ダンジョンにバゲ子がいるのは間違っているだろうか?   作:猪のような

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ダンメモの話を書く時が来た時、何を書いたら良いか分からない作者、どうも猪のようなです。最近勲章がようやく集まったのでバーゲストを再臨させて聖杯あげました。やっぱ強いは、あの子…それではどうぞ。因みにまたアンケートやります。


第七話 剣姫と修行

リリルカとこれからもパーティーを組む事になったベルとバーゲストは、エイナにリリルカの事を相談する為にギルドに向かっていた。

 

「それにしても、二人共あんなに仲良くなってよかったですね!」

 

「あれは仲が良いと言うのかしら…」

 

(ベルを取り合って牽制しあってた様にしか見えませんでしたが…)

 

バーゲストはベルを取り合う二人の事を思い出しながらギルドに歩いていった…

 

その頃リリルカとヘスティアはまだホームで言い争っていたが、リリルカがふと気になってヘスティアにある質問をする。

 

「そういえばヘスティア様、バーゲスト様はベル様に好意を抱いていないのですか?」

 

「バーゲスト君が?まさか、あの子は君とは違って僕とベル君の関係を進めようとしてくれてるんだ!ベル君に対して好意なんて…」

 

その瞬間、ヘスティアの脳裏に浮かんだある光景…

 

「ベル、食器を洗うのを手伝ってくださいます?」

 

「あ、分かりました」

 

「……ベル、食器の並べ方がなっていませんわ」

 

「え、そうですか?」

 

「これでは取り出しにくいでしょう。良いですか?この食器は…」

 

「なるほどなるほど…バーゲストさんは凄いですね!」

 

「一緒に生活していくのですから、ベルもこれくらいは出来るようになっておくように」

 

「はい!」

 

楽しそうに話しながら食器を洗っている二人を見て、ヘスティアはその光景を思い出してこう思った。

 

(あれは恋人とかいうより、どちらかと言えば…夫婦…!?)

 

「ヘスティア様?」

 

「ま、不味いぞ、バーゲスト君もまさかっ、ベル君の事が…!?」

 

ヘスティアはバーゲストがベルに好意を抱いているかもしれないと思い、頭を抱えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ベルとバーゲストはギルドに到着していた。

 

「えっと、エイナさんは…」

 

「ベル君とバーゲストさん?」

 

ベルとバーゲストがエイナの声がする方を向くと、ソファーに座っているエイナと対面するように座っているアイズの姿があった。

ベルはアイズを見た瞬間逃げだそうとするが、バーゲストが後ろから襟元を掴み「ぐぇ!」と声を上げながら引きずられていく。

 

「こんにちはエイナさん。それにアイズも、怪物祭(モンスターフィリア)の時以来ね」

 

「うん」

 

「あの、バーゲストさん、そろそろ離してください…」

 

「ああすみません。いきなり逃げだそうとするものでしたから」

 

「ベル君、ヴァレンシュタイン氏が、君に用があるそうなの」

 

「え、僕に?」

 

「なるほど…ベル、リリの事は私が話しておくから、貴方は彼女と話してきなさい」

 

「は、はい…」

 

エイナとバーゲストは一旦離れ、ベルはアイズと対面する様に座る。

 

「この前、ダンジョンでオークに襲われてたよね?」

 

「は、はい!どうしてそれを…」

 

するとアイズはベルが無くしていたグリーン・サポーターを取り出す。

 

「これ、君達が居なくなった後に落ちてたから、返そうと思って」

 

アイズはグリーン・サポーターを差し出し、ベルは受け取る。

 

「あ…それじゃあ、あの時助けてくれたのは…!」

 

「ずっと謝りたくて…」

 

「え?」

 

「私が逃したミノタウロスの所為で、君の事いっぱい傷つけたから…ごめんなさい」

 

アイズはそう言ってベルに頭を下げた。

 

「ち、違います!ヴァレンシュタインさんは全然悪くなくて、寧ろ助けてもらった命の恩人で…っというか、謝るのはお礼も言わずに散々逃げ回った僕の方で…ごめんなさい!」

 

そう言ってベルも頭を下げる。

アイズはそんなベルを見て少しだけ笑みを浮かべると、ベルはその表情を見てドキリとしていた。

 

あの後丁度エイナとリリルカに関する話を済ませたバーゲストはベル達と合流し、一緒にギルドを出たのだった。

 

「ダンジョン探索、頑張ってるんだね」

 

「え?」

 

「こんな短期間で10階層に辿り着いて、凄いね」

 

「い、いえ!そんな事無いです。もっと強くならなきゃいけないのに、まだまだで、戦い方も素人同然ですし。も、目標にも全く手が届かなくて…バーゲストに頼ってばっかですし、ホント、全然ダメで…」

 

「…バーゲストさんはこの子に戦い方を教えてあげないの?」

 

「やっても良いのですが…」

 

「出来るんですか!?」

 

ベルはバーゲストが戦い方を教えられるという点にびっくりする。

 

「私とベルは戦い方が違いますし、私が出来るのは基本的な事に連携の取り方の指導、盾の構え方、剣、槍、弓の使い方…ベルの様なナイフは私の体格では教えるのに不向きでしたので…」

 

「そうなんだ…じゃあ、私が教えてあげようか?」

 

「え?」

 

「それは良いですわね」

 

「え!?」

 

こうしてベルはアイズが次の遠征に行くまでの間、ベルに訓練をつける事にしたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、まだ日も見えておらず、空が若干明るくなった頃、ベル、アイズはオラリオ外壁の上に来ていた。

 

「えっと…それで、ヴァレンシュタインさん」

 

「アイズ」

 

「え?」

 

「アイズで良いよ、皆私の事をそう呼ぶから…嫌?」

 

「い、嫌じゃないです!…あ、アイズ、さん…と、ところであの!訓練って、僕は何をすれば」

 

「何をしようか…」

 

「え?」

 

まさかの発言にベルは一瞬固まる。

 

「昨日からずっと、何をしたらいいか考えていたんだけれど……君の武器はナイフなんだよね、蹴りや体術は使うの?」

 

「い、いえ…」

 

「ナイフを貸して」

 

そう言ってアイズはベルからナイフを受け取る。

ベルはアイズが何をするのか真剣な眼差しを向け、注目していると…

 

「こうかな?いや、こう、こう?」

 

よく分からないポーズを取り始めた…

 

(アイズさんって、もしかして天然…?)

 

「あ、あの、一旦整理した方が…」

 

ベルがそう言って手を伸ばした瞬間、アイズは瞬時にベルの顔に回し蹴りをかました。

ベルは綺麗に吹っ飛び、地面に倒れる。

 

「あっ…!」

 

(やっぱり、アイズさん天然なんだ…)

 

倒れたベルにアイズは近寄り、膝を着く。

 

「…ごめん」

 

「そんな!アイズさんは、悪くなくてゴホッ、ゴホッ!」

 

起き上がり、そう言ったベルを見てアイズは立ち上がる。

 

「やっぱり戦おう」

 

「え?」

 

アイズは腰にあるデスぺレートを引き抜くと、ベルは立ち上がってアイズから少し離れる。

アイズはデスぺレートを置くと、鞘を持って構える。

それを見たベルもグリーン・サポーターからナイフを取り出す。

 

「うん、それで良いよ」

 

「え?」

 

「今、君が反応したみたいに、これから戦う中で色々な事を感じて。そうすれば、戦い方は嫌でも身につく」

 

アイズがそう言って一歩進む度にベルは一歩退がる。

 

「…君は臆病だね」

 

「っ!」

 

「身を守る為に臆病でいる事は、大切な事だと思う。でも、それ以外に、君は何かに怯えてる」

 

その時ベルの頭に浮かんだのはミノタウロス。

最早ベルのトラウマになりつつあるそれを思い出し、ベルは強くナイフを握りしめると、アイズに向かってナイフを振るい、アイズとベルの特訓が本格的に始まったのだった。

 

因みにその頃バーゲストは…

 

「ふぅ…弁当を作るのに少し手間取りました。二人はもう訓練を…レフィーヤ?」

 

「あ、バーゲストさん、丁度良かったです!アイズさん見ませんでした!?」

 

「…ああ、アイズなら…あそこに…」

 

「!あ、アレはさっきのヒューマンー!?」

 

こうして早朝はバーゲストが見守る中でのアイズとの訓練。

その後はリリルカと共にダンジョンに潜る日々が始まったベル。訓練の成果は着実に表れていた。

 

「ベル様、バーゲスト様。今日はどこまでいきましょうか?」

 

「あ、うん。明日休みにする分、出来るだけ奥に潜りたいかな」

 

「すみません、リリの都合で…」

 

「仕方ないだろう、下宿先の都合だからな」

 

「そうだよ。それに僕もやる事があるし」

 

10階層を進んでいる中で、リリルカはベルにある質問をした。

 

「ベル様。どうしてこの頃、ダンジョンに潜る前からボロボロなんですか?」

 

「あはは、ちょっとね…」

 

リリルカが誤魔化しているベルを怪しく思っていると、前からインプの群れが現れる。

 

「リリは退がって!」

 

「はい!」

 

リリルカを退がらせてベルとバーゲストは武器を構えるとインプ達は二人を囲みながらジリジリと接近する。

するとリリルカがボウガンから矢を放ち、インプ達を怯ませる。

 

「ふっ!」

 

二人はその隙を突いてインプを次々に斬り裂く。

するとインプが一体、ベルの背後から襲いかかろとするが、ベルはそのインプを回し蹴りで吹き飛ばし、撃破する。

その後もベルは体術を駆使しながらインプ達を撃破していった。

 

(視界は広く、死角は作らない!)

 

アイズから学んだ教訓を思い出し、インプ達と対峙する。

 

「ベル様、凄い!」

 

(対応の手際の良さが前とは段違いですわね…たった数日でここまで変わるなんて…)

 

バーゲストもベルの成長の早さに少々驚きながら、ベルとバーゲストに怯えて下がっていくインプ達を見据える。

するとインプ達の後ろから今度はオーク達が現れる。

 

「ちょっと多いね…」

 

「一旦逃げて、態勢を立て直しましょうか?」

 

「いや…やろう」

 

「その意気だ、いくぞ、ベル!」

 

「はい!はあぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

そして魔物を倒しきり、休憩中に弁当を食べていると、ベルはリリルカとバーゲストにこう訊いた。

 

「僕って、魔法に依存しちゃってるかな?」

 

「依存、ですか?リリはそこまで気にしていませんが、確かにベル様の魔法は使いやすい節がありますし…手軽に使ってしまう分、必殺としての一面が薄れているかもですね」

 

「やっぱりそうだよね…」

 

「魔法とは本来切り札です。奥の手と言い変えてもいいかもしれません」

 

「まあ、私もよく使うがな」

 

「でも、魔力も上がれば、規模も出力も上昇します。ベル様はそこら辺全く詠唱もせずに炎を剣に宿したり放ったりするバーゲスト様には劣るかもしれませんが、それでもベル様の魔法は成長性はピカイチです。自信を持ってください!」

 

「そっかな…うん、ありがとう、リリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてダンジョン探索が休みの翌日、ベルとアイズはいつも通りに訓練を始めようとした時だった。

 

「二人とも良いかしら?」

 

「バーゲストさん?どうしたんですか?」

 

「ええ…アイズ、今日は私と戦ってみないかしら?」

 

バーゲストは突然、アイズと戦う事を提案したのだった。

 

「バーゲストさんが、私と?」

 

「ええ、流石に見るだけには飽きてきたところです。ベルの成長にも繋がると思いますし、どうですか?」

 

「…分かった、私もバーゲストさんと戦ってみたい」

 

アイズはそう言ってデスぺレートを引き抜く。

バーゲストも距離を取り、剣を抜いて盾を構える。

 

「では、ベル。合図を」

 

「は、はい!…それでは…始めっ!」

 

ベルの合図と同時にアイズはバーゲストに近付き、剣を振るうが、バーゲストはそれを盾で全て受けていく。

 

(防御が硬い…!まるで盾が壁の様に立ちはだかる…これで彼と同じレベル1…!?)

 

「はあっ!」

 

バーゲストがアイズの剣を盾で受けると同時に押し返すと、アイズは勢いよく押し返され、バーゲストは剣を振るう。

 

「くっ…!」

 

アイズはデスぺレートでそれを受け止めるが…

 

「っ!?」

 

「せあっ!」

 

バーゲストに力任せに押され、ズルズルと地面を削りなが後退する。

 

(今の力…私がティオナみたいな力自慢の戦い方じゃないにしても、レベル1にしては異常…)

 

(そうか、バーゲストさんのスキル、聖者の数字…!)

 

(なんとかなってはいますけれど、一瞬でも気を抜けば斬られていたわ…やはり速いわね…)

 

二人は睨み合っていると、アイズが走り出す。

 

(来るか!)

 

「はあぁぁぁぁ!」

 

アイズがバーゲストを斬ろうと防がれては別の方向から迫り、また防がれれば更に別の方向から迫る。

アイズがバーゲストの周りを高速で移動し、あらゆる方向からデスぺレートを振るうが、バーゲストはそれを盾で受け止め、剣で相殺し、ある時は身体を逸らして避ける。

 

(この盾が無ければ既に何度も斬られていましたわっ!)

 

盾を贈ってくれたベルに感謝しつつ、バーゲストは猛攻するアイズの動きに少しずつ慣れていく。

 

(段々攻撃に反応するのが早くなってる、このままじゃ…!)

 

「そこだっ!」

 

「っ!」

 

バーゲストはデスぺレートを盾で弾き、アイズは大きく仰け反り、尻餅を着いてしまう。

バーゲストが剣を振り下ろすと横に転がって回避し、立ち上がってバーゲストと距離を取る。

 

「バーゲストさん、強いね…!」

 

「魔法有りならもう負けている。お前が風を纏う魔法を使っていたなら、私はもう切り刻まれているだろう。それに私は午前中、日が出ている間は力が大幅に強化されるからな」

 

(あの力の強さはそういうスキル…!けれど)

 

「それだけじゃない、バーゲストさんは多分…身体の作りが私達とは違う。もっと強くて、強大な何か…!」

 

「ほう、確かにこんな角を持っている時点で普通では無いな…で?それを負ける理由にするか?」

 

「まさか…!」

 

アイズはデスぺレートを構え、バーゲストに強い眼差しを向ける。

 

「そうだ、来い!アイズ・ヴァレンシュタイン!私を倒してみろ!」

 

(バーゲストさんに攻撃を当てる方法…!)

 

アイズはバーゲストに駆け出し、一歩二歩進むと…

 

「はあっ!」

 

「っ!!」

 

デスぺレートを投げ出した。

バーゲストは武器を投げてくるとは思わず、咄嗟に盾で防ぐと、デスぺレートに一瞬気を取られた内にアイズを見失う。

 

(何処にっ!?)

 

すると突然バーゲストの足が払われ、バーゲストは下に視線を向けると、低い体勢の状態でバーゲストの足を足で払っているアイズの姿があった。

 

(私が下を見づらいのを利用してっ…!)

 

バーゲストは地面に倒れ、アイズは弾かれて空中に浮いたデスぺレートをキャッチしてバーゲストの首元に素早く突き付けた。

 

「…完敗、だな」

 

「うん、良い勝負だったよ」

 

アイズはデスぺレートを仕舞い、バーゲストに手を差し伸べる。

バーゲストはアイズの手を掴み、立ち上がると剣を拾って仕舞う。

 

「あんな大口叩いておいて負けるなんて、格好がつきませんわね」

 

「ううん、バーゲストさん凄く強かったよ。私も勝ててホッとしてる」

 

「お二人ともお疲れ様です!何か、言葉に出来ませんけど何か、凄い戦いでした!」

 

少し興奮気味にベルが二人に近寄って来る。

 

「アイズさんの攻撃もそれを防ぐバーゲストさんも凄かったです!あー僕も二人みたいに強くなりたいなぁ…!」

 

「じゃあ、君も始めよっか」

 

「え?」

 

「今日は2対1でやってみますか、ベル?」

 

「え?」

 

この日、ベルは地獄を見た。

 

 

 

 

 

 

 

あの後気絶してはアイズの膝枕の上で起きたりを繰り返したり、昼寝の特訓をしたベルとバーゲストはアイズに連れられて街を歩いていた。

 

「アイズさん、何処に行くんですか?」

 

「お腹が空いてるみたいだったから、何か食べよう」

 

「そ、そんな、大丈夫で『ぐぅぅぅぅ』あっ…!」

 

「気にしないで、私もお腹が空いたから」

 

アイズはある屋台の前に立つと注文する。

 

「ジャガ丸くんの小豆クリーム味、三つください」

 

「えっ!?」

 

ベルは店員を見て絶句する。

 

「いらっしゃいませぇえっ!?」

 

なんと屋台で働いていたのはヘスティアだった。

 

「クリーム多め、小豆マシマシで」

 

アイズがそう言ってもちっとも反応しないヘスティアの視線はベルに注がれており、アイズはベルとヘスティアを交互に見る。

 

「なぁぁぁにをやってるんだ君はぁぁぁ!全く、次から次へと君は!とうとう、遂に、よりにもよって!この女までぇぇぇぇ!!」

 

ベルにしがみつきながらそう言うヘスティアを見て、アイズはバーゲストに視線を向けると、バーゲストは右手で眉間を押さえていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、後二日だけだっていうんだね?」

 

ヘスティアに訳を説明したベルは、ヘスティアに頭を下げていた。

 

「はい、元々、ロキ・ファミリアの遠征が始まるまでっていう約束だったんです。お願いします、神様!」

 

「…バーゲスト君はどう思ってるの?」

 

「アイズとの訓練が始まってから、ベルは確実に前より強くなっています。彼の為にも受けさせるべきです」

 

「君が教えるのじゃダメなのかい?」

 

「私とベルでは体格差があり過ぎて教えられる事が少ないのです。体格が近いアイズの方がベル個人の教官としては向いているでしょう」

 

「…はぁー…分かったよ、二人がそこまで言うなら…」

 

「神様…!」

 

「但しヴァレン何某君!ボクのベル君に変な真似をしたら、その時点でこの話は無しだ!いいね!?」

 

ヘスティアはアイズを指差し、睨みつけながらそう言う。

 

「はい」

 

「誘惑なんて以ての外だからなー!」

 

「…はい?」

 

「ボクのベル君に唾をつけておこうたってそうはいかないぞ!なんてったってボクの方が先なんだ!」

 

アイズはヘスティアの言った事が理解出来ずにおり、ヘスティアはベルに飛びついてしがみ付く。

こうしてヘスティアは今日の訓練を見学することになった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁー、メインストリートと違って、この辺はかなり暗いねぇ〜」

 

夜の訓練も終え、メインストリートに向かう途中の暗い道を歩く四人。ヘスティアは暗いのを理由にベルにピッタリくっついていた。

 

「あ、あの、神様…?」

 

「ベル君、ボクが転ばないように、しっかり手を繋いでいておくれ♪」

 

アイズは先程から周りをキョロキョロと見渡しており、バーゲストも腰に差した剣に手を掛けていた。

 

「アイズさん?」

 

「……見られてる」

 

「やはりか」

 

その瞬間、上から黒い装備に身を包み、槍を持ったキャットピープル(猫人)が現れ、更に同じような装備をした四人のパルゥムが現れる。

 

「ベル、ヘスティア様を守れ」

 

「はい!神様、隠れて…!」

 

キャットピープルの男がアイズに槍を振るい、アイズはデスぺレートで受け止める。

バーゲストはパルゥム達に炎を放ちながら詠唱を始める。

 

「【鎖は我が猟犬達】」

 

「!こいつ魔法をっ!」

 

剣を持ったパルゥムがバーゲストに剣を振るうがバーゲストはそれを盾で受け止めると、反対から槍を持ったパルゥムが近付くがそちらに剣先を向け、炎を放つと槍持ちは退がる。

 

「【我が敵を捕らえる牙となれ】」

 

次は斧を持ったパルゥムが上から迫るが…

 

「【チェーン・ハーディング】」

 

盾で止めていた剣持ちのパルゥムを鎖で捕まえ、上の斧持ちのパルゥムに向けて投げる。

 

「「ぐわっ!」」

 

二人がは空中でぶつかり、上に押されて建物の屋根に落下する。

 

「っ!」

 

しかし最後に戦鎚を持ったパルゥムがバーゲストの背に向けて戦鎚を振るおうとすると…

 

「【ファイアボルト】!」

 

ベルが魔法を放った事で攻撃を中断し、退がった。

その様子を見たキャットピープルは。

 

「詠唱を抜いて、魔法を撃ちやがった…」

 

「あの方に報告だ、きっと喜ばれる」

 

「もう十分だ、退くぞ」

 

キャットピープルと四人のパルゥムは建物の上に撤退する。

 

「待って!」

 

「これは忠告だ、【剣姫】。今後一切余計な真似はするな」

 

「どういう意味?」

 

剣持ちのパルゥムの言葉の意味がわからないアイズにキャットピープルがこう言う。

 

「大人しくダンジョンに潜ってろっつてんだよ、人形女。あの方の邪魔をするなら…殺す」

 

そう言ってキャットピープルとパルゥム達はその場を去って行った。四人は一先ずメインストリートに出た。

 

「いやぁ〜一時はどうなるかと思ったよ…」

 

「あの人達、何だったんでしょう。僕達をいきなり襲ってきて…」

 

「闇討ちは、よくあるよ」

 

「あるんですか!?」

 

「オラリオも色々物騒なところもあるのは、リリで分かっていたでしょう?それとベル、先程は助けてくれてありがとう」

 

「あ、いえいえ…」

 

「けれど、ダンジョンの外で仕掛けてくるのは珍しい」

 

「襲ってきそうな相手に何か心当たりは無いのかい、ヴァレン何某君!」

 

「…あり過ぎて、逆に…」

 

「はぁ…全く、物騒過ぎやしないかい、君達のファミリアは…」

 

「ごめんなさい…」

 

三人はアイズと別れ、それぞれのホームへ帰還したのだった。

 

「バーゲストさん、どうしたんですか、バベルの塔をジッと見て…」

 

「…何でもありません、早く帰りましょう」

 

バーゲストはバベルの塔に居るある存在を一瞬だけ睨んでホームに帰ったのだった。




如何だったでしょうか、今回はアイズさんとベル君の訓練や、アイズvsバーゲストを書きました。良ければ感想などよろしくお願いします。あと、アンケートも投票してくれると嬉しいです。それでは次回をお楽しみに。
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