オラリオ・ヴェンデッタ   作:壊れたドール

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本編のもうひとりの王族妖精の時間軸は12月頃の(つもり)

引っ越しのときにしまい込んだままの原作を掘り起こしてこないといけないけど、しまった箱がどこにいったやら…
今回ガバガバだし強引に話まとめた感あるから注意


道化茶会-2

昼を過ぎてしばらくの執務室、紅茶(一部酒)を片手に仕事の手を止め休憩がてら昔話に花を咲かせる3人と1柱。

酒瓶を置いたガレスの口から出てきたのは以外な言葉だった。

 

「そうじゃな、第一印象とは違うがオラリオで会ったのが信じられんかったといったところじゃな。言っておらんかったが儂はオラリオに来る前にあ奴を見かけたことがあったからのぅ」

 

驚くロキ達を横目に結ばれた長い髭を撫でながら懐かしむように続ける。

 

「知っての通り儂は元々鉱山で働いておったんじゃが、その頃に儂が働いておった鉱山都市の酒場で見かけてのぅ。金髪で無精髭を生やした男と冷めた表情のハイエルフの女の二人組、それはもう不思議じゃった……女の方は冷めた表情ではあるが雰囲気は楽しそうじゃったからな」

 

その男が神だというのはこちらに来て知ったがな、と笑い声を上げながら懐かしそうな表情をする。

 

「儂が驚いたのはその後じゃ、2人して酒を注文して何かと思えば出てきたのはドワーフの火酒じゃぞ?男の方はまだしもハイエルフのそれも女がアレを頼むとは目が飛び出るかと思うたわ」

 

そんな話をしていると、きぃーっと小さな音を立てて扉が開く。

開いた扉から入ってきた人物こそ話題の主であるロキ・ファミリア幹部の1人、シグルーン・エヴァ・ユグドラシル。

 

「ふぅ、今戻り……何やってるの?」

 

買い物から戻ったシグの目に入ったのはソファーで寛ぎながらお茶を啜るリヴェリアとフィン、そして髭に手を当てて自分の方を見るガレスに酒瓶に口を付けるロキ。

各々がそれぞれの表情であっという声を上げる。

 

「べ、別に変なことはしとらんで?休憩しとっただけで」

 

突然の本人登場に狼狽えるロキ、他の3人は休憩してただけだと言う。

そんな3人と1柱に休憩してたのはわかってるけど何話してたの、と滅多に見ないような満面の笑みを浮かべて何とも言えない圧を掛けながら問いかけるシグ。

 

「昔話していただけだよ?」

 

休憩がてらね、と苦笑するフィン。

シグはソファーの空いているところに腰を下ろして変なこと言ってないでしょうね?とフィンに向かってジト目を向ける。

 

「何、儂が鉱山都市におった頃に酒場でお主を見たことがあるという話じゃ」

 

そう言うガレスに首を傾げながら少し考え始めるシグ、どうやら思い当たる節があったらしく大きく項垂れて絶望したような声色で嘘でしょ、と呟けばガレスはドワーフの火酒を頼んどったところまで見たぞ?と。

 

「はぁ、確かに鉱山都市には寄ったし、酒場で火酒も飲んだけどまさかそれをガレスに見られてたなんて……」

 

シグは護衛の依頼が片付いたからその打ち上げで主神に誘われて飲んだだけ、とおとなしく白状する。

 

「エルフの割に強いなーとは思っとったけどそこまでやったんか……」

 

フィンも、そういえば遠征の打ち上げなんかでも結構飲んでるのに酔ったところ見たことないね?と今までの宴会のことを思い出す。

 

「んー、多分スキルのせいだと思う【精霊血統】の状態異常耐性ってところが効きすぎてるのか酔いにも耐性ができてるみたいで……」

 

どれだけ飲んでも、どれほど強力な酒でも酔えなくなったんだよねぇ、と悲しそうな声を漏らす。

シグにとっての酒は今となっては風味を楽しむだけの物、それこそジュースと同じになってしまっている。

 

「そういえば、買い物に行くと言っていたが何を買ってきたんだ?」

 

少し沈んだような空気を変えようとしたのか、思い出したかのように尋ねるリヴェリアにフィン達も部屋に入ってくる時は何も持っていなかったね、と。

 

「新しい服の注文と切れた紅茶の葉を買いにちょっとね、出来るのは遠征の頃だろうけど」

 

ポケットから茶葉の袋を取り出して机に置きながら答え、で、なんだっけと話を戻すとシグ以外が顔を見合わせて目だけで話し始める。

少しすると何やら決まったのかリヴェリアが口を開き。

 

「初対面の時の私達の第一印象はどうだったのかという話をしていたんだが……実際どうだったんだ?」

 

いきなりそう言われても、と返答に困るシグ。腕を組み、小さく首を傾げて唸り始める。

正直に言っても何も言わないでよ?と予防線を張ると3人3様に構わないとの返答、それならばと。

 

「まずガレス、これといって悪印象も好印象もなかったかなぁ」

 

何も言わないロキ以下幹部3人を見てそのまま次はフィンね、と続ける。

 

「フィンのことは胡散臭いしいけ好かない奴、程度でそれ以上は別に何も…」

 

そのままリヴェリアは…と続く、出てきた言葉は3人と1柱の想像していたようなものだった。

 

 

「憎かった、私が奪われたものを自分から捨てた、自分の興味に、未知の世界に思いを馳せるリヴェリアが」

 

 

『ただただ憎かった』

 

普段の高く、明るい声からは考えられないような底冷えする低い声、昔のシグを彷彿させる声色。

当時セクハラしまくり、それで何度もこの声を浴びせられたロキは震え上がる。

 

 

「ま、昔の話だから心配しないで。あの頃はトールと離れたこととかロキのセクハラとかフレイヤに覗き見されたり、猪やら猫やらけしかけられたり、効きもしない魅了(笑)をかけようとしたりのせいでスレてたせいだから」

 

ね、ロキ?と冷めた目を向けられれば縮み上がるロキ、当時のことがトラウマでシグには滅多にセクハラをしなくなっている。

 

「にしても、シグたんえらいフレイヤに当たり強いよなぁ…理由は分からんでもないけど…」

 

他派閥の神を呼び捨てにし、まして罵倒するのはシグくらいのものだろう、それほどまでにフレイヤを嫌っている。

 

「初めはトールにフレイヤには気をつけろ、って言われてたから警戒してただけだけどしつこかったし…今でも気持ち悪い視線向けてきたり猫けしかけてきたりで面倒なんだよね」

 

苦笑する3人、当のシグは何とも無いような表情で湯気の立つカップに口を付ける。

 

 

 

(あいつには会いとうないけど……こらそのうちフレイヤに釘刺しとかなあかんなぁ……このままちょっかい出し続けとったらシグたんがほんまに神になってしもた時にアレスと一緒に送還されるで)

 

 

一人苦い顔をしながらもそう考えるロキの心中はここにいる誰も理解していなかった。

 

 




無理矢理感しかない
キャラ複数いると難しいんだよなぁ…
演出力と話まとめるちからがほしい、TRPGのGMしてるのもあって余計に

一応本編の着地点は決めてはいるけどそのあたりは多分原作崩壊
大雑把に言うとラキアが攻めてきたところで紐神様拉致ったアレスをとっ捕まえてラキア軍の目の前でエレボスばりの演説をブチかまして云々
そこまでの原作イベントにも絡ませる予定ではあるけど(穢れた精霊とかクノッソス関連以外は)あんまり行きすぎない程度に、かなぁ

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