能力が強くてお気に入りです。
――舞「今までの人生を悔い改めて、いつ八裂きにされてもいいように覚悟するんだなッ!」
鷹優は1人で帰宅している最中、大きな橋の上で、元同僚の咲田舞に襲撃されていた。
舞「射程内の任意の物を"鋭利"にする…
これが私の能力…」
鷹優「"クリムゾン・シティ"ッ!」
鷹優の背後から、白い天使のような人型のスタンドが現れる。
舞「"クリムゾン・シティ"…血液の採集や保持、血液を別の液体物質に変化させれる能力…知っている。」
鷹優「流石にそれくらいの情報はご存知なようだな。相性が悪いワケだ。」
鷹優はまだスタンドを動かさなかった。落ちたリンゴが橋を貫いたことから理解していたのだ。彼がまだ敵のスタンドの射程距離内に入っていることを。
舞「迂闊に手を出せないってか… アンタの能力は近接のパワー型。注射器を刺されでもしたらおしまい。
それなら遠距離で攻めるのみッ!」
舞は服のどこからともなく爪楊枝をたくさん取り出した。
鷹優(爪楊枝ッ!まずいッ!)
複数の爪楊枝が凄いスピードで飛んでくる。
舞の能力、"プラスチックフラワー"の、鋭利にする能力で、どれだけにこんなに相性の良い武器があろうか。空気抵抗を受けない速さ、そして、最大限に達したその貫通力。
ギリギリ避けた鷹優。避けた爪楊枝数本は、すぐ背後にあった電柱を貫通し、またもや飛んでいった。
その小ささは、精密な動きができる能力でもないと叩き落とすことができない。また、迂闊に触りでもすればたちまちその体を貫通するだろう。
鷹優「さては、ずっとソレを投げ続けるワケじゃあないだろうな… ソレを続けたらいずれ…」
舞「周りにも被害が及ぶ、って言いたいのかしら?」
鷹優「ソレもそうだが…数を撃てば当たると思っているのか?ということだ。」
舞「たしかに、爪楊枝を何本も投げてるだけじゃアンタを倒すことはできないってことはわかってる。」
すると、舞はポケットから"妙に刺々しい鉄球"を取り出した。
鷹優「"鉄球"…?一体何をするつもりだ…?」
舞「これでアンタを始末するッ!」
手慣れた手つきでその鉄球を投げる。
不思議な軌道をして飛んだ鉄球だったが、避けれないものではなかったので、鷹優はゆうに避ける。
鷹優「うぐぁッ!!!」
……な…何故だ…?
避けたハズの鉄球が…"かえってきた"…?
舞は、鋭利になって鷹優を貫き戻ってきた鉄球をキャッチする。
舞「この"鉄球"は職人に作られたモノ…特定の投擲方法で、"鉄球"とは思えない"跳弾"を見せる…」
いつの間にか鷹優は横腹を軽く抉られていた。
再び舞は鉄球を繰り出す。
鷹優は飛んできた鉄球を避け、鉄球の行方をみる。すると、鉄球は射程距離外にまで飛んでいき、"橋の欄干にぶつかって跳弾し、鷹優の元に戻ってきた"。
鷹優「やはりこの鉄球ッ 跳ね返っているのかッ!」
戻ってきた鉄球を避ける鷹優。しかし、複数の痛みが体を突き抜ける。
鷹優「な、なにぃッ!?」
この突き抜ける痛み。この痛みは…
舞「"鉄球"を避けることに夢中になってたから…
この爪楊枝には気付かなかったようだなッ!」
戻ってきた鉄球を避けたところに、咲田舞は爪楊枝を繰り出していた。
鷹優「これが…お前の戦術か…ヤケに完璧なんだな…」
そう、完璧な戦術。
鋭利にした鉄球を投げ、射程距離外に飛び出すと能力は解除され、当たった所を貫かずに跳弾し…戻ってきた鉄球が射程距離内に入った瞬間にまた鋭利になる…
戻ってきた鉄球に当たらなくても、避けられたところに鋭利にした爪楊枝を投げて相手を追い詰める。
鷹優「鋭利だから防御不可能か…なかなか戦闘向きで、いやらしい能力なんだな…」
舞「なんて言われようと、アンタはその"いやらしい能力"に負けるのさッ!」
舞の言う通り、刺々しい鉄球や、最大限に鋭利になった爪楊枝は殺傷力が高く、鷹優の傷は思ったよりも深く、出血量は多かった。
鷹優「残念だが、失血で俺が死ぬことはない。何故なら…」
既に出現していた"クリムゾン・シティ"の背後に、たくさんの薬ビンが現れる。それぞれには細々と文字が刻まれている。
鷹優「これは全て今までに採集した"血液"だ…
俺の能力は血液の情報をも変更できる。だから、輸血時の血液情報など無関係だ。」
鷹優のスタンド、"クリムゾン・シティ"がそのビンに触ると、その薬ビンは光だす。すると、中の血液が鷹優の中に入っていった。スタンドのおかげで、点滴なども必要なしに輸血ができるようだ。
鷹優「そりゃあ傷は治せねーが…泥試合になるぜ?」
舞「泥試合で結構!どのくらい時間がかかろうと、アンタを絶対に始末するッ!」
殺意を剥き出した目は鷹優に向いている。
鷹優「…お前はそんな人間じゃあなかった… 他人思いで、頑張り屋だったのに… 洗脳ってのは人の"取り柄"ってのもなくしちまうのか」
鷹優は演技っぽいが皮肉っぽく、相手をまさに煽っていた。
舞「うるせえうるせえうるせえうるせェェェェ」
狂ったように叫び、手は思いっきり鉄球を握ったせいか血が垂れている。
鷹優「おい、落ち着けよ。そんなもんじゃ、大切なモノさえ見落としてしまう。そうだろう?
咲田舞、血液型はO。過去に癌を患っていた。」
舞「!!!!!」
鷹優「血液というのは"情報"だ…体の健康状態などを正確に教えてくれる…」
舞は鷹優のセリフを聞いた瞬間に、彼女自身の体を見回す。
舞「もしかしてアンタッ私の血液をッッッ!!??」
絶対にそんなことはない。そのようなことをできる暇はなかったハズだ。そう思っても、舞はココロが焦って、体からは冷や汗をかいている。やはり注射器が刺さっていたような跡はない。
しかし、鷹優は、舞の血液が入っていると思われる小さいビンを持っていた。
舞「血液を取っても、私はまだ死んじゃあいないぞッ!まだ鉄球を投げる力は…ッ!」
鉄球を思いっきり投げようとしたその腕はいつも通り動いた。
舞「へ?」
鷹優「慌てたなッ!この血液は"過去にお前から採取したもの"だッ!!」
刹那。鷹優は"クリムゾン・シティ"の爪にあるメスを舞の手元に投げた。
焦って手元が狂っていた鉄球に、更に複数メスが命中し、鷹優の方に鉄球が落ちて転がった。
鷹優「勝機はコレにかかっているッ!」
"クリムゾン・シティ"で素早く鉄球を取った鷹優は叫ぶ。
舞「あ、アンタにその鉄球を使いこなせないわ!」
半ばヤケになった舞が叫ぶ。
鷹優「さぁな…しかし俺は天才だ…とある本で読んだことがあるが…」
鷹優はおとなしい口調で言う。
鷹優「"黄金の回転"という言葉を聞いたことがあるか?」
舞「!!!」
鷹優「とある一族が過去に完成させた鉄球の技。鉄球をとあるかたちで投げることによる究極の奥義。」
黄金の回転…鉄球を黄金長方形と呼ばれるかたちで放つことにより、回転を未知なる次元へと導く。
その効果は未知数であり、とある記事だと"次元の壁をも越える"とまで言われている。
舞「アンタなんかが撃てるわけがない!できるわけがないッ!」
舞も鉄球の練習をしている時に、黄金の回転というものは聞いていた。しかしそれは類稀なる実力、又は才能やセンスがないとできない程難しい。
鷹優「俺は…天才だァッ!!!」
鷹優は鉄球を放つ瞬間。舞は彼から黄金長方形の軌跡が見えた。
鉄球が目視では回転してるかさえ認識が困難なスピードで舞の元に飛んでゆく。
舞「"プラスチックフラワー"ッ!」
舞の前に刃だらけの禍々しいスタンドが鉄球の前に立ち塞がる。その見た目に加え、鋭利になった爪は誰も防御できないしろものであり、また、防御自体も完璧であった。
舞「黄金の回転がアンタなんかにィィィィィ」
スタンドの爪が鉄球に命中する…が、鉄球は切れない。回転も止まらなかった。
――それは正に、言葉で示すならば、
「防御不可能の鉄球回転攻撃。」
黄金の回転を纏った鉄球は、"プラスチックフラワー"の鋭利な爪を弾き飛ばし、遂に舞に直撃した。
舞「この…私よりも…鉄球の技術が勝っている人間なんて…しかもこんな奴にィィィィィッ」
鉄球は舞を吹き飛ばしたが、致命傷までには至らない。それは黄金の回転がしっかりと成っていなかったのか、それとも手加減をしたのか…
鷹優は倒れた舞に近寄って簡単な応急処置をし、いわゆる、「お姫様抱っこ」で家に連れて行こうとした。
すると、その先にいたのは…
キッド「やぁ!遅いじゃあないか!」
そこには、普通は迎えにこれなかったハズの女性が、手に魔法陣を宿してその場に居たのだった。
黄金の回転について…
この言葉自体は、原作の第7部、「スティールボールラン」という作品で登場する。本文でも説明した通りに、黄金の回転とは黄金長方形の形で鉄球を繰り出すことによって発生する無敵の攻撃。
もちろん鷹優はそんなのを練習してたわけでもなく、ただ、書籍で読んだことがあるだけで、実践していた。もちろん、黄金の回転は完全ではなかった。
ただし、彼の場合はただの練習不足であり、今作屈指の頭脳を持つ彼ならすぐに上達していたのかもしれない。
キッドさん、一体何者なんでしょうかねぇ…
ところで、次話の後半はとんでもないおふざけ能力が登場するんですよね…もしかしたら怒られて削除…なんてこともあるかもしれないので、削除されてたりしたら、そういうことだと思っておいてください。こっちは至って真面目ですよ。
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね