「ワカレノウタ」「雨上がりに見た幻」
是非聴いてみてください!もしかしたら何かヒントが得られるかも…?
――キッド「僕が言いたいことはもうわかるハズだ。
"ボスの腹心、坂根圭が能力で遂に助音を洗脳させようとしてきた"ということだ。」
をーとの戦闘を終え、家で話し合っていた助音、翔太郎、キッドの3人。
キッドが言うには、"遂に反SPWの上層部が動いた"ということだった。
キッド「ダブレは、まだ悪夢を見せられ続けている。…奴の能力の夢は、物理的衝撃で起きるらしいが、ダブレにまだ変われないということは、"ダブレが主人格の時に起こさないといけない"ということだ。」
助音「私は今ダブレと変われない…それじゃあ、悪夢を見せられてるダブレを助けに行く方法が…!」
キッド「あるんだよ。」
助音「え?」
翔太郎はそういうことか、と理解する。
キッド「坂根圭を始末するんだ。」
淡々と、まるで無罪の被告人が裁判官の質問に誠実に答えるように、キッドは告げた。
キッド「奴を始末して、ダブレを助け出す。僕からの説明は以上だ。」
キッドはしゃべり疲れたのか、黙ってコーヒーを飲み出す。
翔太郎「あ、あの…肝心な、"どうやって奴を始末するのか"が聞けてないんですが…」
それだけでなく、キッドの説明には様々なものが欠落している。困惑するのも無理はない。
キッド「あぁ、それね… それじゃあ今から、坂根圭を始末する作戦の講義を始めようと思う。」
助音「ねぇキッド、そんな悠長に話してる暇はないこと、わかってるんでしょう?」
キッドの悠長な態度に、苛立ってそう言う助音。
翔太郎「そうですよ。なんだかキッドさんらしくないです」
キッド(時間稼ぎはまぁまぁか… じゃあそろそろ…)
キッド「じゃあ端的に言おう。ジョジョ、君には今から寝てもらう。」
助音+翔太郎「…え?」
夢の中の、深層心理の奥深く。
ひとりぼっちの女性がいる。
――それは、金髪両青目の女性、ダブレだった。
ダブレ「…なんて悪夢なんだ…ッ」
彼女の目の前には、"まるで魂が抜けた、抜け殻になってしまった城戸瑞稀がいた"。
これは、助音が風船の少女、"をー"に気絶させられてすぐの話。
空条助音という人間は多重人格者である。主人格が、"温厚な性格の助音"、他の人格が、"荒々しい性格のダブレ"。
対照的な性格なのが、多重人格をよく表している。
ダブレ「"その人にとっての悪夢を見せ、弱らせてから洗脳する"とは言っていたが… これほどまでに…ココロを抉られるとは…なッ」
助音が、"翔太郎が死んだ夢"を見せられたのと同様に、ダブレも彼女にとっての悪夢を見せられていた。
ダブレ「でも… 約束したんだ…」
さっきまで彼女のスタンド、"バッド・ドリームス"の「身体を支配する」能力でやっと、立っていられたダブレ。
しかし、ダブレはスタンドの能力を使わずに、"自分だけの力で、抜け殻のキッドに近づいていった"。
そして、彼女の手を握る。
キッド「どれだけ悲しくても、どれだけ辛くても、アタシと瑞稀は、一緒に歩き続けるって…」
それからも、今の今でも惨い悪夢を見せられているダブレ。そんな彼女を、"監視する者がいた"。
坂根圭である。
その男は、夢の世界でもない、現実世界でパソコンに向かいながらひとりごちる。
圭「なんてしぶとい奴だ…こいつもかなり手強いな… はやくしねーあの人になんて言われるかわかんねぇ」
その男は、眼鏡をかけて無精髭を生やしている。
年齢は30歳程で、職業はない。つまり、世間で"ニート"と呼称されるものに分類される。
圭「あの人にどやされるのはもう勘弁だ… 本当はこんな仕事、引き受けずに家でゆっくりしてーだけなのに… 何が反SPWの腹心だよ、俺はただ単にゲームできればなんでもいいんだよッ 金や女なんてどうでもいいッ」
独り言が段々と大きくなる。
圭「そうだ… 凶器拷問でも堕ちねーのなら、もう禁断の手を使うしかねーな…!」
苛立ちが含まれていた声が、段々と大きな笑い声に変わっていく。
そしてその笑い声は、"風船一個分の穴が空いた窓からこぼれていった"…
ダブレ。空条助音の"もう片方"。翔太郎が初めて彼女と出会った時から、彼女は彼女自身のことを“ダブレ”と名乗っていたことなら、その後もそう呼ばれる。
「空条助音のもう一つの人格」なんて言えばみんなが納得するのだが、誰もが「いつから存在するのか、何故スタンドが2つあるのか」などと思う。
彼女らに親しい仲の人が、仕事が終わって時間が空いたために、そんな会話をしている。
ことり「鷹優せんせー。そういえばなんでダーちゃんもスタンドを持ってるんですか?」
TG大学病院の調査部診断室。"抜け殻事件"に関する情報を患者や周辺へ地域から聞き込み調査を終えた天久鷹優とその助手、小鳥遊ことりは2人で帰る用意をしていた。
鷹優「どういうことだ?スタンド使いがスタンド使いであることに理由はないだろう?」
ことり「そうなんですが… 今日イタリア人の鑑定人さんから助音ちゃんの情報を貰ったんですが、ちょっと気になってですね…」
