IS~二人目の男性操縦者は魔法剣士!?~   作:ピーナ

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そのせいか、あまり動かない夏休みは寝つきが悪いです。



第二十五話 ぐっすり寝るためには肉体的な疲労が必要だと思うんです

銀の福音事件とそれが理由で僕の秘密を話してから数日、僕は、というより生徒会のメンバーは後始末に追われていた。何とか夏休みまでに終わらせたい。そうじゃないとはやてとイチャイチャ出来ないじゃないか! それを活力に今は後始末に専念している。

 

「八雲君」

「なんですか? 会長」

 

そんな後始末で生徒会室で仕事をしていると楯無先輩に話しかけられた。

あんまり仕事中に無駄口を言う人じゃないんだけどなー。というより、虚先輩が横で厳しい目で監視してるから無駄口を叩けない状況ではあるんだけどね。

 

「八雲君はやっぱり夏休みにミッドチルダに帰るの?」

「まあそのつもりです。本当なら完全休業のはずだったんですけど、色々ありましたから、僕がやらないとダメな仕事が結構あるんで、夏休みに入ったその日に帰る予定です」

 

何も無ければミッドで自堕落な夏休み生活を送りながら、たまにユーノの遺跡調査でも手伝いに行こうかなと考えてた。ユーノと行く未知の遺跡発掘ツアー、結構楽しいんですよね。一夏の経験(RPG風)ですよ。

ただ予定は未定とは上手く言った物で、ここに来てから起こった事件関連で僕が処理しないといけない物がそこそこあるので、立てていた予定は一端すべて白紙に戻った。幸い提出期限が夏休み中というかなり余裕があるから、そこまで焦らなくても良い。とはいうもののせっかくの休みなのだから、早めには終わらせたい。前世から長期休暇の宿題は最初の10日位で終わらせるように面倒な事は先に終わらせるという考えだってのもあると思う。

 

「仕事持ちってのも大変ね~」

「多分、先輩方や専用機持ちの皆よりは楽だと思いますよ?」

 

事件は起こったけど、僕の役目は狙いが男性操縦者や魔法関係だった時の囮兼起こった事件を手早く終息させる火消し役だ。つまり何かが起こらなければそこまで仕事は無い。

テストパイロットにしても、出雲は完成して運用データを何日かに一回まとめて送るくらいだし、それも大した量でも無い。必要なデータだけ送れれば良いから、そこまでの過度なプレッシャーも無いしね。

それに比べると専用機持ち、各国の代表候補生は運用データを送るだけでなく、新装備のテスト、技術の向上、他国の情報など色々な物が望まれている。げんなりする仕事量だと思う。

 

「確かに私達も忙しいけど、八雲君みたいな世界を股に掛けた二重生活じゃないわよ?」

「その辺は慣れです。人間慣れれば大概の事は何とかなります」

 

これは僕の経験則である。慣れたら、なのはの誘導弾の嵐にほぼ無傷でしのぐ事も出来る様になったし、フェイトのスピードにもついていけるし、ヴィータやシグナムとの接近戦もかなり出来る様になった。まあ、対応したらしたで、皆もその対応をしてくるからどんどん実力が上がってくんだけどね。実に良いスパイラルだ。

 

「お二人とも話しているのは構いませんが、今は仕事を優先してください」

 

そう言うのは虚先輩。対外的には生徒会のトップは会長である楯無先輩だが、生徒会の中での最高権力者は虚先輩だ。というより、普段の楯無先輩は威厳が無さすぎる。仕事さぼって簪の所行ってるし、二言目には簪の事しか話さないし。それを虚先輩が締めている感じだ。

ちなみに今日の虚先輩は少し機嫌が悪い。何故なら今日は本音が居ないからだ。理由は簪の『打鉄弐式』の運用テストの手伝い。これを虚先輩が居ない時に楯無先輩が出していたことを今日聞いてから機嫌が良くない。

本音は書類仕事だとそこまで戦力にはならないが、本職がメイドなので片付けなどの手際は良い。なので、いつも大量の書類がある時は僕達三人が処理して、それを本音が整理すると分けているのだが、本音がいないので書類の整理が中途半端になり、結果としてペースが落ちたのだ。虚先輩は生徒会のトップがその状況を作りだした事を怒っている。

 

「虚先輩、僕の分終わりました」

「お疲れ様でした、八雲さん。今日はもう休んでください」

「ちょっ、虚ちゃん! 私の分は…」

「お嬢様の分が多いのは会長だからです。それは貴女が処理しないといけない物です」

「少しくらいなら手伝いますけど…」

「いえ、普段も時々サボるので、今回はきっちり自分の分の仕事をしてもらいます。それに、八雲さんも慣れない生活に事件があったのですから、気付いて無くても疲れがたまっているはずです。だから休んでください」

 

虚先輩にしては強めの口調で言われた。彼女がその口調で言うのは楯無先輩に怒ってる時くらいだから結構珍しい。

これは僕の事を考えてだと思うので、それはありがたくいただいておこう。

 

「分かりました。今日は部屋に帰って休みます」

「明日もよろしくお願いしますね、八雲さん」

「分かりました。虚さんも気を付けてくださいね。僕や本音では会長を御しきれません」

「分かっています」

 

楯無先輩が「失礼な事を」とかなんとか言ってたけど、割と振り回されている僕達他の生徒会のメンバーにとって、それを抑えれる虚さんが居ないと結構困るのだ。

僕はまだなにかぶつぶつ言っている楯無さんをスルーして、生徒会室を後にした。

うーん、少し体動かすかな? ちゃんと寝るにはそこそこ体も疲れていないとねー。と思うんだけど、この前の模擬戦で少しやり過ぎたせいか、一年の専用機持ちの皆からは少し避けられ気味なんだよね。あの試合をみて変わってないのは更識姉妹と布仏姉妹、そして先生二人。

だから、多分皆が使っているであろうアリーナは少し行きにくい。

 

(基本の体力作りでもするかー。という訳で一回部屋に戻って着替えて走るか)

(体力は資本ですからね)

 

何事でも体力は少なからず必要になる。なので体力作りは結構必要になる。後方勤務の管理局員も戦闘職の人に頼んで簡単な訓練メニューを作って貰う人が結構たくさんいるし。

とりあえずこの後、10キロくらいを走って汗を流した。

 

 

一方八雲が去った生徒会室では…。

 

「お嬢様、早く言わないと八雲さんがあちらに戻ってしまいますよ?」

「分かってはいるのよ…」

 

と二人で話していた。

というのも、千冬に自分の本心を言い当てられ、一番身近な虚と楯無の知り合いの中で一番八雲の事を知るアリサに連絡をした結果、さっさと気持ちを告げてしまった方が良いという事になった。

それからというもの機会を狙っているのだが、楯無は今いち踏み出せずにいる。

その辺を表に出さないのは流石は暗部のトップなのだが。

 

「簪お嬢様の時にも感じましたが、お嬢様はヘタレですね」

「ヘタっ…!」

「ええ。うじうじ悩んでらっしゃるのがその証かと。相談するのは良いですが、決めた事を行えない方を表すにはふさわしい言葉かと思いますが?」

 

辛辣な言葉をかける虚。

 

「むむむ…」

「何がむむむですか。本音の話によると、八雲さんは織斑さん達の関係を見ても気付いていない位は鈍感です。言わないと変わりませんよ」

「それはアリサにも言われたわ」

「そうですか。ちなみにアリサさんは何と?」

「『気持ちを伝えない限り、そんなのは変わらないわよ。』らしいわ」

「それならなおさら動きましょう。もう夏休みまでそんなに時間もありませんよ」

「……そうね」

「それなら善は急げです。今日にでも言いましょう」

「ええっ!?」

 

こうして事態は進んでいく。




フラグは回収するもの。

よく感想で「はやてとのイチャイチャを!」と言うのを頂きます。
夏休みに入ったら、増えると明言しておきます。というより、IS学園の特性上そう言うのが出来にくいのと、はやてが既に働いていて時間が合わないのが理由です。

活動報告で前に書いた艦これの夏イベは現在Eを攻略し終えた所です。
E6はまだ行くか考え中です。つーか、戦力が足りねえ…。
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