関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第十八話「ご本人登場?」

 香里奈の家を訪れてから飛んで飛んで回って回って、7月30日。いよいよ今日で登校期間が終わり、2週間の夏休みに突入する。

 

 そしてチマチマ書き上げていた同人誌の執筆作業も終わり、後はこのUSBを部長に渡せば、ミッションコンプリートである。

 

「部長!原稿出来ました!」

 

「おお、出来たか。お疲れさん。ほな、そこ置いといてくれ」

 

 言って部長がもうすでに何個かUSBが入っている箱を指差してきたのでそこに入れて、一番窓際の席につく。

 

「総一、改めてお疲れさん。それで早速なんだが、全員揃ったところやし、相談がある」

 

「何ですか、ぶちょー。急に改まって」

 

「め、珍しいですね・・・」

 

「いやぁ、少し前に漫研の委託販売を受けたやろ」

 

「そう言えばそうですね」

 

 確かに、半月ぐらい前に漫画研究部の部長が直々にコミバのスペースに落選したので委託販売をしてほしいと頼みに来てたな(詳しくは、第十四話をcheck it out!)。その時はOKと言ったけど、どうなってるんやろう。

 

「俺達は鉄道の同人誌、あっちはラブコメのアンソロジー漫画。要は後者のお客さんが集まりづらいねん」

 

「なるほど・・・そこがありましたね」

 

「そこでだ!!」

 

 突然、部長が机をバンと叩いて立ち上がり、声高に叫ぶ。

 

「コスプレをしようと思う!」

 

「「「「コスプレ⁉︎」」」」

 

 その提案を聞いて、俺を含めた鉄道部員は全員驚いていた。

 

「そう、実はさっき千代崎さんから同人誌の見本をもらったんよ」

 

 そう言って、机の中央に一冊の本を置く。これが件の同人誌だという。

 

「どれどれ・・・」

 

 その内容は、とある高校生の男女五人組が「château」というバンドを組んで青春するストーリーで、甘酸っぱい恋愛もあれば、笑いもあるなど全体的に明るく仕上がっている。

 

「・・・結構、面白い・・・」

 

「せやろう、こんだけおもろいのに買ってもらえないのは意味がない。そこでコスプレしようってことよ」

 

「でも、何のコスプレをするんですか?」

 

「それやねん。誰か、アニメのキャラに似てるて言われたことない?」

 

「いやいや、そんな都合よう見つかる訳ない「あ、それなら言われたことあるよ」あるん!?」

 

 手を挙げたのは紗里だった。

 

「なんかね、『Bang Dream!』の今井リサに似てるって。気になって声真似てみたらすっごく似てて、我ながら腰抜けちゃったよぉ。それに、ベースもちょっとやったことあるし」

 

「ちょっと真似してくれませんか?」

 

「もちろん。コホン・・・はいっ。Roseliaのベース、今井リサですっ☆ みんな「リサ」って呼んでねー?」

 

「・・・めっちゃ似てる。っていうかご本人ですか?」

 

 試しに元の紹介動画と見比べてもほとんど同じで紗里以外の全員が絶句した。

 

「でも、香里奈もこの白金燐子ってキャラの声に似てない?」

 

「確かに・・・」

 

「よし、決まりやな!早速、漫研に話つけてくるわ!衣装代はあっちで持ってくれるらしいからな!」

 

「エエッ、私、まだ何も言ってませんよぉぉぉぉ!」

 

「別にいいじゃーん、やってみようよ〜」

 

 そう言って、香里奈は部長を、紗里は香里奈を追いかけて部室を飛び出していった。

 

 ・・・

 

「・・・明日、どっか行こう」

 

「た、大変ですね・・・」

 

 




今回は繋ぎ話ということで鉄分なしでした。
ついにクロスオーバータグを活かすときがやってきました!
実は最初期からバンドリと絡ませようとCVイメージも合わせておいたんです。
ただ、今回は鉄分0だったので、次の話で鉄分を摂取してもらいましょう。
それでは次回。
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