関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第十三話「DAN DAN 心が壊れてく」

 貴生川行きを見送ってからしばらく、俺が乗車する柘植行きの電車が入線してきた。

 

 その電車は抹茶色の113系。しかし、内装はさっきまで乗っていた223系とそっくりで、ここでも古い車両を末長く大切に使いましょう計画の片鱗を見ることができる。

 

 発車時刻になるにつれて人も増えてきて11時57分に定刻通りに草津を発車。先程、琵琶湖線から見上げた線路を今度は琵琶湖線を眼下に分岐。ここからはひたすらに滋賀県を南下していく。

 

 草津を出てすぐは住宅街が広がっていたが、すぐに田園風景へと変化し、三雲駅を過ぎる頃にはすっかり山に囲まれてしまった。

 

 ただ、すぐに景色はひらけ、右手から近江鉄道線が合流して、さっき見送った電車の終点、貴生川に到着。ここから電車の本数は半減して一時間に一本になる。

 

 草津からの乗客も3分の2ぐらい降りて、まばらになる。

 

 そこからは残った乗客も降りていって柘植の二駅手前、甲賀駅を出た頃には乗っていた車両には俺一人しかいなくなっていた。

 

 そのまま電車は柘植駅に到着し、俺は関西本線に乗り換えるはずだったのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『えー、お客様にお知らせとお詫びを申し上げます・・・ただいま、関西本線は月ヶ瀬口駅での信号トラブルの影響により、亀山〜加茂間で運転を見合わせております。運転再開の目処は立っておりません・・・』

 

「ハハハ・・・」

 

 その関西本線は絶賛運転見合わせ中だった。

 

 運行状況をみてみると、二十分ぐらい前から見合わせているという。

 

 というか、またか。敦賀、近江塩津、草津で待ったと思ったら今度は柘植で待つとは・・・俺は何かに取り憑かれてるんやろうか・・・

 

「しっかし、どうするかな・・・目処が立たないって」

 

 しかし、放送を聞いてみるとどうやら加茂までは代行バスが出るらしい。

 

 信号機のトラブルだといつ運転が再開するかわからないし、代行輸送は切符も普通に使えるのでとりあえずそれに乗ることにする。

 

 しかし、次の加茂行きのバスは12時42分が出たばっかりで、次は約50分後の13時42分。

 

 ・・・ああ、また待たなあかん!何遍待たすんや!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・待ち時間の間は昼食などをとって、バスに乗るために駅員に切符を見せて改札を出る。すると既に観光タイプの代行バス(西日本JRバスのやつ)が駅舎の前で待ち構えていた。

 

 ただ、乗ってしばらくするとずっと電車に乗ってきて疲れてしまったからなのか眠ってしまい、次に目覚めたのは木津川町に入ってからだった。

 

 そうこうしているうちに、8分遅れて14時43分に終点の加茂に到着。ここから大阪方面は電車が動いているのでそれに乗って今度は久宝寺を目指す。

 

『発車しまーす・・・』プシュー

 

 はは、目指すんやけどなぁ・・・

 

 ハァ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だぁぁぁぁぁぁぁ!また30分待ちかぁぁぁぁ○%×$☆#▲!※!」(心の中)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハァ・・・ハァ・・・もう嫌・・・、いくら待ち時間は醍醐味でもこんだけうまくいかへんと流石に堪える・・・

 

「もう木津から帰ろう・・・」

 

 流石にこれ以上待つということになると俺の精神が崩壊しかねない(もうしかけてる)ので久宝寺経由ではなく、木津から直接帰ることにした。

 

 結局、15時9分まで待ってようやく加茂を出発。一駅先の木津で降りて時刻表を見る。

 

 また20分ぐらい待つんか・・・ハハハハハハハハハハハハハハ。もう心ノ中で笑いが止まラン。・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんやかんヤありマシて結局大阪天満宮の駅二着イたノハ、4時半手前。

 

 ・・・アラ? なんカ口調オカシなってる・・・ガキゴキグチュベキッ

 

 ・・・これでよし。

 

 駅のトイレの中で口調を直してから、切符を改札機に投入して、これで今回の大回りは終了。まあ、代行輸送を使ったり、精神崩壊したり、同人誌のネタにするには豊富やったからええとするか。

 

 





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