ダンジョンにバゲ子がいるのは間違っているだろうか?   作:猪のような

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はい、バーゲストのステイタスやら魔法やら色々悩んでる猪のようなです。今回、ちょっと気になる単語が出て来る…かも?私も最近構成を見つめ直し、色々考えています。いやー…バゲ子とザルドって似てるなぁ…と思う今日この頃…それではどうぞ!


第十四話 知らない事

「「「………」」」

 

無事にバーゲストがオラリオに帰還し『豊穣の女主人』で宴を楽しんだ翌日…色々あったので少し休暇を取ろうとホームでバーゲストのステータスを更新すると…

 

「えー…この度、おめでたい事にバーゲスト君がレベルアップした訳だけど…」

 

三人が囲む机の上の紙にはバーゲストのステイタスが書かれていた。

 

━━━━━━━━━━━━

 

 

バーゲスト

 

レベル2

 

力:I0

 

耐久:I0

 

器用:I0

 

敏捷:I0

 

魔力:I0

 

天蠍(アンタレス):I

 

《魔法》

 

【チェーン・ハーディング】

 

・拘束魔法

 

・詠唱式【鎖は我が猟犬達、我が敵を捕らえる牙となれ】

 

【ブラックドッグ】

 

・召喚魔法

 

・詠唱連結

 

・通常詠唱の後に第二階位を詠唱出来る。

 

・詠唱式【黒犬よ、お前の爪と牙を以って我が敵の肉を喰らえ】

 

・第一階位Ⅰ【お前は大地を駆ける勇猛な黒犬だ】

 

・第一階位Ⅱ【お前は爪を振るう凶暴な黒犬だ】

 

・第二階位【しかしお前は未だ卵だ、その時まで眠れ】

 

・第二階位解呪式【目覚めよ】

 

ブラックドッグ・ガラティーン(捕食する日輪の角)

 

・攻撃魔法

 

・詠唱式【この剣は法の立証、あらゆる不正を糺す地熱の城壁。跪け】

 

・妖精剣『ガラティーン』を所持している場合のみ使用可能

 

《スキル》

 

太陽の騎士(ガウェイン)(着名)】

 

・任意発動

 

・魔力を消費することで武器に炎を付与(エンチャント)する

 

・魔力を消費することで炎を放出させる

 

【聖者の数字】

 

・日の当たる午前中において、力の超高補正

 

【ワイルドルール】

 

・自身に従う存在がいると全能力の補正

 

・従う存在が多いほど効果向上

 

・モンスターを倒す度に短時間、自然治癒力が上昇

 

・モンスターを倒す度に短時間、力に補正

 

【妖精剣・抜刀】

 

・自身の角(剣)を引き抜き妖精剣『ガラティーン』として使用する。

 

・必要に応じて自身の身体や装備品を拡大する。

 

・全ステータスに高補正

 

・自身に狂化付与

 

【魔力吸収】

 

・任意発動

 

・自身から半径30Mの指定した対象から魔力を吸い取る。

 

【天蠍の眷属】

 

・任意発動

 

・魔法【ブラックドッグ】の第二階位を使用した場合、卵の中身を黒犬の眷属から蠍型の眷属にする。

 

・発展アビリティ『天蠍』のランクが高いほど蠍型の眷属のステータスが向上する。

 

━━━━━━━━━━━━

 

「ナニコレ」

 

「私にも…その…分かりかねます…」

 

「あ、あははは…」

 

珍しく動揺しているバーゲストに、目が死んでるヘスティア。そんな二人を見て苦笑いするベル。

 

「冗談じゃないぞ…!何故か発展アビリティはこの天蠍(アンタレス)ってやつしか選べなかったし、魔法は三つ持ってるし、なんだよ妖精剣って!君の角って剣だったの!?初耳なんだけど!」

 

「神さま、落ち着いて…」

 

「これが落ち着いていられるか!」

 

(スキルは隠してるやつも含めれば合計で7つ…!ホントにレベル2のステイタスなのか、これ…!?)

 

ヘスティアはバーゲストの異常性を再確認し、頭を抱える。

 

「ヘスティア様…申し訳ありません…」

 

「!いやいや!バーゲスト君が謝ることじゃ無いよ!ごめんね、大声出しちゃって…にしても、何度見ても頭がおかしくなりそうだ…」

 

「スキルが6つに魔法が3つって、どう考えてもおかしいですよね…」

 

「魔法は仕方ないとして、スキルの事はあまり他の人に漏らさない様に。二人とも、良いね?」

 

「「分かりました」」

 

「じゃあ今日はゆっくりしようか。僕もバイト休みだし」

 

「あ、でしたら私はアルトリアに会ってきます。鎧の修復を頼まなければいけないので」

 

「うん、分かった。気をつけてね」

 

バーゲストは壊れた鎧を布に包んで背負い、へファイストス・ファミリアに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません、わざわざ私が使っている工房まで来てもらって」

 

「いえ、頼んでいる身なのですから、これくらいは当然です。あそこが?」

 

「はい、まあ、工房というか…私の家でもあるというか…とにかくどうぞ、入ってください!」

 

バーゲストはアルトリアに促されて工房に入ると、その中には鍛治に使う道具や炉の部屋と区切られる様に障子戸で区切られていた。

 

「今、お茶を出しますね。その部屋にどうぞ」

 

「ええ…」

 

バーゲストはもう一つの部屋に入りると、その部屋は畳が敷き詰められてらおり、座布団や囲炉裏、畳まれた布団などがあった。

 

「この部屋…極東式なのね」

 

「ええ、元々は私と、私を拾ってくれた人と二人で住んでました」

 

「その方は極東の方だっのかしら?」

 

「はい、村正って言って、私は小さい頃、彼が鉄を打つ姿を見て育ちました」

 

(もう驚きませんわよ…)

 

ペペローンナやアルトリアが居る以上、自分の知っているFateのキャラが出ようと驚かないことにしたバーゲストである。

 

「村正が亡くなってから、ファミリアのホームに住む事も考えましたけど、村正にとっても大事な場所だったでしょうから。へファイストス様にお願いして此処に住んでるんです」

 

「…亡くなった…ですか…」

 

「はい…七年前の、闇派閥(イヴィルス)との大抗争で」

 

「…多くの人が亡くなったとは、聞いています」

 

「そうですね…私はまだその時は子供でしたけどけれど…はい、お茶です。終わるまでゆっくりしててください」

 

アルトリアはそう言って部屋を出る。少しすると、作業をしている音が聞こえ始めてきた。

 

(…ペペローンナ、アルトリア、そして村正…ここまで来ると原作とは何か違う点があるかもしれないわね…)

 

そんな事を考えながら、バーゲストはのんびり作業が終わるのを待つのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ〜、良い仕事しました〜!」

 

「ええ、完璧な仕上がりよ。ありがとう、アルトリア」

 

「いえいえ。あ、それとバーゲストさん用に作った盾!お渡ししますね」

 

アルトリアはそう言って工房の隅にあった丸型盾を持ってくる。

 

「前のより大きいわね」

 

「ベルさんからバーゲストさんはかなり身長が高いから、少し大きめに作りました。前と同じで腕に巻き付けて固定するタイプですから、魔法を使う時も邪魔にならないと思います」

 

「ありがとう…直接契約を結んだ訳なのだし、これからもよろしくね」

 

「はい!」

 

二人は握手を交わし、そこで別れるかと思いきや…

 

「あ、私レベルアップしたのギルドに言わなきゃ」

 

「あら、私もそれを言わなければいけませんでしたわね」

 

…二人でギルドに行く事になった。

 

 

 

 

 

「バーゲストさん、凄く驚かれましたね…」

 

「ええ…まぁ、流石にアレ(天蠍)を倒してレベルアップ出来なかったらちょっとおかしいもの」

 

エイナにレベルアップの事を伝えると「大体ベル君と同じくらい…!?二人とも揃って早過ぎます…!」と凄く驚かれた。

 

「じゃあ、今度こそお別れですね…また会いましょう!」

 

「ええ、また」

 

ギルド本部前で今度こそバーゲストとアルトリアは別れ、それぞれの帰る場所に向かった。そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、何で帰って来たらロキ様とフィン団長とリヴェリア殿が居るのですか?」

 

何故かヘスティア・ファミリアのホームにはロキとフィンにリヴェリアが居た。

 

「こっちが聞きたいくらいだよ!やいロキ、僕たちのホームまで来るなんて、昨日みたいにコテンパンにされたいみたいだね!」

 

「はぁ?コテンパンにされたのはそっちやろがい!昨日の決着、ここでつけてもええんやで!?」

 

「やめろロキ」

「ヘスティア様、落ち着いてください」

 

昨日の宴の時と同じようにリヴェリアとバーゲストがそれぞれの主神を抑える。するとフィンが喋りだす。

 

「バーゲスト、怪物祭(モンスターフィリア)の時に戦ったモンスターの事を、覚えているかな?」

 

「あの植物のモンスターですか、それが何か?」

 

「それで今回、ある情報から港町(メレン)で調査することになったんだけど」

 

「バーゲストたんも行かん?」

 

「行かないよっ!!」

 

ロキが誘った瞬間、ヘスティアが即拒否する。

 

「大体、何でバーゲスト君を誘うんだい!何も理由も無いだろう!?」

 

「いやいや、バーゲストたんもうこの事に関してはバリバリ関係あるし、それにうちも港町(メレン)に行くのは女子だけやからな。ベート同じでバーゲストたん鼻良いからな、調査に向いとるやろ?」

 

「だったら【凶狼(ヴァナルガンド)】を連れて行きなよ…」

 

「いやー、ベートはオラリオに残すって決めたから、な!ええやろ?」

 

「良くないよ!」

 

「ドチビじゃないわ!バーゲストたんに訊いとるねん!」

 

二柱がバーゲストの方を向いてどうするのかと訊いてくる。

 

「別に行っても良いのですが…」

 

「ええ!?バーゲスト君、昨日オラリオに帰ってきたばかりなんだよ!?」

 

「今回は直ぐ近くにある港町(メレン)ですし、私もあのモンスターの事は気になりますので」

 

「ぐぬぬ…」

 

「じゃあ決まりやな、そんじゃあ明日の朝、オラリオの入り口で集合な。じゃあ帰んで、二人とも」

 

「ああ、お待ちください。ロキ様」

 

要件が済んだので帰ろうとするロキ達をバーゲストが呼び止める。

 

「どしたん?」

 

「よろしければ、夕飯はここで食べていきませんか?」

 

「ええ!?バーゲストく「マジで!?食べる食べる!」おいロキィ!少しは遠慮しろぉ!」

 

「丁度買い出しに行こうと思っていたので…それでも良ければ」

 

「あ、じゃあ僕も行きます!」

 

「ええわええわ!ウチはバーゲストたんの料理食べてみたい!」

 

「ロキ…流石にそれは…」

 

「え〜、良いやろ別に〜…待ってる間はどチビで時間潰せばええし」

 

「おい!?」

 

「では、買い出しに行ってくるのでお待ちください」

 

バーゲストはベルと共に買い出しに行ってしまった…

 

「…さて、待ってる間に話しとこか」

 

「…バーゲスト君の正体について、だろ」

 

その場にいる全員が真剣な表情で話し始めたのは、ロキ達も最近気になっている、バーゲストの正体についてだった。

 

「どチビ、バーゲストたんが何者なんか、お前は知っとるんか?」

 

「さぁね…僕だってバーゲスト君には驚かされてばかりだ。分かっているのは優しい子だって事だけ、それ以外はさっぱりさ」

 

「ふむ…彼女に関して気になる事があれば、教えていただきたいのですが」

 

「気になる事?」

 

「例えばあの角…アレは引き抜くと剣になり、バーゲストは凶暴になってしまう…あの角に関して情報は?」

 

「…あの角はバーゲスト君の理性そのものらしい。引き抜くと巨大化も出来るって、本人から聞いた…それとステイタス更新をしたら、あの剣の名前も分かった」

 

「名前?」

 

「妖精剣『ガラティーン』それがあの剣の名前だ」

 

「妖精剣…妖精!?バーゲストたん妖精と関わりがあるんか!?」

 

「本人は妖精に会った事は無いって言ってたから、彼女が赤ん坊の頃に何か仕込まれたのかもね…それと、最近までバーゲスト君が依頼でオラリオの外に居ただろう?」

 

「あー、ヘルメスから聞いたで。アンタレスとかいうヤバいモンスターを倒したんやろ?」

 

「そう、それで今朝バーゲスト君のステイタスを更新したらレベルアップが出来てね…」

 

「はぁ!?」

 

バーゲストがレベルアップしたと聞き、三人は驚愕する。

 

「…どチビ、ホンマに不正とかしとらんのか?」

 

「してないよ!」

 

「いやいや、【リトル・ルーキー】といい、バーゲストたんといい…お前の眷属()成長早過ぎやで…」

 

「僕だって驚いているさ!」

 

「まぁ、アンタレスとやらがそれほどのモンスターだというなら納得は出来る」

 

「そうだね…それで、その事で何か分かった事が?」

 

「あまりステイタスの事は話したく無いんだけど…バーゲスト君の発展アビリティが一つしか選べなかった」

 

「何やそれ…それで、その発展アビリティっちゅうんは?」

 

「…天蠍(アンタレス)

 

「「「っ!?」」」

 

「この事をバーゲスト君に聞いたら、それはびっくりな解答が帰ってきてね…バーゲスト君はアンタレスとの戦いで角を引き抜き、アンタレスを瀕死まで追い込んだ後…アンタレスの頭を食べたって」

 

ヘスティアが暗い顔でそう話すと、ロキ達は少し考えた後、ヘスティアに声を投げかけた。

 

「アンタレスの魔石は食ったんか?」

 

「?いや、食べたのは頭だけだって言ってたよ?」

 

「…二人とも、どう思う?」

 

「まだ判断し辛いね、モンスターを食べる冒険者なら、昔一人いたし」

 

怪人(クリーチャー)は魔石を食べると聞いている。一先ずは保留という事にしてはどうだ?」

 

「せやな、港町(メレン)に一緒に行くついでに何か分かればええんやけど…」

 

「えっと…?」

 

「すみません、神ヘスティア。私達は最初、バーゲストの正体は怪人(クリーチャー)なんじゃないかと思っていたんです」

 

怪人(クリーチャー)…?」

 

「はい」

 

そこからヘスティアはロキ達にレヴィスという怪人(クリーチャー)が自分達と敵対しているという事を話した。

 

「つまり…君達はバーゲスト君を疑っていた…?」

 

「ああーそんな怒らんといてや〜。バーゲストたんはめっちゃ優しい子やって、ウチらも分かってんで?けど、アイズたんの事もあるし…それになぁ…」

 

「…何さ」

 

「…フレイヤから言われたねん、バーゲストとの接触は慎重になって」

 

「フレイヤが?」

 

「どうもあの色ボケ女神も、バーゲストたんの事を気にしとるらしいわ。アイツがわざわざ忠告してくるとか、絶対なんかあるやろ?」

 

「…バーゲスト君の…正体…」

 

妖精剣の事、アンタレスを捕食した事。バーゲストに関する様々な疑問がヘスティアに降りかかる。

 

「まぁ、これ以上はもう良いだろう。あの角がどんなものか分かっただけでも収穫はあった」

 

「そうだね、バーゲストに関してはこれから調べていけば良いさ。それに…丁度時間みたいだしね」

 

「ただいま戻りました」

 

「沢山買って来ましたよ、神様!」

 

「おー、お疲れ!さてさて、後はバーゲストたんの料理を楽しむだけやな!」

 

「ふふ、今日は腕によりをかけて作らないといけませんわね」

 

バーゲストは直ぐにエプロンを着けて調理を始める。

 

「エプロン姿のバーゲストたんもええなぁ…」

 

「おい」

 

美味しいそうな匂いが漂い始め、やがて料理が出来上がる。

 

「うひょー!どれも美味しそうやなー!」

 

「遠慮せずに、どうぞ」

 

「ほな、いただきまーす!!」

 

ロキが最初に食べ始め、続いてフィンとリヴェリアが口に運ぶ。

 

「ほう…これは」

 

「見事なものだね…」

 

二人がバーゲストの料理を賞賛していると、ロキが震え始める。

 

「ロキ様?どうかしましたか?」

 

ベルがロキに呼びかけた瞬間…

 

「美味ぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」

 

「ロキ、叫ぶな」

 

「いやいや、美味すぎやろこれ!はぁー、バーゲストたんますますうちに欲しくなったわぁ…」

 

「やらないからね」

 

「お願いしますお義父さん!娘さんをウチにください!」

 

「誰がお前なんかにやるか!後、誰がお義父さんだ!?」

 

「ちぇ、まぁええわ。港町(メレン)でバーゲストたんと存分に楽しんだる…!」

 

「いい加減しろ」

 

いつもより騒がしくなった(大体ロキのせい)ヘスティア・ファミリアの食卓。そんな中、ヘスティアの表情は少しだけ暗かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…ロキめ、何度もバーゲスト君を勧誘しおって…」

 

「あはは…それだけバーゲストさんが魅力的な人なんでしょうね」

 

「それは分かるけどさー…」

 

ロキ達が帰り、いつも通り三人だけになったホームで、ヘスティアは考えていた。

 

(バーゲスト君が何者か…なんて、僕には何にも分からないよ…)

 

ヘスティアにとって、最初にバーゲストを誘ったきっかけはベルの為、だった。そこからバーゲストの事を知り、やがてベルと同じくらいにかけがえのない存在になった。だが…

 

(僕はバーゲスト君に何もしてあげられてない…バーゲスト君の事をよく分かってないし…バーゲスト君に助けられてばっかりだ…)

 

日常生活、ベルの事、アルテミスの事…ヘスティアはバーゲストに対して多大なる恩がある。

 

(…僕って、バーゲスト君の主神に相応しいのかな?)

 

ヘスティアは徐々にバーゲストに対する罪悪感を募らせていた。就寝に入り、他の二人が眠っている中、ヘスティアはベッドの上で考え続ける。

 

(ロキの所とか、アストレアの所とか…バーゲスト君は僕の眷属になるより、もっと別の道があったんじゃ…バーゲスト君を僕の我儘で入団させて…今も迷惑をかけ続けている…僕は…)

 

結局、その日ヘスティアは、あまり眠れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん…ん〜…?…うわっ、ヤバい!」

 

翌日、ヘスティアは目が覚めると慌ててベッドから起き上がる。

 

「あ、神様。おはようございます」

 

「おはよう、ベル君!それに…あれ、バーゲスト君は?」

 

部屋を見渡してもバーゲストの姿は見当たらず、机の上にはバーゲストが作ったであろう朝食が置かれていた。

 

「バーゲストさんならもう出て行きました。僕が起きた時にはもう鎧に着替えてて…」

 

「━━そっか…もう、行っちゃったんだ…」

 

「神様…?どうかしましたか?」

 

「…いや、何でもないよ!それより僕も早く行かないと。よーし、今日も頑張るぞー!」

 

そう言ってヘスティアは洗面台の方に向かっていった。ベルからは見えなかったが、その時の表情はあまり良いものとは言えなかった。

 

顔に水をつけて洗い、ヘスティアは顔上げると、水に濡れた自分の顔が鏡に映る。

 

「…『良い眷属と巡り会えたな、大事にするんだぞ』か…アルテミス…僕、どうすれば良いかな…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、バーゲストだ!おはよー!」

 

「ティオナ。ご機嫌よう、今日からよろしく」

 

「うん!」

 

バーゲストが集合場所に来ると、ロキ達が既に到着していた。

 

「それにしても…見事に女性しかいませんわね…」

 

「そうなんだよねー、ロキに訊いてもずっとしらばっくれるし」

 

バーゲストが周囲を見渡すと、港町(メレン)に行くロキ・ファミリアの面子は見事に女性しかいなかった。

 

「よーし、バーゲストたんも来たし、皆揃ったなー?じゃあ出発しよか。港町(メレン)に!!」

 

バーゲストはロキ・ファミリアと共に港町(メレン)で何を体験するのか。

ヘスティアのバーゲストに対する悩みはどうなってしまうのか。

今、新たな冒険が、幕を開ける。

 

 

 




アポロン・ファミリアのウォーゲーム…の前に、ちょっと寄り道させていただきますねー!はい、やっとバゲ子の宝具が使える…え?バゲ子を港町に行かせた理由?………ロキがバゲ子のアレを見たいって言うから…え?ちゃんとベル君達と冒険させろ?それはホントゴメンね!それでは次回もお楽しみ!
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