言い訳はしません
――ここは、TG大学病院の調査部診断室。
ここで、空条助音という女性について話している男性と女性がいた。
天久鷹優と、小鳥遊ことりである。
――ことり「鷹優せんせー。そういえばなんでダーちゃんもスタンドを持ってるんですか?」
多重人格は魂が分離しているわけではないのに、"何故助音とダブレでそれぞれ能力を持っているのか"。
そんな疑問から生まれた会話は、空条助音という女性の過去に迫ってゆく。
……鷹優「その交通事故をきっかけに、空条助音は解離性同一性障害を起こしてしまい、二重人格になった。」
そして鷹優は、空条助音に起きた悲惨な過去についての説明を終えるが、飴を舐めながらその話を聞いていた小鳥遊ことりは1つのことに気づく。
ことり「でもその説明全く"知りたかったことを説明できてない"じゃないですか。"なんで空条助音が人格別にスタンド能力を持っているのか"とか、"なんで今はGの人格なのか"とか…」
Gは、「"グッド・ドリームス"を使える人格」を表している。つまり、その逆はBである。
鷹優「たしかにそうだ。それもこれから、説明していこうと思うんだが…」
鷹優はなにか、ひっかかるように言葉が止まる。
ことり「どうしたんですか?」
鷹優「いや、じつはこれから話すのは…"城戸瑞稀から聞いた話だから本当かどうかがわからない"。」
ことり「城戸瑞稀って…あの、自分で"キッド"って名乗ってる?やはりあの人も助音ちゃんの過去を知ってるってことなんですか…?」
鷹優「そういうことになるな… まぁ、次にいくぞ。"事故当時に、空条助音は行方不明になっていた"。」
小さくなってきた飴をまだ口の中で転がすことり。
困ったような顔つきで質問する。
ことり「"行方不明になっていた"?」
鷹優「…そうだ。まぁ説明を最後まで聞けって。」
ことり「むぅ…」
鷹優も、飴が入った袋から白い飴の袋を取り出す。
鷹優「聞く限り、空条助音はその当時、事故が起こってすぐに解離性同一性障害… つまり、二重人格になっていたらしい。」
鷹優「つまりだ… ココロが耐えきれない状況に陥った助音は、その当時の主人格、Bの人格を切り離してGの人格を創り出した。ここからはわかるか?」
ことりは唸りながら目を瞑る。そしてこう答える。
ことり「えと…Bの人格を切り離したってことは、"交通事故のトラウマの記憶を切り離してる"ってことですか?」
鷹優「なんだ、そこまで来たらもう正解だ。その事故の記憶を一時的に切り離した助音は人格を、"事故のことを知らないGの人格に切り替えた"。」
鷹優「そして、事故を知らないGの人格は、その場からどこかに行ってしまったらしい。」
――金髪両赤目の女性、空条助音は、気づいたらまた夢のどこかにいた。
助音「あれ」
周りを見渡すが、さっきのダブレも、虹も、何もない。
すると、立ち尽くす彼女の目の前に、いきなり大きなモニターが現れる。
助音「おわっ」
なにがなんだかわからない助音。すると…
キッド「Salut(やぁ)!元気そうで何よりだよ〜」
聞き覚えのある陽気な声。城戸瑞稀だ。
軽快なフランス語の挨拶は、目の前のモニターから聞こえてきた。
助音「キッド!!」
そう。その城戸瑞稀という女性は、目の前のモニターに映っていた。
キッド「坂根圭のスタンドを占拠したよ〜」
それを聞いて、助音はホッとする。作戦は完璧だったのだ。
キッド「ジョジョもわかってると思うけど、"夢が続いてる“ことから、完璧に始末したわけじゃあない。」
確かに、夢を見せるスタンド"アナザーモーニング"の使い手、坂根圭を始末したならば夢はもう終わってるハズなのだ。
もし夢が終わってたなら、助音はダブレと一緒に虹を見ることもできなかった。
助音「それじゃあ、今はどういう状況なの?」
キッド「まず、奴を屈服させた。服従させてるってわけ。」
いとも容易く、えげつないことを言うキッド。
坂根圭は城戸瑞稀の支配下に置かれたらしい。
キッド「朝まで時間あるし、ジョジョになにか夢を見せてあげたいな〜ッて思ってね〜」
助音「え?いいの?」
夢を見せる"アナザーモーニング"というスタンドも、使いようは使いようである。
今まで拷問等にしか使っていなかっただけで、良い夢、つまり瑞夢を見せることができるのである。
キッド「ジョジョはどんな夢が見たい?今回だけのご褒美だよ〜ッ」
陽気なキッドと裏腹に、助音は何故か黙りこくる。
キッド「ジョジョ?」
数秒のち、助音は意を決した表情で叫ぶ。
助音「私、ダブレの過去の続きを知りたいッ!」
キッドは少し、意表を突かれたような顔をするがすぐに取り繕って笑顔になる。
キッド「流石ジョジョだね… ほら。やってあげなよ」
キッドが誰かに話しかける。恐らく坂根圭に命令しているのだろう。
助音「私のわがままを聞いてくれてありがとう…」
キッド「いいや、実際僕はジョジョに、ダブレの過去の続きは見てもらいたかったんだ… しかと、目に焼き付けたほうがいいよ…」
すると、真っ黒な世界がどんどんと変わっていった。
――15年前の、交通事故が起こってから数時間後。
交通事故の現場の近くに、2人の人間がいた。
???「事故現場はスワンキーストリートか… 事故の発端は…まさか、本当に高田さんなのか…?あの人がやらかすとは思えないが…」
その眼鏡をかけ、いかにも研究者ということを示しているような白衣を着ていた若々しい男性は、タブレットを覗き込みながら呟く。
???「なんで僕まで連れてくるんだよ… ただの交通事故なんじゃあないの?枕木蓮さんや…」
その、少し背伸びをしたような格好をしている…年齢は15歳ほどであろうか。女子中学生ほどの娘が、呆れ気味に男に話しかける。
蓮「本当に、"ただの交通事故"だと思うかい?…君は、探偵になりたかったハズだ。物事は可能性で構成されている。探偵ってのは、全ての可能性を模索して真実を導きだすんだよ。瑞稀くん?」
その、"枕木蓮"と呼ばれた男はそう答えた。
蓮「ほら、ただの事故だなんて思わないで、事故現場を確認… って流石に悲惨すぎるか… んじゃ瑞稀くん、いつも通りに周りに聞き込み頼むよ。」
瑞稀「はいはい…」
2人の会話から察するに、2人は相棒みたいな感じの信頼感があった。
既に、事故現場には警察が到着していた。
警察官「あの、関係者以外は立ち入りが… って、あなたでしたか」
蓮「あぁ、私だよ。今回もちょっと、調査させていただきますよ?」
警察官「はい。でもあまり現場をいじらないでくださいね…」
蓮「わかってるって」
枕木蓮という男は、警察官となにか面識があるのか、簡単に会話を済ませる。
なにか絶対的な信頼があるようだ。
蓮は、事故現場を目の当たりにして、驚く。
蓮「こいつぁ酷い…」
車と車が衝突して、2台ともひしゃげてしまっている。
そしてそこには…
蓮「!!高田さんと… 空条家の人達か!!」
蓮「やはりもう駄目だったか…ッ …ん?」
そのひしゃげた2台の車の片方。
まだ無事だった後部座席に、人形が落ちていた。
しかし、"子供の気配は人1人ない"。
蓮「お子さんがいない… これはますます、真実を調べないとな…ッ!」
その男は、眼鏡をあげて現場を再び調べ始めるのだった。
瑞稀「流石に夜だから、警察以外人っこ1人もいないよ…"SPW財団の人が起こした事件だからすぐに確認しにいけ"だなんて無茶なことを…」
その、城戸瑞稀という少女は、探偵手帳のようなものを持って歩きながらぶつぶつと呟く。
どうやら、彼女たちはその財団から命じられ、その場にいるらしい。
瑞稀「高田さんと空条家…2つともSPW財団に関係しているけど… まさか最近、SPW財団に反抗し始めた奴らの仕業か…?」
片方の車に乗っていた高齢の男性、高田はSPW財団の上位に立つ権力者である。
しかし、権力をひけらかすことはなく、困っている人々を放っておけない性格から、周りの人に好かれる好々爺であった。
瑞稀「…?」
瑞稀が何かに反応する。
――足音だ。
……すると、向こうから小さい人影が近づいてきていることに、城戸瑞稀は気づく。
瑞稀「!!人がいた…ッ」
するとそこからは、金髪で両赤目の少女が出てきた。
瑞稀「…女の子?誰だ?」
事故についての情報が載っている手帳を瑞稀は覗き込むが、"両赤目の少女"について記載はない。
空条家の顔写真もあったが、やはり、1人娘の空条助音の目の色は"碧色"である。
しかし、"目の色以外は見た目はほぼ、空条助音と同じ"なのだ。
瑞稀「君、名前は?」
少女は首をかしげている。見た目からして、あまりにも幼い。わからないのも無理がないだろう。
瑞稀「年齢は?」
???「5しゃい」
指で5をあらわそうとしているが、できていない。
しかしどうだろう。やはり空条助音と"年齢が一致している"。
瑞稀「君、もしかして空条助音かい?」
そう質問した瞬間。
……少女の目の色がいきなり、"碧色に変化した"。
そして、びゃあああと泣き出す。
瑞稀「!?」
泣き出したと思ったら、今度は片方の目だけ"赤色に変化した"。
オッドアイになったのだ。
瑞稀「…ッ!?この子…オッドアイになった…ッ!? しかも、"片目しか泣いていない"ッ!」
瑞稀が言う通り、その少女の"碧い目だけから涙が流れている"。赤色の目に涙は見受けられない。
瑞稀(この子…情緒不安定なだけか…!?いや、違うッ!"まるで精神が分かれている"ッ!)
夜空に泣く声が響く…が、数秒後にその泣き声も消える。また"両赤目に戻った"のだ。
そして、その少女はポケットから何かを取り出して、こちらに渡してきた。
瑞稀「…?くれるの?これ… ハンカチ?」
その少女は、困っている瑞稀を見て、慰めてあげようと思ったらしい。
瑞稀「!!!」
そして、そのハンカチには"空条助音"という名前がかいてあったのだった。
――蓮「…ッ!!!」
1人で事故現場を捜索していたその枕木蓮という男は、高田という男の遺体を見た瞬間に、呻き声をあげる。
蓮「こ…コイツは…ッ」
蓮は遺体を見て驚いているようだがどうだろう、"遺体には特におかしい点はない"。
ただの、交通事故にあった遺体である。
その男には一体どう見えているのだろうか。
蓮「この事故は…"スタンドの仕業"で起こったんだ…ッ!!」
その男は、まるで"真実に辿り着いたような目"をしていたのだった。
ダブレさんの過去の続きですね。
そして、枕木蓮さんも出てきましたね。
…内容が複雑で、かくのが難しいッ!!
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね