IS~二人目の男性操縦者は魔法剣士!?~   作:ピーナ

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本編が詰まっているのでIFルートの方を上げます。

結構甘めになってます。


IFルート 第十話 新しい日々の始まり

「ホント、どうしてこうなったんだろ……」

 

僕が思わずそう呟いた理由は今日の朝に遡る。

 

 

 

臨海学校が終わり、夏休みまであと少しとなって、クラスもこの夏休みの予定の話で盛り上がっている。

臨海学校の翌日は土曜だったので普通に学校は休み。僕は週末を病院で過ごして、日曜の夜に学園に帰ってきた。

 

「はっちー、夏休みはどうするの~」

 

そう尋ねてくるのは、このクラスで一番付き合いのある本音。

彼女は僕が楯無さん、いや刀奈さんと付き合いだした事を報告すると「なら、何時までも苗字のあだ名呼びじゃなくて、名前のあだ名呼びに変えないとね~」と言って、『はっちー』と言うようになった。……あだ名呼びは固定なんだね。

ちなみに、本音と虚さんは僕が刀奈さん、アリサ、すずかと付き合い始めた事を知っている。と言うより、告白の後すぐに病室にやってきて、空気でばれた。二人とも呆れたような表情をした後、当人たちが良いのならと言ってたけど。……懐、深いよなあ。頭ごなしの否定じゃなくてちゃんと事情を聞いてくれる辺りホント、僕の知り合いの女性は軒並み人格的に素晴らしい人ばかりだよ。

 

「考えて無いなあ。仕事の関係で一週間くらいは学校から離れるけど、それ以外は出来るだけ学校に居たいかな?」

「お嬢様が居るから?」

「うん」

「他の二人が嫉妬しちゃうよ~?」

「その辺は、今週末にでも4人で話すさ」

 

ミッドに行くことは確定だ。ここ数か月IS学園で起きた事件の報告と後々の方針、それと、僕の今後を決めるつもりだ。

一応、入院している間にレティ提督やリンディ提督、クロノと話し合って、僕の進路は決めた。

クロノは僕のIS学園の卒業と共に新部隊として一年間の試験部隊『機動六課』を始動させ、そこの部隊長を務めるらしい。僕はそこでのナンバー2で前線部隊の指揮が管理局での最後の仕事になる。その後は地球に戻ってきて、バニングス社のテストパイロットに戻る。とりあえず、これが今の僕の未来の青写真だ。

僕のこの先はこの辺にして、今は3人の恋人の事を考えよう。

多分、僕達が普通の高校生だったら、時間の許す限り一緒に居るだろう。でも、それは難しい。なら、僕が出来る事はその分濃密な時間を作って過ごす事だ。……まあ、濃密な時間って言うのがどうすれば良いのか分からないんだよなあ。デートとかした事無いし。相談するか。士郎さんとか恭也さんとかクロノとかに。あっ、でもクロノとエイミィさんは職場結婚だしデートとかしてなさそうだよなあ。参考にならなさそう。

 

「頑張ってね~。男の甲斐性の見せ所だよ~」

「言われなくても分かってるって。遊びに行く位何も問題ない位はお金持ってるし」

「バニングス社のテストパイロットだもんね~。普通のサラリーマンより稼いでるか~」

「そうそう。本音、そろそろ朝のHRが始まるし、席に戻ったら?」

「そうする~」

 

本音が席に戻って少ししたらチャイムが鳴り、それと共に織斑先生と山田先生が入って来た。

 

「えー……突然ですが転校生を紹介します」

 

……ホント、突然だな。

そう言って入って来たのは、アリサとすずかだった。

 

 

 

 

「あそこで、ツッコまなかった自分を褒めたいねえ」

 

お昼ご飯を食べながら僕はそう呟いた。

ちなみに僕が角席、僕の横にアリサ、アリサの前にすずかと言う感じ。すずか曰く「斜めからの方が綺麗に見えるんだって」との事。……そんな事しなくても、すずかは美人なんだけどなあ。

 

「ビックリしたでしょ?」

「ああ、凄くな」

「恋する女の子の行動力を舐めない方が良いよ? 八雲君」

「身に染みたよ」

 

いきなり転校してくる行動力にはさ。

 

「まあ、出雲を元にした量産機の試作機のテストをしないといけないから、その人員に私達が立候補しただけよ」

「って、言ってるけど、私もアリサちゃんもただ八雲君と一緒の学園生活をしたかっただけだよ」

「すずか!」

「そ、そっか……」

 

照れ隠しの言葉を言ったアリサも、さらっと真実を言ったすずかも、それを聞いた僕も顔が赤い。……こうやって、ストレートに好意をぶつけられるのはまだ慣れないなあ。いや、慣れるのか?

 

「なーに三人でイチャイチャしてるの~? 私も混ぜなさい!」

 

そう言いながら、後ろから僕に抱きついてくる、刀奈さん。

こういうスキンシップも嬉しいんだけど、その……ね、刀奈さんスタイル良いから、柔らかい物がガッツリ当たってるんだよね。僕も男なのでどうしても意識してしまう。

少ししてから刀奈さんは離れて、僕の前に座る。

 

「あら、良いじゃない。アンタ、昨日の夜八雲と一緒だったんだし」

「と言っても八雲君、昨日はすぐに寝ちゃったんだもん」

「……面目ないです」

「まあ、八雲君も疲れが溜まってたんだよ。仕方ないよ」

 

アリサと刀奈さんはグイグイ引っ張っていくタイプだけど、すずかは一歩退いて暴走しがちな二人を止めるタイプ。いうならば一服の清涼剤といった所だね。

落ち着きたい時、ゆっくりしたい時に横に居て欲しいかな。逆に二人には落ち込んだ時に横に居て欲しいかな。

まあ、そんなんは関係なく……

 

「何か考えてるの、八雲君?」

「いや、大した事じゃ無いよ。ただ、こうやって好きな人と一緒に入れるだけで嬉しいなって思っただけだよ」

 

だからこそ、僕はこの空間を護るために戦おう。それが新しい僕の戦う理由。そして、この空間こそが僕が戻って来る場所。どれだけボロボロになっても帰ってくるべき場所だ。

 

「えと……」

「その……」

「アンタねえ、いつもの事だけど、オブラートに包むって事も覚えなさい。……まったく、ドキドキさせられるこっちの身にもなれっての」

 

最後の方、アリサは僕に聞こえないように言ったつもりだけろうけど、残念ながら僕はかなり耳が良いので、バッチリ聞こえていたりする。……そっか。それなら、

 

「アリサ」

「何よ?」

「ちょっと、こっち来て」

 

僕がそう言うとアリサは渋々ながら近付いてくる。僕はアリサの耳元で

 

「大好きだよ、アリサ。愛してる」

 

と囁いた。

 

「にゃ⁉ にゃにを言ってるにょよ!」

「アリサ、かみまくってるわよ?」

「それだけ衝撃が強かったんだよ。八雲君もあんまりアリサちゃんをからかっちゃ駄目だよ?」

「善処する。でも、からかいの気持ちはあったけど言葉は全部本音だから」

 

このままだとさっき僕の言った言葉までからかいの気持ちで言ったように取られかねないから、僕はそう付け足した。

 

「ーーーっ!!!」

 

これでもかって位顔が真っ赤になるアリサ。照れてるその顔もカワイイなあ。

 

「ずーるーいー! アリサだけ良い思いして! 私の相手もして!」

「子供ですか……」

「お姉さんは八雲君が思ってるほど大人じゃないの!」

「はあ……」

 

溜め息1つ吐いた後、僕は箸を置いて、身を乗り出し、

 

「部屋に戻ったらちゃんと相手しますよ、刀奈」

「あうう……」

「なんか手馴れてるね、八雲君」

「そう? 全部雑誌の受け売りなんだけど」

「そんな雑誌読んでたの?」

「入院してる時に忍さんが持って来たんだよ。やる事無かったし読んでたんだ」

 

忍さんはアリサやすずかから僕関連で相談を受けていたらしく、お見舞いに来てくれた時に「二人とも嬉しそうにしてたわ。……あの子達を泣かせないようにね」と言われた。

それと共に「八雲君は恭也と同じ感じがするから、こういうの読んで少しは勉強しなさい」と言われて、雑誌を置いていった。

ただ……「恭也が覚悟を見たいって言っていたわよ?」と言うのは聞きたくなかったかなあ。

 

「あー……お姉ちゃんがゴメンね?」

「ううん、謝る必要ないよ。女の子と付き合うのってどうすれば良いかさっぱりだったから、助かったし」

「それならいいけど」

「すずかもやって欲しい?」

「やって欲しいけど、人前は恥ずかしいかな。二人きりか、少なくともアリサちゃんと楯無さんだけの時にしてね」

「了解。そういや、やっぱりすずかはアリサと同部屋なのか?」

「あれ? 聞いてない? 楯無さんとアリサちゃんが話し合って二つの部屋を繋げて、私達4人は同じ部屋になったんだよ?」

 

……マジで?

この後、部屋に戻ると、壁が取り除かれキングサイズを超えるであろうベットが一つ置かれた四人部屋が完成していた。

ベット1つって事は一緒に寝るって事だよね? ……持つのかな、僕の理性。




本編の方は文化祭なのですが、書いてる内容的に三話に分かれて、それを纏めてあげたい所ですが、最後の部分でちょっと詰まっています。何とか今年中に仕上げたい所です。
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