――ことり「元々1つだった人格が"感情"を切り離したから、スタンドも半分になった…?」
鷹優「正解だ」
これは、『何故空条助音は二重人格になったのか、何故スタンド能力が2種類も存在するのか』という議論である。
議論の中心である人物、「空条助音」の友人、TG大学病院調査部部長天久鷹優とその部下小鳥遊ことりは、そんな議論をして結論に辿り着く。
鷹優「『感情や性格を切り離す』解離性同一性障害。
いわゆる多重人格といったヤツだが…」
鷹優「恐らくだが、15年前の交通事故が起きたとき、途轍もない悲しみと怒りが彼女を襲ったと思う。しかし幼すぎた彼女はその感情を抑えられずにその感情を切り離した。」
解離性同一性障害は、「自分にとって耐えきれないような状況に陥った時、自分のココロを守る為に起こる」自衛的行動である。
今現在2032年、空条助音は20歳。
15年前となれば彼女は5歳となる。
ことり「"感情を切り離した"から、助音ちゃんには怒りや悲しみが存在しない!」
そういう彼女。小鳥遊ことりは元々空条助音と同じ高校の同級生である。
ことりは"怒ったり泣いたりしている助音"を見たことがない。その事実が、"怒りと悲しみの感情を切り離している"ことを顕著に表していた。
鷹優「『最近になって助音は感情豊かになってきている』というのは、スタンドの矢によってダブレの人格が覚醒したからだ。怒りや悲しみの感情の塊…それが奴だからな」
ことり「でも、ダーちゃんだって喜んだり笑ったりしてますよね?それはどういうことなんですか?」
鷹優もことりも、ダブレという人格に出会ってからまだ数日しか経っていない…が、2人ともダブレがどういう人物像なのかは理解している。
強引で無茶苦茶。だがいざとなると頼れる姉のような人物。時にはユーモアがあったり、結局は面倒見の良い人。
鷹優「恐らく、彼女が主人格だからだ。元々感情を切り離したのは彼女の人格だし、感情をコントロールできてもおかしくない。」
彼は、“説明終了”とでも言うように目を閉じたのだった…のだが、何か思い出したように目を開ける。
鷹優「そういえば…今日搬送されてきたその少女…名前は…えーっと」
ことり「“をー”ちゃんですね?まだ目を覚ましません。…極秘裏で私たちで手術したけど外科の人たちにバレてませんかね…?」
彼女の近くにあるベッドに寝ているその白髪の少女…その名を“をー”という。
彼女は助音や翔太郎に差し向けられた刺客だったが、彼らに逆に始末されそうになり、逆上して任務に歯向かおうとした。
…が、謎の兎のような死神に、大きな鎌で胸を切り裂かれて意識不明にまで陥ったのだ。
結局彼女は誰かの連絡によって彼女はSPW財団の救急隊員に引き取られ、鷹優達のもとに周る。
鷹優「あれは今まで以上にやりにくかった手術だったな…あんなどでかい裂傷。初めて見たよ」
そう。致命的な傷を負った彼女は天久鷹優と小鳥遊ことりによって手術されていた。
ことり「手術なんて久しぶりでしたよ…私の能力を手術に使うことになるのは久しぶりでしたね〜」
彼女らは医療系のスタンド能力を持っていた。
鷹優は無限の血液の能力。そしてことりは無限の医療用具の能力。
そして彼女らの実力も相まって、『奇跡』は起きた。
少なくとも命に別状はなくなったのだ。
鷹優「この話…ジョジョやキッドが関わってるらしいが…お前は何も聞いていないのか?というか本当に名前が“をー”なんだな…」
ことり「私だってなんにも知りませんよ…電子カルテにさえこの子の名前が登録されてなかったし…」
彼女らはその少女を受け取る際、『名前が“をー”である』ということしか聞かされていない。
もちろん当時鷹優とことりは困惑したのだが、少しでもはやく医療的措置を取らないと少女が命を落としてしまうという状況だったので、気にせずに手術したのであった。
鷹優「謎が深まるばかり。だな…」
ことり「ほんとですよ!私なんてさっき知ったばかりの情報が多すぎて頭パンクしちゃいそうなんですよ」
ことり「助音ちゃんとダーちゃんの過去… 多重人格になった原因… スタンドが2つある理由…謎の少女…」
彼女にとってどれもこれもが大切な気がして、頭がこんがらがりそうなのだ。
鷹優「ヤケに説明口調じゃあないか」
ことり「だって、さっきの議論なんて第22話からずーっと引っ張られてきたんですよ?こんな長ったらしく続けてたら、読者さんも困惑しますよ」
鷹優「なる」
ことり「というかこんなに引っ張っておいて、重要そうな情報や伏線が無いってどれだけ作者小説書くの下手くそなんですか…」
鷹優「疲れてんだろ。まぁ…この後にでも重要な伏線とかあるんじゃあないのか?もしかしたら第22話から続いてる伏線があるかもしれないだろ…?」
ことり「どっちにしろ、もう私たちのパートの文字数少ないでしょ…あと何文字くらいなんだろ…」
鷹優「俺のこのセリフ終わってから約600文字かな」
鷹優は興味無さげに彼のスタンド“クリムゾン・シティ”を繰り出してから、ことりの側に置いてあった袋から白いサイダー味の飴を取り出した。
ことり「ちょ…それ以上もうあげませんからね!」
そう言われながらも彼は口をあんぐりと開けてそこに飴を放り込んだ。
その光景を見て、ことりは止まった。
それは、自分の飴を勝手に食べられたからではないようだ。
ことり「あれ?鷹優せんせーその口は…?」
よく見たら彼のその口の中は、そこで転がしている白い飴の色のように染まっていた。
鷹優「ん?あぁ…気づかなかったのか?この飴、口の中がその飴の色に変わっちゃうんだぜ」
そう言いながら彼は白く染まった舌を悪戯っぽく見せつけた。
どうやら鷹優がことりにあげた飴は、舌の色が変わってしまうという代物らしい。
ことり「うわ…!やってくれましたねッ!」
ことりは、彼女のスマホに顔を映し出して確認している。その口から出る舌は黄色…いや、金色に染まってしまっている。
鷹優「なかなか面白いモンだよなあ?」
彼は焦ることりを見てゲラゲラと大笑いしている。
ことり「“エメラルド・シティ”」
鷹優「え」
その後、鷹優は頭部に大きなコブを携えて調査部の診断室から出てきたらしい。
家に帰った彼に、咲田舞が何が起こったのか聞くと「メスの側面のほうでよかった」としか言わなかったらしい。
――夢を見ている。
――『私はこれから何処へ向かうのだと思う?』
「さあ。貴女のことだから…何処へも向かうことはないんじゃないの?」
『はは、そうか…雨月ねぇが言うならそうなのかもしれないな…』
『私は今ここに向かっている。答えは自分でわかってたんだ。ただ、雨月ねぇから聞きたかっただけだ。』
「貴女が向かっている“ここ”は…行くべき道ではないのよ」
『それでも私は向かわないといけないんだ。雨月ねぇでも、邪魔したりしたら…いや、この話はもうやめよう』
……貴女はわかっていない。
貴女は太陽で私は三日月。そしてお姉ちゃんは向日葵。そう決まっている運命だから…
目が覚める。私…?ここは…?
真っ白い天井が目に映る。ここは病院…?
???「おや…目を覚ましたようですね」
……明らかに怪しそうな人がいる。
赤い占い師みたいな格好をしていて、無精髭を生やしている男の人。
ここが病院ってことはあってそうだけどなんでこんな人が病院に…?
