蒼穹の絆 -Infinite Stratos meets FAFNER in the Azure- 作:フィアネン
とりあえず区切りがついたので投稿。
破壊された部屋の中、千冬は動かない打鉄の中で真耶と楯無に介抱される。
『この部屋の惨状は…ファフナーですか。』
『警報装置が作動しなかったところを見ると、まさかハッキングまで…!?』
『二人とも、この事は誰にも言うな。それに…要にもあまりキツく言わないでくれ。』
『な、何故ですか!?この状態、明らかに普通の行動では―』
『これは…私の責任なんだ。』
「廃工場跡…ここにも、何の痕跡も無い。でも、この特徴的な抉れ方は、ファフナーが黒球を放った跡に出来るものに酷似している。つまり、彼はここにいた…。」
楯無は自身の足でも怜央の事を調査していた。彼女としても、彼が一人で3年間も世間の目から隠れてISを動かし続けていた事に関しては疑問を持っている。何かしらの協力者がいるはずだと、そう睨んで彼がIS学園に来る前に住んでいた場所にあった廃工場へと訪れていた。内部は荒れ果てていたが、地面や柱にはワームスフィアの痕跡がある。
「確かに、ここには怜央君がいた…それは間違いないわね。」
呟いた彼女は徐に立ち上がると、徐に振り返って一本の柱を睨みつける。
「ところで、いつまで私の事を監視し続ける気?」
「ここには何もない。君たち更識の人間が探して見つけれる痕跡は何も。」
「そう?でも、ここにはファフナーの攻撃痕がある。要怜央はここにいた、それだけでも大きな発見よ。」
柱の陰から出てきたのは、20代程の男だった。整った顔をした茶髪の男は、紺に群青と白のラインが入った制服らしきものを着ている。
「君たちはファフナーに触れるべきではない。」
「私達に回ると、あなた方が困るからかしら?」
「君たちは力の使い方が乱暴すぎる。このままだと、いずれ
「お生憎様、私達はそこまでバカじゃないのよ!」
彼女の言葉と同時に、10人の伏兵がISを展開して男を取り囲む。仮に何かしらの武装をしていても、彼女らはISを持っている為に抵抗はできない。楯無はそう踏んでいた。
「こうやって何でもかんでも力に頼る。だから、互いに恨み合うんだ。」
「あなたの素性が解らないもの、立場上仕方ないわ。」
「違う、君も本当は『男ならISで脅せば問題ない』って思っている。来主!」
『くるす』とは誰か、楯無が思考をする間もなく背後から殺気が来る。楯無は即座に自身のIS”ミステリアス・レイディ”を展開すると、目の前に振り下ろされたルガーランスを自身の槍”
「この槍、怜央君のものと…まさか!」
『ねえ甲洋、この子は悪い子?食べてもいい?』
「ダメだ来主、この場にいる人間は誰も食べるな。」
『はぁーい。』
目の前にいたのは、怜央のファフナーをより人間に近い体型にしたようなISらしきものだった。暗い赤色をしたファフナーは両肩にスラスタユニットを装備し、銀色のルガーランスを右手に持っている。
赤いファフナーから聞こえてきた、幼い男子の気の抜けた会話とは裏腹に、男の方からもエネルギー反応が発生する。楯無は挟まれる事を危惧し、目の前の赤いファフナーを突き放しながら槍の機関砲を撃ち、その場から離脱した。しかし、その射撃は一発も当たる事はないまま赤いファフナーは甲洋と呼ばれた男の横に並ぶ。
甲洋は結晶体に覆われ、それが砕け散ると、目の前にはカーキ色のファフナーが出現していた。その機体は右手には銃剣”ガンドレイク”を持ち、両肩のハードポイントには大型レーザー砲”メドゥーサ”を装備している。