……それは、ことりが魂の鑑定人に聞き込みをおこなっていたとき。
――鑑定人「空条助音とダブレ… あぁ、覚えているよ。 あんな異質な子を見たことなかったからな…」
ことり「異質?」
"助音ちゃんについて何か情報を"と、私情丸出しの質問を投げかけたことりだったが、予想外の答えに聞き返す。
鑑定人「私の能力は、"魂の鑑定"だ…。魂や感情の状態はもちろん、次に何をするかやその人の能力だって鑑定できる。…のだが、あの子だけは、"簡単に鑑定できなかった"んだ。」
ことり「それはやはり、助音ちゃんが多重人格者だからなんでしょうか?」
鑑定人「少し…違うかもしれない。」
何か引っかかるような言い方をする占い師。
ことり「と言いますと?」
鑑定人「私は今までに、多重人格者を占ったり鑑定したことがあった。でも、空条助音を鑑定するのは上手くはいかなかった。それは何故か…」
鑑定人「スタンド能力が鑑定できなかったのもそうだ。それは恐らく、"助音の人格がグッド・ドリームス"を持っていて、ダブレの人格が"バッド・ドリームス"を持つ。つまり、2つ能力を持っていたからなんじゃあないかと思うんだ。」
ことり「そういえば助音ちゃんたちの能力はそれぞれ違いますね。」
鑑定人「そこでだ。」
男が妙に真剣な顔で言う。
鑑定人「私が1番不思議に思っていたことは…"魂の行動が鑑定できたのに、魂やスタンドの情報が鑑定できなかった"ことなんだ。」
彼と助音たちが戦闘した時、彼はその"ジェラニエ"という能力で彼女の動きを先読みして追い詰めていた。
その後助音が覚醒し、工夫された策略と2つで1つなスタンドの攻撃に彼は敗れたのだった。
鑑定人「またいつか彼女らを占ってみたいもんだね」
ことり「情報提供ありがとうございます!活用させてもらいます!」
……ことり「とにかく思ったのは、助音ちゃんとダーちゃんで、何故それぞれが個別の能力を持ってるのかなんですよね…」
一連の説明を終える。鷹優は何か考え込んでいるようだ。
ことり「あのー… 鷹優せんせー?」
鷹優「あぁ、すまない… 何故ジョジョ達が個別に能力を持っているのかだな?」
ことり「えぇ。"多重人格"とは言えど、魂が2つもあるわけじゃあないんでしょ?」
鷹優「そうだが、ジョジョたちのケースはまた違うものだろう。恐らく能力が2つになる原因は多重人格にある。」
鷹優「いいか…?今からするのは、"空条助音とダブレの過去の話"だ。」
いつになく、表情がかたい。
ことり「えっ、鷹優せんせーは知ってたんですか!?」
鷹優「あぁ… あまり言わないようにしてたんだが、お前には秘密にしておく理由がない…。 だが、この話は多言無用だ。絶対にだぞ。」
ことりはその、鷹優のプレッシャーに気圧される。
ことり「わ、わかりました…」
鷹優「お前も少しはわかっているんじゃないか?"彼女がいったい、どんな悲惨な過去に苛まれた"のか。話をするだけでも彼女のトラウマを掘り返すことなんだ。この袋ん中にある飴全部やるから黙ってろよ。」
ことり「むぅー…」
鷹優に「黙ってろよ」と念を押されたことに不服を感じたことりだったが、助音の情報がもらえたのと、飴がたくさん入った袋がもらえたことを念頭において、ことりは怒らなかった。
鷹優「まずは…だ。数学でも正確にわかってない値をxやyと置くように、助音とダブレの区別を"正しく"つけようと思う。」
ことりは、赤色と青色の飴2つを適当に口に放り込んで、それらを口で転がしながら鷹優に耳を傾ける。
鷹優「"グッド・ドリームス"を使える人格をGと置く。そして、"バッド・ドリームス"を使える人格をBと置く。 …それじゃあ本編の話に入る。一回しか言わないからしっかり聞いとけよ。」
彼は目を瞑る。そして、まるで頭に残していた情報を全部思い出したかのように目を開ける。
鷹優「空条助音の母親は空条徐倫、日本人だ。そして、父親はナルシソ・アナスイ。彼については出身は知らない…」
鷹優「彼女らは、誰かの策略によって刑務所に入れられたらしい。SPW財団と、徐倫の父親の空条承太郎の力によって刑務所を出た後に、徐倫とアナスイは結婚している。」
鷹優「刑務所を出てから、杜王町に越してきているのだが、それ以前の話はあまり詳しくない。何故なら、問題はこの後なんだからな…」
彼は一息置いてから、その"真実"を喋り出す。
鷹優「そして、2012年に空条助音が生まれる。この時の人格は"B"だ。」
ことり「えッ!?それって…まさかッ!」
鷹優は重い口を開く。
鷹優「そうだ。"空条助音の元々の主人格は、今で言うダブレだった"ということだ。」
天久鷹優は、誰も知る由がない衝撃の真実を告げるのだった。
ここらへんの話は複雑なので、かくのでさえ時間がかかる…(そして申し訳程度のスランプが襲いかかる)
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね