サモナーがダンジョンにいるのは間違っているだろうか? 作:アパオシャ
やった!成功した!
どこかの地下でまだ声変わりしていない子供の喜ぶ声が響き渡った。
彼はとある冒険者の夫婦の間に生まれた。
神たちの間でもほぼ無名の神の眷属の彼らは世に散ったモンスターを倒すために奔走しており、とても貧しい生活をしていた。
おかずが煮干だけなどざらで、彼は思った。
優しい奴は食い物にされるだけ。正義は損をすると。
周りに同年代の子がいなかったこともあり、極端な考えを持つようになった彼は、悪魔やモンスターを使う、サモナーの特訓を独学で始め、才能を発揮した彼は、神々さえも予測できない奇跡を起こした。
それは下界の可能性。
オラリオの門に2つの人影がある。一人は水色の髪を持ち、独特なトンガリと呼ばれる髪型の青年。もう一柱は蛇の髪飾りを着けた褐色の女性。
「ようこそオラリオへ!俺がガネーシャだ!......何ぃ!?何故ここにいる?アンリ・マユよ!貴女の順番はまだまだ先のはず!」
彼らの順番が回ってきたとき、そこにいたのは象の仮面を被った筋肉質な神、ガネーシャ。
彼の疑問も当然、下界に神が降りるには順番があり、ゾロアスターの神が降りてくる順番は数十年先なのだ。
「ああ、ガネーシャのリア充か。群衆の主とかいって忌々しいことこの上なかったが、今はよい。余はこの召介に召喚されたのだ!」
その言葉にいつもうるさいガネーシャが言葉を失う。人間が天界の神を呼び出すなどあり得ない未知である。
そこでガネーシャは本当なのかという視線を左門に向ける。
神は下界の子供の嘘を容易く見破れる。神の神意は見通せなくとも人の真意は見通せるゆえに。
「彼女は嘘なんか言ってないよ」
どこか得意気に言いはなった言葉に嘘を見出せなかったガネーシャ。
かの悪神がオラリオに来たこと、それが人間の奇跡によるものという事実。
彼が我に返ったときには既に手続きを終えて悪神とその眷属は町に入ってしまった。
怪物祭の準備に忙しいガネーシャファミリアだが、急いで神会の開催手続きを進めることになる。
左門 召介
レベル1
力:I3
耐久:I26
器用:H102
敏捷:I9
魔力:H139
《魔法》
【強化使役】
召喚した対象を強化する。
詠唱文
我が下僕よ我が友よ、我が願望のために真なる力を解放せよ
《スキル》
【召喚術】
対応した魔方陣を起点にモンスターなどを召喚する。
マインド消費。消費量は魔力アビリティ、魔方陣の正確さに反比例。
魔方陣の大きさを超える対象を召喚しようとすると詰まる。
カス虫くんはオラリオまでの道中で召喚術の特訓をしていたため、ステータスが上がっています。