――城戸瑞稀は、反SPWの腹心である坂根圭のもとに突入し、追い詰めていた。
キッド「おい、ボケっとしてないで喋りなよ… おたくらのボスの名前とか、能力とかを…」
城戸瑞稀はその真っ黒い拳銃を圭の頭に突きつけている。
圭「うちのボス… あの人の名前は…ッ "高田"という男だ…ッ!!」
その男は、顔を苦々しくしながら答える。
それを、城戸瑞稀は眼鏡をちょいとあげて聞いていた…が。
キッド「…」
城戸瑞稀…もとい、キッドがその銃口をその男の肩に向けて発砲する。
圭「うぐァァァァァァッ」
キッド「おい、嘘をついてんじゃあない。こっちは"嘘をついてるかどうか"、わかってるんだぜ…?それとも、この"ガラスの弾丸"を今度は脳天に喰らいたいのかい…?」
その女性は、"嘘も全ても、まるでお見通し"とでも言うかのようにそう言う。
そしてついにその男は、ゆっくりとその人名を口にする。
圭「あの人の名前は…!"枕木明"だ…ッ!!!!」
――その男は、黒幕であろう人物の名前を、まるで食べたものを吐き出すかのように言うのだった。
……キッド(嘘はついてないっぽいな…)
キッドのその眼鏡から覗かせる赫い目は、その男を大人しく見据えていた。
圭「…これで十分だろう!!」
キッド「うーん…どうだろうね…」
キッドは、「ダブレが見せられている夢」が映し出されている、PCのディスプレイを覗き込む。
キッド「お、"ジョジョもついに動き出した"ね。」
圭「なに…ッ!?」
そのディスプレイの中には、紛れもないその女性。
空条助音が、彼女のスタンド"グッド・ドリームス"を出現させた状態で、"その赤い瞳でこちらを見ていた"。
――助音「あそこにいたッ!!」
ここは、夢世界。
助音や翔太郎、キッドが、「坂根圭を始末する作戦」の会議を終えた後、"助音は寝た"。
それは紛れもなく、"夢世界に突入するためでもあり"、"坂根圭を始末するため"でもあった。
助音「キッドの言う通り、"人型のスタンドが夢の中にいた"ッ!!!」
彼女が言う通り、彼女の視線の先には…
"まるで煙のような人型のスタンドがいた"。
――キッド「奴の能力、"アナザーモーニング"は必ず夢の中にいる。そいつを"夢の中で叩く"んだ。」
「坂根圭を始末する作戦会議」の、一言目に彼女はそう言った。
助音「スタンドが…夢の中にいる?」
その場の助音と翔太郎は、困惑する。
キッド「ジョジョが気づかなかっただけだと思うけど、奴が人に夢を見せる時に、必ず人型のスタンドが夢の中にいるんだ。」
翔太郎「つまり、その人型のスタンド、"アナザーモーニング"を叩けば奴を始末できる…と?」
キッド「その通りだ。ジョジョ。君には今から寝てもらって、夢の中で奴のスタンドを叩いてもらう。
そして、もしマズいことになったらショータくんにジョジョを起こしてもらいたい。」
助音「なんとなくわかった…けど、キッドはこれから一体どうするの?」
先程の城戸瑞稀とは違ったかのようにスラスラと進む会議。話すペースが急激に変化したため、助音と翔太郎は終始困惑していた。
キッド「それはね、奴を始末できたら教えるよ。あと…」
助音+翔太郎「???」
キッド「ジョジョには… ダブレの過去を見てもらう。」
助音「え?え?えっと…何言ってるの…?」
キッド「まぁ作戦通りにやってたらわかるさ…僕が言った通りのことをやっておいてね。」
すると、瞬時にキッドは消えてしまった。
そして場所は戻り、坂根圭の部屋。
キッド「つまりはこういうことだ。空条助音の"グッド・ドリームス"は、精神や魂に干渉する能力だ。」
キッド「自分の魂に干渉するなんてお茶の子さいさいだから、"ダブレが見せられている夢に潜入してもらった"。」
城戸瑞稀は、坂根圭に淡々と告げる。
圭「助音が…ダブレの夢の中に潜入した…?」
キッド「流石に、武器拷問の夢は見せないように時間はズラしたけど… ダブレの過去を知って、そしてお前のやった仕打ちを知っただろうね…」
圭「俺のスタンドが夢の中にいることに気づいている…ッ!?てことは…ッ!」
坂根圭は、ディスプレイの中を覗き込む。
キッド「とーっても、怒ってるだろうね」
そして、ディスプレイの中では、助音のスタンド"グッド・ドリームス"がもうこちらに迫っていて…
助音「オルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルオルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!」
その、様々な人を洗脳していた元凶のスタンド、"アナザーモーニング"は、激怒した空条助音のスタンド、"グッド・ドリームス"に怒涛のラッシュを喰らい、まだ止まらない…
まだ止まらない。まだまだ止まらない。
その、怒りがこもった一つ一つの拳が1秒間に幾度ともなく、そのスタンド"アナザーモーニング"に叩きつけられる。
助音「オルァァァァァァァァァァァァァァッッ」
そして、遂にそのスタンドを空の彼方に吹き飛ばす。
……助音「Au revoir (さよならだ)」
――キッド「あーらら…可哀想…そうでもないか。僕はね、ジョジョにお前を倒して欲しかったんだよ…」
その城戸瑞稀という女性は、すぐそこに倒れている坂根圭に向かって言う。
夢を映していたPCのディスプレイにはヒビが入っている…
――そこに、夢の中に、泣き崩れていた女性がいた。
それは、とてもとても綺麗な碧い目をした金髪の女性…ダブレだった。
その女性の体に、容赦なく冷たい雨が襲う。
ダブレ「もう…嫌なんだ… 『別れ』は…もう誰とも『別れ』たくなんてないよ…」
その泣き崩れた女性のもとに、1人の女性が寄り添う。
それは、またしても綺麗な赤色の目をした金髪の女性、助音だった。
助音「泣かないで…ダブレ…」
その女性が寄り添うと共に、雨雲はどんどんとなくなってゆく。
雲は晴れ、雨上がりの空には虹ができてゆく。
……それは、まるで2人を象徴するような、赤とか碧とか、そんな色んな色が混ざった虹。
助音「ダブレ…あなたは、ずっと私と一緒にいてくれたんだね…」
2人の顔に、太陽の光がさす。
助音「性格が、感情が別れちゃっても… こうやって、あなたと『出会う』ことができた…。みんなと、『出会う』ことができた…。 それも全部、あなたのおかげだよ」
ダブレ「うぅ…」
助音「別れの雨はやんだよ…。何かと『別れ』ればね、何かと『出会う』。
…だからね、この出会いの虹が私たちの、『出会い』の証だよ」
ダブレ「…うん…」
2人は、その白昼夢の不思議な夢のような世界で、
雨上がりの混成の虹をずっと眺めるのだった。
でも、自分なりにはうまくかけました
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね