第三章 混在
それは急だった。
――ダブレ「おう、翔太郎くんとやら!説明ナシで悪かったな… 私の名前はダブレ!よろしくな!」
そう無邪気に自己紹介した女性、ダブレは…
翔太郎を目の前にして倒れた。
それは一瞬の出来事だった。
注意深くダブレを観察していたので、
容易に倒れるダブレを支えることができた。
翔太郎「わわっ!どうしたんです!?」
子供1人の手で大人の女性を支えるのは難しく、
抱きつくようなかたちになった。
間もないうちに、女性は目を覚ます。
助音「うーん…いつのまにか寝てた?
なんだろう…この感触…」
言動から察するに、先程のダブレという女性ではなく
覚悟を決めて翔太郎を助けた、赤目のおとなしく、怖がりな女性なのだった。
ダブレと名乗っていた女性とはどのような関係なのだろうか。
助音「うえっ!?え!!?私なんで翔太郎くんに
抱きついてるの??なんで??」
助音は、翔太郎に自分が抱きつくような体勢になっていることに気づき、瞬時に離れて体勢を立て直す。
よくみると翔太郎は顔を少し赤くしていた。
――まさか、自分はかなり年下の少年を
襲ってしまったのだろうか――
自分が先程までの記憶がないことに
とても恐怖を感じていた。
あれ?そういえばさっきの男たちは?
すると翔太郎は口を開いた。
翔太郎「あ、あの… お姉さん さっきまでの記憶はないのですか?」
助音「そ、そうなんだよね。私、もしかして君に変なことしちゃった??」
翔太郎「あ、いや、されてないです。…」
なんだか翔太郎くんの動きや言動はぎこちない。
これ以上思い出すことを諦め、周りを見渡してみる。
――うん?
さっきの黒服の男たちが、遠いところに倒れている。
これをこの翔太郎くんがやったのだろうか。
――起き上がるかもしれない、逃げないと。
でもこの子を。どうする?
気まずい雰囲気、先に口を開いたのは翔太郎だった。
翔太郎「あの…男たちのことを気にしているようですが、たぶん当分起きませんよ。 それより…ごめんなさい。名前を聞かせてもらっても構いませんか?」
それはそうだ。そういえば名前を名乗っていなかった。
助音「私の名前は空条助音。すぐ近くに私の家があるからそこに逃げましょ?」
――やはりジョースター家の人っぽいな。
さっきのダブレと名乗っていた人とは
どのような関係なのだろう…?
助音と翔太郎が移動している最中…
助音「翔太郎くんは何者なの?」
心に思ったことが急に言葉になって出た。
聞こうとする意識さえなかったのに。
何故か聞かずにはいられなかった。
翔太郎くんはゆっくり口を開く。
翔太郎「…お姉さん。あなたはジョースター家の人間ですよね。 あまり今は詳しく言うことはできないけど、 あなたはきっと強大な敵と戦うことになる。」
――あれ?空条姓は名乗ったけど、ジョースター家って…なんで知ってるんだろう…
戦うことに…ご先祖さまたちみたいになのかな…
不安がよぎりながらも、目的地に着く。
――それは、私の個人的な職場、探偵事務所だった。
翔太郎「ここは…?「ジョジョ探偵事務所」?
お姉さんは探偵をやってるんですか?」
助音「そうだよ。ちゃんと自宅の一軒家もあるんだけど、あの公園からはこの事務所の方が近かったし、1階が仕事場の事務所なんだけどね、一応2階で住めるようにはなってるのよ。」
――そう。助音は探偵だった。
早速事務所に入る。先程までとはいえ、雨に濡れていたので、先に翔太郎くんにシャワーを浴びるように促した。彼がシャワーを浴びているときにでも2人分の夜ご飯を作ってしまおう。
翔太郎がシャワーを浴びている間、助音は2人分のオムライスを作ろうと冷蔵庫をあける。
――げっ、卵が2つしかない…これじゃあ1人分しか
作れない… まぁいっか、私は簡単なものでいいや。
そんなことを考えながら卵を取る。
手際良いスピードで助音は料理していく。
彼女は子供の頃から1人暮らしだったため、料理の腕前はかなり良い。特にアレンジが上手だった。
すると、途中で助音の手が止まった。
それは、卵を1つ割った時だった。
助音「あ!二黄卵だ!ラッキー♪」
二黄卵とは、卵の中に黄卵が2つ入っていること。
――もし、もう1つの卵も二黄卵だったら…
私の分も作れる…?
そんな期待も淡く、崩れ去った。
2つ目の卵の卵黄は1つ。
助音「あ"… まぁいいや、翔太郎くんのオムライス、卵多めにしてあげよ…」
残念そうに助音は二黄卵に1つの卵黄を加えた。
途中で、助音は「杜王町ラジオ」なるものを
スマホで流した。それは、2032年の今まで続いてきた
約30年程の御長寿ラジオだった。
料理を作り終わると同時に翔太郎くんが風呂場の方から助音を呼んでいた。
翔太郎「あ、あの…服とかどうすればいいんでしょうか…?」
翔太郎は風呂場に隠れてそういった。
確かにそうだ。雨で濡れていた服は洗濯機に放り込んでしまった。
助音「うーん、そうだね… どうしよっか…
あ!そうだ!ちょっとまってて!」
……少しすると、助音は子供用の、明らかに女の子用の服をたくさんもってきた。
翔太郎の顔が青ざめる。
助音「少しの間でいいから女の子コーデにしよっか!」
翔太郎の予想は的中する。翔太郎は思う。
――一軒家の方じゃなくてなんで職場の方に…?
しかももしかしてお姉さんの服…?
助音「あー、私の小さい頃の服がまだあって良かった! さて、翔太郎くん。着せ替え人形になっもらうよォー…」
翔太郎「きゃあああああ……」
10分後…
翔太郎くんは、ザ・女の子な姿になった。
元々ショートヘアーだった翔太郎と相まって、
簡単なワンピースがとても似合っている。
助音的には帽子も着せたかったが、流石に無理があった。
助音たちが戻ってきた頃には、オムライスは冷めてしまっていた。
助音+翔太郎「あっ…」
結局温めて食べた翔太郎。助音はその間にシャワーを浴びて、すぐ戻ってきて簡易的なご飯を食べた。
そして寝る時間。
助音「寝る場所どーしよ… ソファーと、ベッドがあるから、私がソファーで眠るね?」
助音が提案する。
翔太郎「え、僕なんかがベッドで良いんですか?」
助音「大丈夫大丈夫。それじゃまた翌朝ね?」
助音はソファーに向かって歩き出した…。
――すると、翔太郎が助音のパジャマの裾を掴んだ。
翔太郎は寂しげな顔で、
翔太郎「あの…本当はすごく怖かったんです…
あの…一緒に寝てくれませんか?」
……やはり、大人びて見えた子供でも、やはりまだ子供だったか。
助音はそう思い、了承して2人でベッドに向かった。
ベッドで寝ようとしたその時、翔太郎がか細い声で
助音に話しかけた。
その声は泣きかけていて、本人の顔は実際涙目になっていた。
翔太郎「ごめんなさい… お姉さん…もしかしたら僕のせいでお姉さんが追われることになるかもしれない… 僕は僕自身が責任を取らないといけないことに、
お姉さんを巻き込んでしまった…
本当にごめんなさい…」
――あぁ、この子はこんなにも辛く感じていたのか…
助音「大丈夫だよ。私は探偵で頭がいいからね!
どんな敵が来たって、頭脳戦でやっつけちゃう!」
……翔太郎にとって、
その言葉は闇を照らすほど眩しくって涙が溢れた。
その力強く、優しい言葉に涙を流した翔太郎も、
いつのまにか悲しいココロは消え去っていた。
そして間もなく、翔太郎は寝息を立て始める。
助音の背景に、うっすらと人影が浮かんでいた。
無意識なのだろうか、それは助音の「能力」だった。
――助音「翔太郎くん、"良い夢"を…」
スタンド紹介
スタンド名 「GOOD DREAMS(グッド・ドリームス)」
スタンド使い名「空条助音」
人型の近距離パワー型スタンド。
能力は精神、感情、思考の支配。
触ったり殴ったりしたものの精神や感情、思考を
自分の思い通りに変えることができる。相手が体力的に弱っているほど支配しやすい。
また、この能力を自分にも使用できる。
矢に刺されることによって手に入れた。
破壊力 :B
スピード:A
射程距離:C(1〜3m)
持続力 :C
精密動作:B
最初の方こそ、情報量が少ないですが、後々からわかってくるのがこの小説です。
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね