが弱い訳じゃないだろうけど
まぁあの3人が負けるなんて思えないし、環境が良いなら
確実に安全が確保出来てから、回収で良いじゃないかな?」
「確かにな! 今まで最前線だったんだ。
あの3人が俺達の中で一番極まってるし、あいつらが負けるなんて
ほとんど世界の終わりだろ」
少し冗談めかして言うクリフ。
ここにいる星の海の英雄達は宇宙の危機を退け
試練の遺跡で天使を倒し、211階もあるダンジョンを全て制覇。
挙句に最強の裏ボスまで撃破した強者達である。
その中でもマリア、ミラージュ、ネルの3人は常に固定メンバーとして
その偉業の全てを行なった当事者である。
先程、冗談めかして言ったクリフのセリフもあながち間違いでもなく
実際彼女達が負ける などという危機があれば、それは確かに世界の危機なのだ。
「とりあえず、安全な宙域まで出た後、日を置いて回収に向かうか
てか、この騒動なのに他のヤツらは何してやがるんだ?」
「自分の部屋で休んでるんじゃない? 元々未開惑星にいたんだし
こういった事で出来る事は限られてるから」
肝がすわってるというか と苦笑混じりにフォローするフェイト
他の英雄達は各々の部屋でのんびりしていた。
迷宮都市オラリオ
街にそびえる塔の下にダンジョンがあり
そこに数多の冒険者が集い、己の才を持って敵を打ち倒す。
また、そこには娯楽に飢えた神が降り立ち、その神の眷属となり
日々過ごす様々な種族がいる。
そういった物達が集まる有数の都市である。
そのダンジョンの地下深くにその3人は転送されていた。
「いったい此処はどこなのかしら?」
ある程度騒々しかった事もあり転送が上手くいかなかったと
察してはいるものの、見た事もない場所であり
マリアは面倒そうに周囲を見渡す。
マリア 銃を用いた遠距離からの攻撃を得意とし
紋章術も使える。遠距離アタッカー
ある程度だか近接戦闘の心得もある。
「マリエッタ達との通信は出来ませんね。
あの攻撃です。こちらの無事を確認次第
一度交戦範囲から逃げたと考えるべきでしょう。」
落ち着いた雰囲気でそう答えるのはミラージュ。
ミラージュ クリフ同様女性ではあるが近接戦闘では右に出る者がいないほど
鍛えられており、ガチガチの近接戦闘タイプ。
「通信とかはあんた達に任せるよ。どうにも嫌な気配が多いみたいだね。
私は周囲を警戒しておくとするさ。」
クールな印象を受ける女性
ネル 中距離での攻撃を得意とし施術、紋章術を用いた
攻撃を得意としている。
「通信も出来ないみたいだし、何も情報がないわ。
この場に居ても解決しないから、移動しながら考えましょ」
マリアの提案にその通りだとすぐに頷く2人
そしてすぐにこのオラリオにおいて名を馳せる勇者達と出会う。
「総員、退避!」
金髪の小人族 フィンの号令によりすぐに撤退する人影
「何なのよコイツら!他のモンスターを倒すわ、なんでも溶かすわ
どうなってんのよ!」
アマゾネスのティオネが愛する団長の号令にすぐ従いながら
苛立たしげに言葉をこぼす。
「私のウルガも溶けちゃうし何なのさー!!
アイズは大丈夫なの?」
その妹のティオナもまた自身の武器を失い涙目であった。
「私は大丈夫。風もあるし。」
アイズと呼ばれた少女は自身の無事を告げる。
彼女達はこのオラリオにおいてレベル5という高みにある者達だ。
相手が特殊な液を出す情報が無いまま交戦していなければ
彼女達の負けは揺るがない程に卓越した能力を誇っていた。
「フィンどうする?このままキャンプに戻っても
こいつらの出す液に触れると荷物等も含め被害が大きくなるぞ」
そう団長に聞くのは、女神ですら超えるほどの美貌を持ち
こういった時ですら、気品を崩さず構えるエルフ リヴェリア である。
「あの液が問題だ。リヴェリア、君の魔法での一掃が一番良いと思う。
僕たちで足止めをしてる間に詠唱を始めてくれ。」
そう指示を出し、いざ足止めをしようとリヴェリア以外の4人が
振り返ろうとした時であった。
「ッ!! ちょっとアンタ達!!私達がロキファミリアだって
分かってて押し付ける気!?」
ティオネの怒号が響き渡る。
見れば別の通路から、青髪、赤髪、金髪のヒューマンが3人
同じイモムシ型のモンスターを引き連れて合流しようとしていた。
「くそ!みんなまだ走れ!この数を足止めは無理だ!
被害は出るが他のみんながいるキャンプまで戻るぞ!」
そうすぐに指示を出し再度走り出しながら
横に並んできたヒューマンに顔を向ける。
「君たちはどこのファミリアなのかな?さっきティオネが言った通り
僕たちはロキファミリアだ。 押し付けられてそのままには出来ない。
もしこれでこちらに被害が出れば地上に戻った時相応の対応をしてもらうよ」
厳しい顔でそう告げるとヒューマンの3人は目を少し見開き
フィンと同じ金髪の女性が言葉を返した。
「申し訳ございません。そちらに迷惑をかけるつもりではなかったんですが。
私はミラージュと申します。あなたに少し聞きたい事があるのですが
その前にこのモンスター達を排除しなければいけません。
何かこのモンスターの情報はありませんか?」
実際、この3人にかかればこのモンスター達を全滅させるのは
難しいことではなかった。
ただ、未開惑星において生態系を破壊する事をためらっていただけなのだ。
もし万が一希少な種であれば、と撃退せず
逃げていた所にフィン達と鉢合わせたのだった。
「なるほど。倒すと周囲を溶かす液体ですか。
私ではどれほどか分からないので無理ですね。
マリア!ネル!」
フィンから少しモンスターの情報を聞いたミラージュは他の2人に声をかける。
「ええ!任せてちょうだい」 「ああ!分かったよ!」
ミラージュの声かけに即座に判断した2人はそのまま反転。
押し寄せるイモムシに向き直ると、それぞれの得物を取り出す。
「無茶だ!この数を2人でなんて! 僕たちも加勢する!
その隙に魔法で一掃する予定だった!それで行く!
アイズ!ティオナ!ティオネ! 行くぞ!」
その状況を見たフィンはすぐに指示を出し、自分たちも戦いに加わろうと
武器を構え出す。
「その必要はありません。本来の目的としては此処であなたがたを助け
代わりにこの場所について詳しく聞かせて頂ければと思っているので。
それに、この程度のモンスターに2人が負けるはずありませんので。」
ミラージュが言った内容に耳を疑うロキファミリアの面々。
確かに1匹の脅威は低いだろう。あの液は厄介だか負ける程ではない。
それはこの場にいるロキファミリアもそう思っているが、数が数なのだ。
無数のモンスター相手に戦えばその内あの液を浴びることになるだろう。
そうなれば動きが鈍り、少しでも足を止めたら最期
無数のモンスターの下敷きとなる事しか考えられない。
第一級冒険者といえ流石に無事ではすまないだろうし。
ましては第一級と言われるまでに様々な苦難を乗り越えてきた。
その経験がそう判断させているのだ。
ミラージュの言葉に足を止めてしまったロキファミリアの面々は
だが最悪の結果を見る事はなかった。
「バースト・エミッション」「封神醒雷破」
マリアとネルがそれぞれ言葉を発する。
元々通路自体がそれ程幅がないのも幸いだった。
2人が打ち出すその攻撃により通路上にいたモンスターが全て
灰となり姿を消していく。
片や謎の光を打ち出し、もう片方は宙に浮き電撃を同じように打ち出していた。
その異様な光景に目を奪われる。
「・・・リヴェリア。あれは魔法なのか?」
「分からん。青髪のマリアと呼ばれた女性はおそらく違う。
ネルと呼ばれていた赤髪の女性の方は似ているようだが
魔法とは違って魔力は感じないし、詠唱もなかった。」
この場にいるレベル6の2人だけがなんとか目の前の光景を
分析しようとするが何も分からなかった。
遠い星にある技術や技なのだから仕方ない。
「これで全滅ですね。話を聞きたいのですが、どこか話を出来る場所はありますか?」
ミラージュがフィンに問いかける。
「あぁこの先に僕たちのキャンプがある。そこへ招待しよう。
それとさっきは厳しい事を言ってすまなかったね。
僕はフィン・ディムナ。ロキファミリアの団長をしている。」
そう返した所で先の2人が戻ってくる。
各々が自己紹介を終え、お互い慌ただしい時間が終わり
キャンプへと足を進めるのであった。
感想、ご指摘等どうぞよろしくお願いします。