すると、向こうから青年が現れた。
シャツとジーンズというシンプルな格好だ。
??「目を覚ました…?よかった〜」
すると、占い師っぽい男が話しかけてくる。
???「いいですか、落ち着いて聞いてください。貴女は致命的な傷を負いましたが無事生きています」
???「おっと、紹介が遅れましたね…私の名前は…いや、名前なんて無いので鑑定人とでも呼んでください。」
??「僕は室田悠斗!をーさん、無事そうで何よりですよ!」
怪しそうな…占い師?は鑑定人?と呼べばいいらしい。また、その後ろにいる好青年は室田悠斗というらしい。
ここは病院ということで間違いなさそうだ。
そして“私の名前”は…まだ変わっていない。
この"バグ"はいつになったら終わるのだろうか?それとも無限に続いてしまうのだろうか。
でも、さっきの夢は…
随分と昔の夢を見た気がする。
大丈夫。まだ希望はある。
鑑定人「をーさん…貴女、随分とお疲れみたいですね… まだ寝ててください。お医者さんを呼んできますので… 行こう悠斗くん。」
悠斗「わかりました!」
2人はドアを開けて向こうへ消えていった。
久しぶりに安心した気分だ…
安堵の息をしてから、私は再び眠りにつく。
『バグが修正される』ことを願いながら…
“貴女は私の夢の中に住んでいて”
“貴女は私が寝ている間に何処かへと消えてしまう”
――鷹優「ジョジョ。こんなところで寝てるとロクなことに遭わんぞ」
助音「…? あぁ、鷹優先生…」
気づかぬ間に、寝てしまっていたようだ。
私、空条助音は、ショータくんやキッドと別行動することになった。
キッドとショータくんは『スワンキーストリートの視察』、そして私の役目は『TG大学病院へ行く』というものだった。
ここは、TG大学病院の待合室。
元はと言えば「抜け殻事件」について依頼してきた鷹優先生たちなのだが、流石に調査部としての仕事があるようで少し時間が噛み合わなかった為、私と鷹優先生は待合室で待ち合わせしていた。
キッドの瞬間移動の能力、“ネイキッドシャッフル”でTG大学病院に送ってもらった後、待合室に着いて寝てたら鷹優先生と合流できたみたいだ。
ダブレ「アタシがいる限り“ロクなこと”は起こさせねえよ」
鷹優「おぉ、そうだな。 …さて、あの少女が目を覚ましたようだ。行くぞ」
助音「えぇ、わかりました…」
今日の私の目標は、『“をー”という少女の調査』と『抜け殻になった人の調査』だ。
――キッド「着いたよ〜ここがスワンキーストリート!」
翔太郎「へぇ、僕自身は初めて来る所です。」
その道…スワンキーストリートは、大きな丘とそこにある大きな木がある道。
しかしそれ以外には何もない平凡な道。
ただ…“15年前に交通事故”が起こった道路である。
翔太郎「着いたは着いたけど、何処を見るんですか?交通事故が起きた場所とか?」
彼は周りをキョロキョロと見回す。人はほぼいない。
キッド「いや、まずあの丘の木のとこへ行くよ〜」
彼女は道路から横に離れた大きな丘の上の、大きな木を指差す。
翔太郎「あの丘?何かあるんですか?何も聞いてませんが…」
キッド「うん。ひとまずあそこで全部話すよ。」
彼女はそう言ってその丘へと歩き出した。
……瞬間移動使わないんだ… と翔太郎は思った。
距離はあまり無い。5分程度で着いてしまったが…城戸瑞稀はその間無口だった。
翔太郎「あの…キッドさん…?なんでそんな神妙な顔してるんですか?」
そう質問するが、帰ってきた返事はその質問の答えではなかった。
キッド「僕は…長らくこれを待ち望んでた…」
緑が生い茂る木の下で、彼女は呟く。
すると、木の陰から人影が見えた。
翔太郎「…え…!?」
そこから現れたのは、金髪で伸ばした髪…銀色に輝く目の女性。
紗和『翔太郎…久しぶりね…って言っても覚えてないか〜』
そこには、行方不明であったハズの女性…
“枕木翔太郎の母親、枕木紗和”がいたのだった。
色々吹っ切れてメタくなったのは秘密
小説の投稿、一週間に一回でいいですか…?
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いいですよ 頑張れ
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うるせー しね