オラリオ・ヴェンデッタ   作:壊れたドール

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読み専で小説なんて書いたことないから下手だけど大目に見てくれると嬉しい
あとタイトル考えるのが大変


道化の怨讐姫
もうひとりの王族妖精-1


「おい、いつまで寝ているつもりだ?まったく……」

 

早朝……というほど早くもなく、かといって遅いわけでもない時間帯、迷宮都市オラリオに鎮座するロキ・ファミリア本拠『黄昏の館』のとある一室に呆れた声が響く。

 

声の主はロキ・ファミリア幹部、ハイエルフである『九魔姫』リヴェリア・リヨス・アールヴ。

その眼前でだらしない顔を晒しながら惰眠を貪るのは部屋の主、腰まで伸びた青みがかった銀髪に半開きの目から覗く深紅の瞳、一般的なエルフよりも長い耳を持つ……リヴェリアと同じハイエルフでありロキ・ファミリア幹部『怨讐姫』シグルーン・エヴァ・ユグドラシル。

 

「そういうことか、やはりお前は……」

 

乱れた布団、目に残る涙の跡、濡れた跡のある枕を見て察するリヴェリア。

シグルーン、シグは比較的朝に弱い。といっても毎日、今のリヴェリアのように誰かが起こしにこなければならないというほどではない。

起こしに来なければいけない程に眠り込む原因はリヴェリア、だけでなくこの場にいない幹部2人と主神であるロキも理解している。逆にシグ自身を含む4人と1柱以外の団員には知らされていないもの。

しかしこればかりは誰にも、それこそ当の本人であるシグの手でもすぐにどうにかできるという話でもない。

 

「あと5時間……」

 

リヴェリアの声にごそごそ動くも起き上がる気配はなく、それどころかあと5時間などとだらしない顔でのたまう彼女はこれでもハイエルフ、王族である。

 

「……はぁ、10数えるうちに起きなければ今日のお前の食事は生のトマトだけにするよう言ってくるか」

 

事情は理解しているリヴェリアでもあまりに起きる気配のないシグにしびれを切らしたのか、小さい声でしっかりとそう呟き1から順に数えていく。

まるで極東の怪談話に出てくる皿を数える女のように。

 

数えるのも終盤にさしかかった頃、リヴェリアの口から9という数字が出る直前で布団が跳ね除けられる。

布団がなくなったベッドの上では問題の人物が見事なまでの土下座を披露していた。

 

「起きた、起きたから!生のトマトだけはやめて!!」

 

ロキ・ファミリア結成以来からの長い付き合いであるリヴェリアにとって彼女の土下座はもはや見慣れたものである。

いいから早く行くしろ、とだけ返せばシグは目にも留まらぬ速さで身支度を始める。

ハイエルフらしさ溢れる露出の少ない地上用のフード付きローブを纏い、腰近くまである長い髪を器用に梳かして高めの位置で一本にまとめ上げる。

そのまま部屋を出て食堂へ向かう……途中にある洗面所で顔を洗って食堂へ急ぐ。それも起こしに来たリヴェリアを置き去りにして。

 

「あいつの事情は理解はしているがこのままというのも……いっそのこと誰かと相部屋にさせるか?」

一人部屋に取り残され、顎に手を当てて唸りながら主のいない部屋を出てシグを追うリヴェリア。

何も知らない者がこの光景をみれば姉妹だと思う、かもしれない。




駄文な上に短くてすまない
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