ダンジョンにバゲ子がいるのは間違っているだろうか? 作:猪のような
どうしても出したいキャラが…三人だけ…居たのです…
今回出したかったキャラの内二人でますが、それでも良いならお楽しみください…それと、追加キャラに関してですがこちらは転生者でもFGOのキャラという訳ではなく、FGOのキャラのそっくりさんとして扱います。そこら辺ご理解頂けるとありがたいです…それではどうぞ。
「な、ななななな…!?」
ヘスティアは黄昏の館から帰って来たバーゲストのステイタスを更新した。
「ヘスティア様?どうされたのですか?」
「………魔法だ」
「え?」
「魔法が出てる…」
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バーゲスト
レベル1
力:E 473
耐久:D 512
器用:F 363
敏捷:F 334
魔力:D 563
《魔法》
【チェーン・ハーディング】
・拘束魔法
・詠唱式【鎖は我が猟犬達、我が敵を捕らえる牙となれ】
《スキル》
【
・任意発動
・魔力を消費することで武器に炎を付与エンチャントする
・魔力を消費することで炎を放出させる
【聖者の数字】
・日の当たる午前中において、力の超高補正
【
・早熟する
・守る存在がいる限り効果持続
・守ろうとする想いの丈により効果向上
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(いや、魔法が出てるのも驚いたけど、このステイタスの上がりようは一体何だい…!?熟練度トータル2000オーバー!?幾らベル君と似たスキルがあるとはいえ、コレは上がり過ぎだ!)
「ヘスティア様?ステイタスを見せて貰っても?」
「あ、ああ!ごめんごめん、少し待ってておくれ、今写すから…」
ヘスティアは【
「……何でしょうか、このステイタスの上がりよう」
「正直言って異常だね、何か心当たりは?」
「と言っても、アイズ・ヴァレンシュタインが苦戦するモンスターを倒したくらいしか…後は、ファミリアに加入してから一回もステイタス更新してないのにベルと同じ階層に潜ったからかもしれません…」
「倒れたって聞いたけど、そんな無茶してたのかい!?ていうかステイタス更新出来なかったのはホントごめんね!」
「無茶ではありません。実際私は余りダメージを受けませんでしたし、
「ああ、魔力が一番上がっているのはそれだけ魔力を消費したからか…それにしても、こんな簡単に魔法を発現させるなんて、君はやっぱり普通じゃないよ…っていうか、余りダメージを受けなかったって言ったけど、この耐久の上がりようは?」
「真正面から攻撃を受けても効かないだけです」
ヘスティアは頭を抱え、「もう、ボク寝る!」と言ってベッドに潜り込んでしまった。
バーゲストは服を着て上に上がると、ベルが座りながら待っていた。
「バーゲストさん!ステイタスはどうでしたか?」
「コレを見れば分かりますわ」
ベルはバーゲストのステイタスが記入された紙を受け取り、じっくり見る。
「って、何ですかこのステイタスの上がり方!もう僕と同じくらいになってるじゃないですか!」
「あなたと一緒の階層に居たんだから当然じゃなくて?寧ろ私は今までステイタス更新せずにそれをやってきたのです。これくらい上がってもらわなくては、割に合いません」
「た、確かに…」
(まあ、もしかしたらベルの【
「って、魔法も発現してる!?良いなぁ〜僕も魔法使いたいなぁ〜…」
「はいはい、もう夜も遅いのですし。今日はもう休みましょう」
「はいって、寝る場所どうします?」
今まではヘスティアが留守にしていたのでバーゲストがベッドで、ベルがソファーで眠っていたが、今はヘスティアがベッドで眠っている。
どうするかバーゲストは考え、そしてこう言った。
「仕方ないので…ベル、ヘスティア様と寝なさい」
「え!何でですか!?」
「何でと訊かれましても…」
(元男だから女性と寝るのに抵抗感があるとは言えませんわ…)
「い、いやいや!バーゲストさんが神様と寝てくださいよ!」
「仕方ありませんね…ベル、今からあなたに二つの選択肢を提示します」
「は、はい…」
「一つ、大人しくヘスティア様と寝るか」
「は、はあ…」
「二つ、ソファーで私と一緒に寝る「ベッドで寝ます!」よろしい。では降りましょうか」
(まあ、私としてもベルと一緒に寝ても構いませんが、ヘスティア様に何て言われるか分かったものではありませんし、この身体で密着するのは不味いですからね…)
(うう、勢いだったとはいえ、神様と寝る事に…!)
この日、ベル・クラネルは余り眠れなかった…
因みにヘスティア様は翌朝ご満悦な笑みを浮かべていた。
ベルとバーゲストはダンジョンに向かい、これからある事をしようとしていた。
「【チェーン・ハーディング】…どんな魔法かちゃんと調べておく必要があるな」
「僕も早くバーゲストさんの魔法を見てみたいです!あっ、あそこにゴブリンが何匹かいますよ!」
ベルの指差す方向にはゴブリンの集団がおり、魔法を試すのには丁度良かった。
「では、いくぞ」
バーゲストは左手をゴブリンに向け翳し、詠唱を始める。
「【鎖は我が猟犬達、我が敵を捕らえる牙となれ】【チェーン・ハーディング】!」
その瞬間バーゲストの左腕に何本かの鎖が巻き付いた様な状態で現れ、鎖はゴブリンに向かって飛んでいき、ゴブリンの身体に縛り付く。
バーゲストは鎖をから逃れようとするゴブリンを引っ張り、自身の近くまで倒れた状態で引き摺ると頭に剣を突き刺した。
「す、凄くカッコよかったです、バーゲストさん!」
「そうか、そう言われると嬉しい…が、一先ず他のゴブリンを殲滅するぞ!」
「はいっ!」
「なぁなかいそうー!?」
ギルドにエイナの声が響く。
ベルとバーゲストは今日ダンジョンを七階層まで降りた事を報告していたのだった。
「キ、ミ、はっ!何でこの前5階層で死にかけたばっかりなのに、何で7階層まで降りてるのっ!?バーゲストさんも!ついこの間冒険者登録したばかりですよね!何でそんな階層に行っちゃうんですか!?」
「余裕でしたからつい…」
「そ、それにエイナさん!僕、あれから結構成長して…ステイタスがいくつかEまで上がったんですよ!エイナさん!」
「ベル、そう簡単にステイタスの情報を教えてはなりません」
「あ、ああ!すみません、つい…」
「Eって、そんな訳…」
エイナは少し考え込むと、ベルにある提案をする。
「ベル君、今から私にステイタスを見せてくれないかな?」
「え?けど背中のステイタスの文字は神様じゃないと読めないんじゃ…」
「私、少しだけなら
エイナは手を合わせてベルに頼み込む。
結局ベルはエイナにステイタスを見せる事にした…
「嘘……」
そして現在、エイナは個室でベルのステイタスを見て絶句していた。
(力と耐久がE、敏捷……D!?)
「ベル君の言う通り、この短期間でステイタスが急上昇している…私じゃ読めない部分もあるけど、アビリティは本物だし…」
エイナはそこで二人の様子を側で見ているバーゲストに視線を向ける。
「?何ですか?」
(…まさか、バーゲストさんも…)
「力E、耐久と魔力、D!?」
ベルに一旦退室してもらい、バーゲストのステイタスも確認したエイナはベルの時以上に驚いていた。
(おかし過ぎる!バーゲストさんはまだ冒険者になって六日目なのよ!?なのに何でベル君と並ぶどころかちょっと超えてるぐらいにステイタスが上がっているの!?)
「……驚くのも分かりますけれど、間違いなく事実ですわ。不正も何もしてはいません」
「む、むむむー…!」
取り敢えず二人は個室から出てベルと合流する。
「それで、僕達これからも7階層で探索しても大丈夫ですよね!」
「確かに、このステイタスなら7階層進出を許可しない訳にはいかないけど…そうなると問題は…」
エイナはベルとバーゲストを交互に見る。
「…バーゲストさんは大丈夫だけど、ベル君がなぁ…」
「エイナさん?」
「うん、ベル君、明日予定空いてるかな?」
「「?」」
「…暇ですわね…」
翌日、バーゲストはホームの中を一人で寛いでいた。
ベルはエイナと一緒に買い物、ヘスティアはバイトで居らず、バーゲストは今日一日をどう過ごすか悩んでいた。
「…そういえば、私服がありませんでしたわね」
バーゲストは自分が外出する時は何時も鎧を着ていたのを思い出し、そろそろちゃんとした服を買おうと外出するのであった。
「何処かに良いお店は無いかしら…」
バーゲストは適当に歩きながら店を探していると、ふとある服屋に目が留まる。
「『
バーゲストは何故かその店が気になってしまい、その店の扉を開けて入ると…
「いらっしゃーい!あらあら、コレはまた可愛いらしい子が来てくれたものね!」
「!?!!?」
バーゲストは絶句した、入店した瞬間に目の前に現れた存在を見て…
(ば、かなっ…!?)
そこに居たのは━━━美しい肉体を持つ、人間だった。
男として、女として、ではない。
“人間という生物”として
その顔には、どことなく不敵な、それでいて人懐っこさを感じる笑みが浮かんでいる━━━というか…
(どこからどう見ても……
バーゲストもよく知ってる人だった。
「あらやだ何その表情?まるであり得ないものを見るような目を向けられているのだけれど」
「い、いいえ!何でも無いです!」
「あらそう?それより貴女、このお店は初めてよね?角の生えたお客様なんて、今まで一人も見たことないもの」
「は、はい」
「なら自己紹介しておくわ。私はスカンジナビア・ペペローンナ。このEarlの店長にして、一流のカリスマファッションデザイナー!覚えて行ってちょうだい♡」
「は、はぁ…私はバーゲスト、ヘスティア・ファミリアの冒険者です」
「ヘスティア様の!あの
「バゲ子ちゃん!?」
突然のバゲ子ちゃん呼びに困惑するバーゲスト。
というか色々な面で困惑しており何がなんだか分からなかった。
「それで?バゲ子ちゃんはどうしてこの店に来たのかしら?」
「ええっと…私服を買いに…」
「私服ね、バゲ子ちゃんサイズの私服だったらこっちにあるわ。ついて来て」
ペペローンナはバーゲストを案内し、服を選び始める。
最初はバーゲストが自分で選ぼうとしたのだが…
「ダメね貴女、ファッションセンスが女性としては絶望的だわ」
と言われてしまい、仕方なくペペローンナに選ばせる事になったのだ。バーゲストは元男な上、オラリオに来るまでは村で暮らしていた為、女性としてのファッションセンスを磨く機会など無かったのである。
「んーバゲ子ちゃんにはコレが良いかしらね〜。コレも良いわね〜。こっちも悪く無いわ〜!!」
(……どうやら、転生者でも、はたまたFGOの世界のスカンジナビア・ペペロンチーノでも無い…この世界で偶然生まれたそっくりさんといったところかしら…)
彼の名前はスカンジナビア・ペペローンナ。
オラリオで知る人ぞ知るカリスマファッションデザイナーだった。曰く、女神フレイヤのドレスを手掛けた事があるとか、実は今の名前は偽名で実は極東出身者とか、昔はガネーシャ・ファミリアの一員だったとか、そんな噂がある人物である。
「バゲ子ちゃん!この服どうかしら、似合うと思うわよ〜!」
「ありがとうございます、ペペローンナさん」
「んもう、気軽にペペで良いわ。私はバゲ子ちゃんなんて気安く呼んでるんだし」
「では、ペペ殿と」
「うんうん、さっ!さっさと試着室で着替えて来なさい!」
「は、はい」
バーゲストは試着室で着替え、ペペローンナの前に姿を現す。
「きゃー!今のバゲ子ちゃん最っ高よ!!これなら大抵の男はイチコロね!」
「ありがとうございます、こんな素敵な服を選んで頂き…」
「いいのよいいのよ、さっ!次はこの服よ!どんどん着てちょうだい!」
「は、はは…」
このバーゲストはペペローンナから着せ替え人形として色んな服を着せられたのだった…
そして試着が終わり、服を何着か選んで会計しているとペペローンナが突然。
「そういえばバゲ子ちゃんって好きな人とかいるのかしら?」
と訊いて来た。
「いえ、そういうのは今のところ…」
「あら残念、私、バゲ子ちゃんと恋の話がしたかったのに…」
「恋の話、ですか?」
「私、結構色んな人から恋愛相談受けたりするのよ?特に最近はフレイヤ様とか…服屋なのにおかしいでしょ?まあ、私は好きだからいいんだけどね!」
「…恋、か…」
「バゲ子ちゃんがもし好きな人が出来て、デートする事になったら言ってちょうだい。その時はとっておきの勝負服を作ってあ・げ・る♡」
「ペペ殿が作る勝負服なら、きっと魅力的過ぎて私が着こなせるか心配ですわね」
「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない!ちょっとサービスしちゃうわ!」
ペペローンナはそう言って服の会計を済ませた後に店の奥に行く。
すると何かの箱を持って戻って来た。
「はいこれ、服をちゃんと着こなすなら、コレも必要よ」
バーゲストは箱を受け取り、中を確認すると中には黒いヒールが入っていた。
「あ、ありがとうございます!こんな素敵なものまで頂いて…」
「いいのよ、素敵なものでも身につける人がいなければ意味無いもの。それとちょっといい?」
「はい?」
「貴女は私の作った勝負服を着こなせるか心配って言ってたけれど、もし本当にそんな服を作る事になったら私の方こそ自分が貴女に相応しい服を作れるか心配なのよ?」
「そうなのですか?」
「ええ、断言するわ。だって恋する乙女、恋を叶える為に努力する女の子に勝る美しさ、輝きなんてこの世界には存在しないわ。私が貴女に服を作る時は貴女を輝かせる為に服を作るんじゃない。貴女の持つ輝きを落とさない為に服を作るのよ」
「ペペ殿…はい、肝に銘じておきます」
「お買い上げ、ありがとうございました〜!またのご来店をお待ちしてるわ〜!♡」
バーゲストは買ったものを大切そうに抱えて店から出て行った。
バーゲストが服を買いに行っている頃、ベルはエイナと共にバベルの塔に訪れていた。
途中何故かへファイストス・ファミリアの店でバイトをしていたヘスティアに出会うなんて事もあったが、特に問題は無く目的の階層に来る事が出来た。
「わぁ…!」
「ベル君はへファイストス・ファミリアみたいな高級ブランド、自分には縁がないものと思っているでしょ?」
「は、はい…」
「実は、そうでもないんだなー……ほら、見てみて」
エイナがそう言ってベルに見せた剣は、ベルが下の階で見た剣より圧倒的に安かった。
「あれ、そんなに高くない…?」
「ふふ、驚いた?ここにあるのは新米鍛治師だからね〜。安くても実際に売られて評価を受けるのが、駆け出しの彼らにはプラスになるの。中には掘り出しものもあったりするんだよ。さっ、行こう」
二人は店内を見て周ると、ベルは奥の方に一人で行ってしまった。するとベルは箱の中にある軽装の防具に目をつける。
「製作者のサインだ、ヴェルフ…クロッゾ…」
ベルがその防具をジッと見ていると、エイナが現れる。
「あ、いたいたー。ベル君、私あっちでいいの見つけた……ん?あれ?」
「エイナさん、僕、コレにします!」
「はぁ…ベル君ってホント軽装が好きなんだね…」
「す、すいません…」
「いいよ、ベル君が使うんだもんね。ベル君がこれって決めたものなら良いと思うよ」
「!…ありがとうございます!」
「で、明日もダンジョンに行くの?」
「はい、バーゲストさんも一緒に!」
「二人なら大丈夫だとは思うけど…サポーターを雇ってみるとかどう?」
「サポーター、ですか?」
「うん、なにかと効率上がると思うよ?君とバーゲストさんがその気なら探してみるけど」
「…ちょっと、考えてみます」
「うん、バーゲストさんとも話してみてね…そうだ!バーゲストさんにも何か買ってく?」
「バーゲストさんに?」
「うん、バーゲストさん片方の手空いてるんでしょ?盾とか良いと思うけどな?」
「確かに…良いかもしれませんね!」
こうして二人はバーゲストに盾を買って帰る事にした。
バーゲストにあげる盾を買い、エイナからグリーンサポーターをプレゼントされたベルは帰る道で
「大丈夫ですか?」
「もう逃がさないからな!このクソ
ベルが倒れた小人族の女の子を心配すると、冒険者が一人現れて女の子に斬りかかろうとする。
ベルは咄嗟にヘスティア・ナイフを引き抜き、冒険者の剣を受け止める。
「何だテメェ、そいつの仲間か!?」
「ち、違います、初対面です!」
「じゃあ何で庇う?」
「えっ…?お、女の子だから?」
「はあ?何言ってんだクソ餓鬼!」
「やめなさい」
冒険者が再び斬りかかろうとすると、横から声が聞こえ、ベルは横を向くと、そこには買い物袋を抱えたリューが居た。
「はぁ…街中で剣を交えるとは、穏やかではありませんね」
「ああん?口出しすんじゃねぇ!とっと失せろこのクソ「吼えるな!」ッ!?」
「手荒な事はしたくありません。私は何時もやり過ぎてしまう…」
「くっ…くそっ…!」
リューに威圧された冒険者はその場から去って行った…
「はぁ…ありがとうございます。助かりました、リューさん」
「いえ、差し出がましい真似を…」
「あっ、そうだ、あの子…あれ、いない?」
ベルが振り向くと、女の子は既に居なくなっていた。
「怖くて、逃げちゃったのかな…?」
リューは一瞬曲がり角に目を向けたが、視線を戻してベルに話しかける。
「あなたが傷ついたら、シルが悲しみます。どうかお気をつけて」
「あ、はい!」
「……そういえばクラネルさん、その背負っている盾は?」
「ああこれ、バーゲストさんにあげようと思って買ったんです。何時も助けてもらってますから…」
「なるほど、きっとバーゲストさんなら喜んでくれます。それでは私はこれで」
「はい!本当に、ありがとうございました!」
ベルとリューは別れ、ベルはホームに帰還したのだった。
「盾ですか?私に?」
「はい!バーゲストさん、片手で剣を振ってますから、丁度いいかなって。それにバーゲストさん、モンスターの攻撃を受けとめる事が多いですから…あっ、魔法の事も考えて腕にしっかり巻き付けるタイプにしたんです!」
バーゲストはベルから渡された逆三角形型の盾の裏側を見ると確かに固定する為の革のベルトがあった。
「なるほど…ありがとうベル。この盾、しっかりと使いこなしてみせます」
「はい!明日もダンジョン攻略頑張りましょう!」
「うんうん、二人とも今日は買い物して楽しく過ごせたようだね!じゃあそろそろご飯にしよう!」
「はい、神様!」
バーゲストも立ち上がり、地下に降りようとすると、ふと盾の裏側に製作者のサインがある事に気付く。
「……!?…あ、アルトリア…キャスター…!?」
その盾の裏側には、しっかりとアルトリア・キャスターというサインが刻まれていた。
「へっくち!今、誰かに噂された気がします!」
「それは気のせいだろお前…それより今度はどんなやつ作ったんだ?」
「よく訊いてくれました、ヴェルフ!次の作品はですね…」
「ば、馬鹿な…!?」
「バーゲストさん?どうしたんですか?」
「い、いえ、何でもありません…直ぐ行きます」
(何故この名前が!?い、いえ、落ち着きなさい。同じ名前なだけという事もあるのですから、け、けれどペペ殿の事もありますし…!)
その日、バーゲストは色々と悩みを抱えながら夜を過ごしたのだった…
はい、如何だったでしょうか。どうしても、どうしても…!ペペさんを服屋で出したかったのです。どうしても、鍛冶が好きなキャストリアをへファイストス・ファミリアに入れたかったのです…!因みに断言しておきますが二人共ダンまちの世界観を崩壊させるような事はありません。ペペさんはただの服屋ですし、キャストリアもただの人間の冒険者です。
そんな訳で二人もこれから出していきますから、それでもよろしいのなら次を楽しみにお待ちください…