第十九話「ある晴れた日のスタンプラリー」
あの後、香里奈は抵抗したものの、部長と漫研の勢いに押されて結局、コスプレを承諾したらしい。香里奈のコスプレ・・・垂涎ものやな。
話はそれたが、今日からは約2週間の夏休み。昨日からどこに行こうかホームページを見て考えているとあるものを見つけた。
「ほう、ペンギンのキャンペーンか・・・」
阪急電鉄と某何でも肯定するペンギンのキャラクターとのコラボキャンペーンである。
実は第四話以来長い間登場していない俺の妹、遥がこのキャラクターが大好きなのだ。なんでも、可愛いルックスはもちろん、全肯定してくれる感激屋であるところとか、端的に言うと全部が魅力だとか。さらに、今日、7月31日は遥の誕生日なのだ。
しかも、スタンプラリーに参加することで限定の景品が貰えるとか。そう言うことで今日は阪急電車に乗ることにしよう。
いつもの様に朝食を作ってやって、身支度をする。
「遥ー。ご飯やで」
「ん・・・お兄ちゃん、今日もどっかに行くの?」
「せやねん、買いたいものがあるからな」
「・・・そう。行ってらっしゃい」
最寄りの都島から谷町線に揺られて三駅、東梅田に着いた俺は長い地下街を歩いて阪急の大阪梅田駅に向かう。やって来たのは先週、香里奈の家に行った時と同じ3階改札口。その改札口の一番左側にあるごあんないカウンターでキャラクターがプリントされた限定の一日乗車券を購入し、スタンプ台紙をもらう。ちなみに、通年販売している「阪急阪神1dayパス」の方が阪神電車にも乗れて、値段もそっちの方が100円安かったのだが、今回はあえて限定乗車券を選んだ。
最初に乗るのは9時30分発の特急新開地行き、車両はなんと7027Fだった。
実はこの7027は阪急でも2両しかいないゾロ目車両『7777』を連結している。ちなみに、2月までは京都線に『3333』があったが廃車されてしまった。
勿論それに乗らないはずがなく、車番を撮ってから車内へ。休日の朝とはいえ、始発から乗客は多く、既に座席はほとんどが埋まっていた。
仕方ないので、立って乗ることにする。
電車は定刻通りに梅田を出発し、お決まりの併走レースを得て十三に到着。9時半出走のこのレースは宝塚行きの急行(6000F)が勝利した。
その後は115kmの快速を飛ばしてノンストップで流れていく景色を見て、西宮北口に到着。
「広いな・・・どこにあんねやろ」
着いてからは駅の構内をぐるぐると回る羽目になったがなんとか見つけてスタンプを押す。
デザインは制帽をかぶった赤いキャラクターが『君は』と書かれたプラカードを掲げていると言うものだった。
最初は何やこれと思ったが、恐らく続き物になってるんやろうと考えて次なる目的地、蛍池に向けて今津線のホームに足を運ぶ。
・・・はずだったのだが、普通に進めると3時間もあれば終わってしまうと気づき、折角高い一日乗車券を買ったので元ぐらいはとろうと思って予定を変更。
次の神戸三宮行きの普通が目の前で出て行ってしまったので、10時3分発の特急で隣の夙川へ行き、そこから出る支線の甲陽線に小走りで乗り換える。というのも接続時間が2分しかなく、階段までが結構遠いのだ。
甲陽線といえば、某世界を大いに盛り上げようとした女子高生のライトノベルの聖地として有名。俺は阪急つながりでそれを知って、一気に最新刊まで読破するほどハマってしまった。
まだまだ時間はあるので折角なら聖地巡礼をしようということで、甲陽線ホームに向かうと、既に次の甲陽園行きが停まっていた。
「車番は・・・ああ、惜しい」
編成は6021F。アニメに出て来たのは6020Fだったのでちょっと残念だがまあ、仕方ない。
すぐにベルが鳴って電車は出発し、ものの5分ほどで終点の甲陽園に着いた。
今回は鉄分補給回でしたが、いかがだったでしょうか?
今、阪急でコウペンちゃんのキャンペーンやってるんですけど、宣言発令で休止中なんですよね・・・。だから、この話も半ば妄想で書いているんで結構難産でした。
後、阪急ということでハルヒを絡ませてみました。総一の推しは長門のようですが、私の推しは光陽園ver.のハルヒです。次回は宝塚線編をお送りします。
それではまた。