いつも眠そうで緩い化け物   作:カラスの餌

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2話 その力故に

 

 

 

「ふーんふふーん♪」

 

 

「でよぉ?この間の奴絞めてやったんだわ!」

 

 

 

「お頭マジすか?www」

 

 

 

「フフーン♪」

 

 

ガシャァァァアン!

 

 

 

 

「あ、なんの音って…頭あのガキバイクを…」

 

 

 

「おい…そこのクソガキ…」

 

 

 

「〜♪〜♪」

 

 

 

「・・・・・おい・・」

 

 

「くぅ〜やっぱり新調したこのヘッドフォン音最高〜色もちょうど白だし〜テンション上がるね〜、ね?そうでしょ?そこの目付きの悪そうなおっさんもこの気持ちわかる?」

 

 

「っっっっ…………」

 

 

「いやぁ〜特にこの部分のロゴのデザインとか見てよほらっ!凄いよねぇ〜俺これ前から欲しかったんだ〜」

 

 

 

「てめぇ!!さっきからなんなんだその舐め腐った態度は!!」

 

 

「ん〜?あ〜羨ましい〜?欲しいと言っても上げないぜ〜」

 

 

 

「んなもんいるかど阿呆!!おめぇさっき道端のバイク蹴り飛ばして壊したただろ!」

 

 

「バイク?なんの事?あ〜もしかしてあのゴミか〜俺の進路にあったから蹴り飛ばしちゃった〜てへっ」

 

 

 

何故か知んないが、俺はさっきからやけにガタイのいい体をしたいかついおっさんに怒鳴り散らかされていた

 

どうやら俺がさっき蹴り飛ばしたゴミについてキレているようだ

 

と言うかあそこに置くの禁止って書いてあったんだけどね〜

 

 

 

「てめぇ本気で反省してんのか?!なんだその気の抜けた緩い面は!」

 

 

声がでっかいな〜どうしたらそんな声が出るんだろ。

 

俺の喉じゃ無理だね〜

 

 

「ファ〜…眠っ…ねぇ言いたいのはそれだけ〜?なら俺帰っていい?帰ってこのヘッドフォン…」

 

ガシャァン!

 

 

大きい物音と同時に近くのガラスが俺の周りに飛び散った

 

 

 

「ん〜……」

 

 

 

「お前帰すと思ってんのか…?」

 

 

はぁ〜本当に最近の人って力で押さえ込もうとするね〜

 

原始人の争いかな?

 

 

 

 

「はぁ…猿が考えるようなことを…後そこでコソコソしてる金魚のフン共も早く出てきな〜」

 

 

 

俺がそう言うと近くの物陰から4人の人が現れた 見るからにかなり喧嘩慣れしてる感じが伝わってくる

 

ヤクザと言ったところだろうか、まぁでも正直どうでもいいんだけどね

 

 

 

「お前らこの糞ガキを徹底的に殺れ!動けなくなるまでな!!」

 

 

「「「「おう!!」」」」

 

 

そう言うとヤクザ達は俺に向かって拳や刃物と凶器を手に持ち襲いかかって来た

 

 

 

 

俺も攻撃しようと思ったが……

 

 

 

 

 

「なにしてるんですか?!」

 

 

「?!」

 

 

 

ライトピンクの特徴的な髪の形をした見慣れた女の子俺の幼馴染の上原歩夢が、ストップをかけた

 

 

あ〜そういや帰り道同じだもんね〜

 

 

 

「あ?なんだお前…そこの野郎になんかあんのか?」

 

 

「その子は………私の……私の…」

 

 

歩夢は必死に恐怖に打ち勝とうと口を動かすが、まともに喋れる様子ではなかった

 

 

「あ〜そい…「私の幼馴染です!!」

 

 

俺が助太刀?に入ろうとした瞬間歩夢は顔を上げ、大きな声を出してそう言った。

 

 

 

 

「ほぉ?ならてめぇが俺達の言う事聞くってのもありだなぁ…」

 

 

「えっ…な、それは…」

 

 

「こっちは思いっきしバイクを蹴っ飛ばされたんだ、それも気持ちいいくらいになぁ?その責任は取ってもらわなきゃなぁ?」

 

 

とたんに歩夢に責任を擦り付けるように俺から視線を外し歩夢に詫びをさせるように仕向け始めたこのクソ野郎達に俺は少し胸糞の悪さを覚えた

 

 

「さぁ〜どうしてもらうかなぁ?ざっと100万くらい払ってもらおうかなぁ?それとも体で…」

 

 

「えっ……」

 

 

明らかに払えないと分かった上での頼みで俺のイライラは更に増した。

しかし、まだ殴る時ではないと思ったため俺はニコニコしながら待った

 

 

が歩夢は俺の顔を横で見てきた時にハッとした顔を浮かべやがて焦りの顔を浮かべ始めた

 

 

 

「100万なんて君のような学生が払えるわけねぇよなぁ?なら体……っぐふぉぁ!!」

 

 

「か、頭?!」

 

 

「えっ……?」

 

 

突然目の前の男が倒れ始めて歩夢は動揺していた

 

 

それそのはず俺が顎に蹴りを入れたからだ。

 

 

 

「あーあ…聞いてれば言いたい放題にまぁ言ってくれるじゃねぇか、お陰様で良い一撃を与えれたぜ…」

 

 

 

「ゆ、結衣くん?!」

 

 

「てめぇら…歩夢に何をするつもりだったんだ?答えてみろ…しかし返答次第では貴様らの顎を粉砕してやってもいいんだぜ?」

 

 

「あ?んな事教える訳ねぇだろうがぁ!」

 

 

1人の男が、大振りな単純なパンチを俺に向かって飛ばしてきたが、俺はそのまま顔面に受けた

 

 

「もろに受けたなぁ?気失ってねぇよなぁ?」

 

 

「なんだその見せかけだけのパンチはよォ…中身が空洞なのか?てめぇの腕は…」

 

 

「なっ?!」

 

 

男達はびっくりした様子で俺の事を見ていた。

 

 

 

俺も殴られて何もしない性格では無いので殴る前に一つこいつらにどうして欲しいか聞くことにした

 

 

「最後に1つ質問だ…この後生きるか死ぬか……どうする…」

 

 

「え、ええ…い、いぎだいっ!」

 

 

男は涙を流しながら俺にそう言ってきた、まるで処刑される前に命乞いする輩のように

 

 

「そうか……なら死なないといいなっ…!」

 

 

「っっうぉっっ………!!」

 

 

俺は一言そう言うと一瞬で、顎に蹴りを放ち先程バイクをぶっ飛ばした時みたいに思いっきり蹴り飛ばした

 

 

無論男は一瞬で気を失いそのまま吹っ飛んでいった、周りの男達はその姿を見て泡を吐きながら気絶していた

 

 

所詮雑魚は雑魚だな〜

 

 

俺はその塊を見てそう思った

 

 

 

 

すると横から

 

 

 

「ゆ、ゆ、結衣くん?」

 

 

「ん?あ〜歩夢〜大丈夫?わざわざ止めに来てありがと〜」

 

 

「え?あ、うん!でも暴力は…だめ…だからね?」

 

 

俺はいつも通りの勢いで、歩夢にそう返した。若干困惑していたが俺はあえて気にしないようにした。

 

 

「結衣くん…まだ、考え込んでるの…?」

 

 

突然歩夢は真剣な眼差しで俺にそう聞いてきた

 

 

 




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