オリジナルジョジョの奇妙な冒険 〜別れの雨〜   作:ラタ

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遅くなったぶん、文字数も多いです。
その上、結構重要なことが多めにかかれているんですよ。


#26 スワンキーストリート

――蓮「この事故は…"スタンドの仕業で起こった"んだ…ッ!!」

 

 

ここは、空条助音が見ている夢…つまり、"15年前の交通事故が起きた後の出来事"の夢である。

 

SPW財団の高田という男が起こした交通事故。尻拭いというべきか、事故の調査と称して派遣された枕木蓮という男と、城戸瑞稀という少女が事故現場"スワンキーストリート"にいた。

 

枕木蓮は瑞稀に周りの聞き込みをさせている間、単独で事故現場の調査を行なっていた。

 

まだたった数分しか調査していない蓮から発せられた言葉が、冒頭のソレである。

 

蓮「スタンドの犯行だが…充分立証できそうなモンがあるじゃあねーか…」

 

蓮は、高田という高齢の男の遺体を凝視しながらそう呟く。

 

その遺体の喉もと。一閃の、"切り傷"があった。

それは、近くで凝視しないと見れない程のモノであったが、"発見できなくはない"。

 

だからこそ、蓮は気づく。

 

蓮「どういうことだ… 何故、"資料に喉もとの切り傷"について記載されていない…?」

 

スタンド能力が絡んでいる事件は、起訴や立証が困難であるものが多い。

それはもちろんスタンド能力は一般人に見えないことや、特殊能力で起こったことは基本スタンド使いでさえわからないからだ。

 

だからこそ存在するのが、"スタンド使いの探偵"である。調査向きのスタンド能力を持っている人がしていることが多い。

 

この交通事故はまだ2時間にも満たない程前に起きている。警察の現場検証もまだ少ないだろうが、もちろんしっかり見ればわかる"切り傷"が、事故の詳細に記載されていない。

 

蓮は、遺体に手を伸ばしてこう呟く。

 

蓮「南無三…」

 

そう言って、手袋をつけた手で遺体を少し触れる。

するとどうだろう。枕木蓮という男を、真っ白い純白なオーラが覆う。

 

きっと彼の"スタンド能力"だろう。

人型のスタンドではなさそうだ。

 

蓮「…これはッ!!」

 

蓮は周りを見渡して、近くにいた警察官を探す…が、いない。

 

???「ここから立ち退け」

 

蓮「!?」

 

気付けば蓮の後ろに、サングラスをかけ、黒い服を着た大男が立っていた。

 

蓮(気付けなかった…いつのまに背後に…ッ)

 

蓮は一瞬でその男から飛び退く。

 

蓮「おたく…反SPWだな?」

 

ズレた眼鏡をかけ直す蓮。大男はその発言を聞いても表情一つすら変えない。というか顔がよく見えない。

 

蓮「だから、"喉もとの切り傷について事故の詳細に記載されていなかった"んだな…ッ!!」

 

???「!!!」

 

謎の大男は、動揺する。

その反応から"蓮が放った発言が真実であること"を蓮は理解する。

 

???「流石枕木蓮といったところか…"スタンド能力さえ持ってねぇくせ"に探偵ごっこをしやがって…ッ」

 

蓮「スタンド能力を持ってないからなんなんだ?誰だってこんな簡単な切り傷、気づけるハズだッ!!」

 

???「いくら喚こうが無駄だ… お前はもう、この事件が"もみ消される"ということを理解しているハズだ…」

 

大男はいかにもな重低音での発言をする。

 

蓮「やはり…レジスタンスの組織の割に成長がはやいモンなんだな…ッ やはり財力かッ?」

 

???「それがどうした… はやく立ち退かないとどうなるか…わかってるんだろうな?お前の頭脳なら…」

 

その大男は身構える。若干緑色のオーラが出てきた。

 

蓮「あぁ…わかってるさ…

おたくの能力、"ペナルティーライフ"のタイマーで、俺の命を止めるつもりなんだろう…?」

 

その発言を聞いた瞬間、その大男は今までにないほど動揺した。脂汗もかいている。

 

???「何故知っている…ッ!?この能力は…」

 

蓮「"昨日発現したばかり"なのにか?」

 

???「ッ!?」

 

蓮「昨日、たくさん能力の練習をしたもんな〜… まだ使いこなせないから、緊張してるんだろう?」

 

