……助音が敵の攻撃に倒れてから、幾分経ったかわからない。彼女が存在していた場所は、彼女の精神世界から彼女の家へと移ったが…
助音「ショータくん?」
彼女は仲間を探し、翔太郎の部屋のドアを開ける。
しかし、待っていたのは悲惨な結果だった。
……そこには、胸や体全体が血で真っ赤に染まった、壁にもたれかかったまんま動かない、変わり果てた"ショータくん"がいた。
助音「ショータくん!?」
助音は翔太郎に駆け寄ろうとするが、足が動かない。
これが、ココロで思っても体が動かないということなのだろうか。
彼は、助音の声に返答しなかった。それが如実に語っていたのは紛れもない"死"であった。
助音(まだわからない… 気を失ってるだけなのかもしれない…ッ! でも…体が動かないッ…)
遂に助音は、動けぬまま跪いてしまう。
助音(そうだッ私のスタンドならッ!)
助音「"グッド・ドリームス"ッ!!」
人型のそのスタンドは、動けない彼女の代わりに翔太郎に近づく。
……脈も呼吸もない。"グッド・ドリームス"でのみ見ることができる、魂などの思考がない。
死んでいる。
途轍もない、吐き気が彼女を襲う。
助音は完全ち崩れ落ちる。
助音「なんで… なんで…ッ」
外には雨が降り始めている。その雨粒は、まるで助音の目から溢れる涙と呼応しているようだった。
無自覚なのか、彼女の"グッド・ドリームス"は彼女に近づいて、まるで慰めるように傍に寄り添った。
その「感情や精神、思考の変化」という能力が彼女のココロを安らがせていった…
助音「ッ!!!」
唐突な痛みがその女性、空条助音を襲う。
――また場所が変わっている…
助音「ここは…」
彼女は周りを見渡す。
???「大丈夫ですかッ!お姉さん!!!」
助音「この…声は…ッ」
彼女の顔の、まだ拭い去れていない涙が輝く。
翔太郎「もう大丈夫ですッ!助けに来ましたよッ!」
それは、紛れもない翔太郎であった。
助音「ショータくん!!!」
周りをには、遠いところに少女が倒れている。
恐らく助音を気絶させた張本人だろう。
翔太郎「僕に任せてくださいッ!」
その言葉は闇を照らすほど眩しくって、涙が溢れた。
しかし、その涙はさっきの涙なんかじゃあない。
彼女は、今自分がいる場所が現実であることを無意識に理解する。助音は、その涙だらけの目で翔太郎を見守るのだった。
をー「…ッ! あなた…」
翔太郎「"一体何をしたのか"って顔をしてるな…」
遠くに倒れていた少女が、文字通り困惑したような顔で翔太郎を睨む。
翔太郎とをーという名の少女の戦闘。
空条助音が気絶したとはいえ、それからの2人の戦闘は、もはや泥試合だった。
何故なら、翔太郎の"ムーヴメント"、をーの"ビヨンド・ザ・ムーン"は似たような能力だからだ。
をーは、公園にある遊具という遊具を風船に変えてしまい、その公園にはもう遊具が無くなっていた。
をー「あなた… どうやって"さっきの私の風の風船を割った"の…?」
翔太郎「こういうことさ。」
翔太郎は、レボルバーの中から1つの弾丸を取り出した。その弾丸は彼の周りに浮いている。
翔太郎「これは、僕がさっき飲んでいた、"ホットのコーヒーから作った熱湯の弾丸"…」
翔太郎「衝撃だけでは割れない…から、風船を攻撃しても無駄だった…が、"科学的に割るのは簡単だった"……」
――そう。をーの能力が作る風船は、どれだけ針で刺そうが、銃弾を命中させようが割れることはない。
しかし、翔太郎はこう考えていた。
"科学的に風船を割ることはできないだろうか…"と。
そして、風船の素材になる遊具が無くなり、"ソレ"が来るのを待っていた。
空条助音を人質に取られ、無駄に身動きが取れず攻撃を受けるだけしかない状況を、打開する"ソレ"。
翔太郎「ようやく来たッ!"空気の風船"がッ!」
をーが能力で、"空気の風船"を作り出してこちらに飛ばした瞬間、翔太郎は彼の能力"ムーヴメント"の弾丸を風船に向かって撃ち込んだ。
その、"熱湯の弾丸"で。
をー「ッ!?」
をーは、それまで抵抗をしてこなかった翔太郎が急に銃を抜いたのに驚いた。
次の瞬間。
強化された熱湯の弾丸が、"風船を貫通した"。
をー「弾丸が風船を貫通したッ!!?」
驚いた束の間に、風船が割れたことによる暴風が、少女と人質にされた女性を襲った。
翔太郎よりも体が小さいをーは、いとも簡単に吹っ飛ばされてしまった。
空条助音と言えば、風船がたくさんつけられていたため、飛ばされて壁にぶつかっても衝撃がかなり緩和されていた。
そして、助音が目覚めたのはこの時である。
翔太郎「知らなかったようだな… "風船は熱湯で割れてしまう"ということをッ!!」
をー「ぐッ… 追手のことを警戒して、コーヒーからその弾丸を作っていたのか…ッ! なるほどな用意周到さだッ!」
……翔太郎と一通りの会話を終えた空条助音の元に、をーが走り出す。
翔太郎「お姉さんッ!その風船を切り離して逃げてくださいッ!」
助音「えっ、わかったッ "グッド・ドリームス"ッ」
人型のスタンドが彼女の元から出てきて、風船の紐を切ろうとする。
をー「させないッ!」
少女は走りながらそのスタンドを発現させ、風船を作り出した。
翔太郎も助音の元へ走り出す。拳銃の標準を少女に向けながら。
翔太郎「攻略方は見つけたッ 諦めろッ!!!」
をーは聞く耳を持たず、作り出した風船を人型のスタンドで殴り飛ばす。
翔太郎「…ッ!諦めの悪い…ッ!」
じつはいうと、熱湯の弾丸はあと1つしかなかった。攻略方を見つけたとは言え、"見つけただけ"だった。
しかし、最後の熱湯の弾丸を風船に撃ち込み、命中させる。
をー「かかったわね…」
翔太郎「ッ!?」
風船が割れて出てきたのは、大規模な土埃だった。
少女が作り出していたのは土の風船であり、少女はその風船で目眩しするのが目的だったのだ。
翔太郎(本当に何も見えない…ッ 奴は一体何を!?)
土煙の中から走る足音が聞こえてくる。
をー「始末される前に…ッ この女だけでも始末する…ッ! 上からの命令なんて知るもんかァーッ!
"ビヨンド・ザ・ムーン"ッ!!!」
翔太郎(マズい!墜ちた! 煽りすぎたかッ!?)
翔太郎「やめろォーーッ!!」
をー「終わりだァーーッ」
……音が聞こえなくなる。土埃はまだ残っていて、どうなったかはわからないが、何もない沈黙が翔太郎の不安を掻き立てる。
翔太郎は空気の弾丸を作り出し、土埃が発生している少し手前の地面に撃ち込む。
すると、たちまち土埃は消えてしまった。
翔太郎「お姉さんッ!!」
彼は、誰もが予想しえない結果も知らずに叫ぶ。
――そこには…例えるならそう。『死神』が、少女の胸をその大きな大きな鎌で切り裂いていたのだった。
スタンド紹介
スタンド名「アナザーモーニング」
スタンド使い名「坂根圭」
もやのかかった幽霊のようなスタンド。
広範囲の射程距離内の人1人に自分が見せたい「夢」を見せることができる(しかし、位置を特定しないと見せることはできない)。原作の"死の13"とは違い、夢の中ではスタンドを出せるし、夢世界で起こった出来事は現実に反映されない。夢を見た人物は目覚めても夢の内容を覚えている。このスタンドは現実世界に出すことが出来ず、弱点は誰かに夢を見せた時に必ず夢の中にこのスタンドが存在すること。
坂根圭という男は、このスタンドで他人に悪夢を見せて精神力を弱らせ、洗脳していた。
破壊力 :ナシ
スピード:C
射程距離:A(町を覆うほど。)
持続力 :C(物理的な衝撃で起きてしまう。)
精密動作:B
怒涛の展開ィィッ!(私がそう思ってるだけ)
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね