ウマ娘雀士の世界   作:紫煌ノ何か

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途中からすべて描写する第三話でいう東一局1本場方式をとっています。
東一局平場の方がいいって人は逆にいるのか・・・?


第四話・ゴールドシップと麻雀 おわり

 今回の闘牌ルール、点数状況のおさらい

 ルール:東風戦1戦勝負 25000持ち25000返し 喰いタンアリ役の後づけアリルール

 一発アリ 槓・裏・槓裏ドラ全てアリ 赤ナシ 符計算ナシ30符基準で計算する

 切り上げ満貫アリ(30符4飜は満貫)

 その他採用役などはMJ3Evoルールを参照*1

 

 第三話(東一局1本場)終了時点での点数状況

 ゴルシ   28700

 マック   29300

 フェスタ  21000

 トレーナー 21000

 

「さーてディーラーが回ってきましたわ」

「親だぞ」

「意味合いとしては似通っているでしょう!?」

「まぁまぁ……」

 

 東二局 東家:メジロマックイーン 南家:ナカヤマフェスタ 西家:トレーナー 北家:ゴールドシップ

 ドラ表示{5}

 

「{5}がめくれたということは……」

「{⑥}だぞマックイーン」

「嘘おっしゃい、違う種類に飛ぶはずがありませんわ」

「{6}ね」

「はぁ……{6}でしたのね……どうしても考える時間が必要ですわ、まだめくれた牌そのものと思い込んでしまうときもありますし」

「麻雀をやる機会がまたあるかわからないけどもしあるのであれば積極的に体で覚えた方がいいかもな、レースだって習うより慣れよっていうだろ?」

「マックイーン、そろそろ配牌取ってくれ」

「あらすみませんナカヤマフェスタさん」

 

 ゴルシが持っていた雀卓は無駄に豪華な自動配牌式なので二(トン)*2ずつ取るあの儀式(?)は必要ない。とはいえ雀卓に最後の14枚目を持ってこさせることはできないので14枚目はプレイヤーの手で取る必要があるが、個人的に俺は結構好きだ。何故好きなのかって? 天和に関する諸問題が解決するからである。詳しくはお手元の端末で調べてほしい。さあ気を取り直して東二局の配牌はと……

 

 トレーナー配牌

 {123357789②③⑨発}

 

 いいじゃない! 二向聴! でもアタマがないな……{⑨}がアタマにできると平和つくれて楽なんだがな……

 

 六順目 誰も仕掛け、リーチ宣言なし

 トレーナー河

 {⑨③②⑤一}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {12233577899西発九}

 

 まさかこんな大物手になるとは思わなかった。正直清一色ルート行っていいでしょ。打{発}

 

「ポンですわ、翻牌ゲットです」

 マック河

 {白西東9①①}

 

 マック手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 発横発発 打九}

 

「……カン」{北北北北}

「うぉい! 暗槓かよナカヤマ!」

「新ドラめくるよ」ドラ表示:{5⑧}

「……」

 フェスタ河

 {3西六東中二}

 

 フェスタ手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 北裏裏北 打6}

 

 {6}打ってきたか……ん? {6}? カンチャン埋まるじゃん! 

 

「チー!」

 トレーナー河

 {⑨③②⑤一}

 

 トレーナー手牌

 {122337899西九 横657}

 

 何という僥倖か。あのフェスタから出た牌でドラ面子の急所が埋まるなんて。{1469}の受け入れ*3の一向聴、こんなのバクシンしないと損まである。{九西}落としの時点で跳満は確定してるからな。 打{九}

 

「くっそぉー……まさか{二}がぶち当たるとは思わねぇっての」

 ゴルシ河

 {西東127}

 

「……はい」打{6}

「クックックッ……双六の時のお前はどうした、堂々巡りを終わらせた4の目を出したあの時のお前は」

「はぁ……貴女たち何をやっていらしたのです?」 打{二}

「プライドとプライドを賭けた双六やってた、俺が昼飯食ってる横で」

「まだお昼休みに出来るだけ良識があるというかなんというか……」

「あの勝負は記憶に強く残っている……それ故にお前に勝ちたくもあり負けたくもある」打{8}

「ギャンブラーというか勝負師してるなあ」

 

 トレーナー手牌+自摸

 {122337899西四 横657}

 

 いらねえ。打{四}

 

「こうなりゃお前らの可視スペクトルをいじるしかねえ!」打{中}

「やめて、色いじられて見えてはいけないものが見えちゃう」

「ゴールドシップさんのトレーナーさん何気に博識では……?」打{南}

「……ポン」

 

 フェスタ河

 {3西六東中二}

 {8}

 

 フェスタ手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏 横南南南北裏裏北 打白}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {122337899西南 横657}

 ……ツモってましたよアピールする? いやしたところでどうなんだってあれはするんだが。まあいいや{南}切っちゃえ 打{南}

 

「ナカヤマ、南ツモってたぞ」 打{1}

「だからどうした」

「ほぅ……態と鳴くその姿勢、嫌いじゃないぜ」

「引く牌見えませんよね? 態ともへったくれもないような気がするのですが……」打{六}

「マックイーン、残念ながらその通りだ」

「ですよね」

「ポーン! ゴルシちゃん発進!」

 

 ゴルシ手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 六六横六 打②}

 

「アタシの加速力、舐めるんじゃないよ」

「舐めてないんだよなぁ……」

 

 皐月賞のアレなんだったんだよ、いまだにメディアから質問飛ぶぞ。

 

「ふぅ、そろそろ皆さん手が整ってきてると思いますので……」打{中}

 

「……」打{4}

 

「チー」

 

 張った*4! {69}! 枚数はちょっと弱いけど跳満あるしこれで十分! 

 トレーナー手牌

 {1237899 横423横657} 打{西}

 

「透視さえできればなぁ……エアグルーヴがやる気下がるのが目に見えて面白いんだけど」打{④}

「麻雀中と透視でエアグルーヴ巻き込まれるの可哀想」

「いっつも追い掛け回されてるからたまには見る側に回りたいんだよ」

「チーですわ」

 

 マック手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏 横④③⑤発横発発 打③}

 

「……」打{中}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {1237899三 横423横657}

 萬子いらねえええええええ 打{三}

 

「タイプライター買いたい」打{3}

「なんでそんな旧時代のものを?」

「面白そうじゃん」

「えっとここの場合ですと……」

 

 切る牌を迷ってオロオロしてるのかわいい。

 

「……はい」打{伍}

「……」打{⑤}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {1237899七 横423横657}

 萬子いらねえええええええ(二回目) 打{七}

 

「うーんなっかなか出来上がらねえな……」 打{7}

 

 あぶないぞ、その{7}。

 

「うーん? ここがこうなってああなってそうなると…… はい」打{⑥}

 

「……ツモ」{一}

「何っ」

「えっ」

「アガられた!?」

 

 ナカヤマフェスタ・ツモアガり{②②⑦⑧⑨二三一 横南南南北裏裏北} 

表ドラ表示: {5⑧}

 

「南ドラ1かぁ……跳満テンパイ躱されたクッソ」

「1000-2000だ」

「うぅ……折角のディーラーなのに点数が奪われました……」

「フェスタ、今回符計算ないから……」

「何? ……失礼、500-1000」

「マックイーン、フェスタに500点渡して」

「緑棒が良いのか白棒5本が良いのか……」

「とりあえず渡してくれ」

「は、はい」

 

 マックイーン、そこは素直に500点棒でいいと思うぞ。焦って100点棒5本渡してるけど。

 

 点数移動

 ゴルシ   28700-500=28200

 マック   29300-1000=28300

 フェスタ  21000+2000=23000

 トレーナー 21000-500=20500

 

 東三局 東家:ナカヤマフェスタ 南家:トレーナー 西家:ゴールドシップ 北家:メジロマックイーン ドラ表示{二}

 トレーナー配牌

 {西白12336②⑤⑨二五七}

 

 索子が一つできあがってて……まあ普通だなあ

 

 六順目 誰も仕掛け、リーチ宣言なし

 トレーナー河

 {⑨西白⑨⑤}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {123346②②二三五六七⑦}

 

 こんなにサクサク進むとは思わなかった。受け入れは{25一四}だけど先に索子の方埋まってほしいかなあ。 打{⑦}

「おーっしもう一回点数稼いどかないと実家に帰れないからなぁ」

 

 ゴルシ河

 {西北南八発}

 

 打{5}

「何点?」

「百億点」

「青天井やれ」

「漫才を聞かされている気分ですわ……」

 

 マック河

 {発北北南西}

 

 打{東}

 

「いつもはマックイーンも仲間に入ってるんだがな」

 

 フェスタ河

 {南発①九一一}

 

 打{東}

 

「フェスタさん!?」

 

 トレーナー手牌+自摸

 {123346②②二三五六七一}

 張ったけどそっちかぁああああ、{25}まあいいでしょう! 

 

「リーチ!」

 

 {⑨西白⑨⑤⑦}

 {横6}

 

「えーっ? まだこっちは臨床試験もやってないのにもう?」打{1}

「どういうことですの……? って安全な牌がわかりませんわ!」

「よく考えろ~捨て牌から情報を読み解け」

「ええい! メジロのウマ娘(おんな)は思い切りですわ! えい!」 打{3}

「……点数状況は、ふーむ」 打{⑤}

 

 さーて一発目の牌は……

 

 {2}

 

 

 え? 

 

「ツモ!」

「はぁ!? 早すぎるだろトレーナー!」

 

 トレーナー・一発ツモアガり{12334②②一二三五六七2} 

表ドラ表示: {二}

裏ドラ表示: {6}

 

「リーチパッツモ平和ドラ1、子は2000親は4000」

「私のケーキが……」

「まだ所有権マックイーンにないぞ」

 

 点数移動

 ゴルシ   28200-2000=26200

 マック   28300-2000=26300

 フェスタ  23000-4000=19000

 トレーナー 20500+8000=28500

 

 東四局(オーラス) 東家:トレーナー 南家:ゴールドシップ 西家:メジロマックイーン 北家:ナカヤマフェスタ

 ドラ表示: {九}

 

「よし、フェスタの親終わらせた」

「にしてもかなり点近ぇな、アタシとマックイーンに至っては100点差じゃん」

 

 さてここで状況のおさらい。

 俺のトップ条件は

 暫定四位のナカヤマフェスタからは三飜直撃食らわない or 満貫をツモられない

 暫定三位のゴルシからは二飜直撃 or ツモられない

 暫定二位のメジロマックイーンからはゴルシと同条件

 

 ……案外きつくない? 

「一位以外は獲りたくありませんの、上位層でも甘んじることはありませんわ」

「でしょうね」

 

 さーて配牌は……

 {三④⑦⑧⑨東南白中13599}

 

 まあ普通だなぁ……鳴かれたら怖いし{南}から…… 打{南}

 

 だけど、この局は三順目に早くも動き出すウマ娘がいたんだ。

 

 トレーナー河

 {南白}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {三七④⑦⑧⑨東中135996}

 

 流石に{中}だなぁ……牌効率的にもそろそろ手放しか 打{中}

「ポンですわ」

 

 マック河

 {南東}

 

 マック手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 中横中中 打8}

 

「……」打{1}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {三七④⑦⑧⑨東135699①}

 

 {①}はなあ{④}にくっつかないんだよなあ、ツモ切りかな 打{①}

 

「どうしたみんな、黙りこくって」

 

 ゴルシ河

 {77}

 

 打{南}

 

 

「みんな考え込んでるんだよ」

「……」打{⑧}

「ポン ……ん?」

「どしたナカヤマ」

「いや、マックイーンが良い顔してるなって思って」

「ナカヤマもようやくマックちゃんの可愛さに気づいt」

「そうじゃない」

「はぁ!?」

「マックイーンの可愛さを否定するわけじゃない、ほら見てみろよ」

「んぁ?」

「……」

 

 その顔は気迫が満ちていてよくこちら側に伝わってくる。まるで……

 

「マックイーンもわかったか、こちらの世界が」

「そうか! 成程! ナカヤマもいいとこ気づくな!」

「だろ?」

 

「盛り上がってるところ申し訳ありませんけど多分あれスイーツ食べようと思考を巡らせてる顔です」

 

 そう、あれはショートケーキのために頑張って麻雀という未知の世界で勝ち筋を見つけようとしているのだろう。レースよりもかなり顔が恐ろしいことになっているからだ。

 

「頑張って答えてやらねばならないなぁ!」

 

 フェスタ河

 {1北1}

 

 フェスタ手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏裏裏裏 横⑧⑧⑧ 打7}

 

 ああ、君らは気づいてないのね……マックイーンのスイーツ欲は思った以上に大きい。普段抑え込まれている分いつ爆発するかわからない。もしかしたら泣き始めるかもしれない。この一局、下手したら大変なことになるぞ…… って{白}ツモったけどいらね、ツモ切りするわ

 

「お前ら! しかと見とけよ! リーチ!」

 

 

 ゴルシ河

 {77南横発}

 

「ゴルシお前早っ!」

「まあな……トレーナーがカツオの一本釣り呼んでくれたおかげだ……」

「そんな覚えはない」

 

「ゴールドシップさん……今から貴女のリーチをへし折ります!」打{中}

「いいねえ! マックイーン! 全力でかかってきやがれ!」

「なんだこの……バトル漫画みたいな……」

 

「……」打{9}

 

 トレーナー手牌+自摸

 {三七④⑦⑧⑨東135699八}

 

 お、{9}が安全牌になった。これは対子(トイツ)*5落としでいいかな。 打{9}

「はぁ!」打{④}

「チーですわ!」

 

 マック河

 {南東8中}

 

 マック手牌

 {裏裏裏裏裏裏裏 横④⑤⑥中横中中 打②}

 

「{②}はどうです!?」

「セーフだ!」

「あそこまで暑苦しくなるとは思わなかった」打{⑤}

「フェスタ、俺もおんなじ気持ちだ」

 

 トレーナー手牌+自摸

 {三七八④⑦⑧⑨東135695} 打{9}

 

「せぃ、{⑤}は違う!」 打{⑤}

「はぁあ! ・・・」 チャッ

 

「・・・  !!!」

「どうした、マックイーン」

 

「アガりですわ!」{七}

「ぐはぁ! このリーチがマックイーンに潰されただと・・・」

「お、やるねぇマックイーン」

 

 メジロマックイーン・ツモアガり{一一一六八③③七 横④⑤⑥中横中中} 

表ドラ表示: {九}

 

「しかもでかっ!」

「翻牌・ドラ3ですわ!」

「2000-4000だって・・・とほほ・・・」

「ビギナーズラックかそれとも実力か・・・それもまた麻雀」

「くぅー・・・折角のリーチ棒がぁ・・・」

 

 点数移動

 ゴルシ   26200-2000-1000=23200

 マック   26300+8000+1000=35300

 フェスタ  19000-2000 =17000

 トレーナー 28500-4000 =24500

 

「えーっと最終成績は、フェスタが-8.0 ゴルシが-1.8 俺が-0.5 マックイーンが+10.3 ってなわけでマックイーン優勝~!」

「やりましたわ!」

「敗けたぁ~!トレーナーにも着順で敗けたぁああああ!」

「ふっ 楽しかったぞ、ゴールドシップ」

「楽しかった・・・?そうかそうか!」

「二着だけど沈みの二着はなあ・・・」

「ケーキ!ケーキはどこにありますの!?」

「跳ねないで跳ねないで、とりあえずそこ座ってて」

「はい」

「じゃ、私は戻る」

「おぅ!わざわざ付き合ってくれてありがとな~」

「こちらこそお礼を言いたい、じゃあまた」

 

そういってナカヤマフェスタはゴールドシップのトレーナー室を後にした。

 

「はいどうぞ」

「これが・・・あのお店の」

「ほえ~ゴルシ芸術的にも結構評価に値するぜ」

「結構値段張ったからね?」

「では・・・ おほん、いただきます」

 

ぱくっ

 

「・・・おいひい」

 

かわいい。

 

「これが噂のメジロ饅頭だぜトレーナー!」

「誰が饅頭ですか!」

 

こうして、トレセン学園で行われた麻雀は、一旦お開きとなった。

*1

*2
幢は牌を縦2枚横1枚に固めたときの塊につく単位。例えば8幢と言われた場合「縦×横」=2×8=16 となり8幢=16枚となる。

*3
受け入れ:引くことができれば向聴数が進みテンパイに近づく牌のこと

*4
張る:テンパイする と同じ意味。

*5
対子:同じ牌のペアという意味。アタマが確定していなかったり河へ捨てるときによく使われる。




とりあえず一東風書き終えました。疲れました。まる。
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