その男はもはや声を出さない。いや、出せないのだろうか。口をパクパクさせている。

 

枕木蓮は、事実を言い当てているようだ。

 

???「…ッ!!」

 

その男は、ほんの一瞬でスタンドを発現させて、蓮に飛び込んで拳を放った。

 

蓮「…つぅッ!!!」

 

蓮は少し吹っ飛んで倒れる。

 

???「能力がわかっていても、一般人のお前には俺への勝ち目はないッ!!!」

 

その男の前にいる人型のスタンド…蓮が言うには、そのスタンドの名前は"ペナルティーライフ"と言うらしいが。

 

その痩身のスタンドの体には、至る所にタイマーが付いている。

 

蓮「へぇ… 破壊力はCか… でも、"触ったり殴ったりした場所にタイマーをつけれる"…か。」

 

そういう彼の身体…胸の心臓部には、タイマーが付いていた。

 

???「そのタイマーは、あと1分以内にこのスタンドの射程距離…半径10mから離れないと、お前の心臓の動きを停止させる…」

 

その蓮に付いているタイマーは、確かに時計の秒針が動き出している。

 

その男の能力は、"触った所にタイマーをつけ、制限時間が切れるとその部位の動きを止める"といったものらしい。

 

???「死んでもいいのなら、現場を調査してもいいがな… 1分間だけだが…!」

 

その男は微笑する。それを聞いた蓮は…

 

蓮「んじゃ、お言葉に甘えてちょっくら調査させてもらいますよっと」

 

余命宣告をされた蓮は、いとも簡単にその忠告を無視して、空条家の車に近づいていった。

 

???「…マジかよ?」

 

 

蓮は、くたびれてしまっている2人の夫婦の遺体を「南無三」と言いながら触れた。

 

蓮「…!なるほど…流石空条家と言ったところか…」

 

そう呟くとともに、蓮は急足で逃げてゆく。

 

蓮「ほんじゃ、忠告通りに逃げさせていただきますわ!ほなね〜魚塚次郎さん〜ッ」

 

蓮は、スタコラサッサと擬音が出てそうな軽快な動きで半径10mを目指して走ってゆく。

その魚塚と呼ばれた男は、顔が困惑している。

 

次郎「何故俺の名前を…ッ なんなんだあの男は…」

 

 

 

 

……事故現場、"スワンキーストリート"付近。

金髪で両赤目の少女と、赫い目の少女がいた。

 

瑞稀「やはりこの子…ッ 空条助音だ…ッ!!」

 

その発言を聞いて、5歳程の金髪の少女は泣き出す。…が、その目は片方が碧色になっている。

 

涙は碧い目から流れ出し、赤い目はポカーンとしている。

 

瑞稀は、少女から受け取ったハンカチを再度確認する。

 

瑞稀「やはり…"空条助音"と記名されてる…」

 

貰ったハンカチで"助音だと思われる少女"の涙を拭う瑞稀。そこに、走ってくる男がいる。

 

蓮「瑞稀、ここから逃げるぞ… 反SPWがもうここに来ている… この事故を "もみ消す"つもりだッ!」

 

瑞稀「蓮さんッ その前にだ、この少女の身元を確認しないとッ!」

 

息切れしている蓮は、ようやくその少女に気づく。

 

蓮「うわぁ、綺麗なオッドアイの子……?……」

 

蓮は、眼鏡を上げてその少女をジロジロと見つめる。どこからどう見ても犯罪者である。

 

蓮「うわぁッ!!その子、空条助音じゃあないかッ!!!」

 

瑞稀「蓮さんったら…テンションおかしいよ!」

 

蓮「あぁすまん…しかし何故オッドアイなんだ…? まぁいい!とりあえずこの子を保護して、研究所に帰るぞッ!!」

 

瑞稀「はいッ」

 

蓮は走って、瑞稀は少女の手をとりながら走って近くに停めてあった車のほうへ向かう。

 

 

……蓮は運転席に、瑞稀と少女は後部座席に座る。

 

蓮「まさか空条家の助音を発見できたとはな… 反SPWに見つかってたらどうなってたことか…」

 

蓮「瑞稀くん、この眼鏡掛けてて。 とりあえず急いで帰るから、その子と仲良くなっといてッ!」

 

眼鏡を瑞稀に手渡すと、彼はエンジンをかける。

車のスピーカーからは音楽が流れてくる。

 

瑞稀(この子… 一体何者なんだろう?蓮さんも"空条助音"って断定してたけど…)

 

眼鏡を手に受け取った瑞稀は、その可憐な少女を見つめ込む。

 

助音「ん」

 

その少女は、煌めく赤と碧の目で瑞稀を見つめ返す。

 

瑞稀(あヤベ この子めちゃ可愛い)

 

彼女は眼鏡を掛けて、少女の手を握る。

 

瑞稀「…そういうことか…ッ」

 

蓮「何か情報が取り出せた?」

 

蓮がミラー越しにこちらを覗いてくる。

 

瑞稀「あぁ。この子、ほんとに助音だ。」

 

蓮「やっぱりね…後で話をじっくり聞くとするか…」

 

スピーカーから流れる音楽が、3人の耳を包む。ギターの音やドラムの音が構成するのはロックミュージックだ。

 

夜でも人は多かった。スクランブル交差点には人が賑わっている。

 

歩行者用の信号が青から赤に変わると同時に、スピーカーから流れてくる音楽も変わった。

 

瑞稀「あれ」

 

瑞稀は、その英文の歌詞の歌を聴いてからふと声を出す。

 

瑞稀「この曲、このアルバムに入ってなかったでしょ?このアルバムには…普通の曲1曲と、インスト曲が1曲だけだったから…」

 

瑞稀「元々あった2曲の中に、別の曲がはいってる!」

 

蓮はこちらを見ることもなく答えた。

 

蓮「好きなんだよこの曲。最近ハマっててね」

 

瑞稀「いや、答えになってないけど」

 

ツッコミを入れる瑞稀だが、その声でうとうとしていた助音がびっくりして起きた。

 

瑞稀「あ、ヤベっ」

 

蓮「子供の扱いに慣れてないなぁ… 僕を見習ってほしいくらいだよ」

 

瑞稀「うるせーやい」

 

蓮「ちなみにこのCDはね、僕が編集したものなの。2曲入ってたアルバムに、この1曲だけを混ぜたんだよ。つまり、マイベストアルバムかな。」

 

瑞稀「ふーん… それより、まだつかないの?」

 

 

信号に焦れてきた瑞稀。

信号が青になったときの彼女の笑顔は、とても素晴らしいものだった。

 

 

瑞稀は助音に話しかける。

 

瑞稀「お父さんお母さんのことはわかる?」

 

助音「?」

 

少女は首を傾げている。

目は、両赤目に変わっていた。

 

瑞稀「やっぱり目の色が変わってる…」

 

蓮「見た目なんて関係ないさ。本質は変わらないんだからな。 人間の目が物を見るときに、それぞれの見方によって見え方は変わってくるが、結局真実なんて一つしかないんだ。」

 

蓮「赤い文字を赤いシートを通して見たら、その文字は見えなくなる。だが、シートがなければその文字はもちろん見えるし、特殊な方法で見たら、普通じゃあ見えない色だって見えてくるかもしれない。 真実なんてそんなもんだよ。」

 

瑞稀「なにか深いことを言ってる気がするけど 当たり前のことを言ってるだけじゃん」

 

蓮「痛いところを突くねえ!」

 

音楽はまた変わる。ボーカル(声)が入っていない、インスト曲と呼ばれるものだ。

 

瑞稀「やっぱりこの曲が1番だよ。元々2曲だったけど、この曲が主要曲だったし」

 

蓮「わかってないなぁ。瑞稀くんは…このバンドの曲は全部神曲だよ」

 

瑞稀「それ言ったらおしまいじゃん」

 

…すると、蓮のカバンの中にあったスマホが、けたたましく鳴った。

 

蓮「メールかな 瑞稀くん確認してくれる?」

 

瑞稀「あぁはい」

 

彼女は彼のカバンからスマホを取り出して確認した。ロック画面が現れる。

 

瑞稀「パスワードは…」

 

蓮「1989だよ」

 

言われた通りに入力すると、可愛らしい女性のホーム画面に移った。

 

瑞稀「愛しの奥さん、紗和さんからのメールですよ。」

 

蓮「あぁ〜紗和ちゃんね!読み上げてちょうだい!」

 

蓮はニヤニヤしながらそう言った。

 

瑞稀(一気にダラしなくなった…どんだけ奥さんに甘々なんだよ…)

 

瑞稀「"面白いのゲットしたから、これあげる♡" …付属ファイルに…"Einsatz"ってかかれてますが…」

 

蓮「あぁ、オッケーありがと!返信は後で僕がするから、カバンに戻しといて!」

 

瑞稀「???はあ…」

 

彼女はメールの内容がわからずに、困惑しながらスマホをカバンの中に戻す。

 

蓮「お、もうそろそろ着くよ!」

 

瑞稀「やっとですか!!!」

 

蓮の言葉を聞いた瞬間、彼女の困惑は消えてしまった。

 

 

 

ーースピーカーからは、インスト曲が終わった後にまた違う曲が流れ始めたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ここは、スワンキーストリート。

黒塗りの高級車の中から出て、事故現場を眺めている人が2人いた。

 

???「言わんこっちゃない。またしくじったんですね…?」

 

その高校生くらいに見える、眼鏡をかけたやや太り気味の青年が、少し身長が低めの娘に話しかける。

 

???「黙れ。これはまだ練習だ。"車を運転している男への攻撃が成功した"んだから褒められても足りないくらいだ」

 

その娘は、年齢は13歳程であろうか。

銀髪銀目で幼めの顔立ちをしているが、手には妖しく光を反射する、大きな鎌を持っていた。

 

娘にとってそのオーラを纏っている鎌は、重いのか肩に掛けるかたちで持っている。

 

???「圭。この事故、揉み消せるんだろうな?お前のスタンドは有能だからな。」

 

その圭と呼ばれた青年は、ため息をしながら答える。

 

圭「またですか… いちいち警察とかを洗脳するのって、無駄に時間かかるんですよ… 寝てないとまず発動できないし…」

 

???「黙れ それがお前の役目だろう」

 

その娘は体を翻して、黒塗りの車に乗り込む。

 

圭(チッ… 俺がこの計画をプロデュースしてるってのに、いい気になりやがって…)

 

圭も、娘同様に車に乗り込む。

 

???「なんだよ、何か文句あるのか?いってみろよ。言葉次第では…」

 

???「お前のも、そこらにポイしてやるぞ」

 

その娘は、圭にその大きな鎌を見せつける。

 

圭「いや、文句なんてないですよ(あるに決まってんだろ…)」

 

圭(なんで俺が年下に向かって敬語を使わなくっちゃあいけねーんだよ… 第一、鎌しか出せてねー癖に能力だけが一丁前に強いってのが気に入らねーんだよな…)

 

圭「それより明さん、蓮が来てたようですね… そろそろあの夫婦とも殺ったほうがいいんじゃあないんですか?」

 

その娘の名前は明というらしい。

 

明「お前、あいつら一応家族なんだぞ。紗和ねぇに至っては無害だ。両者ともスタンドは持ってないしな…」

 

圭「それだけでなく、今回の件で、空条家内でも最大の敵の一人娘が行方不明らしいですよ」

 

明「あの…鑑定人?占い師?どっちだか知らんが、言ってた奴か… スタンド使いでもないのに、人を占えるとは凄い奴だ」

 

圭「えぇ。SPW財団(やつら)からスタンドの矢を奪ってその占い師に刺したら、きっとすげー能力が手に入りますよ」

 

明「まぁいい…どれだけ長くかかってもいい。私たちの手で、SPW財団(やつら)を乗っ取るまで、どれだけの命が…魂が無駄になろうと私たちは止まることはない…」

 

 

その黒塗りの高級車は、夜の闇に溶けるように、何処かに走ってゆくのだった。

 

 

 

スタンド紹介

スタンド名「ペナルティーライフ」

スタンド使い名「魚塚次郎」

近距離特殊型の、人型スタンド。

数学的なデザインの身体に、所々にタイマーがついている。物を触ったり殴ったりするとそのタイマーをつけることができる。

タイマーの時間が切れると、タイマーが付いている物や部位は、その機能を停止してしまう。

タイマーの時間は1分〜から設定できる。

タイマーは、射程から出るか、このスタンドを使える人じゃないと取ることはできない。

破壊力 :C

スピード:B

射程距離:C(半径10m)

持続力 :A

精密動作:C




5000文字くらいに2時間もかけてやがる私って一体…?

小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?

  • いいですよ 頑張れ
  • うるせー  しね
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