「やはり、ファフナー!」
『突破するぞ、来主!』
『はぁい!』
「攻撃開始!赤いファフナーから倒すわよ!」
「「「「了解!!!」」」」
既に展開を終えた楯無の護衛部隊は、彼女の射撃に合わせて目の前のファフナー二体に攻撃を仕掛ける。しかし、カーキ色のファフナーはガンドレイクから放った黒い大太刀の腹で弾を防ぎ、赤いファフナーに至っては弾が一切当たらない。
「何、あの赤いの!」
「これだけ弾幕張ってるのに何で!」
「みんな落ち着いて!赤いのが当たらないのなら、茶色い方を優先するわよ!フォーメーションS-57に変更!6人は赤いファフナーを、もう4人は私と茶色のファフナーに!」
このようなスクランブルには慣れている対人部隊ですら、ファフナーという未知の存在との戦闘には難儀していた。ISとは違い身体の動きをレバーを介さずにダイレクトに機体へと伝達し、柔軟な回避や攻撃を実現している未知のシステム。それの有無だけでこうも戦闘がやりづらくなるものかと楯無は歯噛みしていた。
甲洋は巨大なワームソードを振り、次々と目前に迫る打鉄を斬っていく。しかも、斬られたISはどれも原因不明のエラーを起こして機能停止していった。
「他の機体が次々とシステムエラーを!?何だっていうの!」
「退け。この戦いには何も生み出すものはない。」
「戯れ言!」
ワームソードと蒼流旋がぶつかり合い、火花が散る。彼女は鍔迫り合いや突撃の際に、アクア・ナノマシンによる幻影によってのフェイントを織り交ぜながら戦闘をしていくが、それでも尚甲洋を倒すには至らない。最早楯無と甲洋との一騎討ちになり、周囲の護衛が次々と停止していく中、彼女はある事に気付いた。
(ナノマシンの出力が落ちてる。あの黒い剣は、彼のファフナーの単一仕様とでも言うの!?)
楯無の専用IS”ミステリアス・レイディ”はその機能の多くをアクア・ナノマシンに依存している。攻撃・防御・攪乱に留まらず、使い方次第では様々な状況にも単騎で対応できる万能兵装。その機能が弱くなることは即ち自身の戦闘能力の低下に繋がっているのである。既に赤いファフナーを任せていた部隊も壊滅し、戦況は1対2と彼女に不利になっていた。
「まだ続けるのか?」
「当たり前よ…!」
「こういうの、『おーじょーぎわがわるい』って言うんだっけー?」
「ロシア代表を嘗めてくれちゃって!」
楯無は
「金縛り?慣性制御能力か…!」
甲洋もA.I.C.に関しての情報は持っていた。空間指定型の絶対停止領域…この場合は慣性のみを完全に停止させることによって空間ごと金縛りを発生させるモノ。楯無はそれをミステリアス・レイディの単一能力”
「これなら、どれだけ器用に動いたって!」
「焦ったな。」
「え…何!?」
「甲洋!」
突如頭上から飛んでくるビーム。楯無はそれを避けながら上を向くと、そこには胸部・両大腿部から赤いシリンダ状の物体を露出させたファフナーが空中に浮いていた。
「あんな短時間でどうやって…!?」
沈む床の効果範囲に入らないまま、赤いファフナーは射撃攻撃によって彼女へと攻撃を続ける。楯無も清き熱情や蒼流旋による遠距離攻撃を行うが、やはりどれもかすりもしなかった。
「また、ナノマシンの機能が…あのファフナーの単一仕様はやはり…!」
甲洋の周囲を覆っていたナノマシンは紫色になり、やがて黒色化して消滅していく。その姿はまるで、目の前のファフナーがどす黒いオーラを放っているようであった。
「ただ闇雲に力を振るうだけでは、何も守れない。」
「わかったような口を!」
「いずれわかる。僕もそうだった。」
「何を―」
彼女が訊き返す前に、甲洋と来主と呼び合っていた二体のファフナーは目の前から消滅する。彼らがいた筈の金色の光が放たれていた所をどれだけ探しても、残っているのはこの戦闘で新たに出来た傷だけであった。
『要君は他人の心の先読みができたって、ISに乗れたって、ファフナーを持ってたって、自分の事は何一つ解ってない!』
「俺の何を知って、あんな事を…。」
『あの時、倒れた時だって、私は本当に心配で…っ』
「何で簪さんは…」
ベッドに倒れている怜央の口から、言葉が漏れ出る。
授業が終わり、アリーナにも行かずにたった一人の部屋でずっと彼は考えていた。何故昨日、簪はあんな言葉を発し、行動に出たのか。未だに彼の中で回答は出ていない。
〈また更識簪の事を考えていたのか。〉
「…忘れられないんだよ。俺の中にあれだけ入り込んでくるなんてさ。」
〈なら、我があの女を消してやろうか?〉
「やめろ!」
怜央は飛び上がり、目の前の空間を睨みつける。だが、目の前の少女の幻影を睨むにつれ、その威勢はすぐ鎮静化していった。
「止めて欲しい?何で俺はそんな事を考えて…。」
〈少し落ち着け、考え過ぎだ。〉
頭を抱えて俯く怜央に対し、幻影は彼の横に座って話す。
〈思いつめすぎるのはよくないぞ、怜央。もうこの事を考えるのはやめろ。〉
「だからと言ってこの感情が消えるワケじゃないだろ!」
〈それなら、その感情を私が―〉
言い終える前に怜央はルガーランスを右手に展開し、左手首へと刀身を向ける。その体勢のまま幻影へと向き直り、彼は再び怒鳴る。
「次そんな事言ってみろ、この腕を斬り飛ばしてリヴァイヴで潰してやる!」
〈何をしている怜央、そんな事をしても何も状況は変化しない!〉
「黙れ、機械の分際で知った事を言うな!」
〈怜央…。〉
震える右腕で槍を持ち続ける彼だったが、ドアのノック音で冷静さを取り戻し、槍を持ったまま扉へと向かう。
「…誰ですか。」
「小鳥遊です。要君、今いい?」
「今なら何もしてないけど。」
「よかった、お邪魔するね。」
ルガーランスを右手から消滅させてから扉を開くと、目の前には食事を持った佐紀が立っていた。いつかの簪さんのようだと怜央は思いながら、彼は佐紀を部屋の中へと入れる。
「ねえ、要君。また何かあったの?」
「『また』って?」
「だって、アリーナにも食堂にも来ないなんて。ほら、少し不安になっちゃってさ。」
彼女の言葉に、怜央の口から思わず棘のある言葉が出てくる。それは彼が見えている幻影以外には聞こえる事は無い。
「またそんな言葉を…。」
「え?」
「…何でもないよ。食事、ありがとう。」
「大丈夫?顔色よくないよ?」
「平気だよ。」
「でも…」
「じゃあ、どんな答えを期待してるワケ?」
「そんな言い方しなくても。」
食事をしながらも怜央は言葉を続ける。
「あんたらから見れば、俺は見ず知らずの厄介な男だろ?織斑みたいに人脈があるワケでもない、アイツみたく人がいいワケでもない。おまけに身体から結晶を生やすバケモノだ。これが俺の全てだよ。」
「どうしてそんな事を言うの?」
「事実だよ。」
「あんなに言われて、何も思わなかったの!?」
「思ったさ。」
「だったら!」
怜央は振り向き、ルガーランスを佐紀の喉元に突きつける。
「ずっと知ったような言い方をして…!」
「要君は、私の事が嫌い?」
「個人に向ける感情なんかが、どうして今気にする必要が!」
「好きとか嫌いとか、わからない?」
「それより前に、お前らが俺の事を拒絶したんじゃないか!勝手に異端の奴だって言って、好き勝手俺に攻撃をして!」
「だから、要君も私を拒絶するの?」
「相手から傷を受けてるのに、傷を与えるのはダメなのかよ!」
「違うよ。そんな事を繰り返してたら、ずっとお互いに辛いだけだよ?」
「辛いだって!?俺は忘れてねぇぞ、あいつらの笑い声を!やっとこんな状況を作った元凶に復讐できるんだ、今更こんな所で―」
「それじゃあ、何でそんなに辛そうな顔をしているの?」
「え…」
佐紀の言葉を受け、怜央はそれ以上言い返せなくなってしまった。
「武器なんて突きつけなくても、私、要君が辛い事をわかってあげられるよ。」
「何を言って―」
「だから、辛いなら辛いって、ちゃんと言って。」
怜央は佐紀に頬に手を添えられ、顔を近づけられる。彼は意識的に外していた、彼女からの視線を間近に受けてしまった。涙を浮かべながらも怜央をしっかりと見つめる目と、槍を押しのける素手。まるで自分の心を見透かされるような目を見て、彼は段々と恐怖に支配されていく。槍を握った左手から真紅の結晶体が身体を覆っていき、瞬く間に怜央はニヒトの姿になった。
全ての処理と報告を終え、楯無は学園の寮へと戻っていた。今までに類を見ない程の大敗を喫した彼女は、再び遭遇した時の対策や彼らの身辺調査もしなければと、今まで以上に深刻に考えていた。怜央の調査をしようとした時に、別のファフナーに強襲された―これはつまり、ファフナーはマークニヒトの一体だけではないということと、彼の存在を知っている組織があるということ。
「彼の協力者の組織?でも、それにしては彼との接触が全くない。怜央君の父さんの事も彼自身の出自を調べても、今の立ち位置まで来るのは無理があり過ぎる。隠蔽された?誰に…。」
そんな事を考えながら部屋へと向かうと、自室から言い争うような声が聞こえてきていた。何があったのだろうかと扉を開くと、そこにはベッドに座っている一年の生徒とマークニヒトの姿があった。
「怜央君、何をしているの!?」
〈先輩、待って。〉
「声!?頭の中に、直接…。」
楯無は声の通り静観を続ける。ニヒトは佐紀のすぐ左側の空間にルガーランスを突き立て、彼女へと詰め寄っていた。空いている右手を鉤爪のように指を動かし、胸部装甲直下の腹部装甲を引き裂いていく。その傷の隙間からは、白く光るファフナーのコアが露出した。
〈この姿は俺自身だ!ニヒトは俺を守る鎧なんかじゃない、俺そのものなんだよ!〉
「でも、この姿だけが要君の全てじゃないよ。」
〈いいや、これが俺の全てだ!誰かを殺して、何かをブッ壊さなきゃいられない…これが全てなんだよ!〉
その言葉と同時に、ベッドに突き刺さっていたルガーランスの穂先が展開され、その隙間から放電現象が発生する。今度こそ危険だと思った楯無は自身のISを展開しようとするが、それすらも佐紀にジェスチャーで静止された。
「バカ、そのままじゃ死ぬわよ!?」
「…要君は、ひとりぼっちがいいの?」
「ああ、これからも傷つけられるくらいなら、全てを破壊した方がマシだ!」
「彼女を見ても、そう言えるの?」
彼女につられて左側を向く怜央。その視線の先―楯無の奥には、何故か簪が立っていた。
「簪さん!?どうして…」
「更識さんも殺しちゃうの?」
「俺は…俺は!!」
ニヒトは露出したコアを右手で握り締める。そのまま圧壊するかのところで、佐紀がニヒトの右腕へと触れる。彼女の指先から赤い結晶が生えていくのを見て、更識姉妹は黙っていられなかった。
「小鳥遊さん何を!?」
「マークニヒトに取り込まれるわよ!?」
「それが、要君の選択なの?」
「もう、俺は…これ以上、痛い思いは………。」
「っ、ダメ!!」
簪は打鉄弐式を展開して二人の間に割って入り、佐紀の手をニヒトから引き剥がす。自身の腕が同化結晶に覆われながらも、簪はニヒトの右手をコアから離していった。
「もうやめて!」
「簪さんまで…俺の邪魔をしないでくれ!!」
怜央は槍を引き抜き、力任せに簪に振り下ろす。彼女はもう目を瞑ることはない。その槍を受け止めようとした時、ニヒトの右手薬指から翡翠色の輝きが放たれた。
「何だ!?」
「何が起きているの…!?」
光が晴れると、怜央の目の前にはリヴァイヴカスタムを身に纏った簪が、マニピュレータで槍を受け止めていた。この状況にその場にいる全員が困惑していた。
「どうして、私がこの機体に…?」
「お前まで俺を裏切るのか、リヴァイヴ!」
〈でも、あなたが望んだ事なのよ!『生きたい』って!〉
「ふざけんな!俺はそんな事望んじゃいない!」
〈あなたが自覚していないだけ!まだ生きたいっていうことも、簪ちゃんと一緒にいたいってことも!〉
「な………」
リヴァイヴの声は怜央にしか聞こえていない。そのため、他の人は彼が誰と言い合っているのかがわからなかった。それでも尚彼らの言い合いは続く。
〈私は、ただあなたの願いを叶えるだけ!自死なんて私が許さない、だってあなたは私のパイロットなんだから!〉
「どいつもこいつも勝手な事ばかり…!」
ギリギリと音を立てながらルガーランスを引き、再びリヴァイヴへと突き出そうとする怜央。しかし、その腕は突き出される事は無く、その場で止まっていた。
何もしなかった癖に…!
殺してやる!あの子を殺したお前を…っ!
どうして、泣いてるの?
痛い…助けて…。
避けてますよアピール?それとも関わって欲しくないワケ?
ずっとこんな言葉しか聞いてこなかったんだ!
その敵意と憎悪に満ちた目…博士が君に入れ込む理由がよくわかるよ。
アレを見て確信したんだ、コイツは人間じゃないんだって!
オレらを殺しておいて、自分だけいい思いができるなんて思うなよ。
ずっと一人だけで戦ってきたんだ!
そうやって今まで一度も、他の人からの思いやりとか、あなたへの優しい心を感じ取ろうって思った事がないんでしょ!
どうして自分を傷つけたの?
俺は…
「俺は、どうしたいんだ…。」
ニヒトは膝をつき、足元のフィールドから怜央が入れ替わりに出てくる。ルガーランスを杖のようにして浮上してきた彼は、伏せていた顔を上げる。その両目は金色に輝き、縋るような表情で槍を見つめる。
「ヒト一人殺す事すらできなくなって、俺は―」
槍から手がずるりと落ち、怜央は床へと倒れる。彼はもう意識を保てずにいた。
緩やかで、穏やかな目覚めだった。怜央は横になったまま周囲を見回すと、自分の両隣にはベッドが配置されており、病室と思わしき所に寝かされている事に気付く。起き上がろうとしても身体が動かず、何かと思って手足を見れば、太いバンドによって両手足を固定されていた。
「当然だよな、あれだけの騒動を起こしたんだから。」
そうは思いつつもバンドを見つめていると、突然それらは翡翠色の結晶に覆われ、砕け散る。
怜央は、それが自身が起こした現象だと無意識的に理解してしまっていた。
「やっぱり、バケモノだ…。」
「ううん、怜央お兄ちゃんは化け物なんかじゃないよ。」
声がした方向へと怜央は振り向くと、目の前には10代前半くらいの少女が白と青の制服らしきものを着て立っていた。
「ここは怜央お兄ちゃんがいるべき、本当の場所。」
余りにも突然の事に怜央は回答をしかねていると、目の前の少女は眩しいほどの笑顔をして彼に言った。
「本当は少し違うんだけど…お帰りなさい!」