いつも眠そうで緩い化け物   作:カラスの餌

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タイトル名…すみませんあのこれには…


8話 夏、始まる

ん〜朝が来た〜セミが〜な〜いてる〜あ〜今日も暑い一日の始まりだ〜

 

 

俺は目が覚め寝ぼけてるか知んないが、自分でも意味のわからないことを起きてからそうそうに行っていた。

 

 

 

「あ〜……」

 

 

 

俺は数秒間フリーズし一旦思考が止まった。起きてからすぐってあんまり考え事ってしたくないよね〜

 

 

とか、そんな事考えてたら俺は眠気から解放されていた。

 

 

「よっと」

 

 

俺はベッドから降りタンスへ向かい着替えをした。

 

 

「ん〜やはりGパンって正義…あとは運動する時の服とかも全部入れたしOKかな」

 

 

そして着替えを終え俺はカーテンを開けベランダに出た

 

 

外に出る度思うのが、くそ暑いのとセミがやかましいのハッピーセットだ、でも正直この2つがなきゃ夏とは言えないよね〜

 

 

「ん、今日も良い天気だね〜これは楽しくなるかもな〜と言うかなんで水着とか持ってくんだろ…練習に必要あるのかな〜」

 

 

 

そう、俺は唯一この合宿に違和感を覚えていた。何故海に行く訳でもないのに水着を持っていくのか…と

 

 

「プール使う時間…予定にはなかったよね…?」

 

 

ここの学校に水泳部があるのは知っているが果たして俺らは使う必要なくね?と思うこの頃までにある

 

 

いや待てよ、俺だけなんてこと有り得るのかな〜?メンバー皆…いやいや…侑の事だもしかしたら俺になにか…いやでも…あぁ〜考えるだけ無駄だ〜

 

 

まぁそんなことよりね

 

「ん〜♪俺としては歩夢が無事であればなんでもいいんだけどね〜」

 

 

 

もし使う上で歩夢が、溺れたりしたらどうしよう…なんて思ったりもする…だって俺の記憶が、正しければ歩夢は水泳は苦手だったから

 

 

「まぁ、その時は迷わず飛び込んで助けるよね〜」

 

 

「むぅ…私ってそんなに運動神経悪いように見える…?」

 

 

「うん、見える見える〜だって昔だっ……んっ?」

 

 

 

俺は独り言を言ってるつもりだったが、何故か誰かと会話してるようで違和感を覚えた

 

 

今この段階で、母さんと父さんは仕事で家にいないそして俺はベランダに出ている…ベランダで話す人なんて隣以外誰も考えられない…ん……?隣……?

 

「え、えっと〜……」

 

 

俺は恐る恐る横を見た

 

 

「あっ」

 

 

すると、笑顔をしていたが、その背後には物凄い黒いオーラが出ており明らかにそれが危険なのか俺は直ぐに肌で感じとった

 

 

「結衣…君…?」

 

 

「な、ななななんでしょう〜歩夢様〜」

 

 

 

「まだ私を運動音痴扱いしてるなんて…同好会入ってから少しは変わったと思ったのは気のせい…かな…?」

 

 

「いえいえ!そんな事滅相もございませんだから許してっ!頼むから〜ってあれ?」

 

 

横を見たら歩夢がいなくなっていた

 

「っおっ?」

 

 

それと同時に背後から物凄い殺意を感じた

 

 

振り向いたら絶対に死ぬ振り向いたら絶対に死ぬと思い俺は敢えて後ろを向かなかった

 

 

「ゆ〜い〜く〜ん〜?」

 

「な、なんでしょ〜」

 

 

名前を呼ばれているが俺はあえて振り向かなかった。そして今の俺からしたら歩夢の発言一つ一つが死の宣告以外の何者でもない

というか何で、合宿の日に限ってこんな事になるのぉぉおおおおおお

 

 

 

そしてその後、俺は限界を迎えて最終的に後ろを向いてしまい地獄を見たのであった……

 

 

________________

 

 

「あ、あの〜結衣さん?」

 

 

「ゆいゆいだいじょぶー?」

 

 

俺は今干された状況にある。干されたと言っても魚の干物になっている訳では無いよ?

 

今の俺はこんな状況にある

 

 

 

「アユムコワイアユムコワイアユムコワイアユム………」

 

 

そう、あの後俺は徹底的に歩夢にしばかれてこのような状況になってしまった。一部のやつはみんな心配してくれていたけど、侑に至っては大爆笑していた

 

 

合宿に来てからずっとこんな感じだ

 

 

「結衣先輩が、ああなるなんて…歩夢さん実は結衣さん以上に…」

 

「有り得る…かも…」

 

一年生に関しては歩夢の印象は変わりつつあるのであった

 

あぁやめてくれ…今そこでそんな事言ったら俺の命が無くなるよ〜

 

 

「さ、さぁ!結衣さんはこんなんですが早速合宿を始めましょう!」

 

 

「ちょっと?せつ菜?俺の扱い酷くない〜?」

 

 

「結衣…君……?」

 

 

「ヒェッ・・・」

 

 

今の俺は歩夢に逆らうなんて恐れ多くて出来るはずもなく。正直脅威でしかない

 

果たして俺は合宿の期間生きてられるのか心配なのであった

 

 

そして始まるか否か日が沈む夕方だったので、夜ご飯作りが始まった。

普通ならキャンプ場とかで炊事場を借りてやるらしいけど、俺個人としては学校でこうやって作るのは悪くないな〜って思った。

 

 

ちなみに俺は侑に、ビデオカメラを渡されてカメラマンを頼まれていた。という事でさっきから俺はあちこち回っていた

 

 

しかし俺は料理の取材(笑)を楽しみつつも、異様な臭いをそこに一緒にいた璃奈と感じた。

 

 

なんだ〜?このタバスコやらなんか色々混ぜた臭いは…今まで嗅いできた物の中で一二を争う勢いだ…

 

 

 

「ね、ねぇ?璃奈?この臭いって…せつ菜の方からするよね〜?」

 

 

 

「う、うん…ちょっと…見に行こう…」

 

 

俺達は恐る恐る臭いの元を辿り歩いて行った、そして近づく度にその臭いはどんどん強くなってきていた

まるでどんな実験をしてるんやらと思わざるを得ない境地までに来ていた

 

「あ、あと…少し…鼻が…」

 

 

「頑張って〜璃奈〜あと少し…」

 

 

「そんなニコニコした顔で言われると…腹立つ…」

 

 

「そんな真顔で言わないで〜」

 

 

「笑ってる結衣さんが悪い…」

 

 

 

「ひ、ひどいなぁ〜って…なんかさっきよりも臭いが濃くなって…あと少しだよ〜って…あっ…」

 

 

 

そして、移動してみるとやはりせつ菜がその臭いを生み出していた。いや、正確にはせつ菜が作ってる料理?がその匂いを…

 

 

「・・・・・」

 

 

「くっ、クックハァ……」

 

 

璃奈は真顔になりそのままフリーズ。俺は耐えきれず変な声を出してしまった

 

そして

 

 

「あ!結衣さん!ちょうど良い感じの時に来てくれましたね!実は味見をして欲しくて」

 

 

「結構です」

 

 

「いえ、せっかく来たのでほら口を開けてください!」

 

 

口を開けば直ぐに例のアレを食えと言われて俺は速攻で拒否った。マジであんなの食べたら俺の命が、保証されない。下手すれば命を落とすかもしれない

 

それぐらい見た目の色が…やばい…紫色のシチュー…?スープ…?カレー…?と判別不可能の領域まで来ている

 

 

「ほら、食べてくださいねっ!えいっ!」

 

 

 

「え、ちょ、せつ…ッ…グフォ……!!(な、何だこの味は…?!核兵器とかそう言うレベルの話だぞっ…!?)」

 

「結衣さん…どんまい…(あれは死んだ…)」

 

 

俺は不意をつかれ口に例のアレをぶち込まれてしまった。そして恐ろしい程の凶悪な味が俺の口の中を支配し始めやがて俺の思考回路にバグが起きた

 

そして俺はそのままバタリと一発倒れてしまった

 

 

「どうですかっ!気絶する程美味しかったのなら良かったですっ!」

 

 

「それより…結衣さん…何とかしなきゃ…」

 

 

こうしてまた俺はトラウマを一つ植え付けられたのであった

 

 

 

________________お次は……

 

 

 

 

せつ菜の地獄飯を食い数分間生死の境をさ迷った俺だけど、数分の休憩があったことにより見事に復活

流石にあそこに滞在するのは危険だと俺は思い、歩夢の場所へ移動した。

 

ちなみにせつ菜が壊滅的に料理音痴だと言うことも分かった

 

 

 

「あ〜ゆむっな〜に作ってるの〜」

 

 

「あ、結衣君っ!丁度いい時に来てくれたねっ」

 

俺はビデオカメラを持ちながら歩夢に話しかけると歩夢は嫌な顔せず

取材(笑)に応じてくれた。

 

そこには綺麗に作られ盛り付けられた料理が沢山並んでいた。

 

 

「うわ〜これ全部歩夢が作ったの〜?」

 

 

「ううん!違うよ!しずくちゃんも手伝ってくれたんだよっ」

 

 

「ふふっ、でも歩夢さん本当に手際が良くて私の出番はあんまりでしたけどねっ♪」

 

 

「将来歩夢と結婚する人はこりゃ幸せかもね〜羨ましい〜」

 

 

「結衣先輩と歩夢さんって相性…良いのでは…」

 

 

「いや、無いから」

 

 

「そ、そうだよっ?も、もうちょっと先の話だよっ」

 

 

 

「「え?」」

 

 

俺としずくは顔を合わせて同時に声を出してしまった。

 

 

「そ、そうだねっ〜歩夢にはもうちょっと先に良い人が現れるかもねっ〜」

 

 

「で、ですよね〜歩夢さんとても可愛いですし。優しくて料理も出来るんだからっ」

 

 

 

そう俺としずくが敢えて逸らしてたら次の瞬間歩夢からとんでもな発言が飛んできた。

 

 

 

 

「私は……結衣君と……」

 

 

 

 

「ンンンンンンンンンンンンンン?!」

 

 

 

 

「あ、歩夢さんっ本気ですかっ?!あ、あれ結衣先輩倒れてしまってどうしたんですか?!」

 

 

 

俺は突然の歩夢の発言に思考回路が爆発してしまいそのまま頭から煙を出して倒れてしまった。

 

 

 

________________ そして夕食…

 

 

俺はある事を考えていた

 

 

「結衣…どうしたの…?そんな顔して…いつもニコニコしてる結衣が真顔になるって…それに歩夢も顔赤いよ?」

 

 

「ねぇ侑人はなぜで互いを好きになるのだろうか分かる〜?」

 

 

「ゆ、結衣君っ?!」

 

 

「いや、急にどうしたの?…って歩夢も…」

 

 

俺は真剣に考えていた 今まで人を好きになるなんて考えた事すらなかったからだ。

学校や街中ではとある男女のペアで出掛ける場面を度々見掛けるが、残念ながら俺には恋愛と言うのが全くもって分からない

 

だから人がどうして好きになるのかも分からないのだ

 

 

 

「う〜ん…分からないなぁ〜」

 

 

 

「結衣は昔からそう言うの疎いからね〜…ま、一方の歩夢はそうでもなさそうだけど」

 

 

 

「え?!そ、そんな事はっ…私だってそんな…」

 

 

 

「結衣の事嫌いなの?」

 

 

「それは……」

 

 

普通に嫌いと言われたら流石の俺も傷つくなぁ〜…と言うかこれ夜ご飯にする会話なのかね〜

 

 

周りの皆黙って空気を読んで黙々食べてるよ?いや気まずいね〜

 

 

 

「いや〜皆料理出来て凄いな〜どれも美味しくて箸が止まらないよ〜」

 

 

 

俺は流石にこの気まずい空気から脱しようと声を出したが、逆に空気読めよと言わんばかりにくそ睨まれてしまった

 

 

いや〜そんな目で見ないで〜

 

 

「それで結衣の事はどうなの?歩夢っ」

 

 

「え〜かすみん気になります〜」

 

 

 

「私もですっ!」

 

 

 

「愛さんも気になるなぁ〜歩夢がゆいゆいの事どれだけ愛してるのか、愛だけにねっ!」

 

 

「う、うぅ〜…」

 

 

 

クソ寒い空気が一瞬漂ったが、どうやらみんな興味津々らしい。正直俺も超怖い万が一嫌いとか言われたら多分壁とドアをその場にある限り壊し続けると思う

 

 

 

しかし歩夢は顔を赤くしたまま全く答えない、まぁそうだろうねこんな人がいる前で大好きor大嫌いなんて普通言えないよね〜

 

 

 

「彼方さーんスープのおかわりありますかね〜」

 

 

 

「ん〜あ、あるよ〜入れてあげるね〜」

 

 

 

この空気は気まずいので俺は更なる一手として直接他の人に話しかけるとやってみたが、彼方さん以外の人が喋んなと言わんばかりに俺の事を睨んできた。

 

 

もう俺喋んの禁止のようなもんじゃん

 

 

が…しかし

 

 

 

さすがに見てるこちら側としては歩夢が可哀想なので、俺は一瞬だけ本来の雰囲気を出ししずくにアイコンタクトを送った

 

 

「…………(流れを止めろ。)」

 

 

 

するとしずくは直ぐに俺の顔を見て察したしみたいだ。すぐに頷き

 

 

 

「さ、さすがに無理やり言わせるのは…良くないと…歩夢さん本当に恥ずかしそうにしてますし…」

 

 

 

すぐに行動に移した、いや〜優秀な後輩だねっ!

 

 

 

「俺もそう思う〜皆もこんな勢いで聞かれたら困るでしょ〜?それとおんなじだよ〜」

 

 

「でも気にならない?結衣本人は?」

 

 

 

果林さんが良いの〜?聞かなくてみたいな感じで言ってくるのに対し俺はこう言った

 

 

 

 

「気になりますよ、もちろん。ですが本人はまだ伝える準備が出来ていない……たとえ俺が嫌いって思われていてもここで無理に言わせるのは良くないって言ってんだよ…」

 

 

 

「「「「っ?!」」」」

 

 

 

「そ、そう…なら…やめとくわ…でも結衣貴方今人を殺すような顔をしてたわよ?」

 

 

 

「あれ〜?そうでした?俺は至って普通だと思ったのですが…」

 

 

 

「あら?いつまでその化けの皮を被ってるのかしら」

 

 

俺はまた直ぐにケロッとしたが、今回ばかりは果林さんも退こうとしなかった。むしろこの機会を逃さないと言わんばかりにと俺に噛み付いてきた。

 

 

「ま、まずいですよ…結衣先輩も果林さんも…」

 

 

 

「ふ、二人とも落ち着いて…ほら…結衣もっ」

 

 

 

侑としずくは必死に俺らの事を止めようとするが、果林さんが中々終わらせる態度が見えない、正直そろそろ鬱陶しい

 

 

 

……仕方ないここは俺が一旦身を引くとするか……

 

 

 

「ごめーん、空気を悪くしたね〜俺ちょっとそこら辺歩いてくるわ〜」

 

 

 

「っ!(また逃した…)」

 

 

 

 

果林さんから逃げるように俺はそのまま走って別の場所へ移動した。

 

 

 

 

いや〜危なかった〜本当にねー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………なんて思ったりすると思ってんのか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ〜ウザかった……あいつ死にたいのか……?

 

 

 

 

マジでいちいち俺の事ばっか詮索してくるとはいい度胸じゃねぇか…次あんな事されたら腹を斬り裂いて内臓抉りとってカラスの餌にしてやってもいいんだぜ…?

 

 

 

 

 

なんなら墓まで持って行ってやろうか?それとも野犬の餌の方が良いか…?

 

 

 

 

 

 

……まぁいい……だが次は絶対に容赦しねぇぞ………

 

 

 

 

 

 

 

「……覚悟するんだな………朝香果林…っ!!」

 

 

 

 

 

 

「結衣…先輩っ…?」

 

 

 

「っ?!……………っ……し、しずくか〜」

 

 

 

流石に無理があっただろうか、いや何時もこんな感じだろうが口に出してしまったのが聞かれてしまったか……

 

 

 

「な、何かな〜?俺の後を付けてくるなんて〜っ」

 

 

やばい、ついさっきまでのあれのせいで人聞きの悪い言い方になってしまっている

 

 

流石にこれ以上は……

 

 

「ご、ごめんしずく〜ちょ〜っと1人にさせて貰えんかな〜?」

 

 

「っ………(なにか苦しそう…もしかして先輩のアレってかなり負担が…)」

 

 

 

 

 

はは、やばいな〜…思った以上に体に負荷がかかるね…正直いつもなんかしら負担はかけてるつもりだけど、アレはやはり別格だ…俺自身もまるで、人格が変わってるとすら感じてしまう

 

 

 

それに……勘のいいしずくも気付いているだろう…

 

 

 

参ったなぁ〜歩夢や侑とかならただ気分が悪い程度で済むのになぁ〜賢い人となると対応がめんどくさくなってしまう

 

 

…確かに笑顔を振る舞う時も自分の気持ちに嘘をつきながら作っている…周りは馬鹿みたいに笑っても俺は正直1ミリも面白くない…楽しくもない…今はそう…昔は笑ってらしいけどね…

 

 

「っ……っふぅ……」

 

 

「あの…落ち着きました…?」

 

「ん?、あ、あぁ」

 

 

あぁっと、まだいたのか…正直自分を制御するので手一杯で、全く見てなかった…まぁ仕方ないこいつに隠したところで、意味は無いな。

 

 

一応コイツだけには話しておくか…あんまり人にそう言う事話す感じでも無さそうだし…保証は無いけど…ここは信用すべきか…

 

 

 

「はは、楽しい空気をぶち壊す様なことをしてごめんね〜」

 

 

「先輩……」

 

 

しずくは心配げに俺の方を見てくるが、俺はいつも通りの笑顔で話をした。

 

 

「あのさ、かなりド直球に聞くけど…俺の事どう思ってる〜?変な意味じゃなくて〜割と真面目に〜」

 

 

え?…って言わんばかりの様子で一度こちらを見てきたが、俺の雰囲気を見た感じ直ぐに空気を読み「そうですね…」と考え始めた

 

 

 

そして直ぐに顔を上げ答えを出した

 

 

 

「正直…ちょっと怖い部分があります……」

 

 

「ほー?」

 

 

まぁ妥当な答えだよな〜

 

 

 

「…ドアを吹っ飛ばした件はともかく…偶に別人みたいに変わる時があると言うか……」

 

 

 

 

ドアの件ってそんなにインパクト強かったんだ?って思ったが重要なのはそこじゃない。

 

 

 

「別人……ね……」

 

 

 

「すみません…失礼な事を言ってしまい…」

 

 

「いいよ、間違いじゃないし。」

 

 

申し訳なさそうにしてるしずくに対し俺はそう答えた。

別にこいつは悪くないだから正直謝ってもらう必要なんざこれっぽっちもない

 

 

「まぁ〜別にこれに関しては深い理由は無いけどね〜知りたければ教えるよ〜」

 

 

「えっ……!良いんですかっ…?」

 

 

ほーら食いついた、まぁ予想通りと言いますか。人という生き物は他人の秘密にとても興味を持ってしまう生き物だ。

 

ま、俺は別にどうでもいいんだけどね

 

 

「ん〜どっから話そうかな〜。あ、そうだ俺と歩夢と侑が幼馴染なのは知ってるよね?」

 

 

「は、はい…一応は…」

 

 

 

「あれは3年前の日でさ…侑と俺と歩夢はそれぞれ時間が合わなくてその日は3人バラバラだったんだ…」

 

 

 

しずくは真剣な顔で、黙りながら俺の方を向き話を聞いていた。でも流石にちょっと堅苦しかったので、芝の中で俺は姿勢を変え横になり夜の空を眺めながら話を続けた。

 

 

するとしずくも同じ姿勢になり互いに夜空を見ながら話をした。

 

 

 

「そんでさ…その日の帰り…俺は1人だったんだ、そりゃもう疲れててさ〜でも……そこで俺は見たんだ…歩夢が見知らぬ野郎達に連れて行かれる所を…」

 

 

 

俺はそのままその時の暴力事件の事を話した、勿論俺が少年院に連れて行かれたことも全て…正直ドン引きされるかもと思ったが俺は全て話した。

 

 

「そんな事が……という事はその日怒りを境に結衣先輩は…不安定な状況に……」

 

 

「そんな所かな〜…ってごめんよこんな暗い話をしてさ。」

 

 

「い、いえ!そんな事はないです!寧ろ先輩がしっかりこうやって話してくれたのが私…凄く嬉しかったですよ?」

 

 

「そっか……ありがとな…」

 

 

「いえ、こちらこそ話してくれてありがとうございます。また相談があったら何私で良ければ時でも聞きますよ」

 

 

しずくのありがたいその一言をもらい俺は少しだけ重い何かを軽く出来た気がした…

 

こうやって話すのも悪くないな…そう思った時間だった

 

 

「よっし、なんか楽になった気がするし、しずく俺とみんなのいる場所まで競走だよ!」

 

「え、あ、先輩っ!はやいですってぇぇぇ」

 

 

 

俺達の合宿はまだ始まったばかりだ少しでも楽しまなきゃ損だな、そう思った時間でもあり一生残る思い出にしたいと思った。

 

 

 

 




あれ、なんか長くなった
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