ちょっと脳内を掠めたネタを具現化してみました。
設定は基本捏造。俺の千冬姉 (ry とは一切関係ないため、深く考えずに読むのが吉です。

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【一発ネタ】ISの新しい競技を考えてみた

 IS学園第一アリーナは観客席が全て生徒達に埋め尽くされ、異様な熱気に包まれていた。

 これから始まるその全てを見逃しまいと、生徒達は固唾を飲んで見守っている。

 

 その彼女等が見つめる中央の競技スペースには既に6機のISが待機し、試合の開始を待っている。

 中央ラインを挟んで2つのチームで相対。一夏、箒、セシリア組 対 鈴、シャルロット、ラウラ組の構図である。

 その誰もが今から始まる試合に向け、爛々と目を輝かせながらも静かに闘志を燃やしていた。

 一触即発、まさに今、戦いの火蓋が機って落とされようとしている。

 

 

「こうやってみんなで戦うってのも、あのシルバリオ・ゴスペル戦以来だな」

 

「ま、今度は敵味方で分かれてるけどね。言っとくけど、手加減なんてしないんだから」

 

「あらあら、手加減なんてしてる暇なんて元よりありませんよ。祖国が誇るこの競技、わたくし達に負けなどありませんわ」

 

「ふん、国が強くてもお前が強いという証明にはならんだろう」

 

「そうそう、実力は実戦で示してもらわなきゃ」

 

「そこまでにしておけ、そろそろ始まるぞ」

 

 

 ―――開始一分前。

 アリーナに設置されたスピーカーより、放送が入る。

 

 

『――さあ、いよいよ勝負の時です! この6人はどのようなプレーを見せてくれるのか、そして勝利の女神はどちらのチームに微笑むのか。

 

それでは――― I S サ ッ カ ー 試合開始ッ!!!』

 

 

 ホイッスルが鳴り響き、同時に一夏とシャルロットが中央に置かれたボール目掛けイグニッション・ブースト吶喊する。

 爆発的な加速により二人の距離は一瞬で縮まり、互いの近接ブレードが振るわれる。

 

 

「ぜりゃあああぁぁあああ!!」

 

「はあああああぁぁあああ!!」

 

 

 機動力ならば、高機動型に劣らないスペックを持つ白式。操縦者の技量の差はあれど、初撃は白式が機先を制した。

 一夏の雪片がボールを弾き、体勢を崩したところを狙いシャルロットのブレードが一夏へと迫る――が、最後まで振るうことなく急制動。そして、ラピッド・スイッチにより実体シールドに切り替え、すぐさま構えるとそこへ吸い込まれるように一条の光が突き刺さる。射線上には、セシリアがレーザーライフルを構えていた。

 

 

「残念だったね」

 

「まあ、一夏さんが助けられたので良しとしますわ」

 

 

 にこりと微笑むシャルロットと肩をすくめて苦笑するセシリア。

 緒戦は互いにダメージを負うことなく、一夏とシャルロットは距離をとった。

 

 

『開始早々、1年生とは思えぬレベルの高い戦闘ですね! 一方、ボールはサイドラインに沿って駆ける篠ノ之選手の前方へ! ああっと、篠ノ之選手がキープする前に突然ボールが弾かれました!?』

 

『今のは鳳の龍咆だな。再びキープしようとしている篠ノ之を釘付けにしている』

 

『鳳選手の執拗なマークで篠ノ之選手、回収に向かえません! なお、実況は私、黛 薫子と解説の織斑先生でお送りしておりまーす』

 

 

 観客席から歓声が響く。

 半分は試合内容にではなく、千冬に向かってのものである。 

 

 

「まったく、相変わらずの人気だな、千冬姉はっと!」

 

「おっと。そんなこと言って、一夏だって織斑先生にいいとこ見せようって魂胆なんでしょ」

 

「あら、試合中はわたくし達とボールに集中してくださいね?」

 

「まったくだ。嫁失格だぞ」

 

 

 鈴によって弾かれたボールはシャルロットに回収され、前線へと出てきたラウラとツートップで攻めあがる。一夏がディフェンスに回るも、二人の息の合ったパス回しに呆気なくもかわされた。

 しかし、ゴール前に立ったセシリアが、4つのビットを操り攻撃を仕掛ける。二人の連携が乱れたところで、その隙に一夏がボールを奪い去った。

 そのまま、相手ゴールへと一気に加速しようとするが、がくんと体勢を崩される。足を引っ張られる感覚。足に絡みついていたのはラウラのワイヤーブレードであった。

 

 

「げっ!?」

 

「フフ、捕まえたぞ、一夏!」

 

 

 一夏が切り払おうとする暇もなく、ラウラはそのままモーニングスターよろしく一夏ごと振り回し、交戦中の箒へと叩きつける……鈴も巻き込みながら。

 

 

「うおわああああぁぁぁ!?」

 

「きゃああああぁぁぁぁ!?」

 

「ラウラ、あんた覚えてなさいよぉぉぉ!?」

 

 

 錐揉み回転ながら、3人がアリーナの壁へと追突した。

 

 

犠牲戦術(サクリファイス)だ。お前の犠牲は忘れん(キリッ」

 

「無茶苦茶しますわね……」

 

バーリ・トゥード(なんでもあり)とはよく言ったものだねー」

 

  

 躊躇なくを味方を犠牲にしたラウラはゴールを守るセシリアに接近戦を仕掛けBT兵器の動きを止める。そして、シャルロットもまったく戸惑うこともなく冷静にボールを回収し、69口径のパイルバンカーによってレールガンも斯くやという速度でゴールへと叩き込んだ。

 

 

『ゴォォォォル! デュノア選手が先制点を決めました!』

 

『うむ、見事なチームワークだった。ISサッカーとはこうでなくては』

 

『ちーむ、わーく……?』

 

『ISサッカーのルールはボールを相手のゴールへと叩き込むことのみ。レッドカードなぞ存在しない』

 

 

 勝てば良いのだ、そう言って満足げに頷く千冬。

 現役時代、この競技に出る度に『もうブリュンヒルデだけでいいんじゃないかな』と言われただけのことはある。

 

 

『っと、実況に戻ります。ボールをセンターに戻し、織斑選手のキックオフより再開となります……おお、速攻です、速攻!』

 

『織斑と篠ノ之はまだ技術は荒いが、機動力はあいつ等の中ではトップクラスだ。シュートを放たれる前にカットすべきだな』

 

『オルコット選手のBT兵器も追随して牽制してますから至難の業ですね』

 

 

 一夏はシャルロットと鈴の放つ凄まじい弾雨の中を掻い潜って、前へと突き進む。

 セシリアのBT兵器、箒の空裂により弾幕が止む。一瞬の間隙。それを見逃さず、一夏は全力で雪片を振るい、ゴールへと叩き込む。

 そして、その前に立ちふさがるラウラ。AICを起動させ、正面から難なく受け止める。

 

 

「忘れたか、一夏。この停止結界の前に止められないものなどあんまりない!」

 

「――あぁ、分かってるさ。だから、こうするんだよ! 雪羅ァ!」

 

 

 ――荷電粒子砲モードへ転換

 突き出した左腕装甲に、砲門が形成される。

 

 

「ぶち抜けぇ!」

 

 

 極大の光の奔流。

 空気さえも切り裂くその一撃はラウラごとボールを飲み込み、ゴールへと突き刺さった。

 巻き上がった砂埃が晴れると、ネットから零れ落ち、転がるボール。そして、その横で目を回すラウラが姿を現した。

 

 

『よ、容赦ねぇぇぇぇ! 織斑選手、ボーデヴィッヒ選手ごとゴールへとぶち込みました!』

 

『うむ、点の取り合いこそISサッカーの醍醐味』

 

『……さあ、これで1対1。試合は分からなくなりました! ISサッカーはまだ続きます!』

 

 

 ―――アリーナ全体が大きな歓声で包まれたのであった。 

 




読了感謝です。

突っ込み所しかない、一発ネタでした。
自分はあまりサッカーとか詳しくないんで、ほとんどサッカーの名を冠したナニカになってますが。
この競技で試用されるボールとゴールは、きっと束さんの作品。
でも、レースやバトルだけじゃなくてこういう競技があってもいいと思うのです。

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