ウマ娘雀士の世界   作:紫煌ノ何か

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ついに闘牌です。ここから牌画像ツールを乱用しまくっていきますのでご注意ください。


第三話・ゴールドシップと麻雀 なか

 ルール:東風戦1戦勝負 25000持ち25000返し アリアリルール

 一発アリ 槓・裏・槓裏ドラ全てアリ 赤ナシ符計算ナシ30符基準で計算する

 切り上げ満貫アリ(30符4飜は満貫)

 その他採用役などはMJ3Evoルールを参照*1

 

 

 マックイーンへの麻雀講座も終わり、ショートケーキ争奪戦が始まろうとしている。マックイーンはショートケーキを取るため、フェスタはひりつく勝負がしたいため、ゴルシは俺を倒したいため、俺はオセロの威厳をなんとか持ち続けるため、互いの利益が絡み合う一東風がこれから幕を開ける。

 

「あ、マックイーン 一応聞いておくがポン・チー・カンは知ってるか?」

「はい、存じ上げております ゴールドシップさんが授業のようなもので懇切丁寧にと」

「それじゃあ席決めしますかあ」

「ナカヤマ、掴み取りでいいか?」

「別に構わん、東引いたやつがそのまま起家で」

「めっちゃ急かすじゃん」

「それより早く打たせてくれ」

「ここだけ切り取るとやばい人じゃん」

「ギャハハハ! けどナカヤマがそういうのに手を出すとは思えないけど」

「己の力量で挑めなくて何が勝負か、勝とうが敗けようが自分の力を出すから燃えるんだよ」

「マックちゃん、引いて引いて」

「この4枚から?」

「うんうん」

「……南ですわ」

「あと三人適当にめくるぞ~」

「げっ、ゴルシちゃん起家かよ」

「……西家か」

「北家、フェスタの東三局をくぐりぬけた後かきっついなあ」

 

 ナカヤマフェスタが麻雀好きだということは当然俺も知っている。ウマ娘では数少ない三人麻雀(サンマ)の愛好者だということもだ。三麻で培われた牌効率や押し引きはおそらく俺に対してであったとしても匹敵、いや凌駕するだろう。そんな彼女の親番は怒涛の連荘をしてきて東四局が来ない可能性だってある。運は俺に味方してくれるのかどうか……

 

「さてと、牌を落として」

「この中に落として良いのですか?」

「落としてくれ、じゃないと正常に動かない」

「よし! ゴルシちゃんが起家だ! 最初の東の人な! サイコロまわr」

「ちょっとお待ちなさい! 勝負は礼に始まり礼に終わります、試合自体は小さいものですが礼儀を怠ると勝てる試合も勝てませんわ」

「お、おう悪かったな……それじゃあ気を取り直して」

「よろしくお願いします/いたします」

 

 四色の思いが混ざり合う闘牌は、こうして始まった。

 

 東一局 親(東家)ゴールドシップ 南家メジロマックイーン 西家ナカヤマフェスタ 北家トレーナー

 ドラ表示*2{八}

 トレーナー配牌{36一二六八八②②④⑧東北}

 

 配牌わっる! ぱっと見五向聴(シャンテン)*3くらいか。

 

「親の第一打だぞ~とくと見よ!」打{9}

 

 ゴルシは所作自体は綺麗だな、人前に出しても大方問題ないだろう。

「え~っととりあえず西を……」打{西}

 マックイーンはゴルシの真似しようとしてポロポロ落としてる。素直に上からそっと置けばいいのに。

「……」打{北}

 フェスタは所作が若干アウトロー気味だが厳密な大会でなければ許されるだろう。小手返しとかあんまり音立ってないし自分の番の時にしないし。

 

 トレーナー第一自摸{36一二六八八②②④⑧東北一}

 

 とりあえず鳴かれるの怖いから東切るかぁ 打{東}

 

 三順目

 ゴルシ河*4{9⑨}

「ほい、二萬」打{二}

 

「チ、チー*5ですわ」

「お? アタシの二萬取るのか」

「ルール上問題ありませんわよね?」

「ないぞ」

「何故疑問符を浮かべるようなことを……」

「マックイーン、貰った牌は横向けるんだぞ」

「え? あ、はい」

 マック手牌{裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 横二三四} 打{東}

 マック河{西北東}

 

「初めての麻雀で鳴いて大丈夫か? リーチはもう使えなくなったけど」

「存じ上げておりますわ」

 

 トレーナー手牌{36一一二六八八②②④⑧北}

 

 五順目

「……仕方ありませんわ」 マック打{南}

「ポン」

 フェスタ手牌{裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 横南南南} 打{八}

 

 トレーナー手牌+自摸{34一一二六八八②②③④⑧⑧}

 一萬切ってタンヤオ路線かぁ~でも遅いかなぁ……アタマ*6できたし{②}いらないや 打{②}

 

 六順目

「チーですわ」

 マック手牌{裏裏裏裏裏裏裏 ③横④⑤横二三四} 打{1}

 マックイーン、チーの置き方が違和感あるけど……貰った牌を横に向けるという情報しかなけりゃそうなるのか。一応チーは上家(左隣の人)からしか貰えないから問題無いか。公の場ではないし。

 

「ポン」

 フェスタ手牌{裏裏裏裏裏裏裏 横111横南南南} 打{⑨}

 

 みんなめっちゃ鳴くじゃん、スピード麻雀あんまり好きじゃないんだよなあ

 

 トレーナー手牌+ツモ{34一一二六八八②③④⑧⑧六}

 七対子路線いらないっての! タンヤオ路線いくかあ 打{一}

 

 七順目

「チーですわ!」

 マック手牌{裏裏裏裏 横345③横④⑤横二三四} 打{中}

「マックイーンはガツガツくるねぇ、アタシ嫌いじゃないよ」

「貴女が必要な牌しか捨てないからです」

 ものすごい煽るじゃんこのご令嬢。タンヤオテンパイ*7濃厚だなぁ急ぎたいなぁぁぁ あ、フェスタから八萬が

 

「ポン」トレーナー手牌{34二六六②③④⑧⑧ 横八八八} 打{一}

 

 九順目

「ポン」

 フェスタ手牌{裏裏裏裏 白横白白横111横南南南} 打{東}

「ちょっ、みんなアタシの牌取りすぎ!」

「必要だから鳴いた、それだけだ 他意はない」

「ゴルシちゃん怒るぞ!」

 トレーナー手牌+自摸{34三六六②③④⑧⑧六 横八八八}

 あっ二索五索待ちでテンパイした。安いけど赤ナシじゃあこれくらいが普通だよな、はは 打{三}

 

 十順目

「アタシを怒らせた罪は重いぜお前ら! リーチ!」

 ゴルシ河{9⑨七二四西}

     {北④中九横③}

「ひゃあああ! リーチ宣言が入りましたわ!」

「……」

「あー親リーかあきっつ」

「勘弁してくださいまし!」

 マック河{西北東9中⑤}

     {伍⑨①77}

 マック手牌{裏裏裏裏 横345③横④⑤横二三四} 打{7}

 

 フェスタ河{北②②六八⑨}

      {四東四⑥⑦①}

 フェスタ手牌{裏裏裏裏 白横白白横111横南南南} 打{発}

 

 トレーナー河{東北西6②一}

       {一二三発⑤発}

       {中中}

 

 トレーナー手牌+自摸{34六六六②③④⑧⑧9 横八八八}

 現物助かる~ 打{9}

 

「さあ来い! ゴルシちゃんのマジカルいっぱt……違うわ、なんだこのヤロー」打{一}

「ええい! メジロのウマ娘が相手のアガりなど恐れるものですか!」打{⑥}

「中筋か、悪くない」打{三}

「安牌安牌……」打{9}

 

「……ツモ!」 バタンッ

 ゴールドシップ・ツモアガり{五五九九④⑤⑥222234伍} 

表ドラ表示: {八}

裏ドラ表示: {白}

「あ゛~~!? 俺の二索そこかよ~!」

「リーヅモドラドラ、裏はなし 4000点ずつもってこい!」

「ゴールドシップさん! 4枚使いは卑怯でしょう!」

「理不尽があってこそ麻雀だ、1本場行くぞ」

「これでアタシの勝利に大きく近づいたな!」

「かぁ~四枚使いは想定外すぎるだろ~」

 

 点数移動

 ゴルシ   25000+12000=37000

 マック   25000-4000=21000

 フェスタ  25000-4000=21000

 トレーナー 25000-4000=21000

 

 東一局1本場 ドラ表示{7}

 七順目 この順目まで仕掛け、リーチ宣言なし

 ゴルシ河{南西1中⑨白}

     {東東}

 

 マック河{中白西一発②}

     {①}

 

 フェスタ河{白⑨①南東一}

      {七}

 

 トレーナー河{南北⑨⑨東9}

       {①}

 

 トレーナー手牌{二二七八③⑤11255発発}

 

「なーんで東切ったら次の番で東が来るんだ?論文にして発表してやろうか?」

「マックイーン、引く番だぞ」

「は、はい」チャッ トン

「4000通しツモられ……ここまでキツイとはな……」カチャカチャ

「フェスタさ、小手返し綺麗にするよな」

「ん?」

「言い方あれだけどお上品な小手返しというか」

「手持ち無沙汰なのが気に入らないだけさ、ただの我儘だよ」

「はい、捨てましたわ」打{4}

「おっとそいつはチーだ」{横435} 打{7}

「来ましたわね!」

 

 トレーナー手牌+自摸{二二七八③⑤11255発発2}

 

 七対子路線あんまり好きじゃないんだけどなあ… 打{七}

 

「もう一回アタシがアガってもいいんだぜ?今度は5000点オールで」打{⑦}

「ねえよ、満貫越え跳満未満の手ってなんだよ」

「これは……違いますわね」打{③}

「…」打{2}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八③⑤112255発発九}

 

 来たよ、七対子路線見たら急に繋がりだす奴…いいよもう 打{③}

 

「どんどん牌を持ってこい!アタシが全部裁いてやる!」打{⑤}

「お前がやってるのは裁くじゃなくて捌くだろ」

「………よし」

「どうした?マックイーン、目にしいたけ浮かべて」

「シイタケなんてありませんわ!はぁ」

「慣用表現なんだけど普段の言動からガチ目に取られたな」

「アタシはスターだからな…一言一言気を付けないといけないのはつらいぜ…」

「もう、捨てますわよ 刮目しなさい!メジロリーチ(要は普通のリーチ)!」打{4}

 

 マック河{中白西一発②}

     {①③横4}

 

「マックイーン、千点出して」

「え?」

「生贄を寄越せ!これより儀式を始める!」

「え、は、はい」

「リーチを成立させるには千点を場に置かなきゃならない、オーケー?」

「OK!」

「お前じゃねえゴルシ!」

 

 

 フェスタ河{白⑨①南東一}

      {七72}

 

「…」打{4}

 

 トレーナー河{南北⑨⑨東9}

       {①七③}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八九⑤112255発発西}

 

 西は…ゴルシの捨て牌に1枚か、やっぱり一発圏内だし放銃*8しても打点の少ないのがいいから…西切りでいっか 打{西}

 

 ゴルシ河{南西1中⑨白}

     {東東⑦⑤}

 

「…見切った!」打{3}

「うおい!跨ぎスジじゃん!」

「当たらないと思えば当たらない…それがアタシだ」

「やはりゴールドシップさん…守りは頭にないのでしょうか?」打{①}

「…」打{9}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八九⑤112255発発6}

 

 三索と九索が通ってこれかあ…スジ的に切っても悪くはないと思うけど…どうなんだろうな、とりあえず字牌から… あっ発は現物*9だった 打{発}

 

「SOYSOYSOY!」打{3}

「そいそいそい!」

「…あの二人なんだ?」

「さあ…トレーナーとそれの担当ウマ娘しか分からないこともありますわ、おそらく」打{中}

「…」チャッ

「………ちょっと時間をくれ」

「はい」

「……………失礼した」打{三}

 

「三萬通る、ってことは…」

 トレーナー手牌+自摸{二二八九⑤1122556発4}

 

 とりあえず脳死で発。次巡になんか起きるだろ。

「シャーロックホームズ」打{西}

「…………え?」

「なんだよ!?ゴルシちゃんの高尚なギャグがわからねぇってのか!?」

「いや、ゴルシがそんな直球なオヤジギャグ言うなんて珍しいなって」

「世の麻雀打ちは牌を捨てながらギャグを言うのが流行りだってゴルゴル星では専らの噂なんだよ」

「ゴルゴル星意外にも世俗的…?」

「むー、なかなかアガれませんわね」打{3}

「そういうもんだ」打{一}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八九⑤11224556九}

 これも脳死で現物の四索切っていいよな?これ 打{4}

 

「まずい…このままではマックイーンにアタシの手牌がバレてしまう…!そうなる前に!はっ!」打{北}

「ただ北を捨てただけでは…?」打{七}

「…」打{③}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八九九⑤11225561}

 四索が出てるってことは{23}の形はないから*10・・・一索行くか 打{1}

 

「安牌安いよ~安い安いよ~お値段たったの5000点!」打{北}

「たっけ!」

「むーっ私が欲しいのはこんなツルツルの牌ではありませんわ」打{白}

「…流石に押すのはまずいか」打{三}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八九九⑤11225569}

 …一索で 打{1}

 

「安牌安いよ~安い安いよ~お値段たったの6000点!」打{東}

「値上がりしてる!」

「殿様商売すぎませんこと?」打{②}

「…」打{九}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二八九九⑤1225569二}

 …今回も一索だな!(脳死) 打{1}

 

「まだまだ出るぞ~大盤振る舞い!ゴルシ商店をよろしく!」打{一}

「ほんとにすごいな…」

「また必要ない牌…あと何枚ですの?」打{5}

「あとー…六枚、ってことはツモアガりは次がラストチャンスだ」

「…」(ゴクリ

「…」打{中}

 

 トレーナー手牌+自摸{二二二八九九⑤225569②}

 危ないの持ってくるねえ!でも五索現物になったし五索で終わりかな 打{5}

 

「よし、これで終わりだ!マックイーン!」打{二}

 

 あ!さすがに二萬は…!

「アガりですわ!」

「何ぃいいいいいいいいいいいいい!?」

 

 メジロマックイーン・ロンアガり(放銃 ゴールドシップ)

 {三四六六④⑤⑥⑥⑦⑧678} 放銃牌{二} 

表ドラ表示: {7}

 

「リーチ、タンヤオ、ピンフ・・・ドラが一つですわね」

 

 指使って数えてるのがかわいい。なんと初々しいことか。

 

「そして裏のドラが…」

裏ドラ表示: {9}

 

「ありません、三役とドラが一つですわ」

「8000点は1本場で8300点だな」

「ほら!持ってけマックイーン!」

「初めてアガれましたわ!」

「初リーチ初アガりおめでとう」

「さあ、次はマックイーンが親だ 期待しているぞ」

 

 点数移動

 ゴルシ   37000-8300=28700

 マック   21000+8300=29300

 フェスタ  21000

 トレーナー 21000

 

 

 東二局へ続く・・・

*1

*2
ドラ:アガった時に手牌の内にあるとボーナスがつく牌のこと。ドラは表示牌の次の牌になるため、今回は八萬はドラではなく九萬がドラとなる。

*3
nシャンテン:リーチができるまでにかかる「必要な」牌の入れ替え回数ががn回という意味。0シャンテンでリーチができる。

*4
捨て牌欄のこと

*5
チー:左隣の人の捨て牌を使って連番を作る行為。手が早く進みアガりやすくなるがリーチ宣言ができなくなる諸刃の剣。

*6
(麻雀のアガり形における3-3-3-3-2の2の部分)

*7
テンパイ:手牌の組み合わせが3-3-3-2-2や3-3-3-3-1になりあと一枚でアガれる状態のこと。

*8
放銃:ロンアガりの別の言い回し。自分の捨てた牌で相手にアガられること。

*9
現物:相手が捨てた牌のこと。日本の麻雀では自らが捨てた牌で他人からアガれないためその人に対する完全な安牌となる。

*10
この考え方や数字の並びを「スジ」と呼んだりします




第三話終わりです。今回局の描写を東一局と一本場で変えてみました。どちらがお好みでしょうか。個人的にどっちもコスト高いのでもう少しコスパよく行きたいですね。

ってかこのトレーナーいろいろ抜けてんな、東一の一本場の西は普通にマックイーンの現物なんだけど・・・
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